第3話 もう、なんで、いつも、ついてくるの
どうして、ついてくるの、振り返れば、居るし
座っていれば、隣にすわるし、あ、もう。…。ドキドキしちゃうじゃない
和井田学園高等部 野球部 入寮
桜井が送った視線の先…
桜井(え?)
(かっこいい。ずっと私を見ている、え?私変なのかな?)
悟がドキっとした視線の先…
悟(いる!東京すげーーー!ツインテール!美少女!、運命だ)
(超好み、生きてて良かった、和井田に決めて良かった。俺、決めた、この人が運命。)
入寮日になり、それぞれの説明を受けた後、作業もあった。
悟(居た、見つけやすいツインテール。)
「あの、それ僕もちますよ」
桜井(どこから、沸いてきたのよ、ビックリした)
「大丈夫、これくらいは」
といいかけたが、持ってくれた。でも、隣についてくる。
桜井
「あ、ありがとう」
次の日も、マネージャーの仕事。
桜井(やるか、皆分担してやってるし、重そうだな、お箸より重いものは持ったことが…)
ダンボールを持とうとすると、誰かがものすごい勢いで走ってくる
悟である
悟(やばい、ツインテールで、前かがみ、うおおおおーーー、たわわな膨らみが!)
「それ、僕、持ちますので、大丈夫っす!」
桜井(汗かいてるじゃない、どれだけダッシュしてきたの)
「え、マネージャーの仕事だし」
悟は軽々と持ち上げ、ついでに、別のダンボールも重ねて持ち上げて
なぜか、わたしの隣を一緒に歩く。
話かけられるが、私は、何をどう、話せばよいのかわからい
悟は一生懸命注意を引こうと、
「ダンボールって正方形じゃなく、長方形が多いの知っています?」
桜井(息苦しさがあったが、会話で、一呼吸、え?ダンボール何の話)
「ダンボールって正方形じゃないの?」
「今運んでいるのも長方形だね。ロッカーにあったものも、長方形だ、え?考えたこともない」
悟(めっちゃ、かわいい!、ドキドキしてきた、話さなきゃ)
「積載効率の最大化、長方形の箱は、トラックやコンテナの荷台は正方形の箱よりも、空間をより効率的」
「長方形の箱を縦横交互に積み重ねることで、全体の積荷を正方形に近い形」
「揺れや振動に対する抵抗力が向上し、荷崩れを防ぎやすくなります。」
「正方形の箱を規則正しく積むだけでは、列のずれが生じやすく、安定性が低くなりがちです。」
「世の中にある多くの商品は、本、衣類、家電など、細長いあるいは扁平な形状をしています。」
「長方形の箱は、無駄な空間ができにくいという実用的なんですよ」
桜井(凄い、私にもわかる。この人頭良いのだ、悟君)
「すごーい、そんな事、普通考えないよ。すごいね、頭良いのね」
悟(すこし、自慢げに)
「常に学年トップですから、1位を譲った事は1度もないです。勉強も野球も」
桜井(文武両道でかっこいい、漫画の人が居た、あれ、話せている。男の人と、私話せている)
野球部の練習は熱意、観ているこっちが手に汗を握るほどに。野球部全員が、泥だけになりながら
悟(良し、ぎりぎり取れた。ダイビング!、あ、泥が)
悟
「ねー、桜井さん、ほっぺに泥ついたー」
「拭いてー」
「拭いてー」
桜井(泥くらい、自分で拭けば…。直視できない。何故なのだろう)
「なんで、わたし?わたしなの?、いつも、いつも」
ピーーーーーーーーーーーーーーィーーー
休憩
悟は、ドリンクも一気に飲み干して、周りに別のマネージャーが居るのに、私の前に走ってきて、
悟(ここは、笑顔をで、笑顔)
「おかわり!」
と
大きな水筒を、私に渡す
「・・・ほかにマネージャーさんいるよ」
「アクエリ、普通の?レモン?」
悟(桜井さんに入れてもらうから、やる気がでるんじゃないか!)
「レモン!」
ピーーーーーーーーーーーーーーィーーー
昼食
私が、お弁当を食べてようとすると、こっち、こっちと手を振って、隣に座らされる。
座らせられるだけなら、まだしも
悟
「はい、あーんして」
「あーん」
「どう?美味しい?」
桜井(逆でしょ、普通、逆よね)
(わたしが、男の子に、あーん してなのに)
私は、顔は真っ赤であった。
それが当たり前のようになって、悟のタオルを渡す係りになっていた。
女子マネージャー全員
どこから、どうみても、福井専属マネージャであると
ある時、激しい副キャプテンの鬼ノック。ファールゾーンに飛んで行ったボールを、ダイビング。
フェンスに激突
悟は傷だらけであった。バンドエイドとコールドスプレーを持って、悟の方に走って行く
悟(やべー、桜井さん反則だ、ツインテールで、揺れている、揺れている)
(俺野球やっていて良かったー!)
野球部練習以外で
ある時、同じゲームをやっていた事がわかり、それからは、二人は打ち解けていった。
ゲームの話は盛り上がった。共通の趣味。楽しいのである。悟も、私も。
私も徐々に意識している自分に気づいていた。かっこいい、頭良い、なにより野球をしている姿に、胸が締め付けられていた。
初めて、こんな気持ちになったのは
いつの間にか、悟だけを目で追っていた。
視線を送られていたのは、私のほうなのに、
今は、
私が…