お前もだ
「ちゃんと俺が金持ちだという噂を街中に流したんだろうな?」
「へぇ!!ちゃんと流しましたぁ!!」
「ヨネムラ」はヘコヘコしながら続けた
「それでそのぉ・・・金の件は・・・」
「ちゃんと確認が取れてからだ!!」
俺はぴしゃりと言い返した
街の住人の最初の一人が俺に言った
「金持ち銀次郎様よ!!」
それを聞いて人が集まってきた
「銀次郎様だ!!」
「なんて金持ってそうなんだ!!」
「ぜひうちでお食事なさってください!!」
もう引っ張りだこだった
そのとき一人の男が俺の前に立ちふさがった
「お金持ちならぜひ我が銀行をご利用ください」
この顔!!元の世界で学年一位の成績の「キノシタ」!!
よく俺を小ばかにしてきたインテリクソ野郎だ!!
俺の復讐心のフォルダは爆発寸前だった・・・!
「確かに俺は金を持っている、だがお前の顔が気に入らない」
「かっ顔・・・ですか?!」
「鴨が葱を背負って来たって顔してるぜ」
「私は詐欺行為をしようとは考えていません!!」
「ほう・・・、お前今『詐欺行為』って言ったな?」
「あ・・・ああっ!!!」
詐欺未遂、この世界の自警団ではどうにもできないな
「この世界の住人ではお前を裁くことは出来ない。だから俺が裁く!!」
俺は勢いよく「キノシタ」の足を踏んづけた
「ああ!!痛いぃ!!」
「どうした?自警団を呼ぶか?お前の心にやましさが無ければの話だがなっ!!」
「ゆ・・・許してください!!」
「何を許してほしいかちゃんと説明してみろ!」
「ひいぃ!!!」
「ヨネムラ」に続き「キノシタ」にも復讐を遂げられた
俺の心は再び新品同様だ。
「銀次郎っ!!無事か?!」
ミアが心配してきた
「あんなのトラブルのうちにも入らないさ」
そう、あんな些細な事トラブルのうちに入らない
「なんだか今日の銀次郎は輝いて見えるなっ!」
おっミアのやつよく気がつくじゃないか
俺のテンションは限りなく高くなっていた
「ここはひとつ高級料理店でも入ろうじゃないか!!」
仲間思いの俺は皆にもいい思いをしてもらいたいと思った
「ひゃっほー!!」
「いいですね!」
「ごちそうになりますぅー」
俺たちは最高のもてなしを受けた
「けっこう食ったけど支払い大丈夫か銀次郎」
「心配するな!!金ならある!!」
俺は楽勝で食事代を払った
「またのご利用お待ちしております。銀次郎様!!」
今日は実に素晴らしい一日だった
「銀次郎・・・今日は一緒に寝てもいいか・・・?」
ふふっ。まだ少しばかり素晴らしい一日は続きそうだ




