【告白編】第8話 漫画の世界、アニメの世界の偶然
え、?え、え?えええええ?ドキドキが止まらない、止まらない
今、今、唇が重なっているよね?
いるよね?
いるよね?
駅の外で、10分程まつと、タクシーが来て
事情を説明し、往復が可能か確認し、
運転手
「駅員さんから、事情は聴いていますし、うちとしも、ありがたいですので、お送りしますね。」
「3万ちょっとしますが」
佐伯は、封筒を運転手に見せると
タクシー運転手は驚いて
「かしこまりました」
佐伯は戸倉君を奥に載せて、自分も隣に乗り込み
戸倉!え、佐伯さんも乗ってくれるの?え?二人きり、また、ドキドキしてしまった。
タクシー内の密室で
運転手からもミラー越しに、二人が、意識してしまい、お互いがドキドキしているな、純粋だ。
佐伯は、ドキドキを隠すために、そうだ、連君の話を
野球の話なので、戸倉ももりあがり
足が速い事や、エラー0公式戦の話等で、盛り上がっていた
その時、高速のジャンクションで、大きく、曲がったせいで
佐伯は、戸倉に抱き着いてしまい、故意ではないのである、本当に、偶然
戸倉はドキドキしてしまい。佐伯さんの、胸、胸が、あたっている。
佐伯も、ドキドキしていたが、平然を装うとするが、ドキドキが、収まらず
運転手
「すいません、割り込みがありまして、申し訳ありません」
佐伯は、戸倉の胸の中。離れたくはないが、それだと故意に抱き着いたと思われてしまう。
ゆっくりと体を戻し、
二人はドキドキしながら、・・・無言になり、
その時間が、とても長く感じた。
何か、
何か
話さなければ、
それは、佐伯も、戸倉も同じであったが
先程の密接で、頭の中が真っ白になり
普通に、何気ない会話、勉強は何が得意だとか、好きな食べ物はとか
家族や、野球以外の得意な事
いくらでも、話題はあるはずなのに
お互い頭が、まっしろで、
言葉が出ない
むしろ、緊張が高まり
静まり返った状態が、
さらに緊張を高めていった。
佐伯
何か、いわないと
何、何、足し算は?え?足し算ちがう、ちがう、円周率、そういうのではなく、
戸倉
何を聞けば、何か、話さないと、お胸大きいですね、だめ、そういうのではなく
えええ、
その時である
また、車は、大きなランプを回り、
佐伯は勢いよく体制をくずして、
戸倉も、それをささえようと、横をむいたときに
唇が、触れ合ってしまった。
偶然である。
漫画の世界、アニメの世界の偶然である
その偶然が、
今まさに、
佐伯と戸倉は、唇が重なってしまったのである
戸倉のドキドキは、もう、頂点であり
佐伯も同じであった、佐伯は離れようとしない。
戸倉は、佐伯の手を、恋人繋ぎで握り
佐伯は、手に汗がでてきたのは、わかったが、緊張で、もう、手を放す事は出来なかった。
車は、戸倉の家についた。
その間、唇は重なったままであった。
運転手
「つきましたよ」
佐伯は、我に返り、
それは戸倉も
佐伯は、運転手さんに
少しまってもらえるようにつたえ
佐伯と戸倉は、タクシーを降りて
戸倉は、佐伯を見つめ
戸倉、ドキドキしながらも、言わねば、言わねば。
戸倉は佐伯の両方の肩を手で
戸倉は、佐伯に
「佐伯さん、佐伯さんの事、好きになって良いですか!!!」
佐伯は、嬉しくて、嬉しくて、泣いてしまい
佐伯の声は、震えながら
佐伯、声にならないような、声で
「はい、宜しくお願いします」
戸倉はあらためて、佐伯とキスをした。
とても、とても、長いキスの時間を過ごし
連絡先を交換し、
佐伯はタクシーに乗り込み、もとの和井田へお願いしますと
タクシーは発車し
戸倉はずっと、ずーーーーと、タクシーの中の佐伯に手を振っていた!!
タクシーは高速道路に入り
佐伯のスマートフォンには、メッセージが
戸倉からである
「好きです、お付き合いしてください」
佐伯のスマートフォンは、ぽつり、ぽつり
落ちる涙が、スマートフォンに
返信はもちろん
「宜しくお願いします」
佐伯は泣いた、泣いた、泣いた
嬉しくて、泣いたのは産まれて初めてであった。
しかし、家に帰ると、…現実は、そう、麗華の想いとは、異なっているのであった。




