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第二九八話 【卒業】人生に脇役など居ない、あなたの物語の主人公は、あなた自身  <完結>


香織

「早く、早く、行こうよ、嘉位、嘉位、嘉位」

香織は嘉位の腕をひっぱって、広間に、広間には楓と連が居た。

連は出席はしないが、一緒に和井田学園の卒業式に行くことになっていた。

駅で集合し、

由良

「おはよう、お、嘉位、卒業できるのか?もう1度やったほうが、良いのでは?」

嘉位

「おはよう、八重さん」

由良

「あら、あら、無視ですか、そうですか」

嘉位

「僕、UCLA卒業済みだし、和井田大学も入学と同時に卒業して良いらしいよ」

香織(な、なんですって、ムっとして、嘉位をみる)

嘉位

「あ、もちろん、大学には行きます、行きますよ」

八重は笑いながら

「キャプテン、香織には勝てないのねー」

佐伯・光

「おはようみんな、今日で卒業だね」

かずき・乙葉

「おはようございます」

桜井・悟

「卒業だね、あっという間だったなー、3年間、今まで生きてきた中で、1番色濃い3年間だった」

香織

「そうだよね。沢山の人と出会い、思い出すと一杯あるけれど、振り返ると一瞬のような」

楓・連

「おはよう、本当に色々、ありましたね」

「連、悟、光はどうしているの?卒業式」

「僕達2年生は、野球部の部室に居るね、中に入れないのでね。」

佐伯

「そうなのよね、和井田は在校生は生徒会長の言葉だけだからね」

「終わったら、部室に行くね」

「うん。まってるね。」



話をしながら、卒業式が始まった


それぞれの挨拶、祝辞が始まり

いつもと同じように、卒業式は進む

卒業証書の授与も終わり、

淡々と、和井田学園、卒業が終わりを迎えていた



「卒業生代表挨拶、山本やまもと 嘉位かい


嘉位は、ゆっくりと、周りを見渡しながら、卒業する生徒達も、甲子園3連覇、そして勲章の嘉位を目で追いながら


嘉位は壇上に立つ


檀上に立った嘉位は、辺りを見渡し、先生達に視線を送り、胸に手をあてた。


卒業生は嘉位が何を話すのか、和井田学園に嘉位が居てくれた事で、甲子園にも行けた。

誰もが、嘉位の言葉に注目し、静まり返っていた。



嘉位

「卒業生諸君、和井田学園、卒業おめでとうございます。」

「校長先生を始め、先生の皆様、寄り添ってくださり、ありがとうございます」

「御来賓、御父兄の皆様、お子様の卒業、改めておめでとうございます」


卒業生は拍子抜けであった、当たり前の、例文ともいえる内容を、嘉位が口にしたからである。

期待は裏切られていた。



嘉位(よし、掴み、これでよい、辺りはどこか不満である。これで良い)



嘉位はもう1度、全体をゆっくり見渡してから


「和井田学園」

「学問とは」


「学ぶという行為は、単に知識をインプットすることではありません。」

「学ぶとは、自分自身がまだ知らないこと、理解していないことを認識し、それを知ろうとする姿勢」


「門が意味するものとは」


「門という言葉には、知識の世界への入り口や、未知の世界へ踏み出す境界線といった意味が込められています。」

「門を開くのは、他でもない私たち自身です。」


「勉強は学問という壮大な旅に出るための、一つの便利な乗り物に過ぎない」

「その知識の背景にある原理や本質を理解することの重要性を説いているのです。」

「そして、この本質を追求する行為こそが学問である」


卒業生、先生方、来賓の方が心を打たれ、瞳にあふれ出してくる。


「これまでの努力を誇りに思い、そしてこれから始まる本当の学びの旅に、胸を躍らせてほしい」

「人生における役割は、他人に与えられるものではなく、自分自身で創造するものだ」



「物語の主人公はあなた自身」

「他人の期待に応えるためではなく、自分が本当に望む人生を歩むことの重要性」



嘉位は声を大きくし



「あなたの人生の主人公は、あなた自身である」



「他者の人生を尊重し、他者もまたそれぞれの人生の主人公である」

「それぞれの道に優劣はなく、すべての人生が等しく価値ある主人公の物語である」

「一人ひとりの主人公の物語が、決して孤立したものではなく」


「社会という巨大な物語を紡ぎ出す上で不可欠な要素である」




「これからの人生は、誰かに与えられたレールの上を走るのではなく、あなた自身の意志で切り開いていくものだ」



「人生に脇役等いない」


「一人一人が主人公、人生に脇役等いない!!!!」



会場は拍手と涙に包まれた。

嘉位は壇上から香織を、由良は八重を呼び寄せる。

二人は手を取り合い、笑顔で深くうなずいた。


香織(小声で)「人前で…恥ずかしいよ」


嘉位「いいんだ、もう隠すことなんてない」


その瞬間、会場は温かい拍手に包まれた。


校門で仲間たちと写真を撮りながら、嘉位は空を見上げる。


「ここからが、本当の物語だ」



Fin. ユニークアイテムな女子(彼女)

絶対的替えの効かない、唯一無二の彼女




ーーーーーーーーー

全298話 お読み頂きありがとうございました。

2025年1月から構想し、9月で書き終え、マスタ節伝えられたと思います。


現代ファンタジーx群像劇

他に無い、作品で差別化を計りました。


いかがだってでしょうか


心に響くもの、ございましたか


涙腺ゆるくなりましたか


それが、マスタ節です


この作品を通して、気持ちが通じ合えましたら、何か伝わることが出来ましたら

ブックマーク、☆、感想等を宜しくお願い申し上げます


長編 120万字越え、お読み頂き

誠にありがとうございました 

masuta

2025/09/22


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