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憑装ノ結月 プロローグ~夏祭り~

初めまして、最近趣味で執筆を始めた「にぴぃ。」と申します

この物語は私が中学生の頃に考えてた妄想が元になった作品です

ど素人の妄想作品なので拙さが残る作品ですが、それもまた一興と思って見てくださると嬉しいです

【プロローグ~夏祭り~】


ーS県天城市ー


ひぐらしが夕暮れを知らせる

少年は森を走っていた


「はっ…はぁはぁ…っく」


7月の夜、昼間の茹だる暑さとは違い蒸し暑い風が頬を艶めかしく撫でる

祭囃子と共に辺りを夕闇が包み込む黄昏時

それは、人ならず者に出会う時間


「なんだよ!?アレ!?」


少年は逃げていた


「邏ュ秘、ィ縺ォ菴上蜚ッ」


それはこの世の者ではない存在

少年は本能でそれを感じたのだ


「蜚ッ荳€縺ョ莠コ髢薙〒縺ゅj縲∫エ」


「はぁはぁッ…みんな、どこ行っちゃったんだよ!」


この日、少年は学校の友達と夏祭りに来ていた

肝試しをしようと森に入り、そこで目にした人ではない「何か」


ズシャッ…!


「痛って…うぅ…はぁ…はぁ…」


ぐしゃ…ぐしゃ…ぐしゃ…


「ッ!?」


「邏ュ秘、ィ縺ォ菴上蜚ッ荳€縺ョ莠コ髢薙〒縺ゅj縲∫エュ秘、ィ縺ョ荳サ縲後Ξ繝溘縺吶€よ祉髯、繧エ玲」


動けない、立てない、逃げなきゃ、擦りむいた足の傷の痛みなど感じる余裕はなかった

暗闇の中にいる「何か」はじっと獣のような目で自分を見つめている

冷や汗が首を伝う


喰われる


刹那


「え?」


凍てつくような冷気


少年は目の前の光景を見て言葉を失った

さっきまで夏の虫達の声が響いていた森は辺り一面が真っ白の雪景色に変わっていた

恐ろしく静かで時が止まったのかと錯覚するほど何も聞こえない

だが、少年はそんな事より目の前にいるそれに意識を持っていかれていた

眩しいほどの銀髪

氷の様に透き通った瞳

まるで天女の様な佇まい

自分より少し歳上だろうか、今まで見てきた何よりも美しかったその「少女」は自分を襲ってきた「何か」に立ちはだかっていた


「怖かったら少し…目を瞑っていなさい」

「大丈夫、すぐに終わるわ」


その瞬間、「何か」は少女目掛けて禍々しい鉤爪を振り下ろした


「危ない!」


キンッ…!


殺意に塗れたその鉤爪は少女にはまるで効いていなかった。

片手で払い除け、少女は「何か」に向かい


「凍りなさい」


その瞬間、まるで真冬の雪山にでも迷い込んだと錯覚するほどの冷気が辺りを包んだ

「何か」は一瞬で凍りつき粉雪のように舞散った


「もう大丈夫よ」


少女は少年に言った

全身の強張りが解け力が抜ける

その場に倒れ込んだ少年を少女は抱きかかえた

遠退いていく意識の中で少女は言った


「本当に…手のかかる弟ね」

「朱雀」


プロローグ[完]


「憑装ノ結月」を最後までご覧いただきありがとうございます

如何だったでしょうか?

中学の頃から考えてたオリジナルの和風ファンタジーのライトノベルのプロローグになります

素人の完全オリジナルストーリーなので設定やストーリーの流れなど拙い部分がありますが、これから少しずつ出していこうと思うので一読してくださると嬉しいです

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