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とある青年のレベル上げ   作者: あいうえおさん
第2章 各々の条件 《フィドゥーティア・ジゴケルビム》
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レベル18 条件 《トリガー》

あの後について説明しよう。


レントヴィンに戻り、討伐完了とその迷子をギルドに預けると、その瞬間からギルドの歓声が収まらなくなった。少し間があり、奥の方からやってきた迷子のお母さんらしき綺麗な女性が出てきて、レイたち3人に感謝状が贈られた。

後で分かったんだけど、あの迷子って西の帝国クルスオードの第2王女だったんだってよ、ヤベーなおいッ!!


あとあのギルドの職員さんには死ぬほど喜ばれたなぁ。てか喜ばれ過ぎてキスまでされちまったよぉ、おえー気持ちわりィィィ!!!あの職員さんが変な方向に目覚めないことを祈っとこう。

そして宴が開かれ、レントヴィンは大きな賑わいを見せた。



そして今はその翌日。場所は昨日も借りていた宿の部屋。

二人部屋に3人集まって雑談中。


「そういえば、アリナ昨日の戦闘で何か習得したのか?ベヒーモスの光の壁が消えたのって関係あるのかと思ってよ・・・」


「あ、そういえば私昨日スキル習得しました!理由は知りませんが、気づいてたら習得してました!」


「は!?」

「え!?」


アリナは自慢げにステータスパネルを開いてスキル一覧までスクロールさせ、それを二人に見せた。


「ほら!これですッ!」


二人はアリナのステータスパネルを覗いてみる。


「「『フィドゥーティア』?」」


「おいアリナ、このスキルってどんな効果あるんだ?」


「え~っと、読み上げますね・・・



『スキル;「フィドゥーティア」

 発動条件;仲間にレイ=ベルディア、ミオン=プルムがいる時のみ発動する。

 発動内容;確率で相手に掛かる相乗効果を全てかき消す。ただし、常時耐性も無効にする。』



「~~~だそうです。」


「へぇ~、じゃああれはお前自身のスキルが発動したってことか・・・」


「相手の全ての効果を消せるってそれ結構凄いことじゃない!?」


「おぉッ・・・?」ピクッ


「あぁ、しかも常時備わる耐性まで無効化できるときた・・・これは使える。」


「!!へへ~ん、凄いでしょ!!」デデーン


(この自慢げな顔・・・うぜぇ!)イラッ


「あ~でもこれ俺達がいないと発動しないってことだろ~?」


「うっ・・!」


「俺らがいないと発動しないなんてまだまだ子供だなおまえ。」ププーッ!


「なッ・・・!!」


「レイくん・・・」ハア


「きぃーッ!!怒りますよ!?これ以上子供扱いすると!」


「おいおいおい怒ると背が伸びねーぞー」


「えッ!?それホントですか!?」


「えッ、知らね。適当に言った。」ハッ?


「~~~!!!私をだましましたね~!!!」キィー!!


「ホントおもしれぇなお前の反応は!!」ハハハッ!!


「ねぇレイくん」


「ん?なにみおn ―――


「・・・・・(無言の圧力)」ゴゴゴ・・・!!


「ッ・・」ビクッ!!

(こ、怖ええええええ!!!!!!)

(お姉さま・・・!!笑顔なのに・・・笑顔なのに・・・)


((目が笑ってないッ!!))


「やめなさい」


「・・・すみませんでした。」


このパーティーのリーダーは、もしかしたらレイではなくミオンかもしれない。このシーンは、二人がそう思うには十分な出来事となった。



「へぇ~、でもアリナちゃんもスキル覚えたんだ~。」


「あ・・・はい、まぁお二人のおかげですけど・・」


「となると、このパーティーでスキルを覚えてないのは私だけになるね~。」


「えッ、レイさんスキル習得しているのですか!?」


「あぁ、お前がパーティー入りする前にとっくにな。」


「あ、レイくんはその剣を装備した時に発動するスキルを持ってるんだよ。」


「そ、そうなのですか・・・初耳です・・・!」


「・・・でも、スキルって気まぐれに身につくモンなんだろ?そこまで気にしなくても ―――

「いえ、それがそうでもないのですよ。」


「「え?」」


そう。実は気まぐれと言われているスキル習得だが、或る条件さえ押さえれば、スキル解放の道が開けるのだ。

それは条件とは ―――


「トリガーを自覚することです。」


「「トリガー?」」



トリガーとは、未知のスキルを解放するにあたって、その鍵となる要因のことである。

自分が求める新たな能力。それを開くためには、自分自身を強く揺さぶる必要があるのだ。やがて対象はトリガーを自覚し、そして意志が強くなった時にスキルは解放されるのだ。

しかし世のなかの冒険者は、そのトリガーを自覚することに苦戦している。そのような事例が多くあることから、スキル習得は気まぐれだという認識が広まっていったのだ。



「そっか。だから俺はペーディオ戦のあの時に解放されたのか。」


「はい、そしてそのスキルが解放される直前、どこからとなく声が聞こえるのです。その声の主は自分自身でも、それか他の人でも・・・色々らしいのです。」


「・・・」


♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢



――― 汝、我ノ力ヲ欲スルノカ ―――



(!?なッ、なんだ!?)



――― 汝、我ノ力ヲ欲スルノカ ―――



(だ、誰だッ!?俺の思考に話しかけてくる奴は!?)




♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢



(あれはそういうことだったのか・・・)


「お姉さまもトリガーを自覚出来ればスキル習得できますよ!スキルはその人の環境で大きく左右されます。しかしスキル習得自体に適性はありません。すべての冒険者が『適正有り』なのですから!」


「・・・」


(私にとってのトリガー・・・か)


「・・・」


「・・・よし、今後の予定を発表するッ!!」


「「!!」」ビクッ!


「・・・これから約一週間、この町に留まろうと思う!その間は自由行動とする!」


「おぉ!」

「本当ですかッ!」


「だが一つ条件がある。」


「「??」」


「レベル上げやスキル習得は『一人』でやることだ!ただし助言などは有りだ!」バーン!


「・・・私戦えないよ?サポート担当だし・・・。」


「お姉さま、何もトリガーの自覚は魔物と戦うことでしか身に着けられないものではないのです。実際スキルを習得する時は、職業関係なく一人の場合が多いらしいです。」


「その割にお前の場合は俺達がいるのが条件のスキルだけどな。」


「そ、そこは関係ないですッ!?」


「・・・まぁでも『一人で』っていうのはちょっと分かるかも。じゃあ一人でやってみるよ!」


「あぁ、頑張れみお姉。それとだな・・・おい、アリナ。」


「はい?」


「ほれ」


ペラッ・・・(3000ゴールド)


「・・・へ!?こ、これはッ!?」


「お前の装備新調代だ。お前今までよくその装備で戦えたよなあ。」


「い、いいのですか?」


「はぁ?渡しておいてダメっていうわけねーだろ。」


「あ、有難うございます・・・」


(・・・)フフッ


「・・・ん?何で笑ってんだみお姉?」


「なんでもないよ~。良かったねアリナちゃん!」


「は、はいッ!」ニコッ


「?・・・まぁいいや、アリナはその金で自分が欲しい装備を買うこった。3000ゴールドで足りるだろ。」


「じゃ、そういうことで。」





「自由行動開始ッ!!」


次回投稿日;4月14日

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