表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現し世は桜花の化身  作者: 和達譲
;序章
1/75

;ふるさと



ふるさとの地を離れて七日。

雲ひとつない空とは裏腹に、わたしの心は湿った陰りを帯びている。


いっそこのまま、永久に霧中を彷徨えたなら。

不毛な願いも虚しく、気付けば都が目の前に。


果たして待つのは順境か、逆境か。

これは正しい選択なのか、進むべき道だったか。

確かめる術は、もはやない。

後戻りは、二度と叶わない。


ただ、恵みの雨が降りますように。

家族に幸福が、両親に安寧が訪れますように。

重ねて願うのは、己の屍を超えた未来だけ。




「───お待ちしておりました」



何故ならわたしは、顔も知らないお殿様のもとへ、召し上げられるのだから。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ