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第二四二話 それぞれの準備 せんさん 瞳

学校生活は順調に過ぎていき、学生たちは各々の生活態度を改めて見直していた。

野球部も例外ではなかった。

過ぎ去る日々もさることながら


せんさんと瞳さんは、電話で週末三連休の準備をしていたのであった。


瞳は少し不安があった

「せん、本当に、お泊りなの?お母さんに、電話してみたのだけれど」

「出なかったので、恐らくお仕事なのかなと、御父さんも」

「メッセージは入れたあり、さっき返信があったの」

「失礼の無いように、お泊りしてきなさい。今度福岡にもつれてくるのよ」

「ですって、それでも、やはり、せんの御父さん、御母さん、受け入れてもらえるのか、心配で心配で」


せん

「瞳、大丈夫、問題ない」

「瞳にしては、めずらしく、弱気だな」


瞳、せんが、とても大きく感じた。いままでの、せんとは、違い、男らしさがさらに、増していて

「だって、初対面よ、それがいきなり、お泊りだなんて」


せん

「誰でも、はじめは、初対面。そうでしょう」

「それは、そうなのだけれど」

せんは、分かっていながら、あえて

「じゃ、止める?」

瞳え?それは、嫌、ダメ、嫌、ダメ

「え、困る、困る、それは、困る。」

せん

「大丈夫、僕に任せて」

「僕たちは、優秀、部活動も盛ん、さらには、奇跡を起こした」

「自分が親の立場あれば、このような、息子、娘が結ばれるのは、他に類を見ない話でしょ」

「確かに、そういわれると、そう。うん、大丈夫、わたしは、せんをずっと、ずっと、想っていたのだから、それが認めらえる」

「お土産とか、買っていかないで良いのかな?」

せん

「気を使うことは無い、寮生ということはわかっているし、収入があるのは、僕のほうだから」

「そう、その収入というのが、わからないの、札幌でのダイヤモンドのティファニーの指輪も」

せん

「取締役は、規約で年俸制度、具体的な金額を示したいが、少し考えがあって、わかってもらえるかな?」

瞳?考え?・・・なんだろう、でも、気になる

「言い方を変えて良い?綺麗な指輪が、どれくらい買えるの?」

せん

「うわ、そう来たか。それだと回答になってしまう、瞳は頭が良いから」

「卒業後、二人で生活していくのだから、大事な事なの」

せん

「直接話したかったが、知っておくことで、週末のお泊りも気が楽になるのであれば、深くは考えないで、聞き流してね、瞳」

「一日の働きでおつりが沢山と言えば、良いかな、ティファニー」

瞳は、左手の指輪を見て

「えええええ!!!!それなら、大学行かなくても、仕事探さなくても」

せん

「僕は、知恵と知略を使う仕事に就きたいと思っていた」

「すくなくとも、教授を目指すわけではない」

「大学に進学しながらも、株式会社 八重は続け、予測の幅を増やしていく」

「もっとも、甲子園優勝し、瞳の部活動が終わった頃には、両親に紹介するつもりだった」

「僕みたいな男性を、好んでくれるのは、瞳しかいないしね」

「うん、分かった。先の事。そ・れ・よ・り」

「僕みたいな!!失礼な、せんは、男らしい。それは高校一年の時から、何気ないエスコート、そして頭も良い」

「些細な心配り、わたしは、そんなせんに、惹かれていったの」

「決して、奇跡が起こったからでは、無いのよ」

「女子生徒の中でも、せん、人気高いのだからね、でも、私が阻止!せんは、私の独占!と宣言していたし」

「もう、せんったら、私の気持ち、なかなか気が付いてくれないのだもの」

せん

「いや、気が付いていたし、僕の気持ちも伝わっていると思ってたし、付き合っているつもりでもいた」

「言葉にする大切さを、キャプテン、副キャプテンが僕に教えてくれた。さらには、八重さんだね」

「一番早く、僕たちの気持ちに気づいていたのは、八重さんだった」

「えええ!!八重ちゃんが!!そうなの、知らなかった」

せん

「愛しているよ、瞳、一生大切にする。電話で言うことではないけれど、建物隣なのにね。」

「いろいろあるのだけれど、それは、僕に任せて欲しい」


瞳は、何を言わんとしているのかが、わかったので、目が真っ赤になっていた

「うん。わかった。」

「ありがとう、せん、私も、愛しています


少し、少し、会話に間が空いて



瞳は涙を拭きとり


あらためて

「ところで、下着だけど」

「あのスケスケの下着は、もっていっちゃ、ダメかな?2つあるのだけれど、色違い!」

「写メ、送るね!確認してみて」



せんさんに、写メが届くと


せんさんは、画像を開くと


そのまま、音信不通になったのであった。

なぜなら、せんが想像していたのは、下着の写真であった。

別に下着の写真を見る事くらい、問題はない。


ところが、瞳が送ってきた写真は


瞳が、二種類の下着をつけた、瞳のセクシーポーズの写真であった。

それも複数枚の自撮り写真である。中には、それは、激しい…。


予想を超えた、写真は衝撃があり、直視してしまい、これは、拷問か、忍耐を磨くための、・・・段々想像が、ふくらみ、せんは、その場で、フリーズしてしまった。


夜ということもあり、せんが、再起動するのは、時間がかかりそうであった。



せんも、瞳も、週末の準備が終わり、あとは、明日学校が終わったら、実家に帰る、それだけであった。実家では、何がおこるのであろうか。

二人はまだ知らない──この週末が、二人の未来を大きく変えることを。



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