イベントって待ってちゃだめだ
「そうそう、それでバットにボールを当てたら一塁に走るの」
俺たちは暇すぎるので適当な冒険者を集めて「野球」をしていた
「あの、これなんなんすか?俺たち帰っていいっすか?」
「だめだ。金払っただろ?賃金分はやってもらうぞ」
すると一人の冒険者が自信満々に言い放った
「この『野球』というゲーム、必勝法が分かった!」
「本当かヨータニ!」
するとヨータニは馬鹿みたいにホームランを打ちまくった
ああもうなんだよこいつ・・・野球ってのはもっと地味なスポーツなんだよ
「今日のパン、今日のパンはいかがでしょうかー?」
リゼが弁当を配り始めた、もう昼時か
「あーしスペシャル弁当がいい!!」
「はい!『今日の活力は明日につながるエネルギー弁当』ですね!」
「おー!すごい量だなデリシャス弁当!!」
スペシャルなのかデリシャスなのかはっきりしろ。
そもそも「今日の活力は明日につながるエネルギー弁当」ってなんだよ
「リゼも異世界生活、板についてきたじゃん?」
「ミアお姉ちゃんたちのおかげです!三度の飯より感謝してます!!」
このリゼとかいう幼女、だいぶ日本語が怪しいな
それともキャラを作っているのか?
「よーしみんな!野球それまで!!」
俺は撤収の合図を出した
「考えてみりゃ、この野球?ってやつをちょっとやっただけでこんなに金もらえんのか!ぜひまた呼んでくれよな!!」
「それなら条件がある、次はヨータニを連れてくるな。ゲームになんねーから」
のちにこのヨータニは野球をこの世界に普及させる
「銀次郎さんたちは冒険者をやらないんですか?」
リゼが聞いてきた
「なんだお前一緒に草むしりがしたいのか?」
「草むしり?」
「俺の冒険者ステータスだと出来る仕事はそれだけだ」
「ミアおねーちゃんは?」
「ミアはBランク冒険者だぞ、お前Eランク魔法使いだよな?」
「Eランク魔法使い+『空腹困った一発解決、街の頼れるパン売り娘』です!」
「ユニークな肩書だな」
「私のパンで世界中の飢餓を無くすんです!パンパワー!!」
「それは結構な目標をお持ちで」
すると遠くのほうから俺を呼ぶ声が聞こえた
「銀次郎さーん!!出ました虹色スライムです!!」
なに?!レアモンスター虹色スライムだと?!
俺たちは出現場所に向かった。
「ハイ押さないでー!!見物料ひとり3ゼニアだよー!」
出現場所にはすでに行列ができていた。
「すげぇ本当に虹色だ」
「本当に虹色のスライムなんているんですかね」
リゼはバケツでスライムに水をぶっかけた
するとスライムの色はみるみると普通の色に戻っていった
このガキがー・・・・そんなんこっちは承知の上で見に来てんだよ
だって指示したの俺だし
この街のイベントはだいたい俺の指示で行われていたのだ
「嘘スライムで3ゼニアも取られてしまいました!色即是空!」
「暇つぶしもできたしいいじゃないか」
「子供は子供だましをされると怒るものなのです!!」
「あーしは満足かな!!虹色スライムなんていないの最初から知ってたし!!」
ミアは足ががくがく震えていた
~今日の報告~(銀次郎)
ミアはまだまだ騙せる
リゼは手強いな
~今日の報告~(リゼ)
愛想を振りまくということはそれ相応にエネルギーを使うということであり
また、大人に対しても適度に舐められないように立ち回るということは
これから社会で活躍していくうえで非常に重要なことであり
それらを踏まえて今日言えることは私の立ち回りにはまだまだ改善の余地があるということです
~今日の報告~(ミア)
十字斬破裂剣殺戮翔




