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第二二一話 初陣

今日は入学式

野球部二年生、三年生(といっても、3年は、せんさん、だけ)であるが

部室に和井田野球部のジャージで、待機していた。


由良

「10時には、入学式が終わり、クラス等もあのモニターに出てるはず、1時間くらいは、記念撮影とかすると思うから、」

「頃合いを見て、11時に、降りて行こうか」

「ご父兄の方も、ここから歩いて、練習場に行き、ツアーバス2台で」


「お弁当は注文済み!みんなのは、かつ丼にしておいた、監督達のも」


嘉位

「楓、ありがとう!」


八重

「今日は背番号とか、つけたりするの?」


由良

「いや、練習試合は背番号をつけないよ、バスケも同じじゃない?」

八重

「女バスは数字のついたものを、被るよ。ファールとか」

由良

「あ、確かにそうだね。八重もそうだった、中学の時。」

「野球は、付けないかな」

「公式戦は、付ける。もう、決まっている、背番号」

「え?決まっているの?」

せんさん

「うん、前に、僕と、副キャプテンと、連君とで、決めたよ。嘉位のお屋敷の練習場でね」

「連は?連は?」

せんさん

「連は10番」

「夏の大会、東東京は、キャプテン、副キャプテン、予定」

「どうしてもときは、もちろん、出るけれどね」


少し間が開いて、その間、準備できるものを、取り出していた


佐伯が、話しかけて

「キャプテン、マスターから聞いている?圭君、こうせい君の、飛躍の話?」

嘉位

「え?なんのこと?」

香織

「とくに何も」

由良

「飛躍!!けい、こうせい、あれは、何をしでかすか、わからないからな。怖いなその話」

八重

「えーー?なに、それ?何かあったの?」


「昨夜は、なにか難しそうな、お話があったみたいでしたので、ご報告は今日ではないかと」

「お兄様、聞いてください」

「けい、こうせい、引き算も、掛け算も、そして、英単語も覚える事が出来たのです!」


嘉位と由良

「ええええええええええええ!!!」

「嘘でしょ!」

「ありえん!!」

「信じられん!!」

「どのような、手品だ?」

「桜井の魔法か?」


桜井

「それは、ゲームの世界です。現実では使えないです!!!」


香織

「それは、驚きすぎでは?」

八重

「わたしも、そう思うな、驚きすぎ」


佐伯、桜井、楓

「1x1=11,2x2=22、3x3=33、7x7=77の、けい、こうせい だよ、わかる????」


嘉位・由良

「そ、それが、掛け算、英単語の取得、ありえん!!!」


香織

「どのように、ありえないのでしょうか?」


嘉位・由良

「たとえるなら、こんなかんじだ」




少し、間をおいて


嘉位と、由良は、前に来て


それぞれの役割を



嘉位

「てててててて、てん、て、て、て、て、てん」


由良

「いらっしゃいませー」



けい

「腹減った、試合、まさか2回連続とは、ホームラン3本だけどね、腹へった。家までもたない。」

「お、この大盛増量唐揚げ、うまそ!これだ!」


けい、お弁当を片手に、レジに

レジで、お弁当を置く





コンビニ店員:

「お弁当、温めますか?」


けい

「お任せします」


コンビニ店員:

「え?」


けい

「だから、お任せします!!!」


コンビニ店員:

「え?えええ?」




コンビニ店員:・・どうしてよいのか、わからず

とりあえず、レンジにいれる。



チン!音がなった。



コンビニ店員:

「お箸もおつけしますね、お手拭きもいれておきます」

「お会計を」



けい・・・?

「なんで、お弁当、暖かいの?」


コンビニ店員:

「いえ、お任せしますと、お客様が」

「ですので、温めました」

「こちらになります。」



けい

「へー、そうなのだ。」


「じゃー、冷やしてください!!」



コンビニ店員は、涙目になりながら


「そ、そ、それは、・・・・出来ません。」


けい

「え?なんで?温めたのだから、冷やせるのでは?」




マネージャー、一同、大笑いしながら・・・泣く。

「冷やしてください・・・・」

大笑い!!




嘉位・由良

「こうせい、は、こうせいで」


コンビニの入り口に、手動って書いてあるのに

永遠と、

その場、

コンビニの入口で立っていて


あまつさえ、扉に向かって、一人で、手を振りだして

次は両手で手を振りだして


由良

「こうせい、いい加減、自動ドアじゃないのに、気付と、手動って書いてあるだろうに」



こうせい

「え?自動ドアじゃない、お店ってあるの?ここに、手動」


由良は、怒り心頭で!!

「手を、ふれじゃ、ねーーーーぇ!!、センサーじゃなーーーい!」

「手で動かす、どう解釈するれば、手を振るになるのだ!!!」


こうせい

「え?自動ドアじゃないの?」


由良

「だから、センサーでもねーーーー!!手動って書いてあるだろうに!!」



マネージャー、一同、笑いながら・・・涙目になりながら、大笑い




嘉位・由良

「その、けい、こうせい、が、掛け算も、単語も、覚えられると!!」

「奇跡だ」

「ロイター通信や、ABCNEWSに速報で扱われても、おかしくない、レベルの話だ」



一同は笑いながら、

嘉位

「そろそろ、時間だ、外にでて、合流しよう」


一同は、笑いながら、外に、どうしても、けい、と、こうせい、の姿を思い出してしまう。

「冷やしてください!」


「自動ドアに手を振る!!!」姿を




一方、こちらは、

入学式を終えた、

新入生と、ご父兄方である。



新入生、ご父兄の方は、和井田の校舎が、一新されていることに、驚いていた。


由良

「それでは、ご父兄の方々で、試合を観戦される方は、ここから歩いていきます。すぐにつきます」

「お弁当を用意してありますので、バスの中でお食事とお茶をお配りします」

八重

「それでは、こちらに、着いてきてください」


八重と香織が先頭で、楓、桜井、佐伯が最後で、練習場に案内する



一方1年生、選手、マネージャーは

嘉位

「これから、1度寮にもどって、和井田の野球部ジャージに、1年選手は練習ユニフォーム、キャップは和井田のキャップ、和井田の野球部のジャージは持ってきてね、帰りバスよごしちゃうので、着替えますから」

「10分。Go!」



選手、マネージャー達は、嘉位の前にやってきて

嘉位

「では、いこうか!」


一同、練習場に


既に、ご父兄のツアーバスには、皆さん乗り込んでおり


もう1台のバスに、道具を積んで

和井田を後にした


バスの中で、それぞれ食事をとり


嘉位

「スタメンを改めて、伝えるね」

「対戦相手も、同じ高校1年生だから、9回まで、コールド無で、全員15名出るからね」

「5回で入れ替え、先発は駿3回、守3回、こうせい2回、連1回」


1番 センター 武田たけだ 進塁しんるい

2番 レフト 岡田おかだ りょう

3番 ショート 飯塚いいづか 大星たいせい

4番 サード 佐藤さとう かん

5番 キャッチャー 伊達だて はやて

6番 セカンド 花島はなしま 優斗ゆうと

7番 ライト 戸井田といだ そら

8番 ファースト 中村なかむら 偉人いくと

9番 ピッチャー 末永すえなが 駿しゅん

記録員 香曾我部かそかべ 乙葉おとは

「監督と、墨田コーチがベンチに入る」

「1年キャプテン、豊田 連 副キャプテン、戸倉 光」

「以上がスタメン」


「連のノーサインの意味を改めて、考えておくように」

「2年生、3年生は観客席」



学館に到着し、監督同士、ご挨拶を

マネージャーさんに、八重、香織が説明を受け


1時間後に試合開始、それまではアップということ。


1年生はアップを開始し、ボール回し、

墨田コーチがノックを打ち、アップ終了



かずき

「乙葉さん、ビデオ通りの練習でやれば、大丈夫だからね」

乙葉

「はい。わかりました」


乙葉もベンチに入る。



ご父兄の方々も観客席で、我が子、我が娘を見守る


嘉位

「心配いりません。1年生のみで、甲子園行けます。その成果を見ててください」

由良

「ただし、以前お送りしている通り、応援のマニュアル通りでお願いします」

八重

「ここからのスマートフォンでの撮影は、許可されていますので、皆さんお持ちの方は、ご縁量無く」

香織

「学校ですので、喫煙はできません、ご理解ください」



ご父兄の方は、何故か緊張していたのである。



相手チームのアップもおわり、いよいよ、試合が開始する。

審判が出てきた。


「表なので、バント策で確実に良く。5回の守備で入れ替わり、そこからは各自、各々が考えて、最高のプレイを」

「いくぞー!」

一同

「おーー!」


一同、整列


審判

「それでは、入学おめでとう、1年生同士、元気よく、怪我のないようにね。」


一同、礼


審判のプレイ!がかかり


1番、武田、初球135キロストレートを、を三塁線ギリギリに、バント

ボールは、ラインを割るか、割らないかで、ころがり

相手ピッチャー、サードは、ボールがファールゾーンに割るのかと、見届けているうちに

武田は2塁へ、ボールはフェアーゾーンぎりぎりで、止まった。


次も送りバント1塁方向に決め、1アウト、ランナー3塁

次、大きなレフトフライをあげ、キャッチを見届けてから、武田はダッシュ、余裕のセーフ。

4番はセンターフライ。初回1点。綺麗に練習通りに、得点


末永は、142,143のストレートと変化を使い分け、3人ぴっちり抑え

守に変わり、その後も、5回まで毎回1得点、バントで、繰り返した。


5回裏、守備が入れ替わり、

飯塚の好プレイもあり、和井田 5-0 学館


6回表から、打線が爆発、第1号ホームランは、圭。守から、こうせい継投、打線の爆発は止まらない

9回裏、連が登板し、

155キロのストレート、三者三振で、ゲームセット

終わってみれば、和井田 16-0 学館

継投で、ノーノーを達成した。



整列し、礼。


両監督が、またやりましょうと、話あい、

和井田は学館を後にし、練習場に戻ってきた


嘉位

「新生和井田、初勝利、おめでとう!」

「連、5回まで、練習の成果、見事に出ていた」

「圭、和井田1号、見事だ」

由良

「飯塚と、佐藤の守備は、光っていた。このまま行こう」


監督

「勝ちましたね、明日も、明後日も、試合です」

「明日も遠征、1試合のみ、明後日は、ここ、和井田で2試合です」



父兄の方

「明後日の和井田の試合は、見に来てもよいのでしょうか?」

八重

「もちろんです。キッチンカーもありますので、食事も気にせず、手ぶらで」

香織

「応援マニュアルにあるように、応援用のセットが望ましいです。」

「皆さま、シニア、ボーイズ、ヤング等でご経験されていますので、同じようにお願いします」


監督

「では、解散」



皆で道具を元の場所に戻して、一日が終わった。


ご父兄の方も、それぞれ、帰路へ。



翌日の遠征も、同じメンバー表で、同じ内容。

19-0で勝利。


日曜日の和井田、ホーム初戦は、

由良の希望もあって、由良が打順1番で、和井田練習場、オープン戦第一号をスタンドへ

それが、飛びすぎてしまい・・・。マネージャー達がボールを探すが、なかなか、みつからず

やっと、桜井がみつけだし、八重に渡した。

八重は、ボールに、LoveLoveYura1号とマジックで書いた。


3回まで嘉位が投げ、160キロを連発、第一試合 0-11で勝利

第2試合も、16-0で勝利

この三日間、まだ、被安打0である。



こうして、週末三日は、終わったのであった。



嘉位、香織、楓は帰宅。

お風呂に入り、広間へ


食事に入る前に、

香織の実演説明会がはじまり、

それから食事を。


すると、由良から電話があり、嘉位はスピーカーに切り替えて、電話に出た


由良

「食事中に、悪いね」

嘉位

「由良お疲れ!」

八重

「楓ちゃん、連君凄かったね!」

「ありがとう!」

香織

「うん。凄かったよね」

由良

「電話したのはね、台風が3つ日本周辺に、4、5,6号と出ている。この時期に3つは珍しいのだが」

「そのうち5号は、東北地方に上陸、4,6は直接的な影響はない」

「5号が前線を押し上げて、明日以降、雨は続く。」

嘉位

「どれくらい?」

由良

「月曜日から日曜日まで、雨と思った方が良い」

「月末も、怪しいと思う、台風がさらに発生しそうだ。明日学校が終わったら会社に行ってみる」

嘉位

「月末。1年生、ゴールデンウィーク前に、宿泊学習では?、雨になりそうかい?」

由良

「今のところは、長野は大丈夫だが、俺のみたてでは、関東から東北は雨だな」

「それですと、ゴールデンウィークまで、対外試合は出来ないですね」

八重

「楓、その通り、月末が1年生、宿泊学習だからね」

由良

「チーム的には問題無い」

嘉位

「長雨か」

由良

「明日、学校が終わってからでないと、何とも言えないが」

「夕ご飯時にわるいね、又、明日、学校で」


そういって、電話は終わった。


「雨が続いたら、連はお屋敷でよいでしょうか?」

香織

「楓ちゃん、もちろんです」


楓は嬉しそうだった。



嘉位は、少し気になっていた。チームの出来具合からして、雨で由良が連絡するとは、思えなかったからだ。


食事を終えて


香織は、嘉位をマッサージ、マッサージ


嘉位、せ、せなかに、やわらかい、ここちよいものが・・・・。

嘉位、こ、これ、癖になりそう。と、我慢が出来ずに、


嘉位と、香織は、ベッドで長い夜を過ごしていった。


朝、制服に着替えて、広間に行くと

楓が既に、座っており

「お兄様、お姉さま、おはようございます、由良の言う通り、雨です」


朝食をとって、

傘をさして、駅について。


佐伯

「おっはよーーー!雨だね、雨!」

桜井

「なんで、雨が、そんなに、嬉しいのよ、髪が・・・くしゅくしゅが濡れる」

佐伯

「だってー、雨だから、学校が終わったら、光とファミレスに行ってくる!」

「おお、いいなー、私も、連を誘うかな?」

桜井、誘う。・・・いやいや、あれは、あれは、

佐伯

「シュンも、悟君を誘ってみれば?」

桜井

「いや、違う、あれは、違う、違わないけど、違う、そう、違わないけど」

八重は笑いながら

「桜井は、どう、対応して良いのかが、わからないようね」

「まー、あれだけ、悟君が攻めてくれば、わからなくもないけれど、桜井もまんざらじゃ、なさそうだし」

香織

「シュンも、誘ってみては?」

楓は、桜井の胸を片手で、揉みながら

「シュンは、中身がおこちゃまだからなー、こんなに、良いものを持っているのに」

桜井

「あぶない、あぶない、傘があたる、って、どこ、触っているのマスター!!!もう!!」

楓は、それでも、桜井の胸を揉んで

「シュン、今日が、初陣?初デート???悟君に連絡いれておこうか?」

桜井

「OK,いや、ダメ!ダメ!!でも、良いかな、やっぱり、ダメーーーー!!」



嘉位と由良・・・桜井の事は、見ていないことにしよう



そうして、学校についた


新製品ともいえるべく、傘の自動乾燥機がとても、便利であると実感した瞬間でもあった。




< つづく >


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