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プロローグ

「――さんからのお便りです。お二人は同じ学校に通ってるのでしょうか？」

「もう何か質問コーナーになってないかこれ」

「変な内容のお便りが来るよりマシじゃないかな？」

「……その通りだ」

「だよねー。それで質問の答えはノーですね」

「お互い地元は同じってだけなんだよな」

「そうそう。地元トークは盛り上がるよね」

「だな。ま、同じ学校だったら学校の話で更に盛り上がるんだろうけど」

「カズ君、もし私と同じ学校に通ってたら……どう思う？」

「最高だろうな」

「さ、最高？」

「ああ。だってアイドルの彼女と毎日登下校出来るんだ。それだけで学校の気怠さなんてどこか吹き飛ぶはずだ」

「そ、そうなんだ」

「それにほら、一緒に過ごせる時間が増えるって凄く魅力的だろ？」

「…………」

「……比奈？急に黙ったけど、どうかしたか？」

「え？あ、いや何でもないよ」

「本当に？」

「うん、大丈夫だから。……それよりさっきの言葉、嘘じゃないんだよね？」

「嘘じゃないけど……」

「うん、わかった。ありがとう」

「今日の比奈、何かいつにも増して変じゃないか？」

「……それどういう意味？」