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帰宅後テレビを見ながらアプリを開いてみると、相性から勝手に算出された異性のプロフィールがポップアップで表示されていた。

『おすすめのお相手です!』とでる相手をスキップ、スキップ、スキップ。

……虚無。私、こんなに人をジャッジできるような立場だっけ?なんだか自分の中の何かが変わってしまいそうで、おすすめ表示を閉じてマイページへと移動した。


中嶋悠聖のプロフィールを改めて見る。昼間以降更新された様子もなく、ライバルも無し。人によっては自分の意中の人は人気がないのかとがっかりするかもしれないが、私としては他の女子が彼の魅力に気付いていないことに大層安堵した。私だけが彼の魅力を知っているぞ、みたいな感じがしてちょっとうれしい。どうか他人に見つからずにいてほしいと願うばかり。

コミュニティの掲示板を見ると、わずかだが書き込みしている人も現れてきた。

書き込みたいような気もするが、中嶋君が見る可能性もあるわけだし、まだ様子見でいいかな、とも思う。


そうしてなんと!彼の参加コミュニティに加わった結果、相性が45%に上がりました!!

思い切ってよかった……!たとえ現実では何も進展していなかったとしても、これだけで気分が上がるのだから、恋する乙女とは現金なものだ。

コミュニティで情報収集しつつ、これからは自分でも神社やお寺のこととか、ハムスターのこととか、本に限っては苦手だけど、調べていこうと思う。

今日は朝から驚くことが多すぎてさすがに疲れたし、早めに寝ることにしようかな。

そう思ってベッドに入った時だった――。

ピコンと通知音が鳴り、なにかとスマホを見る。


『いいね、が1件届いています』


「……え?」


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