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第4話 将棋と恋は、違うの…


これでも、分からないの?あなた、3手は、いや、10手先

もっと先まで読むのでしょう。なんで、私の気持ちが伝わらないの

もう、いい加減にしてよ!




一色君

「はい」

「えす、ゆー、けー、あい、でぃー、いー、えすー、ゆー」


三好・・・・!!!!どうだ、どうだ、これなら、どうだ?



隠れていた、佐伯・桜井・八重・香織もやっと意味がわかった。


そして、さらに、これは、1年生の瞳さんバージョンだとも思った。

三好さんを、瞳さんバージョンと置き換えてしまうと、思わず、声に出て、笑ってしまった。


楓、しーー、しーーー!



三好、あ、もう。私が悪いのか・・・。それとも、私に対して、無関心?え?嘘

三好さん

「その頭文字、黒板に横に書いてみて、繋げて!!!!」


一色君、うわ、怒っている。何故だろう


「え!はい、」


三好さん


「早く!」


一色君は、黒板にそれぞれの文章の頭文字のアルファベットを書き出した


SUKIDESU


一色君は、ああああ!!!!!今日はバレンタイン

え?三好さん、えええええーーー、

うわ、ドキドキしてきた。

好きとか、そういうの、無縁の世界だったから、え、でも、すごく、嬉しい

三好さんから、好きと、意識していたことは、あるけれど、高嶺の花だし

遠い存在であったから、え!


一色君は

ローマ字を声にだした


「好きです」



三好さん(!やっと、伝わった、ってそれ、声に出して読んだだけでしょう!!伝わっているのかしら?)


一色君


「今日はバレンタインデー、もしかして、三好さん、思いを」

「もし、そうだとしたら、凄く嬉しいです」


「そうでなくても、今日一緒に二人で居られただけでも、嬉しいです」


三好さん!気が付いてくれた、どうしよう、今度は、私が困った。どう、すれば・・・。

三好は一色を見つめた。想いが伝われ。


一色君、そういう事。流石に僕でも。


「心の奥に秘めた願いのみ、これは、僕も一緒です。三好さん」


一色は、三好の前に立ち、


「僕と同じ想い、違うかもしれないけれど」

「ダメ元で、」

「僕は三好さんの事を、美人さんで、手の届かない人と、遠くの存在だと思っていました」

「いつも、見ているだけで、ごくごくまれに、お話できると、それは、とても嬉しかったです」


「三好さん、好きです。中学のときからずっと、この4年間」



「僕で、良ければ、」


「この心の奥に秘めた願いのみ」  


「を、受け取ってください」


改めて、一色は、声を大きくし



「僕と、付き合ってください!」



と頭を、三好の前に下げた


三好も、ようやく・・・と思うと同時に、瞳から涙が、こぼれて


三好さん


「はい、私も、一色君が好きです。宜しくお願いします」

「ずっと、将棋の手見ていました。これからは、隣にいさせてください」







佐伯・桜井、やったーーー!!

楓、八重、香織、良かった。


嘉位、由良、女の子ってわからん。


一同は、教室を開けて


「三好さん、一色君、おめでとう!」


拍手を送った



三好は、一連の流れを見られていたことが、恥ずかしくなり

特に、山本先生に、見られていたことが


嘉位

「三好さん、素晴らしい!この 恋の問題」

「これは、難問でしたね。」

「完璧です」

「一色君も、この恋の問題を、良く解けました」


「もう一度、皆さん、拍手」


八重、香織、楓、佐伯、桜井、由良、嘉位は


暖かい、拍手を送った。


一色君


「山本先生、皆さん、ありがとうございます」


「僕は、三好さんを大切にします」


三好さんは、その場で泣いてしまった。


はじめての告白であった。


正直、ダメだと思っていたから。


きっかけは、山本先生が作ってくれたこともあり


そして、紙袋

そう、チョコレートを一色に渡した


一色君

「三好さん、ありがとう!」


一色は、チョコを受け取り、さらに

三好の手をとり、

手を繋いだ


三好は顔が真っ赤になり


香織が前に出て

「三好さん、一色君、スマートフォンを持っていますか?」


一色と三好はスマートフォンを取り出して


香織

「このような、告白なんて、なかなか、想像がつくものでありません」

「せっかくですので、黒板の告白と、お二人を、スマートフォンに収めますね」


一色は、三好と手をつないだまま、黒板の文字が見える位置に移動し


香織は、二人を、スマートフォンで撮影した。


「それでは、おじゃましましたーー」



三好

「ところで、どうして将棋では天才なのに、私の気持ちを読めなかったの?」

一色

「え?それは、その…、三好さんを女性として見ていたからで」

「盤の上でとかは、考えて居なくて…」


三好は自分の胸に、一色の手を寄せて

一色は顔が真っ赤になり、え、胸、触っているのですけど、ええええ?


三好

「聞こえるかな、このドキドキ、心臓の鼓動」

「エッチ!でも、大好き、いつも、隣にいるからね」


一色は顔が真っ赤になったが、三好の胸から手を放す事はなく、ずっと…。



そして、月日が立ち




一色は三年生についに将棋部で三連覇優勝を果たす。過去最高記録であった


その後和井田大学にて、プロに転向し、注目をあびるのであった。


隣にはいつも、三好が、一色の手を握りながら




Fin.





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