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第二一一話 新総理 会談 御手洗経団連会長

八重・・・エレベーターが遅い、遅い、お腹が鳴り始めてしまい・・・。

由良

「今丁度、入りだから、階段で降りられるから、いこう!」

八重は、これは、きたぞ!

「由良ー、おんぶしてーー、もう、歩けない」

由良はわざと

「歩けないなら、エレベーターまつかい?八重?」

八重、あ、そうじゃない、そうじゃない!!

と、その時、楓も、香織も、おんぶ、おんぶと


由良、連、嘉位、はい、どーぞと


おんぶをして、すし萬へ。


個室に案内された。


八重!!

「個室!なのに、目の前で握ってくれるの?」

由良

「うん、小部屋は握ってくれるのは、雑誌でみたが、ここも、そりゃ、楽しみだ」


はじめに、小皿が出て


その後

板さん

「お任せと伺っており、通常メニューではないと」

嘉位

「はい、お願いします」

板さん

「あれ、君たち、あれだよね、先ほどニュースに出ていた!良しでは、お疲れですから、ヒーロー様に、イレギュラーな出し方ですが、お任せください」

「まずは、うに、から行きましょう」


楓は、ウニを手で口に入れると

「あまーーーーい!!うにって、関西でも、うには、食べられるのですね、これは、美味しいです」


板さん

「淡路島のものを、そのまま仕入れてきています」

「濃厚なあまみが、特徴です」


みんなも、楓を見習って、食べると

「うまい!!甘い!!」


板さん

「疲れをとる為に、赤一色を、握ります」


一同、ペロリと


板さん

「それでは、一回、流すので、土瓶蒸しを」

「次に、すし萬にお越しいただいたので、こちらを」


八重?しめ鯖?みたいな?・・・?と思いながら、手にとって口へ

「え?酸っぱくない、丁度良い、酸味に、ぎゅっとしまった感じ、美味しい!」

「でしょう、八重さん、僕もはじめはびっくりしました!うまいですよね」

「うん、八重、これは、初めて食べた、美味しい!!」


その後、茶碗蒸し等が運ばれ、そこからは、好きなものを注文していき。


堪能し、

八重

「もう、入らない。幸せを通り越して、お月様になって、夜空に照らされている気分」


板さん

「夜空の月は、1つ。満月。だれもが見上げて、月明りが広がります。わたしを、見てと」


八重は、偶然にも発した言葉に、そのように意味をつけられて、少し恥ずかしかった。



嘉位

「明日は、それぞれペアで、自由行動だけれど、プランは決まりましたか?」


楓、あ、言っておかないと、お兄様のことだか、色々手配してしまうので

「あの、お兄様、私と連は、明日は、一日、部屋に居ます。外に出ると、目立ってしまうので」

八重

「有名人はかわいいそう、と、言いたいところだが、違うよね、違うよね、そうさん、美幸さんに刺激されて!」

連は、どうどうと

「はい!その通りです」

八重は、おもいっきり、切り替えされていて・・・からかったつもりが、そう、堂々と言われると、わたしも、わたしも、ってなっちゃうじゃない、・・・と由良を見て


由良え?ええええ?そうなの?

由良

「では、俺らもそうするか、確かにハイパーレスキューの訓練から、今日もだが、動いたしね」


香織、え?私は、私たちは?私も、その、そう、うん・・・。香織は嘉位を見て


嘉位、え?

「わかった、明日は、部屋で各自ゆっくりしよう。お昼はビュッフェなら、それぞれのタイミングで行けるから」

「それと、明日から21日は甲子園にいくので、一回新大阪についてから、そこから甲子園に」


「え?甲子園って車で行けないのですか?」


由良

「駐車場が無い。阪神電鉄が役割を果たす。言い換えると駐車場を作ると、民家の問題もあるのだけれど、電車を活用してもらうことで、阪神電鉄がバックアップをしている。Win Winの関係」

「前にも話したけれど、これが甲子園が、いわゆる全国大会高校野球が別の会場でできない、理由の1つでもある」


八重

「へー、そうなのだ。甲子園は録画しておけば、良いのだよね、この由良のお父さんの超小型カメラで」


由良

「うん、観戦もね。ただ、この春選抜は、東京もだけれど、大阪も出ていない」

「夏は出てくる。うちも出る。夏に来そうな、3試合だけ、録画する形になる」


「抽選会で、それぞれの日程の第一試合に、由良さんがいうカードがあたるので、それを録画」

「どうして録画するの、お兄様、由良、連は暗記しちゃうじゃないですか」

嘉位

「楓、良い質問!まさに、そこ。楓の質問は本質を見据えて、素晴らしい」

「これは、かずき用なのだよ。」

香織

「かずき君?」

由良

「言ってなかったかも、済まない、マネージャー」

「新1年生の15名の女性陣の中から、1名、記録員を作る。」

「かずきは、そのマネージャーにみっちりと、記録員のイロハ、スコアーの付け方を徹底する」

連?急ぐ必要が、何かあるのかな?


由良

「連にはサプライズでとっておこうと思ったがね」

「新一年生の和井田への入学式はいつ?連?楓ちゃん?」


「4月8日、あ、ちがう、4月7日金曜日」

由良

「4月8日は、あれは資料ミスで、既に、ご存じの通り入学説明会と、入寮の日にあらためて、資料が訂正されてご父兄に配れています」

「入学式は4月7日金曜日 10時位には終わる。」

八重

「うん、確かに私も説明したよ、由良、4月7日だからと」

由良

「そこでだ、これから、父兄SNSに流すのだが、」

「4月7日、入学式を終えたら、ツアーバス2台で、新生野球部、和井田学園、1戦目を、千葉の学館で行う」


連!!!!!!

「おおおおおお!!」


嘉位

「入学式当日話すというつもりだったが、それですと、ご父兄の方が、帰りの飛行機や新幹線のチケットが取り直しになる」

「今であれば、変更もできる。そもそも和井田にお子様、お嬢様をお預かりするので、せっかくだから、我が子を見たいでしょう」

「入学式後、2台ツアーバス、和井田専用がある。練習場にね」

「それで、千葉へ高速で移動。学館からはツアーバス2台構わないと、返答をもらっている」

八重

「ええええ!!!!いきなり、ツアーバス!それも、初の新和井田野球部、対外試合が、千葉!!」

由良

「ちなみに、これには条件がある」

香織

「由良君、条件とは?」

由良

「お互い、試合には新1年生のみ、そして点差関係なく、9回まで行う。11時過ぎに学館につくので、12時から試合」

「3時まで、それから、和井田に戻ると、16:30分 それからご父兄の方は、東京駅や羽田にはそれぞれ、間に合う」

「あ、1年生のみということは、お兄様方はベンチには入れない?」

由良

「楓ちゃん、正解。」

「その為、甲子園の録画を、かずきが、新マネージャー記録員を作り上げるため、25日からかずきに、徹底指導してもらう」

「マネージャーさんが、記録員専門になるのを、かずき主導で6日までには、最低限まででよいが、せめてスコアーは付けられるように」

香織

「スコアーなら、わたしも少しは出来るかな」

由良

「香織さん、流石です。記録員ともなると、スコアーをつけるだけでなく、即時に分析、解析をし、終始無言で、試合後に監督、コーチにデータを求められ、又、和井田であれば、システムにデータの登録、個々の自動解析に使うのです」



嘉位

「連、7日は、最終回だけ、出ればよいと考えている、今の所だよ」

「25日から練習が開始してから、改めて判断するね」

「わかりました!僕はいつでも、大丈夫です。」

嘉位

「続けて、それからの土日全て、オープン戦、いわゆる対外試合が組まれている」

「なかでも、伝えておかなくてはいけないのが、日曜日9日」

「これは、和井田でやる!2試合。この日曜日は、僕も由良も3回だけ出る」

香織、八重

「やったーーーー!!!」

八重

「でも3回までなの?全部じゃないの?」

「八重さん、かいさん、ゆらさんが全部でたら、試合にならないので、あくまでも、調整ですよ」

「かいさん、対戦相手は?」

嘉位

「まだ、地区予選の結果が確定していないため、2校。」

「成田高校と、日大習志野の千葉県予選敗退の所、両方敗退の場合は、2校と」

「8日は、遠征、佐倉高校、8日も1年生のみで試合。新2年はベンチ」

由良

「25日の練習から、スタメンと、組み立てを見極める」

「構想は、せんさん、と俺と嘉位である程度決まっているが」

「ストレッチを続けてくれていればに、なるので」

「人数が少ないですから、Aチームから外れる事は無い。」

「8日の遠征は、ツアーバス1台。」

「本来は、マネージャーは数名だけで、マイクロ1台なのです」

「お兄様が、みんなを連れて行ってくれると?」

「そうなりますね、なんといっても、美人さんぞろいですから、あるいみ注目を浴びます」

八重

「もう、連君、うまいなー、そうやって、楓ちゃんを、落としたの?」

連は赤くなり

「八重さん、違いますよ、違います!!」

嘉位

「連その通り!」

楓え???

「ええええ?そうなの?連?」

連あれ、ややこしくなってきた

「違う、違う、そこで話を切らないで!楓」


嘉位は、クスっと笑いながら


「楓、そうではないのだ、言葉尻はそうとれるが、実はこれも、作戦の1つ」

「香織も、楓も、八重さん、佐伯、桜井、皆、アイドル的な美貌をもつ」

「新1年生も見たが、これまた、アイドル的存在がある」


香織は、ムッとして、だからなに?なに?なに??え?なんなの?



香織

「へぇーーーーーーーーーーーーーー」


嘉位、あ、香織をもっと、持ち上げるべきであった、ミスった

「香織、楓、そうではなくてね」

「事実、非難されるべき、前和井田監督の永久追放」

「野球部廃止にならなかっただけでも、ありがたい」

「3年間活動停止という、きつい処分もある」

「1年間活動停止も」

「それが、監督追放で、ある意味済んだのだが」

「世の中は、和井田って、結局お金?お金?とみている」

「その話題性を変えるべき、世間一般にいう、和井田マネージャーアイドル軍団」

八重

「あああ!!つまり、うちらが、目立つことで、なんらかの、インパクトを!」

「でも、行き過ぎはダメです。悪い印象を与えます。和井田は知略と、由良さんと話ました」

「何か、目立つことをしなくて良いのです。噂が噂を読んでくれれば」


由良

「認知度があがる、この認知度というのは、実は連の代ではなく、次の世代ね」

「俺と嘉位、せんさんが居なくなった、和井田の後を考える」

「普通はこんなに、八重! 八重、八重!みたいな、美少女のマネージャーなんていませんから!


嘉位、うわ、由良、ずるい!!ずるい、自分だけ、持ち点あげて!!いや、ここは、こうだ


嘉位、どうよ?

「香織は目立ってほしくない!常に、僕だけを見てくれて、僕は香織しか見えてないからね」


香織は、にこにこしながら、ご満悦で

「はーーい、わかっています、旦那様」


板さん・・・先ほどのヒーロー様、ここでは、台無しですね。ある意味、モブですなと、クスクス笑っていた


由良

「さー!では、明日は自由行動で、明後日から、21日甲子園、そして22日は

朝東京にもどるぞ!」


「由良、戻るのは、わかるけれど、早くない?朝?」

「楓、もう1度、つけ麺を!」

楓は、ああー、おいしかった!うん!食べたい!

由良

「もう1つ早い理由は、申し訳ないこちらの都合で、俺と八重はその足で、株式会社 八重に行く」

「社長様、了解であります!」


そして、部屋に戻り、翌日も自由なまでに、うん、いろいろな生活を、営みをおくり

甲子園の視察も終えた。


嘉位はフロントで会計を済ませて、

一同はハイヤーで新大阪につき、東京駅についた。

つけ麺を並んで食べてから、帰宅。



御屋敷は今日までお休みなので、誰もいない。

嘉位はお風呂を掃除して、交代で入ることにし

香織と嘉位が夜食を作ってくれた、イタリアン、パスタ、ピザ、サラダがメインである

4人は食事を済ませ、明日23日は、いよいよ、連が和井田に入寮する。

そういうこともあり、楓は、連と、激しい・・・夜を

朝起きて、広間にいくと、香織と嘉位は既に居て、

千佳、一夜たちも帰ってきていた。


楓と連は野球部のジャージに着替えて、食事をとり

嘉位

「連、僕と香織は行けないが、土日外泊申請すれば出来るみたいだから、土日は、ここに戻ってよいよ」


楓は、ええええ!!!!

「お兄様、宜しいのでしょうか!?」

嘉位

「もちろん。連とは野球もそうだが、由良もか、僕と由良、連は今後色々会話をしなくてはならないから、むしろ

家にいてもらったほうが、僕としてもありがたいからね」


楓はニコニコしながら

「ありがとうございます、お兄様、今日、明日は、マネージャーとして、連をつれていきますね」

「レイにも、戸倉君の事!事細かく、説明させねば!!」

嘉位

「今日が入寮日、明日が、せんさんが壇上にたち、入寮式、25日7時には練習場で」

「事前に説明するにはわけが、今日、明日は、僕と香織は、少し野球から離れる。」

「25日には、和井田練習場に行くから、8時に前に行った、野球ショップの車3台がきているはずだし」

「25日からは、キッチンカーも来るから、お昼は学生証だけあれば、自由に」

「楓、くれぐれも、今日や明日、新1年生の練習をさせないで、欲しい」

「あと、八重さんから、預かっているこのビデオを、かずきに渡してください」

「せんさんに、適任者を選んでもらうことになります、記録員です」

「ただし、こちらも、25日からと、伝えてください」


「お兄様、わかりました。それでは行ってまいります!」


連と楓は、御屋敷から和井田に向かった。


千佳、一夜たちは、見送をした


千佳達は、広間に戻って来て


香織

「千佳さん、一夜さん、どうでしたか?ご実家?」


一夜は千佳に目を向けて、から

一夜

「真田の御屋敷でそれぞれ、ご報告をし、その後、猿飛のホテルで、上杉家、直江家もお越しいただいて」

「上杉家が言うには、これにて川中島の戦いが幕を下ろす、ありがとうございますと、深くお礼を」

「又、上杉家、直江家は、是非とも、副社長様に出席頂けないかと、お伝え願いたいと」

千佳

「通例であれば、お勤めを終えた方々とは、関わりをもたないのは承知しています。暗黙のルールみたいなものがあるものの」

「契約書には記載はございませんので、是非副社長様、奥様、その際にはお越しいただければと思います」


香織はニコニコしながら

「良かったですね、もちろんです!嬉しいな!」

香織は続けて

「何度か来た、佐伯さん、覚えていますよね?佐伯さん、彼氏できたとのことです!」

一夜、千佳!!!!

「妄想の世界?」

香織は笑いながら

「リアルで!戸倉君をゲットしたそうです。詳しくはきいていませんので、なんとも」


嘉位、あ、そうか、そうすればよい

「千佳さん、一夜さん、せっかくですから、25日夜、和井田野球部決起会があります、焼肉ですが、一緒にどうでしょうか?」

「僕も香織も、連も楓もそっちに出ますから、御屋敷の事は、手配しますので」


千佳え?えええ?

「よ、よろしいのでしょうか?」


香織

「千佳さんも、みんなの話聞きたいでしょうし、3連覇のメンバーもみたいでしょう?」

一夜

「はい、奥様!千佳も、わたしも、是非!」


嘉位

「わかりました、ありがとうございます。」


香織

「とろろで、旦那様、本日のご予定は、明日24日は聞いておりますが」

嘉位

「今日は、明日の準備。それを、改めて、社長、かあさんね、それと豊田会長に確認を」

「これから、部屋に戻り、資料作成になるかな」

香織

「はい!わたくし、全力でお手伝いしますね!」


嘉位と香織は部屋に戻り、


嘉位はタブレットと、ゲーミングPCを立ち上げて

さらりと、4年、8年のターゲット構想を書き始めていた。

香織は、少し、さがって、ルームウェアーから、軽めの服装に着替え、下着は外した。



香織は、あえて

椅子に座っている、嘉位の上に、座り、画面を見ていた。

・・・。

嘉位、えええええ??

あの、お山がほぼ、丸見え、のそのタンクトップは反則では、って、てっぺんも、見ようと思えば、

嘉位・・・、ちょっと、まって、あと少しで、構想が完成するのだから


駄目だ、お山のてっぺんが、見える・・・。いやーこの視界、最高すぎる!!


いやいや、あと少し、あと少し、集中せねば

心頭を滅却すれば火もまた涼し の想いで、かきあげ、


あぶない、あぶない、離脱しそうであった。


香織に読んでもらっていた。


香織は真剣に前かがみに、モニターを見ると、それは・・・お山のてっぺんが

完全にあらわになっており。


嘉位、我慢、我慢、せめて、香織が納得して、送信するまでは、我慢

と思いながらも、理性は理性、理性は、負ける。


香織のタンクトップの脇から、手が伸びてしまい・・・。

ダイレクトに


香織は、ビクンとしてしまい

香織は顔が赤くなりながら、全部読み終えました。理解しましたと


嘉位の左手は、そのまま、香織のお山片方を、いじくりまわしながら、送信した。



嘉位

ふーー。


香織は、嘉位に振り返り、

「嘉位、嘉位、嘉位、まだ、なにかあるのですか?」

嘉位は

「あとは、会長・社長の母さんと、豊田会長が確認して、問題なければ、御手洗会長に送れば終わり」

香織は、タンクトップの肩をはずして、お山があらわに・・・


香織は、いやらしい、少し細い目つきで、嘉位を見ながら

「すぐに、返信はこないですよね?」


嘉位・・・お山が、お山が・・・。てっぺん、高くなっている、いや、そうではない。集中。集中。

「うん、そうだね」


香織は、体をぐるりと反転させて、嘉位に抱き着いて

香織

「嘉位、お願い・・・」



二人は、そのまま、ベッドに。




気が付くと、時計は17時であった。


香織も、目を覚まして、とても、ニコニコしていて、

香織

「寝ちゃいましたね。あら、17時ですね、そろそろ、楓ちゃん帰ってきますね」


なぜか、香織は鼻歌を奏でながら、着替えはじめ

そのころ、楓も帰ってきた



嘉位と香織は楓を迎えに行き

楓は、香織をみて、おねえさま!!!やったな!!!ずるい!!と想い

「お姉さま、一緒にお風呂に入りましょう!」

香織?え?え?何かお話があるのでしょうね

「はい、わかりました」

嘉位は、一人でシャワーを済ませ、タブレットをもって、広間に。

会長兼務社長の母、豊田会長から返信があり、お見事と。それを御手洗会長にそのまま転送した。



御手洗会長からも返信があり、お見事。あとはお任せください、明日、お迎えにあがりますと書いてあった。


ほどなくして、楓と香織も広間に


それぞれ、席について

嘉位、怒られるかな?でも、流石に、話しておかないと

嘉位

「香織、明日、御手洗会長が僕を迎えに来る、僕と御手洗会長え首相官邸に向かう」

香織、うん、それは、心得ています。

香織

「はい、わかりました。ご帰宅をお待ちしております」


嘉位、え?・・・嘉位はびっくりしたが、香織も令嬢としていろいろ、千佳さんに学んでいる事もあるから、千佳さん、ありがとう

香織

「明日は、何時からですか?」

嘉位

「14時から、13時前に御手洗会長が迎えに来る。」

「遅くとも、16時には戻れる、17時かも」

香織

「かしこまりました、では朝は、ゆっくりなのですね。」

嘉位

「うん、そうだね、12時には着替えを済ませて、出られる状態にしておけばね」

「さすがに、一国の首相にリモートと、言うわけにはいかず、由良や連の考えもあるので」

香織

「はい、それについては、資料を目に通してあります」

「会食ではないのですね?」

嘉位

「うん。会談のみ」

「基本僕は、前に出ず、御手洗会長が話す前提」

香織、ここは、譲れないと

「では、おかえりになれられたら、露天風呂に行きましょう」

嘉位、え?・・・、うん、ありがとう。うん。

嘉位

「そうだね!官邸出るときに連絡するね」



そして翌朝

既に、楓の姿はなく

楓は入寮式のお手伝いに行ったとのこと。


広間で食事を済ませ、スーツを再度、香織、千佳、一夜の確認が入っていた。


その時に、由良の御父さん、御手洗会長が到着し

一緒に首相官邸に向かった。

御手洗会長

「副社長様、由良の事、ありがとうございます」

嘉位

「会長、由良は唯一無二の親友であり、片腕です。いや僕と由良で1つです。この先何年後かは、今は言えませんが、僕と由良にませてください。」

御手洗会長

「あの、構想、ロードマップ、イレギュラー対処、あらゆる想定の網羅」

「私じゃできません。感服致します」

嘉位

「あまり、固い話はおいておき、将来的には縁続き、僕の御父さんなのですから」

御手洗会長

「あれか、由良と八重の娘、副社長様と、奥様の長男が、結ばれると」

嘉位

「もちろん、未来の話であり、当人同士あっての事ですからね」

御手洗会長

「わたくしも、その若さでその知略と経験を持っていれば、変わっていたのかも」

「とはいえ、現実を受け止め、副社長様のお考えを、代弁させていただきます。お任せください」



そんな話をしていると、首相官邸につき、

案内を受け、その後、新総理大臣が登場した。

御手洗会長の席の後ろに、嘉位は距離を置いて立っていた。


御手洗会長があいさつをし、深く頭を下げ、首相が御手洗会長と握手を交わしたところで、報道陣は一斉に退去を命じられた


静まり返り、

そこには

首相、秘書3名、御手洗会長、そして、嘉位のみであった。


首相は、嘉位に

「失礼しました、形式とは言えもうしわけございません、山本財閥副社長様、お座りください」

「もっとも、わたしが座っている席こそが、副社長様がお座りになるべき場所ですがね」


御手洗会長も

「まったくもって、本当に、もう、何がなんだか、わからんのです。首相」

嘉位

「野田首相、お久しぶりです、年末依頼ですね」

首相

「いや、あの時のお話、実行されるとは、ありがとうございます」

嘉位

「前政権では、日本は潰れます。属国になるしかないでしょう」

「前政権の尻ぬぐいから、始まりますが、ここからです、維新です」

御手洗会長

「まったくもって、その通り。」

首相

「わたしはね、つてとか、縁故とか無いのですよ、ただ、ひたすら20代の時からですね」

「地元千葉、船橋で、頭を毎日、毎日さげ」

「せめて、名前だけでも、覚えて貰おうと、台風の日も、雪の日もです」

「首相であっても、地元に帰れば、それは続けます」

「それが私の、根です」

嘉位

「はい、聞いております。老若男女問わず、ただ、ただ、立、駅で、達、ひたすら、名前を訴えていたことを」

「小学生、中学生、高校生、いや、幼稚園生であっても、ひたすら、頭を下げ続けていたと」

「ある時、幼稚園生ですかね、夏でしょうね、木にとまっているセミをみつけて」

「おじちゃん、あのセミとって!!!と、首相はスーツが破れながらも、木に登って、セミを見事に捕まえ」

「幼稚園の子にあげたと、母から聞いております」

「その姿勢、感服致します」

首相

「わたしは、何もないです。ただ、国民の目線で、政治を、どれだけの人が困っているのか」

「前政権はいわゆるお金持ちの困った人にしか、手を差し伸べず、わたしは断じてそれが、許せない」

「100人のお金持ちに100人の家族、親族が居て、1万人、それだけ、お金を優遇すれば、あとは後顧の憂いなしと考える、あの政党は潰す。必ず。と常日頃思っていました」

「国民あっての、国です。首相とは国民の親です。親が困っている家族、子供に対して、手をさしのべなければ、誰が救ってあげられるのです?」

「前政権にその考えはなく自分たち、議員バッチさえついていれば、あとは、裏金でと」

「許せるはずがありません!!!国のなんたるかを、忘れ切っており、腐っています」

「高杉晋作は、ま、ちと色好みはすぎましたが、それでも、志はまっすぐで」

「江戸時代末期といえども、士農工商、身分差がありました。」

「高杉晋作は、そんなものは、関係がない、良いか、その制度数千年前から、あったのか?」

「ご都合主義で作られたものは、根底から、なくしてしまえ!」

「奇兵隊です」


御手洗会長

「ごもっともです。私共も、グループ傘下、全て、同じ想い、そして、副社長様もです」

首相

「3役にも、御手洗会長からの資料を読ませました。3役志同じでございます」

「素晴らしい、内容です8年先の日本国。御手洗会長感服致します。是非とも!」


御手洗会長は頭をかきながら、えーーと

「あの文面、構想、思想は、山本財閥副社長様のものです。わたしは、ただ、総理にお送りしただけでして、わたくしは濁点ひとつも、改変しておりません。全て、副社長様の思想でございます」


首相

「なんと、そうでございましたか、日本の未来は明るいですな、御手洗会長」

御手洗会長

「おっしゃる通りで、ございます」


首相

「副社長様、全て年内に実行致します、お手伝いを頂けないでしょうか?」


嘉位は、間をおいて

「志が同じであります、維新です。全面的に支援します、こちらは豊田ホールディングス会長も了承済み、もとい、山本財閥会長兼社長、母ですが、了承済みです」


首相

「ありがとうございます」


嘉位

「資金提供は思うがままですが、あくまでも政治資金規正法に乗っ取った手続きにて」

「それと、一部、新与党も宗教がからんでおります。これは解体してください」

「そもそも、宗教など、存在しないのです」

「地球は誰が作りましたか?太陽は誰が?月は?誰が、太陽系は誰が?銀河系、宇宙は?」

「あたかも、宗教は、色々あるが、自らが作ったかのように」

「科学が発展していない、時代、少しばかりの知恵が、ある意味、神様的要素にみえ」

「それらをあがめられ、長い年月で話が誇張され、現在に」

「分をわきまえた宗教なら、まだしも、教えですね」

「改変されすぎて、根底から覆され、逸脱し、弱い立場の物救う教えが、弱い立場を餌としている」

「これは断じて、許されない。」


首相

「ごもっともでございます。断ち切ります」

「哲学的な概念ではございます、何か、その後が?」


嘉位、流石だと思い

「ものが、ある、無い、それは誰が決めます?決めています?」

御手洗会長

「それは、本人でしょう」

嘉位

「すこし、飛躍します、お気を悪くなさらないでください」

「では、その本人以外、この世界、宇宙といえばいいでしょうか、誰もいなければ?」

「だれが、そのある、ということを、肯定しますか?」


御手洗会長!?そんな考え方は・・・持ちあわせていない・・・。


嘉位

「その場合、意思疎通、あるいは言葉、言葉であれば、社会が存在しなければ」

「あるも、ないも、ないも、あるも、肯定できないのです」

「他のものが、肯定するから、存在が認められる」


首相

「では、おっしゃる流れでいうと、宇宙とは?」


嘉位

「認識と時、時と温度、それらの認知です」

「極端な例ですが、知的生命体が全て居ない場合、誰が、宇宙を肯定しますか?時間を肯定しますか?」


首相、御手洗会長・・・驚いて、この方、見ている次元そのものが、異なる、高校生のそれではない


首相

「無です」


嘉位

「その無ですら、肯定しています。無すら、無いのです、理屈ですね」

「話が飛びました。大変失礼いたしました」


嘉位は間をおいて


「現実に戻ります」

「たかだか、100年、1000年、2000年、4000年程度」

「そして、今に置き換えれば、政党政治等明治維新から、約160年程度」

「あたかも、旧政権は500年、600年以上前からあるような言い回し」

「改めて、零から、この国は生まれ変わり、日本国が世界を纏める」

「制覇するとはいっていません、争いは、スポーツと知恵で十分」



嘉位は、声を大きく、それは大きくし


「世界の模範になる、国造りをしようでは、ありませんか!」



首相、御手洗会長は、唖然とし、さらに、もっとも、解りやすい言葉で伝えてくれたことに


首相

「是非とも、山本財閥の志に協力させてください」


御手洗会長は笑いながら

「それでは、立場が逆です、首相!是非、実施を、私共は志が同じであります。全面的に支援致します」

御手洗会長は立ち上がり

あらためて、首相と手を握った


そして、野田首相は、嘉位のもとに足を運び

嘉位も立ち上がり、深くお辞儀をし


野田首相と嘉位は、強い握手を交わすのであった。



御手洗会長と、嘉位は首相官邸をあとにし、


御手洗会長は汗を拭きながら

「副社長様、せがれ、由良、役に立ちますか」

嘉位

「もちろん、先ほどの考えは、由良も同調しており、さらに由良の言葉も入っています。連も、あ、連は豊田会長の孫です」


そんな話をしながら、御屋敷につき


嘉位は深くあたまをさげて、御屋敷の中に入ったのであった




< つづく >


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