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第二六八話 ラストミーティング

伝説の初優勝を成し遂げた、和井田学園野球部一同は、あらたな発展に。

それぞれの恋愛、人生の布石、未来への輝き。

しかし、それだけでは、終わらない物語の章










閉会式が行われ、歴史的記録を打ち出した大会であった。

閉幕し一同はホテルに着くと嘉位の元に支配人が来て耳打ちを

「おめでとうございます。夜セッティングをしてあります。心からのお礼です、副社長様お受け取りください。200名は大丈夫です」

嘉位は、理事長に電話をし、事を告げると、チア部、吹奏楽部のツアーバスは、選手の宿に向かう事になった。


野球部は会議室でラストミーティングが行われ

監督

「皆さん、快挙!おめでとうございます。わたしは何もしていません、全て皆さんが自ら考え、実行した結果、和井田そのものの教えです」

「増田君、唯一の3年生、おめでとう。」

せんさん

「監督、ありがとうございます」

意外にも、軽めのせんさんで、拍子抜けした一年生選手達であった。


部屋に戻り、お風呂に入り、祝賀会へと向かうと、そこにチア部、吹奏楽部、そして先生達が

校長から祝辞があり、乾杯。立食形式でワイワイと始まっていた。

マネージャー達もそれぞれ談話で黄色い声が響き割り時間は過ぎていく。

前面にチア部、吹奏楽部、せんさん 3年生挨拶が一同が、整列

瞳さんはニヤニヤしながら

「はじめに、あやまっておきまーす、わざとじゃないからね、ごめんね。」


選手一同は、何の事か、さっぱりわからない。


そのままチア部長と吹奏楽部 部長

「私たちが甲子園で演じる事等、夢にも思っていませんでした。高校生活最後の夏、胸を張って卒業できます。野球部の皆さん、感動を本当にありがとうございました」

一同、礼。


そして、最後にせんさんが一歩前に出て


せんさん

「正直に言います。本当はいつ野球部を辞めてもおかしくない状況でした。悩んだ日々もありました」

「このまま和井田の野球部に居て、いったい何の意味があるのだろうかと、1年生で入部した、副キャプテンに申し訳なく、打開策をと日々」

「1年後の、本年度優秀な選手達が入部してくれて、僕の悩みは一気に解消されました。キャプテン、ありがとう」

「僕が最高の夏を送れたのは、皆さんのおかげです。心より感謝しています」

「野球部を諦めなくて、良かった。唯一無二の思い出が出来ました。」

「誇りを持って、和井田学園を卒業できます」

「みんなを信じて良かった。最高の高校生活を、ありがとうございました」


せんさんが、涙を、涙を、ボロボロと、ついに、抑えていた気持ちを告白し、振り返って、瞳さんに、メダルをかける。


瞳さんの手をとり、前に出て


せんさん

「瞳と一緒に、優勝出来て本当に良かった、僕は、一生、瞳を、大切にします!結婚します」


全員の前で、結婚の公開宣言をすると、一気に、感情があふれた、一同はその場で泣いてしまった。チア部、吹奏楽部、マネージャー一同、先生も

瞳さんは、泣き止むことは出来なかった。大きな大きな、拍手に会場は包まれていた。


翌早朝出発和井田野球場到着後、荷物を整理し、一同は学校へ

なんだこれ?、その光景は今までに見たことがない

学校に入れない程の人、人、和井田学園OBがずらりと、お祭り状態、和井田、和井田の大合唱


嘉位と由良が深く頭を下げて御礼をし、拍手喝采で幕を閉じた。

それぞれが帰宅、寮へ


嘉位、香織、連、楓はお屋敷に着くと

千佳さん、一夜さんをはじめ 料理長、執事、皆さん一同で出迎えてくれた。久しぶりにお屋敷に帰ってきたのである。


広間に行くと、内藤さんがNHKの決勝の録画を再生してくれて、一同ゆっくりと鑑賞する事に

途中、連、吹き出す

楓、瞳さん、ここでやらかしたのか、だから、ごめんねと、言っていたのね。

そうNHKには、ばっちりと、瞳さんのお胸ダイレクトが映し出されていた。

香織が大笑い、流石瞳さん、最後の最後まで、もっていくわ!



かずきの家、乙葉ちゃんが行き報告。佐伯の家に、光

ついに桜井の家に、悟 ドキドキしながら、悟を両親に会わせていた。

由良と八重は、中曽根家、御手洗家でお祭り騒ぎであった。


渦中のせんさんの家、瞳さんも行き歓迎会

せんさんは、お休みを合わせて、福岡に行き、改めて挨拶をしてくると告げ

お父さんが決勝戦のテレビを再生し、ここだねと。

瞳さんは顔が真っ赤になり、せんさんは、吹き出す!!、それが、瞳が冒頭謝っていたことなのかと


話はお屋敷に戻り、嘉位に監督から電話が入り、スピーカーに切り替え要件を聞いていた。

監督

「お疲れ様です副社長様、異例ですがU-18代表に、キャプテン、副キャプテン2年生ながら選出されました」

「おめでとうございます。沖縄です。今年は沖縄になります」

「週明けからキャプテン、副キャプテンは沖縄へ、9月半ばまでです、それでは」

嘉位…香織の顔を伺いながら、由良に電話をしスピーカーに切り替えた

「かいさん、凄いじゃないですか、聞いたことがないですU-18代表に、2年生が選出それも2名、おめでとうございます」

「U-18代表は、高校3年生だけなのでは、あ、18歳以下なら良いのですか、お兄様、由良おめでとう、週明けから沖縄ですね」

香織はそっと、立ち上がり

「嘉位、また、沖縄ですか、そうですね、誰しもが達成しなかった大記録ですものね」

「それは、わかります。もちろん、日の丸を背負うのは嘉位、わかっています」

「それが、嘉位と由良君二人で沖縄ですか」

「そう、確かに、嘉位と由良君のバッテリーが81球の伝説を作ったわけです」

「私にだって、それ位はわかります。」

「どうして、お二人なのですか、いえ、わかっています」

「決勝で168Kmですものね、嘉位しかいない、日本の何処を探しても、居ません」

「それで、お二人で沖縄、沖縄は、日帰りですよね、毎日、日帰りで」

「いや、遊びに行くのはないのは、わたしだって、十分にわかっています」

「日本代表ですものね、それをお二人で、いかれるのですか」

「そうですよね、優勝は和井田学園ですから、和井田学園から選出」

「もちろん、わかっています。それがお二人であることも」

「お二人が行けば、間違いなく日本は優勝するでしょうね」

「嘉位が投げて、由良君が受ける。優勝は間違いないです」

「試合が終わって、飛行機に乗って、又、翌日行けば、間に合いますよね」

「そんなことは、無駄な時間というのも、わかっています」

「世界一を成し遂げる、それがお二人だというのは、もちろん」

「それがですよ、来週末から、9月半ば、ほぼ1か月」

「1か月、私は何をしていれば良いのですか」

「わかりますか、嘉位君、わたし、わたし、わたし、ですよ」

「テレビで沖縄の試合を、見ていろ、そうなりますよね」

「はい、そうします。そうすれば良い事は十分にわかっています」

「嘉位と由良君が行かなくてはいけない事も」


香織は深呼吸をして、あれ、なんだっけ

「あ、そうだ、私を一人にしないでください。連れていってください」


しばらくの間、沈黙がながれ

千佳さんが、クスクスと奥様のマシンガントークは、芸術の域と、笑いだしたら、一斉に、一夜さん、甘利さん、内藤さん、板垣さんも大笑い

料理長や執事の方も大笑い


香織(え?わたし?わたし?わたし、何か、変なの?)

由良

「嘉位、理事長だな」

八重

「私も、お願いしたい。あんなことがあったので、回避できたのだけれど」

香織

「だよね、八重も、だよね、そーだよね、八重。うん、八重大好き」

嘉位は財閥のスマホで、理事長に電話をし、

理事長

「良いのでは、部屋は別になると思いますが、その代わりに帰ってきたら、奥様と八重さんは補習を受ける事で」

香織

「おばあ様、ありがとうございます」

「おばあ様、大好き!」

嘉位(職権の乱用だな)

香織は満面の笑顔で

「嘉位、嘉位、嘉位、行きましょう、沖縄、早速準備をしなければ」

「早く、早く!は・や・く、今すぐ沖縄に行きましょう」


八重は大笑いしていた、こりゃ、キャプテンが唯一勝てないのは、香織だなと



沖縄では、高校代表と、大学日本代表の練習試合が組まれており、再び、立命館大学4年、ドラフト候補No1

宗山むねやま そうと、対戦が沖縄で、実現するのであった。

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