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1話

新連載!

不定期更新です!

 夏休み明け、すべての学生にとって何かしら意味があるであろう朝、部活漬けで疲れ切った者、久しぶりに合う仲間達に思いを馳せる者、夏休みに絶対何かあったと思わせる変わりようをする者様々だ。


 じゃあ俺は?もちろん、部活なんて入っていないしぼっちだから友達も仲間もいないし、ずっと家でアニメ見てゲームやってたから、変化なんてまるで無い。


 そう、ぼっち、このぼっちというポジション、理解していないものが多すぎる。

 

 ぼっちというのは他者との関わりがない、つまりあそこで騒いでるリア充グループ内でのイザコザやもろもろ心配する必要がなくただ一人でゆったり生活できる、最高だろ?


 そんな妄想をしながら、教室について席に座る、この過程で話しかけられる事驚異のゼロ、夏休み明けだよ?


 あ~あ~リア充グループが騒いでらー髪もあんなに染めちゃって、赤に茶に…しかいないけど、まったく学生のなんだぞ。勉強第一でしょうが!


「お前ら席付けよ~」


 おっと、妄想に耽っているうちにもうこんな時間か、担任の笹島名前は忘れたが20代後半の少し熱血なところのあるイケメン、コミュ力も高く、生徒からの信頼が厚い。人生の勝ち組。


 今日も退屈だな。ラノベみたいに異世界召喚とかされんかなー、はぁ…



「なんだ!」  「きゃーーー!」


 うるさいな、喧嘩でもしてんのかよ、人がせっかく心地よい眠りにつきそうだったのに。


「うわっ!」


 床には黄金に光り輝く幾何学的な魔方陣のようなものが浮かび上がっていた。

 

 これはまさか!異世界召喚とゆうやつでは!!


「皆、落ち着け!」


 お前が落ち着け笹島。つか、落ち着いてる場合じゃないだろ!

 あ、意識が…











「やった、成功したぞ!」


 うるさ、頭に響くだろうが。


 あれ…ここどこ?

 目の前には大量の人人人、そりゃそうだひとクラスまるごとだもんな。

 そういやー異世界召喚とかされたのか。




「皆さん、落ち着いてください。」


 わーお、美少女。腰の長さに整えられた金髪に澄んだ青色の瞳、なんかよくわからん模様の描かれた緑を基調にした衣装に身を包んだ160センチほどの比較的小柄な体躯、見るだけだ庇護欲を掻き立てられ自分の中の父性が目覚めそうになる。


 さすが異世界。略して、さす異世。




「なるほど、わかりました。」


 え、何が!?

 何がわかったの?笹島先生!俺何も聞いてなかったんだけど!


「では、あなたからお願いします。」

「はい」


 え、え、なに?笹島先生が水晶みたいなのに手をおいてる寝ている。あ、なんか浮かび上がった。読めん。


「あなたの職業は武神です!」

オーーーー!!


え、なに?うるさいんですけど。あれ職業見るやつだったの?つか先生武神て、そんなキャラじゃないでしょうが。


「では、次はあなたを」


 え、俺?俺かー。ほかを差し置いて俺かー。皆めっちゃ見てる。

「わかりました。」


 はぁ、気乗りしねえ。チートだったらどっかで抜けよ。


「あなたの職業は召喚師です。」

 ………。え、なに、なんでこんな静かなの?


「あの、召喚師ってどんな職業なんですか?」


「あ、はい。説明しますね。」

「召喚師というのは、その名の通り様々な魔物などを召喚することのできる職業です。ただ、召喚できるものはランダムでしかも召喚しても、その魔物に認められなければ、召喚したその場で殺されることもあるそうです…」



「ぶふっ…」

 最初は笑い声から始まり、

「ははは!」

 段々と大きくなり最後には先生以外の皆が笑っていた。

「なんだそれ!自分で召喚した魔物に殺されるとか!」


 あーあーめっちゃ笑ってるよ。


 そのまま、職業の確認は終わり。俺以外は皆がそれぞれ強力な職業だった。



「マジか…」

 確認が終わった後一人一人に用意された部屋でため息をつく。


「とりあえず、召喚してみよ。」

 悩んでても仕方がない。結局死ぬなら殺されても変わらんしな。


「どうやんだろ?んー…『召喚』!」

 てきとーに唱えてみると、体から力が抜けていく、これが魔力なのかもしれない、けどまだ全然余裕がある。もうちょい込めてみるか。ん!これで全部か。

 すると床に魔法陣が表れた。転移されたときよりも大分小規模だな。

 魔法陣から光が漏れ出す、数秒経った後そこには…


「ワシを呼んだのはお主かの?」

「かわいい」

「む?」

 いや実際可愛いぞこれは、真っ白な腰まで伸びた髪、同じように白くシミひとつない肌、深く澄んだ紅の瞳、150センチほどの小柄な体躯は抱きしめたくなるほどだ。それに、それに!額から生えた二本の艶かしく光る紅い角、自分は念願の異世界に来たんだなと実感させられる。

 俺は感動のあまり角を触ってしまった。


「なんじゃ?」

「いや、綺麗だったからつい。」

「綺麗?そ、そうか//。」

 

 いやー、マジで可愛いな、袴を動きやすくしたような白い衣装も彼女の魅力を際立たせている。


 あ、そういえば、

「お前を呼び出したのは俺だぞ。」

「今か!?」

「今だ。」

「全くこれほどまでにペースを崩されるのはお主が初めてじゃ。」

「そういや、お前の名前教えてよ。」

「これまた唐突じゃな。まあいい、ワシの名はエル種族は鬼神じゃ。」

「キシン?」

「鬼に神と書いて鬼神じゃ。」

「神様なのか?」

「神様とは違うの………云うならば鬼限定の神じゃな。」

「ふーん、よくわからんな。」

 とりあえず、凄そうな種族だとゆうことはわかった。


「とゆうか、契約せんでいいのか?」

「契約ってなに?」

「そんな事も知らんのか…」

「知らん。」

「そんな胸を張ってゆうことでもなかろうに。いいか、契約と云うのはな」


 エルの説明を要約するとこうだ。

•魔物を召喚しても契約しなければ、魔物は自由。

•契約して初めてその魔物は従属したことになる。

•契約後は互いに対しての殺傷行為ができなくなる。

•契約後は互いの距離が近いほど魔物の能力が上がる。等


「それで、契約するのかの?」

「エルはいいのか?」

「どうゆう意味じゃ?」

「従属ってことは捉えようによっては奴隷みたいにもなるだろ?」


…………………………。


「そんなことを気にしておったのか。」

「当たり前だろ。」

「変わったやつじゃな。」

「そうか?」

「まあよい、お主ならばワシは構わんぞ。」

「なら遠慮なく。『契約』。」

 すると体が光だし、何かが流れ込んでくるような感じがした。


「これで契約は終了じゃ。」

「ふーん、あ、そうだ今は他の奴らにエルのことを見られたくないんだけど、なんか方法ない?」

「そうじゃな、ワシの魔法で『影潜り』とゆうものがあってなこれでお主…いや、主様の影に隠れていよう。」

「そうか、助かる。つか別に名前とかさっきまでみたいにお主とかでも良かったのに。」

「いや、やはり主様は主様じゃからな。それにまだ名前は教えてもらえてないしの。」

「そういえば、そうだったな、俺の名前は優良、東条優良だ。」



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