【告白編】第三話 二人の出会い
あ、もう、それは、こっち、
ほら、手だして、そう、そこそこで
佐伯は、ずっと、一人の男性を見つめている。
桜井
「レイ、レイ、レイ、レイってば、レイってば」
佐伯
「え、え、え?あ、シュン、なに、なにどうしたの?」
桜井
「寮にいこうよ、せんさんが説明してくれるんだって」
「あれ?どうしたのかな?レイ、顔が赤いよ」
佐伯(え?それは、あれ、どうしたのだろう、かっこいい、あの子)
佐伯(彼よ、彼、彼こそが、私の待ち望んでいた、恋、そして、彼氏)
佐伯(彼、なんというのだろう、名簿はあるのだけれど、今は見れないし)
八重
「佐伯、いくよー、なーに、ぼーっとつったてんのよ、置いていくわよー」
佐伯
「あ、ごめん、ごめん、八重、今いく」
由良
「佐伯、変じゃないか?」
嘉位
「ま、そういうことだろうね」
由良
「あ、なるほど」
せんさん、かずきの案内で、新入部員一同とマネジャーは、男性寮に案内されてた
佐伯
「はい、ではここから、一度名前を書いてくださいね。」
「ネームプレートは出来ていますので、入退出の時刻を記載します」
かずき
「入学後が学生証で、スキャンすることで、入退出が管理されます」
「開く部屋も学生証で認識されないと、施錠が解除されません」
せんさん
「では、各自名前を記入願います。1年生女子マネージャーも、書いてくださいね」
続々と書いていくと、
悟
「あ、戸倉君!戸倉君じゃないですか」
光
「悟君、悟君も和井田学園なのですね。今度は同じチームだ」
連
「戸倉君、和井田学園なのは聞いています、楽しみにしていました」
光
「連君に勝てなかったですが、これなら和井田学園、甲子園行けますね」
連
「僕達は、あの後負けたのですよ、世田谷西に」
光
「そうみたいですね、結果だけ知っています」
連
「彼です、圭君、ものすごい牽制が早くて、強打者」
けい
「連君、久しぶり、これから僕が連君の球をとるからね」
光(凄いメンバーだ。)
吹奏楽部の人
「ほら、ちょっと、ちょっと、お話していないで、記入してくださいね、監視カメラで撮られていますからね」
かずき
「はい、記入が終わった人から、並んで、階段をあがります。エレベーターも使えます。今日は階段で」
「在校生が勉強していますから、静かにね」
悟、連、けいたちは行ってしまった。先輩達もマネージャーも先に行ってしまった。
光(あら、やばい、俺最後だ、まだ、書いて居ない)
佐伯(じっとみちゃう、彼だ、彼、これはチャンス、かっこいい)
「ほら、ちゃんと書かないから、戸倉君ね、光。ここに名前と、時間を」
光
「えーと、ボールペン?マジックですか?」
佐伯
「あら、無いわね、持って行っちゃかしら、私の貸してあげる」
佐伯は、戸倉の後ろに回って、髪をかき上げ、耳に通し、戸倉の横に
光(うわ、奇麗な人だ、何年生だろう、緊張する)
佐伯(もう少し、近づいちゃえ!)
佐伯は戸倉の手を取ると
光はびっくりして、えーーー!と、佐伯の顔をみる
佐伯(これは、脈あり、わからないよー、でも、かっこいい)
佐伯(ドキドキしながらも、ここは先輩として)
佐伯
「ここ、ここに、名前と時間、そう、違う、違う、なんで、退出時間に時刻かいているの、もう」
「修正ペンだすから、ちょっとまっててね」
光(ドキドキする、怒られるかと思ったが、そうではなくて、なんだろう、このドキドキする感じ)
佐伯
「これで、よし、じゃー、皆の元に行きましょう」
せんさん、かずきが部屋の説明、そして、食堂、トレーニングルーム、学習エリアの説明
終始、佐伯は戸倉の隣に居たのであった
光(お姉さん、近い、近いよ、話が頭に入ってこない)
佐伯(あ、もう、かっこいい、麗華、攻めるのよ、攻め、攻め)
こうして、入寮説明会は終わり
グラウンドを披露して、それぞれが帰宅となった。
八重
「佐伯、もしかして、もしかする?」
佐伯
「むふふ、もしかしなくても、する、速く入学式こないかなー」
桜井
「え、ロックオンしたの?」
佐伯
「もう、かっこいいの、やっと、やっと、出会えた」
由良
「野球部は彼氏、彼女を作る場ではないのだが、ま、良いか」
こうして、入学式を心待ちにする、佐伯麗華であった。
予想に反して、物事は進んでいくのである。
はたして、どうなるのであろうか




