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異世界終末旅行 ~救世主として召喚されたわけだが、一足遅く異世界は滅んでおりました~  作者: 夜狩仁志
第3章 いこうよエルフの杜

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35/53

第35話 ここはエルフの杜一丁目

なんとなく2月29日中に投稿してみたかったので、まだ未完成ですが出しちゃいました。


加筆訂正しましたが、長くなっちゃったので、結局分割しました。

「で、村への入り口って、どこなんだよ!?」


 危険な花々に囲まれた俺は、イライラしつつエリスに尋ねる。


「あちらです」


 そう指差す先には……


 森……


 しかない。


 普通の木がいくつも立っているだけにしか見えないんだけど?


「本当にこの先にあるのか?」

「はい、すぐに見つかるようでしたら、外部か簡単に侵入されてしまうではないですか」


「まぁ、たしかにそうだろうけど」

「目に見える木ではなく、気で読み取るのです」


 そういうもんなのかねー


 そのまま無言で先を行くエリスに、また騙されたのかと思いながらも、後をついていく。


 そして花園を抜け、森を形成する大木の前へと近づくと……


 サーッと!?

 木々が左右に分かれた!?


 まるで自動ドアのように、俺たちが歩く先の周りの木々が勝手に避けていき、自然と道ができあがった。


「なんかスゲーな! 天然の自動ドアじゃん!」

「……じどうどあ?


 これは私達が森に認められたという証です。でなければ逆に道を塞がれて、永遠森の中を彷徨い歩くはめになります」


 こわっ!


 エリスに置いていかれないように、必死に後をついていく。

 こんなところで迷子になったら、確実にのたれ死ぬ!

 そんな思いでエリスに離れないように歩く。


 いくつもの木々が避けて行き、難なく先を進む俺たち……


 ……なのだが、さっきからエリスの様子がおかしい。



「…………そう……ですか。


 それは……残念ですね。


 私?……………なら、


 大丈夫ですよ………ええ」



 さっきからエリスが独り言を呟いている?


 これは……もしかすると……


 さっきの花の毒にやらて、幻覚でも見ているのでは!?


「エリス、大丈夫か! さっきから独りブツブツと!? 毒でも……」


「ここの妖精たちと会話をしていました」

「えっ? あっ? そうなの?」


 俺たちの周りは薄暗い空気だけが漂っていて、妖精らしきものはなにも見えないんだが?


「残念ながら、村には誰も居ないようです。皆、この杜を出ていったっきり、戻ってきていないようです」

「あ……そうなんだ。それは……残念だな……」


 せっかくエルフの生き残りがいないか訪ねてきたというのに、まさか村に到着する前に厳しい現実が判明してしまうとは……


「カズヤ様には、やはり聞こえないのですね。妖精たちの声が」

「ん~~ ちょっと聞こえないかな~~」


 耳を澄ましても、妖精の声とかは……


(……ねぇねぇ! みんなー エリスが帰って来たよ!!)


 あれ? 今、どこからか、ささやくような小さく甲高い声が……?


(よかった! エリス、無事だったんだね)

(ねぇ? あれなに?)

(あれって……?)

(エリスの横にいる生き物)

(……猿の奴隷じゃない?)

(やけに毛の無い、のっぺらした顔の猿ね)


(新種のゴブリンとか?)

(とにかく、キモいんですけど)

(えっ? ちょっと待って!)

(どうしたの?)

(あれ! あの剣って、もしかして)

(うそー! 救世主しか扱うことのできないっていう伝説の!?)


(え? じゃあ、あの猿って……エリスが連れてる奴隷とかじゃなくて)

(マジでー!? あんなチビが救世主だっていうの!)

(信じられないんですけど?)

(私のイメージだと、金髪イケメンの背が高くて美しい王子様って感じだったんだけど!)

(そうそう! 白馬に乗って)

(白馬に乗ってない! 連れてるだけ!?)

(よく見て! 白馬を引いてるのはエリスの方よ)


(あいつが連れてるのは……)

(あの小汚ない馬!!)

(最低!! 幻滅!!)

(あんなのが救世主なの! あれじゃぁ、何一つ救えないじゃない!)

(自分の人生すら、救いようがなさそう!)

(ホント、それ!!)

(カースト底辺で這いつくばって生きているから、地面で顔が擦れてツルッつるになったのよ!!)

(だからハゲ散らかして、のっペラした顔なんだわ! きっと!!)


 ……


 …………


「…………あの、エリス?」

「なんですか?」


「ところで俺って、妖精達に歓迎されてんのかな?」

「まぁ、おおむね、歓迎してくれてますよ」


 おおむね……?


 そんなことをしながら俺たちは森を抜け、遂にエリスの故郷へとたどり着くのであった。


「さあ、ここを抜けますと、私達の村につきます」

「おー ようやくか……」


 歩き疲れたよ……

 早く休みたい……


 ところで、どんな所なんだろうなー?

 エルフの住む村って。

 食べ物とか美味しいのかな?

 可愛い子とかに歓迎してもらいたかったけど、誰もいないんだもんな。

 寝る場所とかあるよな?

 久しぶりにフカフカのベッドでゆっくり寝たい。


 そうこうして村へと続く、最後の木の門が開くと……


 一気に光が溢れて、俺の目蓋を閉ざす。


 ゆっくり目を開け、光に慣れた瞳で辺りを見渡すと、


 そこは森のアーケードとなっていた。

この後、エリスの家に行って食事するまでが、このエピソードの内容です。


次話の「エルフ飯」に続きます。

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僕は茶道部部長に弄ばれる



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