第二〇九話 宗山 走 美幸
ハイヤーを、走らせてホテルに向かう。約1時間程度かかる見込み。
香織は、車に乗り込むと、少し強面になっていた。そう。
香織は、少し、ムッとしていた
「嘉位!!もう、本当に心配したのだから、何かあったらと」
「そりゃ、嘉位ですから、何でも出来るのは、知っていますけど」
「でもですね、5Mの高さに、それも、綱!綱ですよ、それを」
「それは、嘉位は何でも出来るのですが」
「私は、心の中で!やめてー!」
「もしも、安全ベルトが外れてしまって、嘉位が真っ逆さまに」
「そう考えると、震えて、震えて」
「いや、わかっていますよ、嘉位は何でもできちゃうのは」
「でも、ですね、いくら何でも、あんな高いところに」
「それも、100Kgの重さ!」
「重さはこの際、どうでも良いのです」
「ですが、50メートルの綱を、走る?」
「いや、出来るのはわかっているのですがね、嘉位は、なんでもできますから」
「それでも、ですね、私は、怖くて、怖くて」
「もちろん、嘉位の事ですから、当たり前のように、出来てしまうのでしょうけど」
「それでもですね、嘉位がやる必要が、ま、あったにせよ、ですね」
「怖いのですよ!私、一人になっちゃうのかと、思うと」
「私は、嫌です。一人は、私、一人になるなら、一緒に!」
「いや、そうでは無くて、ですね、それを、綱を走る!!!」
「落ちたどうするのですか、いや、嘉位は出来ちゃうのは、知っています」
「知っていますが、私は、もう、正直、少し、怖くて、怖くて」
「少し、漏れてしまったのは、本当です!」
「いや、もちろん、嘉位が何事もなく、出来てしまうのは、知っています」
「でも、怖いのです!怖かったのです!」
「なんで、あんなことを、いや、やる必要があったから、やったのは、わかります」
「もう、なんだかんだで、出来ちゃうのが嘉位ですから」
「しかしですね、私を下に置いたまま、行ってしまうのは!」
「どうせ背負うなら、私を背負っていけばよいではないですか?」
「私じゃダメなのですか、嘉位?」
「私を背負って、走れば、良かったじゃないですか、でも、ルールはルールですから、それも、わかっています」
「ですがね、もう、怖くて、怖くて、ですね、泣きそうになって、いや、嘉位は平然と出来てしまうのは、わかっています」
「無事に戻ってきたときはですね、もう、涙が止まらなくて、止まらなくて」
香織は、一呼吸おいて
「ですから、もう、あれ?なんでしたか・・・」
香織、あ、そうだ
「ですので、わたしも、連れて行ってください!」
香織、あれ?あれ?そうなのだった?うん、そう、たぶん、あれ?
嘉位は、香織の頭を撫でて、
「香織、大丈夫、大丈夫」
「僕も、出来ない事はしないですよ」
香織は、思い出して、涙目になってしまい
嘉位は、ゆっくり頭をなでながら、香織の頬にキスをし、さらに
「やれることはなんでも、やる。やるからには全力でやる」
「言い換えると、やれないことは、やらない、とも、取れるよね?」
「例えば、時間を巻き戻すなんてことは、出来ないですから」
「過去を変える事もね」
香織は、・・・。
「うん。」
「一人にしないでください」
嘉位は、香織の頭をなでながら
「香織は常に、僕の隣、僕の側、僕と一緒だかね」
香織は、少し安心してしまい、嘉位によりかかって、居た。
嘉位、香織のマシンガントーク、ある意味芸術だなと
そんな会話がありながら、ハイヤーはそれぞれホテルについた
ハイヤーから降りた、香織は、何故か気分が良かった。頭をずっと、撫でて貰えたからである。
一同は、いったん部屋に戻って、それぞれ着替えを済ませて、朝も、昼も食べていないことで
お腹は空いていた。夕食をそれぞれ済ませて、明日の話をし始めたときに、
みーちゃんから、香織に電話があり
みーちゃん
「かお!おひさ!明日の事なのだけどね」
香織
「みーちゃん、お久しぶりです。明日楽しみです」
みーちゃん
「そう が言うには、女性陣は普通の服で良いとのと、動ける軽い服装でも良いから、伝えて欲しいと」
「あと、10時に立命館と伝えておいてと」
香織
「はい、了解しました。私たちも中に入れるのですか?」
みーちゃん
「うん、大丈夫!」
「ついたら、うちに、連絡ね」
香織
「わかりました。こちらは6名です。」
みーちゃん
「りょうかい、りょうかい!そう、に伝えておく」
「そう、今、買い物、コンビニかな?行ってくるって、うちも!、うちも!」
「行くっていったのだけれど、いや、すぐだから、待っていてと、そう、走っていっちゃった。」
「そうがね、その間に、電話しといてや、と言いながら」
「もう、帰って来ると思うのだけどね、それじゃ、おやすみなさーい」
香織
「はい、おやすみなさい」
香織は、電話を切ったあと、明日10時に立命館で、動ける服装で全員良いとのことをつたえ、
嘉位は、ハイヤーで良いな。
「8時20分に、ラウンジで、それから、それぞれハイヤーで、行こう」
「朝食は6:30部屋。」
一同、了解!それぞれ部屋へ
嘉位と香織は、フロントに行き、明日のハイヤー3台の手続きを依頼し、それから部屋に向かい
夜を共に過ごした。
連と楓が一番早く、ラウンジについていて、皆8時過ぎに合流し
予定より少し早いが、それぞれ、ハイヤーにのって、目的地立命館に向かった。
入口につくと、ハイヤーは別の場所で、待機するとのことで、車は行ってしまった。
香織は、美幸に電話をし、少し早かったが着いたとつたえ、
直ぐに、美幸が迎えに来てくれた。
香織?!みーちゃん、指輪している。お正月の時は無かったような。
みーちゃん
「おはよう!これから、中に入って、かい君たちは、あっちへ、うちらは、ベンチに居て良いって、監督が言っていた」
「うちも、お休みだから、明日までね!マネージャー」
みーちゃんについて行き、
みーちゃんは、監督のもとに
監督
「おーいらっしゃい、宗山から聞いているよ、今日は、何か宗山がやりたいそうだから、あれに、任せてある」
「男性陣は、その奥にロッカーがあるから、着替えると良いよ、ジャージで大丈夫」
「アップは済んで、いるから、レギュバ形式とか、宗山が言っていたよ、おそらく、宗山もロッカーで着替えているはずだから」
「お姉さん方は、上で見られるようになっているから、それは、マネージャーが案内してあげてくれ」
みーちゃん
「監督わかりました」
嘉位、由良、連は、ロッカーへ
みーちゃんの先導で、香織、八重、楓は、上にあがり、席についた。
みーちゃん
「あ、飲み物持ってきている?」
香織
「ないです、自販機ありますか?」
みーちゃん
「もちろん、じゃー、一回みんなで、買いに行こう!」
一方ロッカーに入った、嘉位、由良、連は
そう
「おう!おはよう、かい」
嘉位
「おはようございます!そうさん、こちらが、」
由良
「御手洗 由良です。捕手です」
連
「豊田 連です。投手です」
そう
「宗山 走や。そう で良いからね、ショート。」
「今日はレギュバがこれから始まるから、そこで、嘉位、勝負しようや!」
嘉位は着替えながら
「はい!あ、でも、先に、連を」
そう
「知っとるで!ボーイズ優勝投手!てっきり、大阪の高校にいくのかと思ったら、和井田!楽しみだ!」
「では、連から、そうやな、それぞれ、3人打席に立ってもらって、レギュバ形式で、3番目はわいが、打席に立つ」
「由良は、防具は、うちのやつつけてね」
由良も着替えながら
「あざーす!」
そう
「ほな、いこうか!」
それぞれが、野球用の練習着ではなく、野球部のジャージに着替え、て、ベンチに戻り
そうが、監督に説明をした
監督は、グラウンドにむかって、指示を出して
すでに、レギュバを開始していた。
軽く、ストレッチとアップを済ませ
そうは、1名3年生の捕手を、借りて
嘉位と由良、連と3年生捕手は、ブルペンに
そうは、ブルペンの外側から、脇にたつと、監督もきた。
監督
「あ、確かに、U-15のノーノーの彼らだ、初めて見るな。楽しみだ」
そう
「でも、うちには来ないですよ、和井田ですから、そのまま和井田大学ですし」
監督
「まずは、みたいな。」
一同は、軽めのキャッチボールを30球程してから、
由良と3年生捕手を座らせて
そう
「10で、良いのでは?実際、打席で見たいから、ならし10で、たなければ20でも」
連
「そうさん、10で十分です。直5、変4、真1で」
監督
「おう、では、やってみて!」
ブルペンは非常に良い音をし
監督
「早いな、これで高校生、信じられん、大学いや、もうプロレベルだ」
そう、はや。
由良
「ラスト!」
連、全力で、投げ込む
ばーーーーーーーーーーーーーん
そう、うわ、はや。
連が投げ終わったのを、嘉位は確認して
嘉位も、全力で
ばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
そう・・・。
監督・・・。
監督がわくわく、してしまい、よし、と、連をマウンドに送り出した。
そう
「3打席で、3打席目は、自分が!」
監督
「わかっている、対戦してみたいのだろう!」
連はマウンドにあがり、軽く投球練習
3年捕手がマウンドに向かい、
「連君、サインは、愛知ボーイズので良いかい?、何投げられる?」
連
「え?愛知ボーイズって、僕の、先輩なのですか、すいません、挨拶もせずに」
「フォーシーム、ツーシーム、シンカー、カーブ、カット、スライダー、スイーパー、チェンジアップ、フォークです」
3年捕手
「了解、組立は変化で泳がせ」
連
「任せます!」
3年捕手は、戻り、構えた。
上から見ていた、楓
楓
「連!!連がんばれーーーー!」
香織と八重も集中して、
八重、そうだ、動画撮らなくちゃ!
連は、サイン通りに
投げ始め、
低めぎりぎり、一杯に、スライダーが決まり。ストライクのコール
監督
「良い、スライダーだ、あれは、打っても、内野ゴロがせきのやまだな。」
連は、その後2球もサイン通り、変化で三振を奪う
次の打者も3球、シンカー、カット、逃げるスライダーで、三振を奪い
そして、宗山が打席に
宗山、変化のみか、次はストレートで来るな。あるいは、スライダーなら、カットしよう
連は、サインを確認し、投げ込む
そう、曲がる、逃げてく
そうは、スライダーをファールでカット
連、流石だ、すごいな、あれ、カットしちゃうのだ。
連、次のサイン。納得し
連は、ここだというところに、投げ込むと
そう、落ちる、
宗山のバットは、空を切り、・・・なんだ、今のフォーク、2段階に落ちた、連、すごいわ
上で見ていたみーちゃん
「凄い!!そう、空振りなんて、何時ぶりだろう、殆ど見たことがない、連君、すごーい!」
楓
「連!すごいよ!かっこいい!!」
連は、サインを確認し、ついに。全力で投げ込む
そう!きた!
とフルスイング
宗山はセンター前にはじき返した。シングルヒット!
監督は、ガンを確認し
「155Km、凄いぞ、彼!」
宗山、回転数えぐい
宗山は、連に向かって大声で
「連!凄いな、回転数!はじき返すのが、やっとだったぞ!!ナイスボール!」
連も頭をさげて、マウンドを降りた。宗山ももう一度、ベンチに戻った。
上で見ていたみーちゃん
「そう、ナイスバッティング!!」
楓
「連!かっこいい!!」
監督
「では、山本君、次、ノーカウントからで、御手洗君も、座って」
嘉位と由良は、走って向かい!
上で見ていた香織、八重
「あ、来たよ」
みーちゃん
「楽しみ!!」
嘉位と由良は、投球練習を軽めに
由良が嘉位に駆け寄って、
由良
「まかせろ」
嘉位
「もちろん」
それぞれ、戻り
プレイ!のコールがかかる
嘉位は、サイン通りに、投げ込んで、すとらーーーーいく!!
監督
「な、なんだ、なんだと、160Km!!!」
その後も、158,160と三球三振
上で見ていた香織
「嘉位ナイスピー!!」
八重
「由良!かっこいいぞーーー!」
みーちゃん
「凄い、凄い、160Km!!!」
次の打者
由良はサインを出して、
嘉位は投げ込む
バットは空を切り、スイーパー。
次の球は、スプリット、そして、次もスプリット
三振
監督
「なんちゅうーー、まがり、落ち方だ、信じられん!」
そして、宗山
宗山、こりゃ、あかん。ただ、嘉位、ワイもまけへんで!全力でいかしてもらう
宗山は、こんなに、わくわくしたのは、おそらく、初めてであった。自分より上と思う相手に出会えたのだから
宗山、声にだして
「さぁ、こーーーい!」
由良は、サインをだし、嘉位も投げ込む
宗山、うわ、えぐい、このシンカー、あてても、内野ゴロだわ。バットを止めて、ストライク
由良は1球様子見で、変化を 嘉位も頷き
宗山、様子見か、ボール。チェンジアップはかなり、低めでボール。1-1
次に嘉位が投げ込み、
宗山のバットは、空を切った。すげーーー、落ちるな、スプリット、これが、嘉位のスプリットか!凄い! 1ボール、2ストライク
由良はサインを送り、嘉位は全力で、投げ込み
宗山!!もろうた!!!!フルスイング!!
かきーーーーーーーーーーーーーーーーーん!
打球は大きく、それは大きく、いったーーーーー!!
打つ前からセンターが走り出していて
連、あの、センター、凄い、悟とおなじだ。
打球はー伸びていったーーーーー
が、フェンス前で失速し、それでも打球は、高く、センターがジャンピングでキャッチ! OUT
宗山、あちゃー、完璧に捉えたのに、入ったと思ったが、とんでもない回転数だ、あそこで失速するとは
宗山
「かい、ナイスピー!わいの、負けや、負け!」
嘉位
「いえ、センターの方の天才的な判断がなければ、ツーベースヒットです」
監督
「ガンを確認すると、165Km!!:本当に、彼ら、プロなのでは?」
「いや、良いものを見せてもらった、山本、御手洗、豊田!」
「宗山も、良かったぞ」
上から見ていた香織、八重、美幸
「すごーーーーーーーーーーい!」
もう、きゃっきゃ、きゃきゃっと、騒ぎまくり
嘉位、由良、そうは、グラウンドから引いて、
ベンチへ
監督にお礼をし
監督
「良いものを見せてもらった、宗山から聞いて居る、春は出られないと、夏からだと、夏甲子園、楽しみにしている」
嘉位、由良、連
「ありがとうございます」
宗山
「監督、わがままを聞いてくださって、ありがとうございました」
監督
「良いのだよ。宗山からのお願いは、断れないからな」
宗山
「ありがとうございます。それでは、失礼いたします。明後日から、グラウンドに戻ります」
監督
「ゆっくり、休めよ」
宗山
「はい!」
一同はロッカーで着替えて、大学の外へ
嘉位は、ハイヤーを呼び、もう1台をお願いした。
皆着替えをすませているが、
嘉位、そうだ、動きやすい服装できたから、全員デニムか。この際。
嘉位
「そうさん、色々話すのは、ホテルにして、1度、買い物に行きませんか?」
そう
「わかった。」
ハイヤーが到着し、嘉位がそれぞれの運転手に目的地を伝え、一同は乗り込む
ハイヤーが到着し、それぞれが下車
嘉位
「そう さん、美幸さん、せっかくですから、服を変えましょう」
「全員だな。」
「揃えば、全員お揃いでもよいし」
と、嘉位が連れて来たのは!
楓
「えええええ!!お兄様、良いのですか?」
八重
「キャプテン、良いの?」
美幸
「え?え?ええええええ?」
嘉位が中に入ると、
嘉位!え?
エリア店長も、え?え?
エリア店長
「副社長様!!こちらに!!来られていたのですね!」
嘉位
「びっくりしました、そういえば、以前も大阪が忙しくてとは、ここの事だったのですね」
「突然ですいません、8名分、男女4,4 一新したいので」
エリア店長
「お任せください、中にお越しいただいて、宜しいでしょうか?」
エリア店長は数名に指示を出していた。
嘉位
「はい、呼んできます」
嘉位は、みんなを店内に、ハイヤーの方に、どこかで待機をお願いした。
嘉位を先頭に入ると
香織!!!
エリア店長
「奥様、お嬢様、ようこそ、いらっしゃいました。」
「皆さま、お揃いのようで、そちらの方は、はじめまして、ですね。宜しくお願い致します」
「副社長様より、お話を伺っております。どうぞ、奥の方へ」
一同が上にあがり、奥の部屋に案内され。
そう、美幸
「ええええええ!!!!」
エリア店長
「こちらで、如何でしょうか、皆様お揃いでございます。サイズは副社長様から、聞いておりますので、ただ、足元だけ、サイズの調整をさせてください」
八重
「えええ!キャプテン、これ、良いの?」
楓
「お兄様、良いのですか?」
連
「かいさん、え?良いのでしょうか?」
そう、美幸
「えええええ?」
嘉位
「今日、動ける服装できたので、デニムでホテルは、少し、ですから、ここで着替えましょう」
エリア店長
「さ、さ、ご試着ください」
嘉位
「このセットアップを、明日、そのまま、着て行きますので、サイズ、合わせをお願いします」
エリア店長
「明日は、どちらにご予定が、副社長様」
嘉位
「京都、に志田に」
エリア店長
「あそこは、とても良いものです。ご存じと思いますが、流石ですね」
香織
「あ、そうだ!言い忘れていました」
香織は、嘉位をみて、良いのか目で確認してから
香織は、メモを書いて、エリア店長に渡した。香織は、しーーーと、口元に指をたてながら
香織のメモには、来年の12月に明治神宮、明治記念館で挙式します。東京に戻ってから、ご連絡致しますと。内密に。と書いてあった。
エリア店長は、とても満足と、感動していた。全力で務めると。
皆、試着が終わりサイズはぴったり。
足のサイズも調整出来た。
エリア店長
「皆さま、良いです。はい、お似合いです」
「グラディエントコットンTシャツ に、モノグラムミックス カシミヤカーディガン を合わせ、パンツは、モノグラムジョギングパンツ 、そして、ベルト、シューズ、ソックス、一式でございます」
嘉位
「ありがとうございます、キャッシュで良いですか?」
エリア店長
「いつも、いつも、ありがとうございます。機械にかけますので、お待ちください」
嘉位
「それと、今着て来たものを、まとめてもらえますか?」
エリア店長
「はい、もちろんでございます」
「どちらでしょうか?お運びいたしますか?」
嘉位
「リーガロイヤルですが、ハイヤー待たせていますので、このままで、大丈夫です」
エリア店長
「かしこまりました」
一同は、外に出て、ハイヤーに乗り込み
嘉位
「そうさん、お話は、食事の時にでも」
そう、美幸・・・唖然として、声が出ない。
車はホテルにつき
嘉位がフロントへ、
もう1部屋のルームキーを受け取り
嘉位は、みんなの元へ
由良
「かい!腹減った!」
嘉位は、まずルームキーを、そうさんにわたし
嘉位
「初日の焼肉屋さん、個室を、17時からとってある。あと30分だから、由良」
八重
「了解!わたしも、ぺこぺこ!」
嘉位
「たぶん、いろいろ、話あると思うので、それは、食べながらで」
「そうさん、美幸さんは、お酒も自由に」
まずは、それぞれ部屋に行き、
17時前に、ここに集合で。
一同は、部屋へ
そう、美幸
美幸
「えええええええええ!!!!なにここ!!!」
そう
「これって、もしかして?」
美幸
「スイートルーム!!!」
そう
「かい、知っとんのかな?」
美幸
「さー?でも、嬉しい!初めて、スイートルーム」
そう
「こりゃ、正直に話さんとあかんな、美幸」
美幸
「うん!嬉しい!もう、連日、嬉しい事ばかりで!幸せ!!」
そうは、美幸が喜んでくれているのが、とても嬉しかったのである。
丁度17時になったので、集合し
焼肉屋に向かい、個室に案内された。
先に、そう、みゆき、れん、かえでと
次に、
ゆら、やえ、かおり、嘉位。
今日は初めから、桐箱に入ったお肉等が運ばれてきて
全て焼いてくれるとのこと
そうと、美幸はビールを頼み、ほかはマンゴージュースを事前にお願いしていたので、マンゴージュース
由良は、それではと、お腹が空いて居る事もあり
「おつかれ!かんぱーーい!」
そう、は一気に、ビールを飲み干して、
そう
「うめーーー!!追加!」
そうは、お肉を焼こうとするが、それぞれの店員さんが4名ついてくれて、焼いてくれていた。
嘉位
「今17時30です、22時まで予約していますので、どんどん、好きなだけ、頼んでください」
由良
「嘉位、あざーす!こないだのハラミと、上タン塩を、10人前」
「あと、カクテキキムチと、ナムル」
それぞれが、自由に頼んで行き、先にほぼ、無言で、どんどん食べていった
それもそのはず、朝から何も食べていないに、等しいのであるから。
嘉位は
「そうさん、美幸さん、日本酒はどうですか?」
そう
「おう、次は、日本酒!いこうか!」
嘉位は香織に、
「焼肉にあう、日本酒は、この中だと、どれなのかな?」
香織
「私なら、十四代になりますね」
嘉位
「では、それを、お願いします」
日本酒が、そう、美幸に振舞われ。
そう
「うまい!」
美幸
「えええ、どんどん、飲めちゃう!」
お肉もどんどんついかされていった。
一通り、満たされたこともあり、
そうは、周りを見渡して
そう
「では、改めて、自己紹介をしよう!わいから、順番に、ぐるーと で、ええか?」
一同は、頷いて
そう
「では」
「宗山 走3月14日産まれ 立命館4年生。産まれた時から、美幸と一緒。」
「家が隣同士でな、親同士が仲良くて、ずっと、一緒や。野球一筋だが、大学も首位から落ちたことは無い」
「内定は、NTT東日本でもらっているが、プロ野球に行く。」
「前は、阪神かオリックスだったのだが、少し前に、原田監督に説得されて、今は巨人や」
「どこでも野球やれれば、良いが、ドラ1は譲れん!」
「続きは、美幸で」
美幸
「宗山 美幸3月14日産まれ、立命館4年生、いま、そうが言った通り」
香織
「え?平じゃないの、わたし、思ったのよね、指輪しているから、もしかして?」
美幸
「あ、バレていた、かお?!、では、その話を」
「3月14日のホワイトデーが、うちらの誕生日なんやけど」
「その日ね、そう、が、今日はドレスか、なんか正装でと」
「それで、お出かけして、いきなり、高そうな、レストランに、そこはコース料理で、緊張してしまい」
「コースの説明を受けても、さーーぱり、わからん。」
「いわれるがままに、ワイン等を」
「コース料理なんて、初めてで、ナイフは、落とすは、もう、はずかしい、はずかしい」
「シャーベットを食べてから、そのあと、ケーキが来て」
「するとね、いきなり、そう、が!立ち上がって、うちの、席に来て、」
「片足を、膝をついて、何かを取り出し、そう、この指輪を」
「そうから、必ず幸せにする、僕と結婚してください と、 指輪を」
「もちろん、こうなることは、わかって居たのだけれど」
「あらためて、このような形、お姫様的な、プロポーズを受けて、」
「わたし、泣いちゃって、泣いちゃって、嬉しくて、やっぱり、プロポーズは、女の子の憧れ」
「それが、そう、そう、だよ!!そうが、してくれたの!」
「嬉しくて、嬉しくて、泣き止むことができずに、すすり泣きながら、」
「ありがとう、よ、宜しくお願いします と、 泣きながら」
「そして、みんな、お客さんの居る前で、そう は、 わたしに口づけを」
「周りに居るお客さん、スタッフさんも、拍手と音楽がなって」
「さらに、感動してしまって、泣いてしまったの、嬉しくて、嬉しくて!」
「こんな、感動的な、プロポーズを、まさか、そう が してくれるなんて、考えてもいなかったから」
「嬉しくて、一生、そう について行きます。」
「そして、落ち着いたら、外に出て、市役所に婚姻届けを出してきました。」
「宗山になりました。そうが、監督に事前に話をしてくれた、らしく、部活動をお休みしてよいと」
一同!せーの!
「おめでとう!!!」
美幸は、また、泣いてしまい
「あ、ありがとう」
と、
一方、由良、連・・・やばい、ハードルがあがってしまったと。
美幸は泣き止み、次は連
連
「では、僕ですね」
「豊田 連 1月1日 生まれ、野球一筋、と言いたいのですが」
「先日まで、俳優、芸能活動をして引退しました、今年から和井田の野球部でお世話になります」
「父は、株式会社 連 の社長、祖父は、豊田ホールディングスの会長になります」
「楓とは、芸能活動で出合いました」
楓
「わたしですね、山本 楓(やまもと 楓)5月26日生まれ、幼いころ、兄と離れ離れ」
「山本財閥の一人娘、年末に、連と結納式を行います。」
「同じく、芸能活動をしており、先日、連と偶然に同日引退し、和井田の野球部のマネージャーです」
美幸
「あああ!!どこかで、二人見たことあると、思っていたら、ドラマ、映画、CMで、えええええー!」
「楓ちゃんは、歌もダンスもだよね!!山本財閥???」
嘉位
「その流れで、僕ですね」
「山本 嘉位山本財閥 副社長、筆頭株主、5月26日生まれ、楓とは二卵性双生児、僕が先だったので、兄」
「2歳になるか、ならないかで、海外ヨーロッパ各地、それから、アメリカで、中学生になるころ、帰国」
「楓とは同じ中学にはいかず、帰国子女の多い受け入れ先の中学校に、高校から和井田へ」
「年末に、香織と結納を行い、来年末に挙式します」
香織
「蓬田 香織蓬田酒造に産まれ、次男が一人。5月22日生まれ。幼いころから勉強と習い事尽くめ、お酒の知識はお家柄あります」
「高校入学時に嘉位に出会い、昨年のクリスマスイブに嘉位から、プロポーズを、嘉位のお屋敷に一緒に住んでいます」
八重
「では、わたしね」
「中曽根 八重8月8日産まれ、末広がりに生まれたから、八重。」
「父は中曽根弁護士会会長。ずっと、由良にあこがれていて、今年のお正月に告白され、年末に結納し、同じく、来年末挙式です」
「由良は、今、わたしの家に住んでいます」
由良
「俺が、最後だね」
「御手洗 由良、御手洗家の長男。山本財閥の傘下。4月4日産まれ、ちなみに、嘉位のいとこの、けいも、
4月4日産まれ。株式会社 八重 代表取締役社長。 嘉位と中学からシニアで、唯一無二の親友、中学のときから、八重に一目ぼれし」
「でも、声がかけられず、正月に嘉位が背中を押してくれたこともあり、思い切って、ダメ元で告白」
「八重とお付き合いが、なぜか、中曽根家、御手洗家既に、そうさん、みたいに了承済みであり、年末に結納、来年末に挙式です」
八重・・え?え?そうだ、由良の誕生日知らなかったいや、名簿に書いてあったけれど、来月!それも、4月4日。えええええ、何も準備していない・・・。
そう
「凄いメンバーだな、山本財閥の副社長、山本財閥といえば、世界全てを制する、誰もが憧れる、勤め先。そして、豊田ホールディングスのお孫さんに、御手洗グループのご子息だと!」
「もう、漫画の世界だな、笑うしかない。ルイヴィトンで平然としているわけだわ」
「野球でプロは行くのか?それとも、事業か?」
由良
「今の所、高校ドラフトも完全に捨てきれたわけでもないです、大学も進学してかから、プロも、ありえますが、事業もあるので」
「選択肢は様々です。」
香織
「嘉位が言い忘れていますので、補足すると、嘉位は、海外生活のなか、飛び球でUCLAを卒業し、医師免許も持っています」
八重
「そうそう、由良も言い忘れている、気象予報士の資格を持っています、それで株式会社 八重の社長です」
美幸
「・・・。アニメの世界、もう、なんていったらいいか、でも、甘えて良いところは、甘えてよいのかな、かお?」
香織
「もちろん!うちの、旦那様は、何でもしてくれますので、困った事は、なんでも、言ってね、みーちゃん!」
美幸
「かお、助かる!正直、そう が どうやって、お金を貯めたのかも、わからないの」
そう
「それはね、内緒だったが、今なら話せるけれど」
「野球一筋だが、正直自分で言うのもなんだが、頭もいい、頭がいいというより、嘉位と同じで、秒暗記。」
「それを、ネットで有料の進学ゼミを開いたら、わんさか、わんさか、皆立命館に進学したい生徒さんがぎょうさん増えて」
「それが噂になって、リーズナブルではじめたのだけれど、会員数が増えすぎて、がばっと、貯金が!」
「もちろん、結婚費用とか、その後の生活に使うために、オンライン家庭教師を始めたのだが」
「とんでもない、収入になってしまった。」
美幸
「えええ!知らなかった、確かに、部屋に籠って、何時間化、勉強するとか言って、めずらしいな、今さら勉強なんてと、思っていたの」
「それ、勉強ではなくて、オンライン授業、それも教える側だったのね」
「ありがとう!ほんに、ありがとう!旦那様!」
そう
「教えるという事は、学ぶという事でもあるからね、学んでないと、教えられないから、良い経験、まだ、続けるけどね」
嘉位、うん、まさにその通り
由良、その通りです。教える事、伝える事の難しさ、それは、教えると同時に学びにつながる。お見事です、そうさん。
そう
「ほんに、困った事があったら、嘉位頼んでよいか?」
嘉位
「もちろんです。僕と関わりのある方々は、全て支援します。私の財産は、いらないのです」
「金銭の財産という意味です。不要です。それよりも、僕の誰にも譲れないのは、香織。ただ、それだけです」
「ですので、金銭的や、社会的、その他、全て、僕と香織に関わりの嘉る方々は全面的に支援します」
「遠慮は要りません。」
香織、あらためて、宣言を、旦那様、旦那様の全てを支えます。
「そうさん、みーちゃん、困ってからの相談より、こういう事をしたいから、こういう風になりそうだから、事前のほうが、困らなくて良いので」
「なんでも、言って下さいね。旦那様が全て解決してくれます」
嘉位、由良は二人して
「問題ない」
そう
「それでは!1つ、頼まれてもらえないか?」
「このお休みは、婚姻もそうだが、美幸をデート、つまり、最高のもてなしをするということに、使いたい」
「そこで、このホテル、リーガロイヤルは、色々なエステや、フィットネスを備えている」
「お金はなんとかできるのだが、いきなり、エステやフィットネスの予約は、既に埋まっている」
「そこを、嘉位、すまんが、世界の山本財閥の力で、開けて貰えないか?、ずうずうしいのは、招致の上」
「お金で解決できへん、予約をこじあけるのは」
「これは、政治的な力を使ってもらえると、助かる、美幸に、プレゼントをしたいのや」
美幸は、そこまで、考えてくれていたの、もう、十分なのに、映画みるとかで、なんでも、良いの、一緒に居られれば、そんな、エステなんて、行った事もないし
美幸は、あらためて、そう が自分の幸せを考えてくれて、さらに、恥を承知のうえで、年下のそれも高校生に、頼み込んでくれて
男として、頭をさげてくれている、この人を選んで、良かった。わたしは、そうに、今以上にずっと、尽くす。うん。
嘉位は、周りに目をくばり
「立ち上がって」
「軽く、頭をさげ」
「そう さん、美幸さん」
「おめでとうございます」
「明日、エステのフルコース120分、フィットネスフルタイム、その他ゴルフシュミレート等」
「全て、美幸さん、予約済みです。ランチの中華も予約してあります」
「お二人で、明日は、ごゆっくり、してください」
「会計も済んでおります」
「そうさん、勝手に手配してすいません」
香織、楓、八重、やっぱりねー、こういうところが、キャプテンなのよね。
八重、由良も同じなのだよねー、
そう
「ほんまか!!!! やったな、美幸!!ありがとう 嘉位」
「嘉位らは、どうするんや 明日」
由良
「そう さん、俺らは、明日10時に京都に向かいます」
「に志田です」
そう
「に志田 !着物だぞ、老舗の、予約しないと無理だぞ」
由良
「はい、前から予約してあり、こちらの意向も伝えてあるので、男性はすぐ終わりますが、おそらく、・・・。」
美幸
「あら、あら、これは、男性の方々、大変ですね。でも、あれよ、ずっと待たせていると思うと、女の子も早くしなくちゃと、思うから」
「男性は決まったら、3人で、どこかにいくのも、有りですよ、待ち合わせ時間を決めて」
「その間、女性は、ゆっくり、着物選び、着物は脱ぐにも時間がかかりますから」
楓
「うん、美幸さんの言う通りですね。時間かかりますし、じっくり選びたいですから、連、明日は由良とお兄様と、お出かけしてきては?」
由良、嘉位、見事に、予定通り、いや、黙っておこう。
連
「楓がいうなら、そうですね、由良さん、かいさん、そうしましょう」
由良、嘉位、完璧。シナリオ通り
由良
「連が良いなら、そうしよう」
連
「はい!」
食事を終えて、それぞれが部屋へ
美幸は、あらためて、スイートルームに感動し、
お風呂もベッドも、
ただ、気がかりな点が一つあった。
美幸はそれが、心配で、心配で、
心配してもしょうがないので、思いきり、そう、に聞いてみた
美幸
「うち、その、したいのだけれど、あれ、あるの?」
そう
「もちろん!昨夜、走って、コンビニで買ってきて、もってきている」
美幸は顔が赤くなりながら
「だから、コンビニ一人で行くっていっていたのね!もう、一緒にだって、わたし、恥ずかしくないよ、奥様ですから!」
そういいながら、美幸は、そう に、 胸をおしつけて、キスを交わし
あるいみ、新婚初夜を迎えるのであった。結婚式はまだ、まだ、先なのであるのだが。
< つづく >




