第二六〇話 あと1勝
透け透けになるサングラス?
バスは、和井田野球場に到着し、一同は荷物を片付ける。
マネージャーが数を確認し、タブレットで入力、個数問題なし。
小早川 日奈
「八重さん!道具OKです。」
八重
「ありがとう!。明日はノックボール、新しいのに変えようよ」
香織
「そうだね、今日全校生徒で応援に来ていたよ、びっくり!」
「あと1勝で、甲子園」
「次はいよいよ、連君ですね、楓ちゃん」
楓
「はい、お姉さま。連が決めてくれるのは間違いありません」
榎本 幸恵
「今日の飯塚君のトリプルプレーかっこよかったー!泣いちゃいました」
八重
「確かに、流れがあのプレーで変わったから、飯塚君、大金星」
「それじゃ、シャワー浴びよう」
選手達は、それぞれ寮に戻って行った。
嘉位と由良は、いつも通り、香織、八重がシャワーを終わるのを待つことに。
嘉位
「由良、28日夜だけど、焼肉屋を予約してもらえないか、和井田野球部と株式会社八重、美見先生や理事長、校長も来る」
由良
「お、良いね!祝賀会、今電話しておく」
「2階貸し切りで、17時から20:00」
「20:00から23:30、監督や専務用に」
程なくすると、マネージャー達も出てきたので、嘉位と香織、楓、由良と八重も帰る事にした。
お屋敷に着くと
千佳、一夜
「おかえりなさいませ!!神宮に見に行きました。決勝もチケット購入済みで、決勝は甘利、内藤、板垣も行きます」
一夜
「あんなに大差がつけられたのに、まさかの大逆転。もう、興奮ちゃって!あと1勝ですね」
香織
「はい。決勝は連君が投げます」
一夜
「楓お嬢様の旦那様がついに登場ですね、楽しみ!」
嘉位
「あ、そうだ、追加を、千佳さん、一夜さん、決勝の夜17時から、焼肉屋を取ってあります。株式会社 八重のところの」
「是非、来てください」
千佳
「お屋敷のお仕事が」
香織
「大丈夫です。ね、嘉位」
嘉位
「もちろん」
楓は笑いながら
「お兄様は、お姉さまに逆らえないですからね」
嘉位
「では、僕はお風呂に入ってくるので、皆さん、広間でゆっくりしていてください。」
嘉位は浴場に行く間に由良にメッセージを入れて、千佳さんたちもと伝えておいた。
嘉位は、さらに、連にもメッセージを入れ、言う事は何も無いが、連もわかって居るはず、派手に!
お風呂から出て、広間に行った
嘉位
「決勝は金曜日、夜はお店で祝賀会、そうなると、土日だな」
楓
「土日、疲れを取るのでは?」
香織
「嘉位、嘉位、嘉位、明日はオフですよね」
嘉位
「明日は、家でゆっくりしよう、楓、連呼ぶかい?」
楓
「はい!お兄様、ありがとうございます。早速今から来るように、連絡します」
嘉位
「土日なのだけれど、由良に聞いてみるが、せんさん、かずき、連も、ドームホテルに一泊しようかと?どうだろう?」
香織
「旦那様、大好き!八重に電話しますね、瞳さん、乙葉ちゃんにも、スピーカーで」
それぞれグループ通話に出た
香織
「今日はお疲れ様でした。瞳さん、乙葉ちゃん、八重、楓ちゃん、私で、土日東京ドームホテルで一泊しませんか?」
瞳さん
「え?良いの?いく、いく!もちろん。」
乙葉ちゃん
「もちろんです、連れて行ってください」
八重
「そういえば、由良無料チケットあるのでは?」
由良
「あるよ」
嘉位
「由良、それは、また別の機会に使って、宿と食事は僕に任せてくれれば良いから」
「ただ、由良と八重さんは、サングラスをしてきた方が良いね」
瞳さん
「そうだ、国民的ヒーローですからね」
由良
「そう、それなんだが、サングラス、さっき父さんから電話があって、決勝がんばれよと、その会話のなかで」
「今日のサイン盗まれている事を離したら、新製品のサングラスがあって、どのような光からも目を守り、自動分析、焦点、絞りで300メートル先が誤差ナノ単位で測定」
「そのような最先端のものがあるあら、明日八重の家に選手分20個持ってきてくれるとのこと。ま、前祝いだろうが」
嘉位
「録画機能もある?例えば、由良がつけて、僕が投げれば、リアルタイムにボールの軌道が記憶できるとか、分析できるとか」
由良
「あるそうだ。使ってみないとわからないが」
嘉位
「凄い!使ってみたい、ま、甲子園に行く前にだね」
連も通話に少し前から入っていたので
「聞きました、土日、ドームありがとうございます、それ、面白そうですね」
「新たな球種が生まれそうで」
嘉位
「連もそう思うよね」
かずき
「災害時にも使えますね。遭難者捜索にも」
せんさん
「確かに、かずきの言う通り、応用は聞きそうだ。野球だけでなく、実物を見てみないと、グラウンドで使えるかはわからないですが、楽しみですね」
瞳さん
「その超高性能のサングラスは、実は透過して、下着も透過して、肌を露出で見れる機能とかも、あったり?」
「せん、それをつけて、私を見てみる実験をしましょう!」
せんさん
「・・・たぶん、そのような機能は無いかと。」
瞳さん、うーん、せんが、まともに答えている。すこし捻りが足りないか。
楓
「もしもーし、もしもーし、その話ではなくて、お泊り、お泊り」
嘉位
「あ、ごめん、楓。」
香織、八重、瞳さん、乙葉ちゃん、楓・・・野球の話になると、これだから、周り全く見えなくなる。
嘉位
「では、土曜日は優勝記念、祝勝会を兼ねて、土日ドームで一泊で、軽装で大丈夫」
香織
「ねーねー、エステ行って良い?良い?嘉位、嘉位、嘉位」
嘉位
「もちろん、その場合は、香織あれを携帯してね」
香織
「常日頃肌身は出さず、携帯してます。」
嘉位
「OK、じゃ、土日、車だすから、それぞれを迎えにね」
通話は終了した。
それから連がやってきて
楓
「早くない?、どうやってきたの?」
連
「電車で、あ、通話しながら、乗っていたからね」
楓
「なるほど、連、お風呂は?」
連
「入って来た、ただ、お腹が・・・」
楓
「わかった、一夜さん、連の分をお願いします、わたしも、もう1度たべちゃおう」
嘉位と香織も、連が食べ終わるまで、4人で決勝について話していた。
食事を終えてから、就寝。
翌朝、起きて、さて、決めてこようか、甲子園の切符をと。
一同は和井田の野球場へ向かう
荷物を積み込み、いよいよ決勝の舞台、明治神宮へ
到着すると、ものすごい人の数
和井田学園も全校生徒で応援に来ているとのこと。
決勝の相手は関東高校
なんと、関東高校も総勢マネージャー18名!東東京対決は、マネージャーの総力戦でもあった。
佐伯
「むふふ、今日の私たちは、お着換えをして、じゃーん」
「チアよ!チア!私達の勝ち!」
桜井
「美貌で勝利!」
八重は、二人のあたまを、メガホンでポンポンと
「まったく、なんでチアなの、でも、どう?、似合っている?」
楓は笑いながら
「八重だけ、和井田野球部のに、替えても良いよ」
八重
「ええええーーー」
香織
「八重、かわいい!」
八重
「あ、瞳さんもチアの服装だ」
佐伯
「え?また、?」
桜井
「やばい、やばい」
楓
「どうして?何かあったの?」
佐伯は、マスターに耳打ちして
楓、うわ、瞳さんなら、やりかねない。
「えええええーー!」
瞳さんがやってきた
瞳さん
「じゃーん!どう?、もう、ちゃんと応援しますよ。ボード今日やるの、こないだみたい事はしないから、大丈夫」
香織
「瞳さん、この間?とは?」
瞳さん
「すぎたこと、すぎたこと、今日は!優勝よ、せんを甲子園に連れて行ってね、最後の夏だからね」
乙葉そうだ、優勝して甲子園が終わったら、せんさん、卒部なのだ。なんだか胸の奥がじーんとした。
「確かにそうですね。瞳さん。応援頑張りましょう!」
整列!
いよいよ、試合開始である。東東京大会 決勝戦 先行は関東 後攻が和井田
プレイ!
サイレンが鳴り響くー
ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん




