第二七八話 初お泊り旅行は、驚きとドキドキでいっぱい
桜井の家に悟がやってきた。
今日は桜井のお父さんの運転で、4人でお泊り旅行。
それは一週間前の電話であった。
桜井 春
「あのね、悟、来週なのだけれど、お父さんとお母さんが、一緒に泊りに行こう、悟君もさそってらっしゃいと」
福井 悟
「お泊り!どこに?」
はる
「うーん、良くわからないけれど、水着は持ってきてと、あとは何とでもなるから、お願いね、としか言われてなくて」
悟
「え?水着?」
そう、今悟のバックには、水着と1泊分のお泊りセット。
お父さん
「悟君、おはよう!、車に乗っていくぞ」
悟(相変わらず、元気な人だな。陽気と言った方が良いのだろうな)
「おはようございます。宜しくお願い致します」
お母さん
「荷物はトランクでね」
車は高速道路に入り、進んでいった
お母さん
「はる は、なかなか外に出なかったのよ。ずっと、家にこもりっきり、ゲームばっかり」
「お父さんが、ゲームを薦めるのもあるのだけれど」
「良かったは、ゲーム漬けの男の子ではなく、なんといっても甲子園優勝ですものね」
「選抜も確定。はる、良い人を見つけたわね。このままだと、ゲームと結婚するのかと、心配していました」
悟(いや、俺もどっぷり、ゲームやるのですが・・・言えない)
はる
「外暑いし、家で本読むか、勉強するかが、一番」
お父さん
「勉強しているところ、見たことが無いがな。おかあさん、ゲームやっている子が、暗いとは偏見だぞ」
お母さん
「それも、そうかもしれないけれど、結果的にはるが、素敵な男性を捕まえてくれて良かったわ」
「悟君のお父さん、豊田の研究所と言ってましたよね」
悟
「はい。ずっと研究所で中々帰ってこなかったですね。母も同じ研究所なので」
はる
「ごはんとか、どうしていたの?」
悟
「歳の離れた、兄が、名古屋の大学にいるのですが、兄が食事を、僕も作れますので」
はる(え?料理出来るの?わたし、出来ないのだけれど)
悟
「そこで中学3年夏の終わりに、和井田の話がありました。元々、大阪の高校の寮に入る予定だったのですが」
「連も行くと、聞いたので、それならば和井田へと」
お母さん
「あら、大阪に行ってたとしたら、合えなかったのね、これは運命ね。はる!」
そんな話をしていると
お父さん
「ついたぞ、それじゃ荷物を下ろして」
「一回部屋に荷物を置いてから、遊ぶぞ!」
4人はお父さんの先導で、荷物を部屋に置いて、プールに入る準備をしていた。
お父さん
「ま、俺は泳げないから、二人で遊んできなさい、母さんとここで、ゆっくりしているから」
悟は、はるを直視できない(・・・溢れている。見てはいけない)
手を取りながら、とりあえず、水の中に足を入れると、暖かい。あれ?
はるは手を離さない
悟
「もしかして、泳げないとか?」
はる(胸を張りながら自慢げに)
「なんといっても、天下一の箱入り娘、泳ぐこと等、致しません」
悟
「威張って言う事じゃないような」
「なら、水遊びしようか、ビーチボールとかで」
悟とはるは、一緒にビーチボールをとり、また、プールの中へ
悟(あ、これ、ダメな奴だ・・・)
はる
「いくよー、それ!!」
悟(うわ、これ、ダメだ。揺れている)
はる
「あ、大丈夫、顔面直撃したわよ」
悟(大丈夫だが、大丈夫ではない)
「うん、大丈夫、それ」
はる
「えい!」
悟(うわ、これは、どうしても、目で追ってしまう。)
はる
「また、顔面直撃よ、本当に大丈夫?」
悟(それなら、遠くへと)
「うん、大丈夫」
悟は大きめに高く打ち上げると、結構な距離に飛んで行ってしまった。
はるは、それを歩きながら、ボールを取りに行く。そして戻ってきた瞬間、痛い。
はる
「悟、悟、悟、足が、足が」
悟は泳いでいき
「どうしたの?足?」
はる
「足が、つっちゃって、痛い。もう、遠くに飛ばすからだぞ」
悟
「歩ける?」
はる
「無理。おんぶ」
悟
「は?」
はる
「無理、無理、無理、無理、おんぶ」
「おーーんーーぶ」
悟は、かがんで、はるをおんぶすると
悟(ああ、これ、もっとダメな奴だ。ふくらみがダイレクトに)
はる
「はやく、一回出よう、飲み物買いに」
悟は、おんぶして、あるくたびに、それは今までに感じたことのない、やわらかい感触が・・・
あがって、飲み物を買い、椅子に座って、ゆっくりするが
悟は、はるを直視できない。
はる(どうしたのかな、悟さっきから、様子が変だ)
そのまま、プールで遊びながら、悟はおんぶの感触が残っており、自分で自分に言い聞かせ、おさまれ、おさまれ、おさまれと
遊び時間が過ぎていき、プールからあがることになった。
着替えを済ませて、出ると、お父さん、お母さんが待っていた。
夕食は4人で食べて居ると
お父さん
「ほら、今日の二人の写真だ。見てごらん」
お母さん
「はるは、体だけは、大人なのね」
はる
「おつむも、大人でーす」
お父さんとお母さんは、お酒が進み、会話も弾んでいった。
お父さん
「福井さんのご両親にご挨拶をしないとな、悟君、今度聞いてみてくれないか、空いている時間を」
悟
「はい、年内は忙しいみたいですが、年明け以降であればと」
はる
「うん、私がね、聞いてと、言っておいたの。」
お母さん
「名古屋旅行楽しみ」
悟
「はい、ご案内致します。」
お父さん
「そうだ、旅行といえば、忘れるところだった。年末海外に行くのだろう。副社長様達と、これ、早い、お年玉ね。悟、はるは、外を知らないから、頼むね」
悟(うわ、こんなに)
おかあさん
「来年には家族が、増えちゃったり、するのかな?」
はる(顔が真っ赤に)
そして食事が終わり、部屋に行く。
お父さん
「はる、これがルームキーだ、ここの荷物を持って行って」
はる
「え?ここで4人じゃなくて、別のお部屋、えええーーー」
おかあさん
「がんばってね、はる」
はる(ドキ、ドキ、ドキ、鼓動が早くなり、外に音がきこえているのではないかと)
「え?なにを、がんばるの、え?」
二人は部屋からでて、この部屋だ。なんと、初のお泊りは、二人っきり、それも、スイートである。
はる(どうして良いのか、わからない)
悟
「とりあえず、入ろう、荷物も入れて」
はる(え、ええええー)
二人は、静かになってしまった。
悟は思い出したように
「あ、お風呂に入ろう、ほら、水着に着替えて、お風呂なら、プールと一緒だし」
はる(良かった、無言の緊張から解放された)
「先に着替えてるね」
悟(ふー、やりすごせた、なんだ、この緊張感、甲子園の決勝より、緊張する)
悟は、外で履き替えて、お風呂をあけると
それは、それで、なぜか、お風呂で、水着が、逆効果のインパクトがありすぎて
二人で、水着で洗いっこをするが、これが、また、とてつもなく、悪い事をしているような。
悟(おさまれ、おさまれ、プール、プールだ、プールだぞ)
なんとかこらええて、お風呂から出て
それぞれ、用意されてある寝間着を着用し、ベッドに
はる(どうしよう、どうしよう、それは、大人になりたいけれど、持っていない)
(あ、そうい事か、おかあさん、来年は孫・・・えええ!!)
悟(やばい、これは、やばい、どうすれば、えええ!!)
とりあえず、ベッドに腰を掛けて、そっと唇を重ねる。
悟(ダメだ、それは我慢できないけれど、我慢しなくては、何も持っていない。そう、アレを)
悟
「はる、ごめん、正直に言う。」
「男だから、もちろん、そうなのだけれど、持ってきてない、ごめん、こんな展開になるなんて、想像もしていないから」
はる(良かった、私の勘違いではなかった、悟も考えてくれていたのだ、良かった、そう思うと涙が、ポロリ、どこか不安の涙と、安堵の涙がまちっていた)
「悟、ごめん、わたしも、同じで、もってきていない」
「でも、私も、ドキドキしている、せめて、手を繋いで、我慢してねよう」
そういうと、お互い手を繋いで横になるが、寝れるわけもない、すると
桜井は悟を見て。唇をかさね、そして、また、離れ、再度、悟の顔をみて、離れ
悟(これ、寝れないよな。はる、かわいいな。)
悟が逆側に向くと、今度は、はるが、背中に、ものすごいやわらかいものをおしつけてきて
はる
「おやすみなさい」
悟(ねれるわけねーーーー!!)
こうして、初のお泊り旅行は終わりを告げた
はる
(心の準備は出来た。今日は、我慢。)
悟(年末の旅行では、準備しておこう、ハワイで)




