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第二一七話 和井田硬式野球、特訓!、そして、お屋敷にて、お披露目


嘉位は4時起きて、ランニングとストレッチを済ませ、部屋に戻っていた

由良も4時起きて、ランニングとストレッチを済ませ、部屋に戻っていた

香織と、八重もそれぞれ、寝ている。月のモノが辛いのであろう


楓も、おそらく、辛いので、あろう


こればっかりは、嘉位も辛さはわからないのであった。


それぞれ駅で集合し、そのままグラウンドに向かい

嘉位と由良は、練習用ユニフォームに着替えて、グラウンドに行く。


嘉位と由良がグラウンドに頭をさげて、入ると

今日も、既にアップは終了していたのであった。




由良

「給水!マネージャーにお昼注文してね。給水後、シートノックをやるからね」



嘉位

「今日は、マネージャーの皆様にお手伝いをしてほしいので、給水が終わったら、来賓室にね」


嘉位は、マネージャーを来賓室で、嘉位がもってきた、以前の先輩方が使っていた古いボールを

沢山運んできて


嘉位

「ここに、ビニールテープがあるので、僕のやるように、巻いていってださい」


ティーボールづくりである。


桜井

「・・・この、ボール、くさい。」


嘉位

「あまざらしのも、あるみたいで、道具の管理が出来ていなかったみたいだね。」

「あとで、手を洗ってね」


八重

「あ、マスク!そうだ、あのピンクのマスク!あれよ、あれ!」

八重はピンクのマスクを取ってきて、みんなにわたし

ティーボールを作っていった。


昼食後


嘉位

「では、午後は、2ランスクイズを」

「ランナー3塁に、悟、2塁に、武田で」

「他は守備について、打席は、守で」

「サイン、覚えているよね?」


嘉位

「飯塚は、これ得意だろう、それと同時に、知っているよね?」

飯塚

「はい。2ランスクイズ破り」


嘉位

「今と同じで、僕がセンターに行くから、覚えて欲しい」

「トリッキーな2ランスクイズは、極端に2塁がリードを取る」

「そして、トリッキーですから、相手ベンチのサインや、ランナーコーチの明らかに違うサインが出る」

「サインは、別にきにしなくても、2塁ランナーの位置で判断が出来る、ハーフを越えてくるから」

「アウトカウントは、ノーアウトか、2アウト」

「1アウトは失敗のリスクを想定すると、その回ダブルプレイで終わるのでやらない」

「もう1度、ノーアウト、ツーアウト、2塁ランナーの位置で」

中村が手をあげて

「2アウトで、警戒はどうしてでしょう?バント等しないのでは?」

嘉位

「良い質問、先ほども言ったように、トリッキーなプレーなので、想定外なのです。」

「つまり、中村が言うように、2アウトであれば、バントはしてこないと考えるのが普通。」

「強いゴロを転がせと、打ち上げるなと」

「守備はホームに投げる必要が無いから、守備位置を深めに取る、そうなると?」

中村

「あ、確かに、成功率は高い」

嘉位

「その通り」

「そこで、それを破るためには、守備、1塁、3塁はベースから動かない、チャージは、ショート、セカンド」

「そして、ここはみていてね」

「ノーアウト、2,3塁で、2ランスクイズを」

「スタート」

飯塚と、花島がチャージしていき、スクイズが軽めのフライになり、飯塚ダイビングキャッチ、即立ち上がり、サード佐藤に。

ダブルプレイ、そして、嘉位がセンターの位置から、2塁に既に居て、佐藤は、2塁の嘉位へ、アウト


嘉位

「これで、トリプルプレー!よし、覚えてね。もう1度、やるよ、今度はセンターに、光で」


そのような、練習を終日行い、終了



翌日


アップが終了、由良のシートノック後


食事。



「・・・お弁当を一緒に食べよう!」

と、桜井に迫る。

桜井は、恐る恐る、・・・。近づいて、悟がさらに、距離を詰めると

桜井は、どうしてよいのかわからず、離れる


「それでは、お弁当食べられないよー」

悟は攻めて、桜井にあーん。を、させて、お弁当をお口に。

桜井は顔が真っ赤であった。



八重

「悟君、攻める、攻める、それを、桜井は、逃げる、逃げる。これは攻略には、時間かかるだろうに」

マネージャー達が笑っていた



午後は、フリーバッティング

皆で、ゲージだしてセッティングし


ゲージ外は、ティーボールを、竹で打つ。

トスする側はフェイスマスクを着用


由良

「外野2名で、取れる範囲2メートルくらい。動いていると疲れるから」

嘉位

「あとで、全員でボールは拾うから、動かなくて良いよ、疲れちゃうからね」



翌日



投手陣は、ブルペンに



打者はフリーバッティング


それぞれ、集中的に行う




そこで、悩んでいたのが、岡田と末永である。


戸井田、飛距離が出ない。

末永、球が、走らない。


嘉位が二人を呼んで


「うまく、コントロールが出来ていないみたいだね」

「つまり、力のコントロール。どこに、どう、扱うか、ぶれているから、治すね」


「わかりやすく、極端な例をだすとね」

「ピッチャーは、自分で投げた球を、自分で捕球できないでしょう?」

末永

「はい、出来ません」


嘉位

「同様にフルスイングした、打球を、取りに行くこともできないよね?」

戸井田

「出来ません」


嘉位

「それは、なぜかな?」

「考えてみよう」


嘉位

「もっと極端に言うと、駿は140キロ台のストレートを投げられるよね?」

末永

「はい」

嘉位

「でも、駿は、140キロで、走れないよね?どうして?」

末永

「どうしてと、言われても、どうしてでしょう?」

「いわれてみれば、そうですね、何故なのですか?」

嘉位

「力を1点に集中させるから、体幹であり、それを一気に、全体を使って、下半身の力を伝道させているから」

「つまり、二人とも、下半身がぶれている。あと腰」

「まず、バランス調整から、いこうか」

「片足をあげて、両手を平行に開いて、3分、次足を変えて、3分」

「これを繰り返す」

「その後、腰を下げて、地面につくか、着かないかの、ぎりぎりの位置で耐えるトレーニングをするね」


この腰や、膝をつくか、つかないかの、我慢するトレーニングは、相当キツイ。終日行った。




翌日



かずき、香曾我部さん、スコアを、かけるようになっていた。


かずき

「次のステップを指導するね。ここからが、大事。」

「記録員、データの入力。自動解析出来るように作ってあるので、せんさんと僕でね。このデータをタブレットの、そうそこを押して、送信すると

監督、コーチ陣に」


「選手、マネージャーは、こっちのへ、フリックしてと」


その時、

かずきの腕が、偶然にも乙葉の胸に触れてしまい。


かずき・・・腕に、なにか、柔らかい、感触が・・・


かずきは、ハッとなり!


二人とも、顔が赤くなり。終始無言で入力、解析を・・・


見事なまでに、無言であった。



翌日は

正確なバント練習


由良

「バットと、ラインを引いて、この角度に落とせるように、左も、右も」

嘉位

「全員、交代で。10球、同じ位置に落として、全員出来るまで、続ける」


とにかく、バント、バント、バント

結局全員成功するころには、18時を回っており、

やっと成功したのであった。



次の日も

ノック、シートノック


八重が嘉位を呼び、来賓室に、かずき、香曾我部も嘉位もである。


八重、香織がマネージャーに集合をかけ


1年生マネージャーキャプテン 小早川こばやかわ 日奈ひな

1年生副マネージャー 三好みよし 瑠香るか


を指名した。


由良

「審判の指導、これから、対外試合を行うのに、コーチ陣が塁審を行ったりする」

「あるいは、ここであれば、和井田大学を出たOG,OBの方が球審は来てくれる。」

「だが、遠征先ではその限りではない。相手のチームメンバー状況による。」

嘉位

「僕達和井田は、控え選手という考えを、持っていない。」

「ただ、審判を覚える事で、どういうタイミングで、セーフ、アウトなのか」

「審判にアピールしても、無駄。」

「アピールではなく」

「そう、アピールしなくても、判定が有利に働くためには?」

「考えてみて」


由良

「いまから、塁審で、ランナーあり、投手と捕手、そうだな、駿と、けい、ショートに飯塚、セカンド、花島、ファースト、中村で」

「他は、1塁ランナー、牽制球あり、盗塁のスタートは、任せる」

「1塁審に、佐藤」

「2塁審に、戸井田」


終日、審判を交代して、続いていった。


翌日はブルペンを徹底。


コーチがノックを打ってくれるとのことで、


投手陣は全員ブルペンに。ネット越しにマネージャー5名を、呼ぶ。かずきと、香曾我部も呼ばれていた。

由良と、けい がマスクをかぶり


嘉位と墨田さん、監督が立ち会う


正しく投げられている

墨田コーチ

「末永!腕の位置をもう少し、高く、TOPを意識!」

と、末永を指導


嘉位は、守に、

「リリースポイントの修正。TOPの位置は良いのだが、指のかかりが、もったいない。」

「それだけで、回転数はかなり変わり、重い球になるから、意識して。」

「結果的に沈まず、ホップし球速もあがる。」


連が投げ方を見せて、こいふうにと。



守も真似てみると、


嘉位

「どう?香織」

香織

「146キロ!!」


嘉位

「だろ?」


一方末永も墨田コーチの指導で

香織

「146キロ」


次に、末永に嘉位がスライダーを、


墨田コーチが、守にフォークをと

嘉位

「僕は、連のフォークは真似できない。あれは一級品。僕でも打てないと思うくらい。」

「僕のフォークを教えるね。スプリットのほうが得意だけれど、フォークも。結構良いからね」



守、フォークを連投し、習得

末永も、スライダーを縦、横、習得


こうせいは、シンカーを覚えたいと

嘉位は、こうせいに、握りと、リリース間隔の説明と、指のかけ方を見せて投球


由良

「ナイスボール!これは当てても、ファールか、ぼてぼてだな」

こうせいも、シンカーを投げ込んで、習得






土曜日の練習も終わり、



連は一度寮に戻って、外泊手続きを済ませてから

嘉位と香織、連と楓はお屋敷に。



香織と楓は昨日で女の子の月のモノが終わったのである。



「ただいまー!」

千佳さん、一夜さん

「副社長様、奥様、連様、お嬢様、おかえりなさいませ」

「一夜さん、一回部屋に行ってから、食事にしますね」

香織と嘉位は、部屋に。ルームウェアーに


楓と連も、部屋に。

楓はいきなり、連に抱き着いて、キスを要求。

濃厚なキスをするも、このままだと、我慢がきかなくなるので

ルームウェアーに。


一回食事に向かった





一夜

「副社長様も。連様も。汗をかいたりしないのでしょうか?」

「あ、一夜さん、かいさんも、僕も、ゆらさん、おそらく本来全ての能力を100とするならば、10%未満位ですから」

「練習でのペース配分。かるく、流す程度です」

「ね、かいさん」

嘉位

「うん。そうだね。」


香織、楓

「えええええええ!!あれで、10%未満???嘘でしょ?」

嘉位

「香織、それくらいだよ。僕と、ゆら、連も本気になったら、誰も練習についてこられない」

「かなり、抑えてやっている」


「お兄様たちは、本当に、人間なのですか?」

香織

「実は、分解したら、アンドロイド?だったり??」

千佳と一夜、甘利、板垣、内藤は、くすくすと笑っていた。


千佳が

「副社長様、書留が届いておりました、こちらです」


嘉位

「きた、きた」

嘉位は書留を開けて、中に何か入っていて、確認もせずに、香織に渡した


香織は、それを受け取り、見て!

香織は、みんなにみえるように

「じゃーーーーん!見てください!」



「おおお!!医師資格証」

「かいさん、日本の医師免許も取得したのですか?」

「おお、凄い。初めて見た。紙だと思っていたので」


香織

「連君!そうなの、もう、旦那様ったら、黙っているのですからね。まったく」


嘉位・・・黙っていたわけでは無く、審査その物に相当の月日がかかっただけで・・・。

嘉位

「由良が言っていたでしょう。やれることは、なんでもやる。やるからには、全力でやる」

「困って手を差し伸べている人に、2度と同じ涙は流さないと」

「僕はアメリカでは医師で、執刀経験も相当数ある。しかし、日本では医療行為は出来ないからね。あるいみ、保険や弁護的なものだよ、資格は」


内藤、甘利、板垣

「いや、そもそも。UCLA飛び級で、アメリカの医師免許を持っている時点で・・・。」

「私達も東京大学を出ていても、UCLAなんて卒業できません!」


嘉位

「あ、たまたま、時間があっただけですから、海外での生活です。」

「同じ時間を、由良、連も過ごせば、取得できますよ」



千佳、一夜

「大変、失礼ですが、・・・言っている意味が分からないです」



嘉位、久しぶりにやってみるか

「千佳さん、トランプあります?」


香織は、あ、あれをやってくれるのだ!


内藤が奥に行き、新品のトランプを取り出して、

「こちらで、宜しいでしょうか?」


嘉位

「内藤さん、ありがとう、ではね」


嘉位は、連を目で合図し

連も分かったと目で、答えた


嘉位はトランプを箱から取り出して、全て表にばらーーーーと、テーブルの上に

ばらばらと、〇を描くように並べた。


嘉位

「千佳さん、一夜さん、甘利さん、板垣さん、内藤さん、楓も、香織も」

「このトランプがバラバラならんでいるのを、そのまま表のままで、シャッフルしてください」


香織はわかっているので、お手本的に、トランプを混ぜて

「楓ちゃん、こんなふうに、みんなで、シャッフルを」


一同、トランプをシャッフルし

千佳。一夜??何をするのだろう?

料理長達も集まってきて、内藤がトランプを棚から持っていったので、面白そうだと、覗きに来ていた。


嘉位

「そうしたら、それぞれ、1枚ずつ、トランプを取り出して、ポケットでも、隠せるように」

「僕や連に見えないように、してください」


千佳は一枚取り出し、ポケットに

一夜もポケットに、

甘利、板垣、内藤も、同じように


香織と、楓は、自分の席の前に


嘉位

「うん、ありがとう。では、まず、内藤さんからいこうか」

内藤?どういう事なのだろう?首をかしげながら

「はい」

連は、立ち上がり

「内藤さん、ハートの5」


内藤は、ポケットから、トランプ1枚を取り出して、確認すると、

「ええええええええ???」

内藤は

トランプを皆に見せて

「えええええええええーーー!ハートの5」


嘉位も立ち上がり

「板垣さん、スペードのキング」


板垣もポケットから出して、ええええ?

板垣も見えるように、

一同

「スペードのキングだ、え?なんで?どうして?」

連は、嘉位に良いのか確認し


「では、一気に行きますよ、僕が答えたら一斉に、みんなに見えるように、お願いします」

「甘利さん、ハートの3、一夜さんダイヤの10、千佳さん、クローバの7、香織さん、白紙、楓、ハートのエース」


一同は、せーーので

「ええええええええええ????」

「なんで?、え?どうして?何かトランプにしかけが、あるのですか?」


香織、そうなりますよね。うん、いまだに私も、信じられないのだから、楓ちゃんも初めてみるのだ。


嘉位

「では、それぞれ、トランプをテーブルに戻して、シャッフルしてください」

「料理長達も、一緒にシャッフルを」


みんなで、テーブルの上のトランプをシャッフル、表が見えるように

香織

「白紙2枚と、ジョーカーは抜いちゃいますね」


そのまま、みんなでシャッフル


嘉位

「では、そのシャッフルしたトランプを裏返しにしてください。カードが見えないように」


千佳たちは、トランプを裏返しに、していった。料理長達も


嘉位は目で

スペード、クローバ

連は、目で

ハート、ダイヤ

1-K

嘉位

1-K



嘉位

「では、みていてくださいね。僕と連を」


嘉位と連は、裏のまま、トランプを集めて行った。


楓は何をしているのかが、わからなかった


嘉位、連はトランプをそれぞれ、集め終わり


嘉位

「では、これから、僕と連が持っている、それぞれのトランプを、並べるね」

千佳、一夜?なんだろう?


嘉位と連は、まず1枚目を、表に、


嘉位

スペードのエース


ハートのエース


次に隣に、

嘉位

スペードの2

ハートの2


次に隣に、

嘉位

スペードの

ハートの3


千佳、一夜


「ええええええ!!!」


嘉位

「それでは、千佳さん、一夜さん、僕と、連の手のひらの上にある、カードを、一枚ずつめくって、同じように並べていってください。


千佳は、嘉位の手のひらの上のトランプ束を上から、1枚ずつ、となり表に並べていき

一夜は、連の手のひらの上のトランプ束を上から、1枚ずつ、となり表に並べていき


テーブルの上には

スペードエースからキングまでが一直線に

ハートのエースから、キングまでが一直線に


一同

「えええええ!!!なんでーーーーぇ!!!」


「そのまま、香織さん、楓も、同じように、やってみてください」

香織と、楓も、同じように、表に、1枚ずつ、ならべていくと


クローバ、ダイヤが

1からK 揃って、並んだ!


一同

「どうして!どうして!!?」

「えええええーーー!なんで?」


香織は、わかっているものの、凄い、本当に凄い。


内藤はトランプを取り、表、裏とか細かく確認するが、新品のトランプ、特になにもない。



千佳と一夜は、珍しい動物を見るような目で、嘉位と、連を見ていた。楓もである。



連は吹き出してしまい

「な、なんですか、その、珍獣をはじめて、見るような、目は」



一夜

「だってーーーー!!トランプ、トランプが、並んでいるのですよ!」

「これ、どんな手品なのですか?連様?」


連は、吹き出しながら

「て、て、てじな?手品じゃないです。単純に、ね、かいさん」


嘉位、香織も居るから、せっかくだから、別のをやるか!




嘉位

「千佳さん、マジック持っています?」

甘利が、奥に行き、マジックをもってきてくれた。7本、色とりどりのマジックが入ったケース毎。


嘉位、ケース毎、それ、面白いな

「それでは、香織、楓、千佳さん、一夜さん、甘利さん、板垣さん、内藤さん」

「それぞれ、マジックを取って、カラフルですね。好きなトランプに、文字を書いてください。僕と連に見えないように」


香織たちは、テーブルの上にあるトランプを、1枚ずつ、取り出して、マジックで書いた。


連は

テーブルの上のトランプを、全て裏にし、重ねて

「それでは、皆さんの書いたトランプを、この上に載せてください。香織さん、楓、千佳さん、一夜さん、甘利さん、板垣さん。内藤さん」


香織から、順番に書いたトランプを裏で見えないように、重ねていった。


「せっかくですから、料理長さん、このトランプをシャッフルしてもらえますか?」


料理長

「おう、なんか、凄いな、面白そうなので、びっくりしたら、シャトーブリアンを出すよ」


「おおお!!それは、ありがとうございます」


料理長はトランプをシャッフルしていき、

料理長、ここぞとばかりに、細かくシャッフルを。

料理長

「これくらいで、どうだろうか?」


皆、どこに、何を書いたのかも、わからない。

一体何をするのだろう


嘉位は、料理長からトランプを受け取り

テーブルの上に、〇を描くように、全てのトランプを一気に、並べた。裏のままである。


香織も、え?なに、なに、これは、知らない、知らない。なんだろう?



嘉位は、〇のトランプから、1枚取り出し、裏のまま、香織の手のひらに載せ、

連も、同じように、楓の手のひらに載せ

続けて、千佳、一夜、甘利、板垣、内藤のそれぞれの手のひらに載せ」


「まだですよ、まだ、そのままでね」


「では、いきますね、僕が指を鳴らしたら、皆さんのトランプを確認してね、では、いきます」


連は、指をならすと


一同

「ええええええええええええええ!!!!!」


香織、え?え?なんで?


連は

「まだですよ、まだ、僕とかいさんに、見せないでくださいね、ここからですからね」


「いきますよ、」


連はもう一度、指を鳴らして


嘉位

「香織、か」

「楓、レ」

嘉位

「千佳さん、上」

「一夜さん、直」

嘉位

「甘利さん、3、板垣さん、☆」

「内藤さん、はーと まーく」


一同

「えええええええええええええ!!!」



「さーどうでしょうか?一斉に、皆に見せてください」


一同

「ええええ!!!!」

料理長

「なんだと!これは、どういう手品」

料理長は他のトランプを調べるが、そこには、何もマジックでは書いていない。

「ええええええ?」


香織、え?なんで、なんで、か と書いたのが、それも、わたしが、描いたと?


嘉位と連は、お辞儀をし


一同!!

「えええええ!!!!」


拍手!拍手!!


「凄い、凄い、すごいーーーーい!」



香織

「嘉位、嘉位、嘉位、これも、これもなのですか?これも?暗記?」


嘉位

「うん僕も、連も全ての動作を全て暗記しただけ」


一同

「ええええええええええええええええ!!!動作を暗記、ってカードの動きを暗記?ペンの動きも?」

「ええええええ!!!信じられない」


嘉位

「ですので、元の話に戻すと、連も由良も、だね。指定された時間が確保できれば、どのような資格でも取得できます」

「せっかくですので、誰か本を持っていませんか」


千佳が、異世界もの小説、文庫本を持ってきた

千佳

「これ、今読んでいるやつで、この巻は読み終えました、連様、これでよいでしょうか?」


連は、文庫本を受け取り、さらーーーと、そして嘉位に渡して

嘉位も、さらーーーと、


「千佳さん、かわいそうですね。なぜあの回復魔法が、遅れたのか、あそこで、マナが切れなければ、サラは亡くなることは無かったのに、358ページです」

嘉位

「結果的に、ダンジョンを出る事は出来たけれど、サラの棺を運ぶ、フェルン一行は泣きながら、助かりました381ページです」


千佳

「えええええええーーー!!!?なんで、この本読んだことがあるのですか!確かに、大ヒット中ですけれど、副社長様、連様、ノベル読んだりするのですか?」


嘉位、連

「いえ、読んだことはありません。今、暗記しただけです」


千佳

「えええええええええええ!!!!ぱらーーってしかしていませんよね、暗記?暗記?暗記?ですか?」


千佳は、本を一夜に渡して、一夜もページを見ると、358ページは、サラが亡くなっており、381ページは、フェルンが泣いていた。


一夜

「えええええええええええええ!!!」


料理長も驚いて

「こりゃ、まいった、お肉焼いてくるから、座ってまっていてください、副社長様、連様」


甘利、板垣、内藤

「信じられない・・・」

「一瞬で暗記。それも。1語も間違えずに・・・」


嘉位

「はーーい、おしまい、それでは、お食事をお願いします」


千佳

「あ、はい!ただいま」



香織は目が輝いていた。シャトーブリアンだからである!!


いただきまーーす!



食後、

香織と嘉位はお風呂、楓と連もお風呂


それぞれお風呂を済ませ、部屋に戻り

そのまま、お互い我慢していたので、夜は激しいのであった。



翌朝、嘉位は、朝4時に起きてストレッチを始めると

香織も起きて、ストレッチを手伝い


連も、朝4時に起きて、ストレッチを始めると、楓も起きてストレッチを手伝い


おにぎりを食べて、4人で和井田の練習場に向かった。



既に今日も、アップが済んでいて


いつもどおり、由良のノック


そして、食事


午後も、レギュバで。終了!


嘉位

「集合!」

監督、コーチ、マネージャーも集まる。


4月7日入学式後の、メンバー発表とのことで、かずき、香曾我部が嘉位と由良の隣に。タブレットをもってきていた。


由良

「明日月曜日から、木曜日は雨になる。雨なので、練習は無い。そこで」

嘉位

「このメンバーで初戦を迎える」

「連、光、中心に」



「1試合ですよね。提案が、宜しいですか?」


監督

「どうぞ、」


「ノーサインで、試合を進行する」

「つまり、ここまでの特訓の成果を、遺憾なく発揮するには、各々が、自ら考え」

「仲間を信じる事で、成り立つ」

「僕達は高校生。プロとは違う」

「プロ野球はある意味、収益、観客を呼び込まなくてはならないから、言葉悪くいうと、エンターテイメント」

「魅せる野球、パフォーマンスもある」


「高校生の僕らは、学業の一環に部活動として、硬式野球がある」

「つまり、野球というスポーツを通して、学生として学び、成長しなくては、ならない」


「今日までの練習。中学生の硬式クラブチームとも、明らかに違った。この特訓」

「この成果を、キャプテン、副キャプテン、マネージャーの皆さんに見てもらう」


「もともと、個々の能力は各段に高い、各クラブチームで優勝、準優勝のメンバー」

「それを、キャプテン、副キャプテンが伸ばしてくれた。少なくとも、僕からみた、みんなは、さらに1段上にあがったと思う」


「個々を信じ、仲間を信じて、各々が自ら考え、そして、仲間であればどう考えるのかも、皆出来る。」


連は、声を大きくし!!


「ノーサインでいくぞ!!」


一同

「おーーーーーーーー!」


楓は涙がポロリ、ポロリと、連が熱く語ったのを、初めて目の当りにし、共感したからである。連、かっこいい。旦那様と。


嘉位、監督と墨田さんが、ベンチに入る事を伝え。

他のマネージャーは、指定された場所で観戦、2年生、せんさんもね。と伝え


練習は、以上で終了した。




そして、

翌日、

新学期を迎える事になった。

雨は、弱い、雨、そう霧雨である。


新学期は、雨からのスタートであった



< つづく >


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