第二八三話 ハワイ 到着 クリスマスイブ
今日はクリスマスイブ!
それぞれが、空港へ向かい、23時に空港について、集合した。一度、屋上に出て見る事に
風が少しだけ吹いているが、一気に気温は下がり、冬であった。ついこの間までは夏日が続いていたのに
12月の下旬に秋を飛び越して、冬になった感じである。
桜井
「飛行機ってあんなに大きいの?、あれが空を飛ぶの、飛ばないよ、無理、無理、無理」
瞳さん
「普通に飛ぶわよ、ちなみに時差があって、面白いの。なんかね、タイムスリップしたみたいで」
せんさん
「うん、そうそう、グアム行ったときもそうだったよね」
悟
「ええ?タイムスリップするのですか?」
かずき
「時差ですよ、飛行機の空路と、地球の自転がね」
悟
「あ、そうい事ですね、わかります」
佐伯
「寒い、寒い、中にもどろうよ、光あっためて、寒い」
中に戻り、手荷物を預けて、チェックイン。
女性陣は一度トイレに行き、機内に搭乗
佐伯
「え、ファーストクラス?凄い、凄い、凄い、ここに乗って良いの?」
香織
「うん。レイ、戸倉君と隣でゆっくり寝ていきましょうね」
飛行機がやがて、滑走路に移動し、香織と八重、瞳、乙葉は、ぎゅっと、嘉位、由良、せんさん、かずきの手を強く握りしめる。
すーーーーーーーーーーーーーーーん、ふあーーー
飛行機は無事に離陸し、一部の女性陣も無事に、…では、なく。
香織
「嘉位、嘉位、買い、漏れちゃいました」
嘉位(あと何回か乗れば、香織もなれるはず。)
「いつも通り、シートベルトのサインが消えてからね」
サインが消えて、化粧室に行くと、桜井と悟が既に居て
桜井は小声で、香織の耳元で
「かお、もれちゃた、でも、これ、大丈夫そう。変えておけばよいの?」
香織も小声で
「うん、わたしも。そう、変えておきます。着陸の時に、また、たぶん」
桜井は少し怖くなってしまい、化粧室に光を一緒に入れようとするが、そこは香織に大丈夫だからとなだめられ
それぞれ済ませて、席に戻った。少ししてから機内食、そしてそれぞれが、眠りについた。
ごごっごごーーーーーーーーーーん。しゅーーーーーん
気が付くと、ホノルル空港
桜井(なになに?飛び起きて、地震?爆弾?と同時に、…漏れてしまった)
悟
「おはよう、はる。着いたね、」
桜井は悟の耳元で(また、もれちゃったのだけれど)
悟(キャプテンが、言っていたな。着陸時に同じになるから、飛行機降りてすぐに、化粧室があるからと)
「大丈夫、降りてから、すぐにね」
それぞれ諸事をすませて、手配済みの車に乗り、ホテルに向かう。
嘉位の母、山本財閥会長兼社長の手配である。
車は、ほどなくして、ホテルに到着
なんと、ホテル!、海のすぐそば
桜井
「す、すごい」
八重
「え、超良いところじゃん、流石副社長様」
瞳さん
「ここは、すごい、え、ここにお泊りできるの?キャプテン」
嘉位
「ここは山本財閥のホテル。スイートルーム10室は御用人の客間扱いで一般では予約できない。」
「その他の客室は一般の方スイートもある」
「母さんも、滞在しているね、車も母さんの手配だし」
佐伯
「お母さま、山本財閥会長兼社長、毎年財閥グループの祝賀会でお見受けするくらいで、お話したことはありません。前の会長とは直接やりとりをしましたが」
香織
「和井田佐賀からの、転入」
佐伯
「かお、本当にごめん、今も深く反省しているの、許して、ね、ね」
香織
「レイ、もう、とっくに許しています。あれがあったからこそ、嘉位と添い遂げられたのですから」
桜井
「うん、あらためて、私もごめんね、かお」
楓
「一番悪いのは、わたし、連のプロダクションをくれるというから、レイとシュンを巻き込んだの、本当に、お姉さま、ごめんさい」八重
「確かに、あれは、酷かったものね、香織何度も何度も、いや毎日泣いていたし」
香織
「いいの、済んだこと、そしてそれについては、嘉位からも、お母さまからも、ご説明あったし、納得しています。」
瞳さん
「話は見えないけれど、なにかあって、それを乗り越えないと、みたいな?」
香織
「はい、瞳さん、その通りです。苦難を乗り越え慣れなければ、山本財閥を支える妻として適任ではないと」
「嘉位を信じて良かった。いや絶対あきらめなかったです。嘉位が全て」
乙葉
「流石は、奥様。肝が据わっています」
由良と連は目で、嘉位に
由良
話でかくないか
嘉位
間違ってはない
連
大変だったのですね
嘉位
過ぎたこと
一同は、案内されて、ホテルの中へ
嘉位がフロントに行くと、丁度母さんがやって来て、嘉位と言葉を交わしてから、みんなの元へ行ってしまった。
嘉位は形式上のチェックインをすませ、ルームキーを預かり、荷物をそれぞれに依頼しておいた。
嘉位がみんなのもとに戻ってくると
母さんが
「何不自由なく、ご自宅に居るように、ご自由になさってください。副社長様からです」
香織
「お母様、ありがとうございます」
それぞれ、部屋に案内されると
桜井
「ええええ!!!この間のスイートとは、各段に違う、海も一望、というかこれ部屋というより、家、マンションだよ」
悟
「すげー」
悟(今晩、ここで…)
一方
佐伯
「なに、なに、なに、ここ、スイート?え?ここに泊まって良いの?えーー」
光
「凄いね、れいか、クリスマスイブに、こんな所って」
「優勝して良かった。」
佐伯と光は窓辺に映る海を見ながら、唇を重ねた。
一旦ロビーで集合し、
嘉位
「ここ日本語大丈夫だから、ま、皆英語は話せるから、問題はないね」
「自由になんでも使ってね」
香織
「遠慮なく、スパも、エステも、沢山あるので、部屋づけ、嘉位に任せてね」
瞳さん
「流石は、奥様!もう、ご遠慮なく、甘えちゃいます、ありがとう。最高の高校三年間を締めくくれる。せんと一緒に」
乙葉
「瞳さん、思いっきり、楽しみましょう!クリスマスを、最高のクリスマスに」
一同は、ショッピングに
八重
「あれ?どこかで見たことがある、あ、沖縄で」
佐々木も気が付き、こっちに二人でやってきた
光
「佐々木選手だ!すげー!」
悟
「本物だ、凄い」
佐々木
「嘉位君、由良君、久しぶり、先月無事に結婚したよ。年俸も大台を余裕で超えたよ」
佐々木の妻
「あの時、偶然に出会わなければ、私たちは結ばれなかった。本当に、たった1つのきっかけが、ありがとう」
由良
「僕らは何もしていません。佐々木さんの実力です。首位打者、優勝、おめでとうございます。」
嘉位
「ご結婚、おめでとうございます」
佐々木
「和井田学園、優勝、凄かったね。甲子園で場外ホームラン、ノーノー81球、プロでも無理だよ」
「早く、こっちの世界に来てね、楽しみにしている」
そいうと、何人かサインをもらい、佐々木夫婦はどこかに行ってしまった。
今日はクリスマス、なんと、夏のクリスマス、真夏のクリスマスである
そこには、女性のコスプレというべきか、ミニスカサンタの衣装が売っていた。
それはもちろん、瞳さんが見逃すはずがなく
瞳さん
「ねーねー、みんな今晩、これを着て、パーティーしようよ!」
桜井(うわ、大人…でも、悟喜ぶかな?)
一同は、ミニスカサンタの衣装を買い、テンションが上がっていた。
ホテルに戻り、何故か男性陣が先に、貸し切りのパーティー会場に
しばらくすると、現れたのは
ミニスカサンタの、一同
これは、これで、何とも言えない。相方のミニスカ、サンタの衣装に、目が離せない。
嘉位
「それでは、グラスを、1年間お疲れ様、乾杯」
由良
「メリークリスマス!」
それぞれ食べながら、話が膨らみ、時間が過ぎていく
八重
「あ、そうか!そうだよね?」
楓
「え?どうしたの、突然?」
八重
「今日クリスマスイブってことは、香織」
香織は少し頬をあからめて
「うん。プロポーズ記念日、丁度1年前のクリスマスイブに嘉位からプロポーズ。1年間、あっという間だったけれど、とても濃密な一年間だった」
八重
「そうだよね、色々な事がありすぎた1年」
由良
「来年の11月には、結婚式」
八重
「わたしのプロポーズ記念日は5月、そうあの日、嬉しかったな」
佐伯
「瞳さんは、公開告白に、そして公開プロポーズでしたね、せんさん、まさか、優勝した日に先生達みんなが、いるまえで、どうどうと、結婚宣言、かっこよかったな、せんさん」
せんさん(少し、照れる)
連、悟、光(ハードルがあがるな、プロポーズか…)
そして、夜
それぞれのクリスマスに、人工地震が発生しているかのように・・・
暑い夜を。
一方で、事前に、例の ね つけなくなる野球の本を渡されていた、悟と光である。
佐伯はテンションが高すぎる事もあり、そして期待していたので
いきなり、光にダイビング、ベッドに押し倒し、佐伯、光 なんと その衣装のまま…
クリスマスな、特別な一夜を
桜井はドキドキしてしまい、初心な状況は変わらない。しかし心の準備は十分にできており、
悟の唇を求めて、悟も応じ、そのままの恰好で、ベッドに横になり
二人は、サンタクロースの想いのままに、特別な夜を過ごしたのであった。
翌朝、ブッフェで顔を合わせるものの、なぜか、それぞれがよそよそしい
八重(着るもの一つで、あんなに、燃え上がるんだ…)
楓(す、すごかった)
男性陣は何のことだろうと、どこかもぞもぞしている、女性陣と一緒に朝食をとるのであった
今日はこれから、ビーチで遊ぶことになっている。
どこかフロントで何やら、騒がしいような事は嘉位、由良、連の目に入っていた。
しかし、相方の半ば強引に引っ張られて、ビーチに行くのであった。




