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1 昼下がり

 「ねえ、ツヴァイ。お願いがあるのよ」



 まったりとした午後。


 昼のキドニーパイで胃もたれしたのか、調子が悪い。


 若干眠くなって欠伸を噛み殺していた時だった。


 突然彼女がお願いとやらをするためにやって来て、両手を合わせた。



 「私のお友達なの。お願い助けてあげて?」



 彼女の後ろには、オドオドとした女性が流行に乗り遅れたドレスを着て立っていた。



 「彼女、今度結婚することになったんだけどね、父親が勝手に決めた縁談なのよ。しかもひと回り以上年上の公爵様なんだけどさあ、お飾りの妻に丁度いいからって売られちゃうんだって。酷くない?」



 うん、まあ。酷いかも・・・



 「マリアと言います」



 頭を下げた女性は所作は上品で綺麗だけど少々痩せ過ぎだなと感じたくらいで余り特徴はない女性だと思った。



 「ね、お願い」



 ・・・いいけど。



 「結婚式はひと月後なのよね。婿養子だった父親が継母の連れ子に伯爵家を継がせるために考えたらしいんだけど、貴族なのに1ヶ月の婚約期間ってちょっと非常識だわね。お相手の公爵家もそれでいいのかしらね?」



 さあ?



 出来ればもうちょっと時間が欲しいね。



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