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なんだ、その尻は。いいえ、桃です。  作者: 天ノ川 こたろう
第一章:なんだ、その旅路は。いいえ、死活問題です。
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第一章・序

***

 ……これで当たってるのか? つい先日まで続いていた焦燥感が薄れてきた。

 代わりになんだろう……妙なワクワク感、とでも言うのだろうか。早く行きたいと思えてきた。この胸騒ぎの答えが、この先に待っているのだろうか。

 抱いたことのないこの気持ち、何かを心の底から渇望している。熱い熱い血潮が体中に駆け巡っている感覚が大いにわかる。

 さあ、出発の時だ。俺に答えを見せてくれ。何かがきっと変わる気がする。

 早く……早く……連れて行ってくれ。



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