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第三話 海の見えるレストラン

更新が遅れました。。

ごめんなさい!次回から気をつけます(´;ω;`)


「なぁ。ナツ。いい加減わかってくれよ。」

海は午後の光を受けて、宝石のようにキラキラと輝いている。

秋晴れの暖かい午後、肌に心地よいさらっとした風の中で、二人の青年は

海の見える上品なレストランで高級なランチを食べているところだ。

年は20代前半のように見える。

明るい茶色の髪の青年と漆黒の黒髪の青年。

対照的に見える二人だが、どちらも美しい面持ちをしていて、先ほどから女性客達の目は、ランチより二人のテーブルにばかり向いている。

「わかれって。何をだよ。」

ナツと呼ばれた黒髪の青年は、眺めの素晴らしいレストランのテラス席で美味しいランチを食べているにも関わらずとても不機嫌そうだ。

まるで彼の食べている子羊のソテーが、この世のものとは思えないほど酷い味だとでも言いたげに。

「だから……今回の仕事のパートナーのことだよ。」

茶色の髪の青年は食事に手をつけずにひたすら彼を説得している。

だが彼の顔から察するに、どうやらお手上げのようだ。

「その話はもう終わっただろ。俺は女と仕事はしねぇ。」

「しねぇ。じゃなくてするんだよ!キャンセル不可!」

「嫌だ。」

「ガキかお前は。」

「お前がやればいいじゃねぇか!」

「ボスはお前をご指名なんだよ!」

そういって茶色の髪の青年は水を一口飲んで、ため息をつく。

「もう10回くらい同じ会話してるぞ。俺ら。」

「あぁ。いい加減諦めろ。」

「ばかか。お前が諦めろ。女の何が嫌なんだよ。」

ナイフを動かす手を止めて、黒髪の青年は顔を上げる。

「うざい。鈍い。体力がない。使えない。以上。」

そういって一切れ肉を口に運ぶ。その顔からはやはり美味しいという表情は読み取れない。

「そりゃお前の勝手な思い込みがろーが。」

茶色の髪の青年は、テーブルに肘をつき手に頬を乗せ、半ば呆れたようにもう一度ため息をつく。

「わかった。もういい。ランチが終わったら帰ろう。」

「あぁ。そうしよう。」

「美人のパートナーって聞いてたから俺今日がんばってお洒落してきたのになぁ。」

「下心の塊だなお前。」

それから1時間。

茶色の髪の青年もランチを食べ始め、(彼はこんな美味しいものは食べたことがない。というような顔をしていた。)ワインを飲み、デザートを食べ、二人の青年はレストランを出た。

女性達は、二人がまるでハリウッドスターかなにかでもあるかのように、話しかけもせずただうっとりと目で追っていた。

レストランの外にはすでに向かえのリムジンが待っていた。

「なぁ。あのテラス席の3つ隣のテーブルの子。かなりかわいかったよな?」

茶色の髪の青年はにやにやしながら車に乗り込む。

「お前いい加減落ち着けよ。」

ため息をつきながら黒髪の青年も反対側のドアを開け、車に乗る。

「逆にお前は少しくらい女に興味もてよ。」

「ほっとけ。」

「その話、僕もまぜてもらっていいかな?」

二人の青年がドアを閉めると同時に運転手がゆっくりと振り返る。

その運転手は、この車の中で最も美しい顔をしていた。そして、彼からはどこか大人の香りがした。

「……。はめたな。ハル。」

「わりぃな。ナツ。」

そう言う茶色の髪の青年には、全く悪びれた様子がない。

「ランチは美味しかったかい?ナツ。さて、そろそろ出発しようか。」


おかしくてたまらない。という顔で男性は車にエンジンをかけた。



お詫び


コンテストに向けてエッセイと小説の作品を書きます。

なので12月まで連載を少しお休みします。

ごめんなさい。

短編は息抜きにちょいちょいのせるかもしれないです。

コンテストに出品した作品はできばえがどうであれこちらにものせさせていただくので、

よろしくお願いします!

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