第二〇三話 政権交代 いざ、大阪へ
連と楓は部屋で、ルームウェアーに着替えて、
桜の写真を二人で観ていた。
楓は、半ば強引に、連にベストショットを送り付け
連のスマホのロックを解除し、待ち受け画面に設定した。
連・・・、ま、良いのだけれどね。
「楓、そろそろ広間にいこう、かいさん、待たせちゃうから」
連、少し急いでいたせいか
あれ、扉が、え?開かないの?
連は・・・扉を引いていた。それは、あくはずもない、扉は、開けるのである。
楓はわかっていながら、いたずらに、
楓
「連、このドアはね、ここに、開閉ボタンがあるの、これを押さないと、あかないの」
と
楓は、胸を突き出して、連の手を自分の大きな、おやま、それもてっぺんを、触らせた
楓のボタンは、ビクン! となってしまい
楓はムフフと笑い
「連のエッチ!この扉は、開けるの!!」
連顔があかくなりながら、・・・・。ま、良いのか。
楓に腕をひっぱられながら、広間へ
既に、広間には、嘉位と香織が居て
楓と連も、席についた
千佳
「それでは、お運び致します」
一夜は察し
「いま、おつけします」
テレビでは、政権交代、与党歴史的大敗!!野党単独過半数を大幅に超える見込み
とテロップが流れ、ジャーナリストが言いたい放題であった。
ここに居る、三名のジャーナリストは、正月の時は連立与党ゆるぎなし、と
政治討論番組で言っていたのが、今は、まさに、真逆の事を、自分で発したことを、あたかも無かったような
発言で、野党第一党の功績を称えていた。
嘉位
「一夜さん、食事を終えてから、センターで、連とみますので、今は消してください。」
一夜
「かしこまりました」
楓?え、連、センターに、どういうこと
嘉位
「香織も、楓も一緒に来るかい?センター」
香織
「宜しいのであれば、是非!」
楓
「お許しいただけるのであれば、お願い致します、お兄様」
食事が始まり、
香織が、今日の桜の話を初めて、千佳、一夜たちもその話を聞いていて
楓は、一夜にスマホを見せて、
一夜と千佳は、うらやましい!!桜を背景にキス!いいなーーと思っていた
香織は、千佳と一夜たちに今日の説明を、身振り手振りで、これが、また、どこか、おかしくて、かわいいのである。
つけ麺店が、閉店で、嘉位と由良が大泣きしていて、と話しが誇張し、
さらあにお蕎麦の話になり、おくちのなかに、入れて消えちゃうのは、お肉だけだと思っていたのに、このお蕎麦もきえちゃうのです。
と、ちくいち、細かく、挙句の果てには、香織は、目隠しでつれていかれた、スカイツリー展望台の上で、
嘉位が両手で目を覆っていたのを、一緒に進んで、嘉位が手を放して、外を見て、すごーーーいと感動したあとに、
下を見たら・・・・。え?えええーー、と、少し、漏らしてしまったと
千佳と一夜たちは、職務を忘れ、大笑いしてしまい
もう、その身振り手振りの香織奥様のお話が、可愛すぎて、可愛すぎて、
千佳は思った、副社長様には、奥様だけ。改めて、負けを認め、上杉さんとこのように、話せると良いなと、奥様の話し方の巧みさを勉強しようと思った
嘉位と、連は・・・話一〇〇倍くらいに、なっている、…。女の子ってわからない、難しい、これは勉強せねばと思っていた。
食事を終えるころ、嘉位の緊急用アプリのスマートフォンがなり、
嘉位が確認し、
嘉位
「既に準備ができていると、お待たせしていまっている」
「このまま、センターにいこう、香織も楓も下着はつけていないが、問題ない」
「身内だから」
香織!!!!なぜ、バレた?
楓!!お兄様、なぜ、わかったのですか?
連・・・そりゃ、目のやりばに困る位、わかるだろうにと
千佳と一夜たちは、事の重要性に気が付き、もとの職務へ
嘉位を中心にセンターへ
嘉位は電源を入れ
全体がうつり、音声も出る状態で
そこに映し出されたのは
連のおじいちゃん、御父さん、嘉位、楓の御母さん
豊田会長、連社長、山本財閥会長兼社長
お母さま
「こんな、時間にすいません、かい、香織さん、あら、楓も連君もいますのね」
豊田会長
「副社長様、仕組みましたな!、我々も同じ想いです、な、せがれ」
連社長
「はい、お父様」
香織と、楓は、嘉位、連から、少しひいて、席をずらし、片手は背中に触れていた。
嘉位
「まだ、状況を把握しておりません。期日前の世論のみで、現在の投票率、開票率等、存じておりません」
「知る必要もない。連立与党は大敗、分裂、解党もありえる」
「野党が単独、この割合は、何も情報を得ていません」
「野田氏が総理、わかります。直接的関与は、行いません。」
「皆さま、釈迦に説法でございますが、述べさせていただきます。
「1.ガソリンの暫定税率の廃止、暫定と暫定、いつまでが暫定なのか、1000年後か、2000年続くのか、バカも休み休み言え。」
「国土交通省との癒着も調べ切っている、財務省も」
「あの省庁は解体。大蔵と何も変わっていない、与えられたターゲットを遂行する、ただ、数字のゲーム」
「2.消費税の廃止。使途不明とも言って過言ではない、海外のVATと使い方が異なる」
「3.ここは強く言わせて頂く、防災庁がまったくもって、機能していない」
「これらは、終わらせ、民間に、国家公務員制度の見直し」
「単純な天下り先である組織を、抹消」
「4.NPO,財団法人の天下り先の撤廃。前連立与党が行ってきた、補助金の中抜き」
「これにともない、NPOは財務報告を第三者で行う。財団法人は、マネーロンダリングとして使い、使途不明」
「これは、日本がアメリカを真似したことだが、廃止」
「そもそも、知識レベルであるが三〇数年前に、賄賂を渡さないと、取り次げない中東、中央アジアと」
「前政権の日本はなんら、変わりがない、つまり、三〇数年前、四〇年前に、後退している、時間は進んでいながら」
すこし、嘉位は間をとって
連
「前連立政権の暴言、女性は子を産む道具という人権無視、独身税の導入、あまつさえ、一夫多妻制の推進」
「そもそも、戦後約7、000万人で、世界人口は23,24億人」
「人口増加がGDPに反映と、女性軽視の考え方、現在1億2千万後半、世界人口は爆発的居膨れ上がり、推定81、82億人」
「言い換えれば、戦後の人口で世の中は回るのです。これは、過激な表現です。御流しください」
「しかし、全政権は、独身税、女性は子供を産む道具、35歳上の女性の独身、女性のさらに、造成」
「一方で、1家庭3人の子供の義務化、3人産めば、減税、手当」
「さらには、ほぼノーチェックで、あらゆる外国人を難民として、受け入れ、地域治安の崩壊」
連もすこし、間をとって
香織と楓は、話にはいる事はできなかった。嘉位も連も、それは高校生のそれという、顔つきと
話す内容ではなく、既に国家元首的な、話し方であり、ここは黙って、ひいて、御側にと
豊田会長
「副社長様、まさしくその通りでございます。今まで、動けなかった、この未熟なご老体を、何卒、何卒、お許しください」
「息子よ、旧:N社、を取りまとめている代表としては、どうするのかね?」
連社長
「副社長様、恥ずかしながら、息子連の言うこと、ごもっともでございます。新政権、総理に進言します」
山本財閥会長兼・社長
「連社長、そうなりますね。豊田会長も、わたくしも、今は海外ですから」
豊田会長
「各財界のトップも、腐った、前与党との癒着で、YESマンだし、お!そうだ、そうだ、逸材がおるわ」
「御手洗の倅!あれは正直に話すし、ユーモアがある」
「よし、御手洗の倅を経団連会長に、これなら、こちら側だし、言葉巧みに話す」
「あれの話は、脱線するが、いつしか本線にもどって、話し方がうまいじゃろう」
連社長
「お父様、申しつけの通りに、御手洗社長を、経済界のまとめに君臨して頂き、わたくしは補佐を致します」
山本財閥会長兼・社長
「かい、いえ、筆頭株主様、これで、宜しいでしょうか?」
嘉位
「豊田会長の案で進めてください。わたくしも、単独で新総理とお話が出来れば、致します」
豊田会長
「さすがは、副社長じゃ、100年に1度の、逸材!、それでは、これにて」
モニターは全て閉じて、通話は終わった
嘉位と連も、一呼吸おいて、いつもの少年の顔つきにもどった。
香織と、楓は、緊張していたたが、これに慣れて行かないといけない、改めてそう思うのであった。
一同は、広間に戻り
香織は嘉位がいつもの、顔に戻っている事を確認してから
「嘉位、御手洗の息子って、もしかして、由良君の御父さんのこと?」
嘉位
「うん、そうだね!」
楓
「えええ!!由良の御父さんが、経団連会長になるの!!すごい!」
嘉位は、楓、流石良い目をしている、経団連の話ではない、連のことだ、連の妻、楓。見事である、上杉さん、直江さんにひけおとらない。
嘉位
「連、今度、時間をつくって、由良も交えて、あと、せんさん、かずきも交えて、話そうね」
連
「はい!お兄様!」
楓は、連の想像を超えた、発言に、おどろきながらも、平然と兄、副社長様と対等にお話していることに、嬉しくて
楓はドキドキしていた、そうなんというのか、あこがれ?芸能的なスターではなく、知的なスターに
楓
「連、露天風呂にいきましょう!」
香織
「では、わたしたちも、お風呂へ」
楓は連と手をつなぎ、連の顔をみたり、前をみて、連の顔をみたり、また、前を見て、連の顔を見て
、後ろを見て、また、連の顔をみて
連・・・?楓、どうしたのだ?
楓は、突然、誰もいないことが確認できたので、ルームウェアーを全て脱いで、全裸に
連?ええええええ??まだ、露天風呂じゃないですよ、ええええええ?
楓は、服はそのままにし、
連の腕をくんで、胸をおしつけ、ゆっくりと、露天風呂へ
既に、楓は脱ぎ終わっているので、
連の服を楓が脱がせ始めた。
途中、いたずら的に、連の大事なところを、触れたりしながら
そのまま、かけゆ を すませ、二人は露天風呂へ
露天風呂に月明りが照らし、満月である。
あかるく、連と楓がうつり
お風呂の、みなもには、月がうつっており
丁度、足を延ばしている、楓の、大事な部分が、月明りでモザイクがかかる状態であった。
楓は、連にあまえて、体をこすりつけ
連も我慢ができなくなり、即座にタオルで楓を拭いて、
お姫様だっこで、楓の部屋へ
その夜も、濃厚で、濃厚な、濃厚であった。
それは、嘉位と香織も、幾分も変わらず、同じであった。
翌朝、5時に着替えを済ませ、広間に
広間はしーーーーーーーん と 静まり返っていた
香織が!あ、そうだ、みなさん、お休みだ
香織は、わたし!朝ごはんつくらなくては!
エプロンをし、お米を研いで、お味噌汁、付け合わせ、おしんこ、鮭、目玉焼きベーコン、キャベツと
準備を始めると、嘉位が、隣にきて、手伝うよと
嘉位、千切りで良い?
卵は、半熟?
香織は、え?嘉位って料理できるの?王子様は、座って頂いてかまわないのですが
嘉位は、即座に千切りを終え、次にドレッシングを作り始め、分量も頭にあり、さじすら使わず
ベーコンに、刻みを入れて、2枚のベーコンをクロス上に、そこにチーズを入れ
軽く火を通した
一方、香織も、沢庵と切り、ホウレンソウのお浸し、豆腐をすり潰し、人参、コンニャク、小松菜で和え物をつくり、お味噌汁を
丁度、ご飯が炊きあがった。
その頃、連と楓が広間に来た、
しかし、誰も居ない?
楓、お兄様、お姉さま、起きていないのかしら?
と思っていると
香織が、付け合わせ等を運び、次にお味噌汁とごはん、
嘉位が、目玉焼き、沢山のまかれたロール状のベーコンの中には、チーズがとろけており
目玉焼き全体を丸く覆っていた。
香織がお箸とお茶を持ってきて
香織
「楓ちゃん、連君ごめーーん、まった?今日から、御屋敷だれもいないから、とりあえず、朝食で、どうぞ!」
「嘉位、わたしたちも座りましょう」
一同が座り、
いただきまーーーす!
楓
「!!!!すごい、綺麗な盛り付けと、お味噌汁おいしい!」
連
「この豆腐をすり潰したの!美味しいです。」
嘉位
「連、うん、美味しいよね、納豆をいれるのも、ありかも、少し和からしも足して」
香織
「それ、おいしそう!今度作るね!」
楓
「お姉さま、お姉さまお料理が出来るのは、聞いておりますが、毎日作っているのですか?
香織
「いえ、まったく作っていません。お屋敷でも、蓬田でも。ただ、教養としては、料理教室に10年くらいかな、通っていました。」
楓!!凄い!教わらなくては!連のためにも
嘉位
「そういえば、香織の手料理、バレンタインを除けば、はじめてかも!おいしいよ、香織!」
香織は、顔があかくなり、よかったーーと、そして、嘉位の手さばきも凄いと
嘉位
「食べたら、あとかたづけ、これはウォッシャーで」
「和井田の駅にいき、由良と合流しよう!」
嘉位
「そうだ、言い忘れていた、連、このカード、これがこの屋敷のセキュリティーカードだから」
「戸締りはこれで、あと、他にも使えるから」
「皆、お休みしてもらっていますが、大半の方は、この別館で、家族ですまれていますから」
「何か困ったことがあれば、別館に行けば、誰かしらは居るよ」
連
「はい、お兄様!」
一同は、あとかたづけをし、
歩いて、駅に向かい、和井田の駅についたのであった
< つづく >




