第二五七話 ミーティング 準決勝の前日
連に繋ぐ、ただ、それだけ。
火曜日、今日は練習は行わず、チームミーティングが行われた。
選手はもちろん、マネージャー全員が着席していた。
細田コーチ
「和井田創設以来、初のベスト4.凄いな。みんな」
太田コーチ
「明日和井田大学のOBも来るってよ、連絡があったぞ」
福田コーチ
「俺の所もだ、来るってよ、ま、俺は何もしてないけどな、審判やるくらいしか」
墨田トレーナーコーチ
「明日の準決勝チケット完売だってよ。完売。和井田と明大だからかね、歴史が長いしな。そして和井田は初のベスト4入りだ」
「しかしこの暑さどうにか、ならないものかね」
「マネージャーは、日焼けしていないな。普通なら真っ黒になる暑さだが、日焼け止めか?」
八重
「そーでーーす。いっぱい、買ってあります」
「和井田に戻ったら、すぐにシャワー浴びています」
墨田トレーナーコーチ
「それでか、帰ってきてから、出てくるのに長いのは、家に帰ってから、ゆっくり入ったらどうかね、シャワーじゃ、洗い流せないだろうに」
楓
「墨田さん、それ、もう少し話すと、セクハラよ、セクハラ」
墨田トレーナーコーチ、あら、確かに、そうだな
マネージャー達は大笑い。
監督
「よーし、では、はじめるか、まずは」
「ここまでの6戦、全勝、無失点、無失策、凄いじゃないか」
「明日は明大」
「1年生、文化祭出れなくて残念だったな、それは吹奏楽部もチア部も同じだが」
榎本 幸恵
「文化祭より、野球の方が楽しいです。もう、和井田最高!強いです」
監督
「うん、ま、俺も何もしていないが、キャプテン、副キャプテンが全てやってくれているし、1年生キャプテンの豊田がまとめているからな」
「前回の登板は、末永だったので」
「明日は、宮崎が先発、山本 圭が、スタメンマスク、今まで通り、8回あたりで守で継投する」
「何か意見はあるかね?、なんでもよいぞ、文化祭やらせてくれは、無しだがな。」
せんさんが手をあげて
「スコアを登録して、解析したのですが、気になることがあります」
かずき
「全試合、各対戦相手の犠打が、1つも成功していない事」
乙葉
「さらには、塁に出たランナーが全て、さされている事」
監督
「ほう、スモールベースボールは通用しないか」
けい
「大丈夫、大丈夫、全部スタンド入れちゃえばいいのだから」
戸井田は笑いながら
「そりゃそうだな」
マネージャー達も大笑い、けい、ならやってくれるだろう、ここまでの6戦すべて、ホームランを打っている、けいだからである。
乙葉
「確かに、そうですね。少し様子を見てからでも良いのかもしれません。偶然が重なっているのかもしれませんし」
監督
「わかった。」
由良
「明大の三年生に世田谷から3人行っている、外野ポジション3つが、その3人」
駿
「1年生も世田谷から一人、ファーストで出ていますね」
かずき
「投手陣は左右2枚ずつ、あと恐らく1名が左。球速はそれほどでもない、143km程度、これは記録上と球歴から」
せんさん
「明大も僕達と同じで、1回戦から勝ち上がり、6勝、失点は2.堅守であることは間違い無い」
嘉位
「今までやってきたことを、やれば東京取れる。」
監督
「ここまで来たら、あと2つ。明日勝って、28日の決勝で頂点を取ろう」
「それでは、解散」
一同
「はい!」
翌朝、和井田の野球場に集合
道具をツアーバスに詰め込み、マネージャーがタブレットでチェックし、
小早川 日奈
「八重さん、道具OKでーす」
八重
「了解、では、マネージャーから、先にバスへ乗りましょう」
悟、あと2つ、あと2つで甲子園。
駿、ここまで来た。無失点で。
こうせい、今日も無失点で、連君に繋ぐ。決勝の連君に。連君の初登板は、決勝。まだ、連君は1年生の中で唯一公式戦に出ていない。
武田、必ず勝つ、千佳ねーちゃん、一夜ねーちゃん、甘利ねーちゃん達も、も来ているのかな?
けい、決勝、連君の球を俺が受ける、そのためにも、今日もスタンドにいれてやる。
連、みんな落ち着いてる。いつもと変わらない。良い状態だ。
由良
「よし、俺らも乗るぞ」
選手達もツアーバスに乗り込んでいった。コーチ、監督も
ツアーバスは、和井田の野球場を出て、明治神宮球場に向かい
直ぐに、到着すると…
物凄い人の数が、既に神宮の中に。一同はアップを終えて、ノックも双方が終わっていた
先行は、明大、後攻が、和井田
審判が整列し、一同、政令
今まさに、東東京大会 準決勝が開始したのであった。
プレイ
ベンチ居る、嘉位と由良は思っていた、昨夜のミーティングで
せんさん、かずきが、今までデータで指摘する事が無かったのに、あえて進言したことに意味が必ず、あると




