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第3話 言葉で伝えなくては

はぁー、はぁー、はぁー、はぁー

運動は大の苦手、全力で走ったのはいつぶりだろう

幼稚園の時くらいかな。


息が苦しい。




田口は、走って、教室に向かった


香織、八重、桜井、佐伯、楓、由良、嘉位も、こっそりと、ついていった。



教室では、一人

窓際の机で、顔がかくれるように、机の上で泣いている女の子が居た。下村である。



田口は、ゆっくり、静かに教室の扉を開けた

教室の扉も改修されているので、とても静かに、物音をたてることもなく


田口は、ゆっくりと、下村に近づいて、下村の前に立った



田口

「下村さん、先ほどはごめんなさい」


下村は、びっくりした、誰も居ない教室のはずが、目の前に田口君が立っていたから

下村

「もう、いいの」

と泣きながら、顔をあげた



下村

「ダメなら、ダメとはっきりと、言ってほしかった、もういいの」

と泣きながら、下村は言った


田口

「ごめん」


下村

「だから、もう、いいって」


田口

「泣き止んで」


下村、泣きながら

「もう、いいって」



田口は、声を大きくして


「下村さん」


下村もびっくりして、もう1度、顔をあげて、田口を見た



田口


「下村さん、好きです、ずっと、僕とつきあってください、宜しくお願いします」


と田口は

手を差し伸べた



下村は、え?何、どういうこと、

今、さっき、フラれた!のでは、私は?

今、付き合って? 好きですと?


田口は、もう1度、大きな事で、少し、震えながら


「好きです、付き合ってください」


下村は、思いっきり泣いた


「はい、私も、田口君が好きです、宜しくお願いします」


そして下村は、そのまま、立ち上がり


田口の唇に、自分の唇を合わせた、そう、泣きながら




隠れていた、八重、香織、楓、桜井、佐伯、由良、嘉位



「あおはる だねーーえ」

八重

「うん、良かった、なんか、泣けてきちゃう」

香織

「うん、私も」


一斉に、扉をあけて


みんなは、田口、下村に、大きな拍手を送った!!



下村と田口は、びっくりして、キスをしているところを、目撃され、動揺したものの


田口

「皆さん、ありがとう!」


田口は、あらためて、大きな声で

堂々と


「今日から下村さんの彼氏になります!」



下村は、また、泣き出してしまった

「す、すごく、嬉しいです。ありがとう」


涙は止まらなかった。




下村

「たかし、ありがとう、ねー、私知っているんだ」



田口(たかし?、え?名前?)

「え?何を知っているの?」



下村(下から、田口の顔を覗き込むように)

「二次創作!」

「あれ、たかしでしょう!、私フォロアーだよ」


「転生したら、魔王の妃になっていた、魔王は私の言うことは何でも聞くので、勇者を滅ぼした」

「あの、ヒロインの、サラの体操服や、水着の二次創作、あれ、わたし大好き!」


田口(え?え、ええええ?)


下村

「今度、わたしが、モデルになろうか?、そうね、ブレザーでちょっとスカートあげて、ギリギリとかは?」


田口

「えええええええええええーーー!!!」



後に、和井田大学で田口が創作した、等身大のフィギュアがオーストリアで2億円で落札される事になるのであった。



Fin.



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