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第二四六話 せん の 宣言

瞳(緊張して眠れなかったに…いったい、どうして?)



せんの御母さん

「お食事はまだよね、瞳さん」

「あかちゃんも、よね?、今日は車?」

瞳の御母さん

「だ、か、ら、あかちゃんは、もう、ま、良いか、電車よ、パパも」

「東京プリンスを取ってあるの、だから、ワイン、赤でね」

せんの御母さん

「はい、はい、わかりました。ご主人は何を?」

瞳の御父さん

「三日フライトが無いから、ビールありますかね?」

せんの御父さん

「おお!では、一緒に飲みましょう!」

せんのおかあさん

「もう来る頃ね、あちょうど、来た」

瞳の御母さん

「ほら、瞳、あなたも一緒に、お手伝い、お手伝い」


沢山のオードブルとお酒をリビングに運んでいる。


瞳の御父さん

「和井田学園と言えば、先日の勲章も、内閣総理大臣賞もだろう、凄いな和井田。」

せんの御父さん

「そうだよな、うちの大学に欲しいくらいですよ」

せん

「勲章と賞は、和井田野球部の副キャプテン、賞は、野球部マネージャーキャプテン。あとは、株式会社 八重」

オードブルが並べられ、お酒も沢山並べれ


せんの御父さん

「とりあえず、飲もう!かんぱーい!」


せん

「そして株式会社 八重の代表取締役社長が、御手洗 由良。野球部の副キャプテン」


瞳の御母さん

「和井田の野球部は優秀な生徒さんばっかりですわね」

せんのお母さん

「和井田は頭の良い子が集まる場所、野球部はまだ、春夏通して甲子園に出たことがないのよね、歴史は長いのに」

瞳の御父さん

「高校野球か、一度は甲子園見に行ってみたいものですね」

せんの御父さん

「そうですねー。和井田は成績優秀ですから、勉強は出来ても」


せん(何を言っているのだ…僕たちが、…)


せん

「僕は和井田の野球部三年生、今年最後の夏。瞳をつれて、甲子園に行きます!」


瞳の御母さん

「え!お勉強一筋では?和井田は、女子バスケットと吹奏楽部は有名なのは知っていますが、瞳もそれで吹奏楽部で和井田に」


せんは野球部の試合の写真を取り出し、スマートフォンを皆さんに回していた

「先程から名前が出ている、副キャプテン、どこかで見たことがないでしょうか?他にも見たことがあるような、顔ぶれが?」


瞳の御父さん

「確かに、言われてみればどこかで、見たような、なんだったかな?」


「おとうさん、その写真、その二人、そこ、それ、こっちがピッチャーで、こっちが、キャッチャー」

「中学三年生の時に、日本の悲願であった、U-15代表のピッチャー、キャッチャーが、和井田のキャプテン、副キャプテンなの」


瞳の御父さんは、麦焼酎の水割りを飲みながら

「ああ!思い出した、代表で、唯一U15だけ、日本が取れていなかった、それをノーヒットノーランで、世界を制した、彼ら和井田なの?」

「よく見て、次の写真、ほら、勲章の彼が、その写真」


瞳の御母さんは、ワインが空いたので、次のボトルを開け

「ええええ!!勉強だけじゃなく、運動も出来るの?そして、社長??」

せんの御父さんは日本酒を飲み始め

「株式会社 八重 大災害を未然にシュミレーションで防ぎ、死傷者0の会社の社長。」


「その株式会社 八重の取締役  が せん」


瞳の御母さん

「せん君、取締役なの!!!ええええ!!」

「瞳の指輪は、せん君から?ティファニーよね、相当高いわよ」


せん

「はい、まず、先に説明します、未然にシュミレーションで防いだのは、トンネル落盤。」

「土砂災害は、瞳が居なければ、未然に防ぐことはできませんでした。」

「完全に見落としていた、いや見ようと思っても出来なかった。そう、普通では考えられない、音を瞳が拾って」

「それを分析すると、雷とシュミレーション。そこから土砂災害あとは、徹底的にシュミレーションし場所を特定」

「和井田野球部と瞳の連携があってこそ、死傷者ZEROを成し遂げられました」


瞳は、少し照れていて


せんの御母さん

「すごいじゃないの、二人とも!、甲子園は期待してよいのかしら?」

せん

「出場は間違いない、いや初優勝も間違いないです。今年の夏は、和井田旋風を起こします」

「有終の美を飾ります、瞳もコンクールでね」

「その後、僕たちは和井田大学に進学します。株式会社 八重 取締役を続けながらです」


せんの両親

瞳の両親


いったん、グラスをテーブルに置いた。

何かを言うのではと、感じ取っていたからである


せんは立ち上がり、そして瞳の手をとり、瞳も立ち上がり


せん

「僕は、瞳を生涯の伴侶にします、一生大切にします。瞳の御父さん、御母さん」

「僕に瞳を任せてください。瞳は唯一無二の存在で、僕の全てに瞳が居ます。」

「そして、瞳の全てに僕が居ます」

「僕と瞳は、結婚します!どうか、この願い、聞き届けてください」



せんは声を大きくし


「宜しくお願い致します」


と深々と頭を下げた


瞳は、予想外のせんの行動にボロボロと涙が、溢れてきた



瞳の御父さんから、ぱちぱちぱちと、ゆっくりとした拍手が

そうなると、両親たちも拍手を


せんの御父さん

「せん、良く言った」


瞳の御父さん

「その言葉をまっていたよ」

瞳の御母さん

「良かったわね、瞳、素晴らしい男性で」

せんのおかあさん

「本当によかったね、あかちゃん。一緒になれて」


せん(どこか、拍子抜けであった…どういうことだ?…)


せん

「あの、もしかして?」

せんの御母さん

「そうよ、せん、もちろん元々二人が一緒になる、そのつもりですわよ」

「せんには、瞳さんはもったいないけれどね、ちゃんと守ってあげるのよ」

瞳の御母さん

「それは、逆、数学オリンピック金メダリスト、さらには、株式会社 八重 取締役」

「瞳には、もったいないです。良かったわね、瞳、おめでとう」


そういうと、瞳は声を出して、大きな声で、子供のように泣きだして、泣き出して、泣いていた

「あ、あ、ありがとう」

それは声になっていなかったが、両家の両親には十分に伝わった。


せんの御父さん

「瞳さん、せんの事をよろしく頼みます」

瞳の御父さん

「せん君、瞳の事をよろしくね」


せん

「はい!」


そのまま、食事というより、酒盛りが進み

それぞれ、せん と 瞳の子供の頃の写真をスマートフォンでまわしながら

こんなに小さかったのに、たくましくなって、

綺麗になって


その夜から、日曜日まで、せん と 瞳は 実家にお泊りすることになった。


せん…物凄い覚悟を決めてきたのだが、…結果的には良いのか、先の事については、今度改めて話す機会を

そう思い、週明け、キャプテン、副キャプテン、かずきには報告しないとな。



せんの部屋は和室であり、既に、お布団が二つ敷いてあったのである。

瞳は、その光景に頬を赤らめ、視線を落としていた。

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