バレンタインバトル? ~水族館編~
小説家になろうラジオパーソナリティ 巽悠衣子さん原案の名物コーナー
【ゆいこのトライアングルレッスン】
年に2回のドキドキ企画!
今回は田村睦心さんをゲストに迎え、よりパワーアップした【ゆいこのトライアングルレッスンM】がラジオ放送され大変盛り上がりました!
もうすぐバレンタイン。
(今年はどうしようかな…)
と物思いにふけっていた私の携帯が突然鳴り響いた。
(…電話?誰だろ?)
画面を覗くと 思いもよらない相手だった。
『あっ ゆいこ姉ちゃん?久しぶり!』
『急に電話してごめん』
『あっ むっくん?全然大丈夫だよ』
『どうしたの?』
『あのさ…今度の土曜日 空いてる?』
『ゆいこ姉ちゃんと行きたい所があるんだけど 付き合ってくれない?』
心なしか照れ気味に言うむっくんに
『えっ?今度の土曜日?…良いよ』
少し戸惑いながらオッケーの返事をした。
戸惑った理由は、当日は男子も女子も気持ちがふわふわするバレンタイン。
(ひろしとたくみはどうするのかな?)
と一瞬 あたまの中を二人が駆け巡る。
そして、あっという間に約束の日を迎えた。
駅前で待ち合わせた私たちに、むっくんが少し不機嫌そうに言う。
『お待たせ ゆいこ姉ちゃん』
『…ってか何でたく兄とひろ兄も居るんだよ!!』
『サプライズだよ!サ・プ・ラ・イ・ズ』
たくみがいたずらっ子のように言うと
『水族館行くんだって?ちょうど俺達も行こうと思っていたところでさ』
『それに……水族館少し遠いだろ……お前らの保護者みたいなもんだよ』
ひろしらしくないドギマギした返事に私は思わず笑ってしまった。
こうして、私たち四人は電車で目的の水族館へと向かった。
『わぁ~ イワシのトルネード綺麗だね~』
『このチンアナゴ可愛い~』
一人ではしゃいでいる私の後ろで
『子供みたいにはしゃぐゆいこってホント可愛いよな』
たくみが言うと
『ゆいこの笑顔を見ているだけで安心するよ』
優しい声でひろしが言った。
『へぇ~』
何かを察したむっくんが語気を強める
『じゃあやっぱりオレ達はライバルなんだな!』
『ライ?バル? そういう事か……』
『なら遠慮なくゆいこにアタックしてみるか?』
『なぁ ひろし!』
『…誰を選ぶかはゆいこの自由だ』
とクールにひろしが言う。
そんな三人のヒソヒソ話をよそに私は叫んだ。
『ひろし~ たくみ~ むっく~ん 早く早く!』
『イルカショー始まっちゃうよ!』
【バレンタインイルカショー】と題された可愛いイルカ達に癒やされながら、ふっ と横に居る三人を見ると心が安らぐ。
そして帰り際、私は用意していたチョコレートを一人づつ渡した。
『ゆいこ姉ちゃん今日はありがとう』
『ホントは二人っきりが良かったんだけどな』
『次は二人でデートしよ』
『なっ ゆいこ…』
と耳元で囁くむっくんに思わずドキッとした。
次に渡したたくみは、満面の笑顔で
『おっ!ありがとう!』
『いつかゆいこの本当の気持ちを聞かせろよな…』
と小声で言う意味深なたくみの言葉にドキドキが加速する。
そして、二人と別れ家まで送ってくれる途中
『ゆいこ…寒くない?』
そう言うと、自分のマフラーを私の首に巻いてくれたその次の瞬間!
ひろしの腕が優しく私を包み込んだ…
(えっ バックハグ?)
『ひろ…し?』
『ゆいこ …チョコありがとう』
耳元で響く甘くとろけるようなひろしの声に、私の心臓は弾けた。
こうして始まった不思議な四角関係…
私たちの未来はどうなっていくんだろう?
これは、神様も予測できない私の恋物語。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
こちらはバレンタインのドキドキをメインにしてみました。
下野さん演じるひろし・たくみのお声と、田村さん演じるむっくんのお声を想像して読んでみてください。
ゆいこが羨ましくなりそうです!




