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べリンダ・レイスが生き別れとなっていた弟と再会した数日後、人並み外れた才能を持つ生徒が多い学校においても、稀代の天才と称されていた彼女は、寮の自室で眠るように床に倒れているのを、停学中の彼女の様子を定期的に確認していた寮監督の先生が発見した。
発見時、心肺機能はすでに完全に停止しており、蘇生は不可能だった。
早すぎる死には不審の目が向けられ、司法解剖が行われた結果、脳内に手術不可能と判断されるほど巨大な腫瘍が見つかった。
彼女が、おおよそまともに学校生活を送っていたという報告を解剖医がにわかには信じなかったほど、ベリンダ・レイスの体は腫瘍という悪魔に侵されていた。
本来短編だった内容は、この話で終了です。




