月に一度の険悪
「ギルドを作成したらぁ月に1回以上はクエスト参加必須らしいですよぉー」
しまった!今月はあと10日しかない・・・!
倍コインのスキルに依存しすぎていて最近クエストをまったく受けていない・・・。
このヴィーナという元列車運転手はけっこうしっかりしている
しっかりしすぎていて俺たちのギルド名をおかしな名前にしてくれたが
ヴィーナの職を奪ったのも俺だし、まあイーブンなんじゃない?知らないけど
「てきとうにゴブリンでも狩ってくるか?」
ミアはわりとやる気みたいだ
「規定ではパーティ参加必須クエスト受けないといけないみたいですよぉー」
「それはまずいな・・・」
俺たちのギルドメンバーはパーティバランスが極端に悪い・・・
とくにまずいのが俺だ、戦闘能力は皆無に等しい
出来る仕事といったら「草むしり」だけだ
俺は言った
「スライムを全員でボコそう」
「あったらいいですねぇーそういう仕事ぉー」
結局のところスライムをボコすクエストは存在せず
俺たちはスケルトン集団を倒すクエストを選んだ
「まずミア、お前は俺たちの生命線だ!」
「で、どうやって戦うんだ?」
「敵の攻撃はすべてミアが引き受ける」
「なるほど!!」
我ながら無茶ぶりをしたな・・・と思ったがミアは完璧にやり遂げている
問題は俺たちに攻撃手段が無いということだ
「ネクロマンサーならあの弱ってるスケルトンを操れないか?!」
「やってみますねぇー」
ヴィーナはスケルトンに呪文を唱えた
2体ほどコントロール権を奪えたようだ!!
そのうち1体はお腹を押さえている、下痢かなにかか?
とにかくミアが防御に徹している隙に操ったスケルトン2体(そのうちの下痢ではないほう)が
違うスケルトンを猛攻撃
なにか仲間に恨みでもあったのかってくらい良い動きをした
帰り道、何もしてない組の俺たちは必死に愛想を振りまいていた
「ミアおねーちゃんほんとにかっこよかったよ!今日の晩御飯は好きな料理
作ってあげる!」
「報酬の件は俺のスキルに任せるんだな!分け前はミアとヴィーナは
多めにもらっていいから!!」
ミアは別にいつも通りの顔をしていたが、ヴィーナの顔はさっきの
スケルトンの倍以上は怖い顔をしていた
こうして俺たちは月に一回
スケルトン狩りに行くシステムを完成させた
そのたびにヴィーナの顔はひどく歪んだ




