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第二八一話 本年の締め

乾杯!、賑やかね、本当に、凄い顔ぶれ



会長兼社長のあいさつで会は始まり、司会役が進行していく、豊田会長の乾杯で

そのまま、食事が始まっていた。


あたりを見渡すと、誰でも知っている

財界、芸能、スポーツ様々な分野の人が所せましと、集まっていた。

今年は、お屋敷にお仕えしている千佳さん達に、昨年度の求婚返答を返す日でもあった。


それぞれの会話が進んでいき、お料理もお酒も皆、笑顔であった。

一年の疲れを癒すためであり、又、山本の地位を改めて示す場でもある。


嘉位は圭達と話しており、そこには小早川こばやかわ 日奈ひなの姿もあった。

「かい、俺らは行かない組なのだけど、クリスマスってどうやって祝うの?」

八重が吹き出してしまい。(それ、彼女の目の前で言っちゃうの?)

「二人でどこかデート、映画でも、お食事でも、せっかくキャプテンがお休みして良いというのだから」

「めしくって、映画みれば、良いのだね、八重さん」

香織(その言い回しだと、ひなちゃん、かわいそうな)

せんさん

「圭君、みんなで集まるのはどう?こうせい、武田、飯塚を誘って、ペアで」

瞳さん

「それが良いわね。お付き合いして日も浅いですからね」

乙葉

「え?圭君、お父さん、岩手だよね?」

「うん、家には誰もない。なので、寮に入って居るのだが」

「こうせい、こうせいの家なら、大丈夫だ。そうしよう、日奈、それでどう?」

日奈(圭なりに、がんばっているの、かわいいな)

「うん、そうしよう。るか達には私から、連絡しておくね」

「しかし、この集まり、何処を見ても、テレビや雑誌等で見たことある人ばかりで、びっくりです」

佐伯

「でしょうね。私は毎年来ているけど」

「うん。俺も来ている」

桜井

「わたしは、隠れていたけれど、今年は堂々と悟と一緒」


そんな会話をしていると、司会からアナウンスがあり

中央に千佳たちが呼ばれ、その向かいに男性陣がずらりと、並んでいた。


昨年、千佳には、数十名の男性、一夜も沢山の男性から求婚があり、1年かけて、これから返答をとなる。



それぞれが、返答、旦那様になる方の前に進み


千佳

「上杉様、謹んでお受け致します」



一夜

「直江様、末永く」


甘利は、非上場世界中で有名は、ウィスキーメーカのお孫さんを

内藤は、プロ野球選手と

板垣は、三グループの若き青年のもとへ



一同は大きな拍手と、一部の男性陣は、ため息が漏れていた。



上杉と千佳、直江と一夜は、嘉位と香織、連と楓のもとに


上杉

「副社長様、色々と手をまわしてくださり、ありがとうございます。千佳と一緒になれます。」

「8月1日に東京本社を立ち上げ、社長に就任致します。昨日のお申し出、7月末に引っ越しを済ませ、8月1日入居します」

直江

「副社長様、上杉と同じです、副社長を務めます」

嘉位

「おめでとうございます。もちろん、こうなる事はわかっておりました。千佳さん、一夜さん7月末までです。夏の甲子園は御主人とで」

千佳、一夜

「はい。ありがとうございます。主人と一緒に入居し、最後の夏!応援しに行きます。それまで、まだ、お仕事させてください、宜しくお願い致します」


会食は続き、司会から新しくお屋敷にお勤めする方が紹介された


司会

「現在東京大学4年生 年明け4月より、山本財閥に御使い頂きます」

「ご紹介します」


小早川こばやかわ さき

毛利もうり こころ

穂井田ほいだ 瑞枝みずえ

末次すえつぐ 加奈子かなこ

吉川きっかわ もも


一同、宜しくお願い申し上げます


会場から拍手、美しいと、次はあの子をと、早速狙いを定める青年も。


司会

「皆々様、お見知りおきを」



新たな5人が会長兼社長に挨拶をし、そして、嘉位と香織、連と楓、千佳たちの元に


挨拶をすると、


小早川こばやかわ さき(あれ?)

「え!日奈ちゃん?日奈ちゃん、私、咲よ」

小早川こばやかわ 日奈ひな

「え!咲お姉さん」

千佳

「お二人はお知り合いなのですか、苗字も一緒ですから」

「千佳様、わたくし、日奈と従妹でして、まさか、ここで、会えるとは、びっくりしました」

日奈

「咲お姉さん、私ね、財閥従妹の山本 圭君とお付き合いしているの」

「ここで、会えてうれしい、紹介するね。」


圭(なんと言えば、良いのだろうか?)

連は察して、圭の耳元で(野球として、答えればすぐに、話せるよ、圭君)

圭(なるほど!)


「初めまして、今年優勝した圭です。そして来年春も甲子園優勝、夏も優勝してみせます」


八重

「ん?何の話?え、彼氏の紹介では?」



圭(え、連君が野球の話と)

連(圭君、僕野球としてとしか、言ってないよ)

圭(どういえばいいの?)

連(普通に、試合するように、宜しくお願いしますで、良いのだよ)

圭(了解)



「プレイボール、宜しくお願い致します」


一同、?目を見あって(だめだこりゃ)

大笑い。


日奈は顔が赤くなりながら

「咲お姉さま、彼氏の圭君です。和井田学園理事長のお孫さんで、副社長様の従妹になります」


司会

「それでは、最後に山本 嘉位 様より」


嘉位は中央に行き、マイクを取り

「本日お集まり頂きました皆様、誠にありがとうございます」

「本年もこうして、皆様お会いできた事に感謝致します」

「先に、ご紹介いたします。私事でございます。先月結納の儀を行いました」

香織が隣に

「香織と申します、各界の皆々様、不束者でございます、暖かくご支援の程、宜しくお願い致します」

嘉位

「1年後、挙式致します。そしてもう1組」

由良を呼び


嘉位

「由良、こっち、こっち、八重さんも」

由良

「え、俺?演歌をご披露するのじゃなかたのか?、昨夜、猛特訓したんだぞ」

嘉位

「なんで、演歌を、ちなみに、曲は?」

由良

「みちのく一人旅」

嘉位(吹き出してしまい)

「おいおい、結納の報告と、来年の挙式を報告するのに」

「なんで、みちのく一人旅、なのだよ」

「選曲おかしいだろうよ」

由良

「いや、俺、旨いよ、まじで、こぶし効くから」


瞳さん、乙葉ちゃん、佐伯、桜井、小早川は、大笑い

せんさん、かずき、連

「キャプテン、キャプテン、マイク、マイク入りっぱなしだぞ」


嘉位(うわ!)


香織、八重、楓も大笑い

「あの二人、二人だけだと、普通の高校生、いや、お子ちゃまなのだよね」

「不思議、普段見せない顔なのに、二人だとね」



嘉位

「失礼致しました。」

会場も大笑い


嘉位

「ご存じでしょう、御手洗 由良 僕の唯一無二の親友であり」

「日本の宝、勲章を。株式会社 八重 代表取締役社長であり」

「未曾有の災害を、未然に防いだ、救世主であります」

「そして、奥方になられるのが、中曽根弁護士会会長の一人娘、八重さんです」


由良と八重が前に出て

「来年挙式致します。宜しくお願い申し上げます」


由良は、エンジェルを取り出し、右手に持ち、ゆっくりと、話し始めた。


「自然災害は予知できない。今後も起こる」

「予知は出来ないが、予測は出来る。常時監視しシュミレーションと、そして日々の訓練」


「わたくしは、差し伸べられた手を、払いのけるような、手を持ち合わせては、おりません」


由良、声を大きくし


「やれることは、なんでもやる」

「やるからには、全力でやる」


「二度と同じ涙を流さない」

「流す涙は、感動の涙、それ1つのみ」



あたりは、一瞬静まり返り、改めて、由良を注目し


拍手喝采で、宴は幕を閉じたのであった。




エンジェルが輝いている。その輝きは一体、祝福なのか、それとも…何を指していたのだろうか


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