第二八八話 新年、世界の祝福
え?沢山の人が、どういう事
朝まで、歌い続け、食べて、食べて、歌って、歌って
流石はプロ、楓ちゃんと連。
それに負けじと、瞳さん、乙葉ちゃん
これは、負けられんと、由良の熱傷。コブシが効く
あたりは明るくなってきて、そろそろ眠くなってきたので、後片付けをして解散。それぞれ部屋に
そのまま、パタリと眠ってしまった。どれくらい寝たのであろう・・・。
嘉位(うわ、寝すぎた、あ、今日元日だ。あれから1年経つのか、早いな、1年)
隣では香織がぐっすりと寝ている。香織、かわいいな。
その時、フロントから電話があり、嘉位は電話に出ると
嘉位
「わかりました。準備が」
「申し訳ございません、それでは、そのように、急がせます」
香織(うーん、気持ちよい朝、いっぱいねたなー、あれ、嘉位が居ない、嘉位、嘉位、嘉位)
目をこすりながら、あ、居た。電話している。
「嘉位、おはよう。どうしたの?」
嘉位
「香織、直ぐに着替えなくては、今15時。」
香織
「15時!!!え?、着替え?」
嘉位
「全員起こす、起きているのかもしれないが、まず僕らが着替えて、ここに集めるね」
嘉位と香織は着替えを済ませ。嘉位はそれぞれに連絡すると、皆、まだ起きて居なかった。
着替えを済ませたペアから、嘉位と香織の部屋に入って来た
連
「おはようございます、ぐっすり寝てしまいました。あらためて、あけましておめでとうございます」
楓
「お兄様、お姉さま、おはようございます」
続続と部屋に集まってきた。
由良(ニュースの事だな。皆寝てしまっていたからな。八重も。4時間寝たら、ストレッチしていて、テレビつけて、俺もびっくりしたのだから、皆知るはずもない)
嘉位
「おはよう、きちんと着替えてくれて、助かる」
瞳さん
「キャプテンおはよう、いきなり正装でと、何かあったのでしょうか?」
嘉位
「落ち着いて聞いて欲しい」
「順番に話すね、昨夜の事」
香織(少しムっとして、そうだ、それ、聞いてない!)
香織は嘉位を、じろりと。
嘉位(あらら、また、マシンガントーク、やばい、やばい、きちんと説明を)
嘉位
「昨日、僕達男性陣は、かなり遠くまで足を運び、悟が少女を救出し、光と悟で救護にあたった」
「せんさん、かずきは、エンジェル3号機を稼働させ、僕と由良と連とリンクし」
「少女たちの監禁から救出した20名。」
八重
「そんなこと、していたの!だから、遅かったのね」
「なんで、言ってくれないの、キャプテン」
せんさん
「相手は銃を所持しているから、時間もなくて」
かずき
「エンジェル3号機と、御手洗家の次世代型サングラスが見事に機能し」
由良
「救出後だな、地元警察と軍隊一師団位あるのかな、アジトに襲撃し、麻薬密売、人身売買、銃等の組織を一斉検挙、そして250名を救出。性被害0、今日船で密航する予定だったらしい」
香織
「由良君は何でそれを知っているのですか?」
由良(やはり、気が付いていない)
由良はテレビをつえると
「これ見て、ニューイヤーでありながら、朝からずっと流れている。」
一同は、テレビに釘付け
楓
「連が映っている、凄い、これ救出された子のご家族、あれ、この子、私の後になるアイドルで、こっちはKPOPアイドルユニット5人」
「これを、救出したの」
香織、八重、楓、瞳さん、乙葉、佐伯、桜井(す、すごい、映画の世界)
嘉位
「ここからが、本題」
桜井
「え?終わりじゃないの?」
由良(そうなるのか、そうだよな。)
嘉位
「落ち着いて聞いてね、これから、大会場に行く」
「正直僕も驚いているから」
佐伯
「キャプテンが驚くって?」
嘉位
「大会議場で、元日でありながら、ハワイ州知事 一行が待っている」
瞳さん
「えーー!?」
嘉位
「僕、由良、連、せんさん、かずき、悟、光 に」
すこし、嘉位は、時間をおいて、深呼吸をし
嘉位
「大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)が贈られることになった」
一同
「えええええええええ!!!!」
由良
「やはり、そうなるか、ずっとニュースでやっていたぞ、前代未聞のパールハーバーを防いだ 日本の青年と」
八重
「それって、由良の勲章より凄いの?」
瞳さん
「桁違いといったら、失礼にあたるけれど、日本国宝的な勲章が由良君だとすれば」
「これは世界で唯一の勲章」
「アメリカ国民全員が認める、その年のベスト・オブ・ヒーロー」
桜井
「そうなると、悟は世界のヒーローってこと?」
瞳さん
「そうなりますね、桜井さん。」
嘉位
「よし、これから、行こう、通常はホワイトハウスで受賞だが、これは本土でも大ニュースになっているとのこと、ハワイ州知事に失礼のないように」
一同は、大会場に
ハワイ州知事を始め、軍事関係、警察、医療関係、その他公務的な方々が、ずらりと並んでいた。
大勢正装した大人たち、壁一面に飾られた星条旗の数々、そして長い、レッドカーペット。
ファンファーレと共に、扉が開き、嘉位達は中へ
八重(何、何、何が起こっているの、緊張する)
乙葉(凄い、外人さんばっかり、皆大人の人)
楓(姿勢が正しく、静まり返っている)
瞳さん(トランペットが良く響きわたっているわね)
佐伯(レッドカーペットよ、レッドカーペット)
桜井(テレビカメラ、何この台数?)
香織(嘉位、毅然としている、流石私の、王子様)
嘉位と香織を先頭に、由良、八重、連、楓、せんさん。瞳、かずき、乙葉、佐伯、光、桜井、悟
男性の腕をとり、前に進み、檀上の前に整列。
アメリカの国旗に嘉位と由良が啓礼し、皆も習って啓礼
そして、報道カメラの前で、大統領自由勲章を、合衆国を代表してハワイ州知事より、とアナウンスがあり、祝辞と謝辞。
嘉位、由良、連、せんさん、かずき、悟、光 が 受賞し
カメラフラッシュが、眩しすぎる程に、辺り一面銀色に光り輝いていた。
会場の誰もが、アメリカの名誉、栄誉を称えた。
拍手が鳴りやまなかった。
何処を見渡しても、誰もが、英雄を称える、大拍手であった。
嘉位と由良が、マイクの前に一歩出て、嘉位は目で、由良を、由良は嘉位に目で、会話を。声に出す必要等この二人には無い。
嘉位と由良は、ゆっくりと、会場全体を、見渡し、一呼吸おいて。穏やかに、そして堂々と、すがすがしく
代表として、英語でスピーチを始めた。閉まり切った会場に、心地よいそよ風が吹くかのように
嘉位
「We don't have hands that would swat away an outstretched hand.」
由良
「We'll do whatever it takes. And if we're going to do it, we'll give it our all.」
「We'll never shed the same tears again.」
嘉位
「The only tears we'll shed are tears of joy.」
一同
「Thank you very much.」
と頭を下げた
これは常日頃から、嘉位と由良の根底にあるものであり、株式会社 八重そのものであり、そして、ここに居る、連、せんさん、かずき、悟、光も深く同調している言葉である。
すると、会場から大拍手、拍手喝采がなりやまない。
素晴らしい、的確な思いがこもった、若き青年の信念が、この場にいる全員の心に深く刻み込んだスピーチであった。
香織、八重、瞳さん、乙葉、佐伯、桜井も、涙が止まらない。
嘉位、由良、連、せんさん、かずき、悟、光は、もう1度深く、頭をさげて、
その場から出ていく、その後に女性陣もついていった
再び。嘉位・香織の部屋に集まり
ペアで写真を撮り、興奮を抑える事が出来ない。
そして全員で何枚も写真を撮って
嘉位
「よーし!今日も盛大に盛り上がろう」
一同
「おー!」
こうして、優勝記念のハワイ旅行は幕を閉じ、日本に帰国する事になった。
もちろん、成田空港で待ち受けているのは。




