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26話 マスター来たる!

ただいまだって!?

てことは、この人もしかして……


「おっお帰りなさいませ、マスター」


ボロボロになった彼女は、いつの間にか女の前に行き膝まづいて挨拶をしていた。


「はい、ただいま。それで? 裏切り者がいるって言ったから飛んで帰ってきたけど、この有様は何かしら」


彼女は笑顔で周りを指さして彼女に問いかける。


「ひいっ! あの、その……」


彼女の笑顔にあの怖い先輩もたじたじだ。

俺も怖いと思った。

見てみろよ、ユエなんて白い目をしてカタカタとふるえてるぞ。


「あの、ミキのやつが仲間を連れてきまして、それで……」


「そう……」


マスターと呼ばれる人は悲しそうな顔をしてミキの方向を向いた。


「お待ちくださいマスター!」


そんな彼女の元に、シャルルと苦労人っぽいイケメンがやってきた。


「あら、ゲオルギウス! 久しぶりじゃない! またかっこよくなっちゃって!」


にこにこと笑顔を見せながら彼に手を振る彼女。

さっきの怖い雰囲気とは全然違う和やかな雰囲気。


「ありがとうございます」


言われた彼も顔を赤く染めながら、感謝の言葉を述べた。


「あの、マスター、私の話を聞いてください」


「……いいわよ、話してちょうだい」


「彼女、ミキ・クラウディアは全て悪くありません! 悪いのはこの女、アイリス・シェルブルーです!」


彼は膝まづいてるアイリスを指さし大きな声でそう言った。


「そんなはずは! ありません! デタラメです!」


彼女は立ち上がってマスターさんに弁解し始めた。


「ふふっ、可愛い私のファミリー、喧嘩はよして」


彼女は言い争いを始めそうな二人の頭を撫でてた。


「「……はい」」


そんな彼女の母性に二人は大人しくなった。

なんかあの人すごい人だな。


「アイリス、ゲオルギウス。貴方達二人は私の部下のリンクと共に倒れた人の介抱を、それが終わったら私の部屋に来てちょうだい」


「はっ仰せのままに」


「了解しましたマイマスター」


二人はそう言うと即座に倒れた人達の元に駆け寄って行った。


「……そして、ミキ・クラウディア」


「ひゃいっ! まっマスター!」


初めて会うマスターに圧倒されるミキ。

恐ろしい噂しか聞かない彼女を見て何されるか分からなくて彼女を恐れている。


「そう警戒しないで、ミキ。少しお話しましょ? そっちのかっこいいお兄さん達も一緒にね」


彼女はウインクして、俺達にも視線を送ってきた。

おいおい、なんだってんだ!?

怖いよ、あのギルドのマスターだぞ!?

何されるかわかったもんじゃねーよ……


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