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第一九四話 千佳と一夜の過去。そして、名古屋


由良の演説が終わった後、

会議室には、由良、八重、嘉位、香織、専務だけが残っていた。


由良は、嘉位を見て

「嘉位、あれで良かったか?」

嘉位

「十分すぎる、社長」

由良

「嘉位、社長は、はずい」

嘉位は、八重に視線をむけて

「だろう、だかう、ただ会社では社長だからな、社長夫人もおりますから」

八重?え?わたし、わたし、あ?わたしだ

「えーーー、社長夫人!!!」

香織

「そうなるよねー」


専務取締役:

「山本財閥副社長様、私のようなものを専務に取り上げて頂き、正直困惑しております。それと、御婦人とは」

嘉位

「いえいえ、あの地震の時の機転を利かした対応、そしてメンバーの方々も日々、蓬田家のメンテナンスに」

「ベテランである方々、そして第一線で働いている方が、不遇の待遇」

「施工会社社長と話、人事内規は昇進が7月と、それでは遅い」

「施工会社社長と、新副社長と場を設けた結果です」

専務取締役:

「施工会社主任から、専務取締役の大任」

嘉位は、言葉を遮って

「段階的な階段方式の昇進制度そのものを無くすわけです。これは山本財閥社長から全グループに通達が言っております」

「能力がある方が、上に立つべき、この能力というのは大きく分けると2つあり」

「統率力、カリスマ性のマネージメント、もう1つは、発想、技能、技術力、一言でいうのであれば、スペシャリスト」

「技術職が、マネージメント能力が無い、年功序列型で階段をあがっていくと、その域に達した時に個の成長は止まり」

「そして、個が成長しなけれれば、その配下は成長しない。結果的に、全体的なロスに繋がります」

「専務取締役は、チームの信頼が厚く、そして、情け深い。また、チームの負担を軽減するべく、自ら行動できる」

「これは、統率力です。また、チームが専務取締役に対しての絶大的な安心感を抱いている。これは、カリスマ性」

「適任です。専務取締役」

専務取締役:

「わかりました。そこまで言って頂けるのであれば、生涯を株式会社 八重 に尽くします」

嘉位

「ありがとうございます。もっとも、社長と、僕もですが、高校生という事もあり、実際の指揮権は」

「専務取締役が担う事になります。山本財閥及び、豊田ホールディングス、株式会社 連も含みます」

「全体をバックアップし、連携を取ります。ご安心ください。専務取締役については、社長から」

由良

「健全経営、そして、何よりもご家族を大事にして頂く、会社運営をお願い致します」

「又、利益は求めていません。ここで言う利益とは金銭、収支の事です」

「そして利益を求めます。人財です。個の成長なくして、会社の成長はありません」

「全体の調和をお願いしたい」

専務取締役:

「はい、肝に銘じます。健全経営、個々の成長」

嘉位

「専務取締役には、お話致します。僕の妻となる、こちらが」

香織

「香織と申します。宜しくお願い致します」

「そして、社長夫人の件ですが、」

八重

「八重と申します。宜しくお願い致します」

嘉位

「僕と香織、社長と八重さんは、今年の11月末に結納式を行い、来年の12月に挙式致します。その後は和井田大学に進学致します」

専務取締役:

「それは、めでたい、いや、おめでとうございます。もう、何から何まで、想像がおいつかないです。」

「そこで、1つだけ、お願いがございます。これだけは、是非、受けて頂きたく」

「明日なのですが、会社設立の席を設けたく、そこに、皆様ご参加いただけないでしょうか」

「高校生という事は、招致しておりますので、皆様は20時までという形で」

由良

「ありがとうございます。どのような席を設けましょうか?」

専務取締役:

「家族を大事にというお言葉は、従業員も家族です。和やかに楽しく盛り上がりたいので、ここから近い焼肉屋さんでどうでしょうか?」

由良

「満点回答です。従業員も家族、素晴らしいです。わかりました。出席させてください」

「皆さまは、ここまで電車ですよね。今後も電車で構わないと思います。お車の方は、飲酒ダメですから」

専務取締役は笑いながら

「ごもっともで、ございます」

「奥様方も、是非、ご参加ください」

由良

「明日は、車両やシステム等が搬入致します。俺、、、あ、、もう、俺でよいですよね?」

専務取締役は笑いながら

「皆さまの会話で構いません。ただし、従業員の前では社長でお願い申し上げます」

由良

「わかりました。ありがとうございます。俺と嘉位は明日学校が終わりましたら、システムのセットアップに来ます」

「梱包だけ開けて置いて頂ければ、あとはお任せください」

「ここにはサーバ室が整備されていますので、そちらの中に入れておいてください。」

専務取締役:

「わかりました。もう1つ、お仕事のお話なのですが、社員名簿を見ますと、皆様お子様が小さい方から大学生まで」

「学校行事があるとき等は、そちらを優先させたいと思います」

由良

「健全運営は全面的に、お任せします。家族最優先、素晴らしい事です。是非、実施してください」

専務取締役

「ありがとうございます」


由良

「では、本日はこれで、退社致します、後はお任せ致します」

専務取締役

「お任せください」



由良と八重、嘉位と香織は、会議室を出て、従業員の皆様に、笑顔で挨拶をし、退社した。




和井田の坂を登り駅に向かう


由良は坂道を登りながら

「まずまずかな、嘉位?」

嘉位は、由良を見て

「十分だ。社長。それに、専務取締役、良い考えだよね?」

由良

「嘉位、流石というしかない人選。完璧だよ」

由良

「家族を守れなければ、困っている人を守る、助ける事も出来ないからな、良い人財を。適任だよ。まさしく、これなら、俺は任せられる」

嘉位

「そうだな」

嘉位、あれ?なんで、香織と八重さんは、後ろを歩いているのだろう

「香織と八重さんは、なんで後ろを歩いているの、いつもなら、手を繋いでとか、腕を組んでとか、ま、まだ、和井田ってこともあるけれど」


香織と八重は顔見合わせて

「だってねーーーーーーーー」


香織と八重

「奥様は、旦那様よりね、一歩引くもの」

「ねーーーーーーーーーーーー」


香織と八重は笑顔で

「私たち、御婦人様だもの:

「ねーーーーーーーーーー」


由良・・・?いや、それは求めてないけれど、場を踏まえてなのか

嘉位

「僕と香織は帰ってから、名古屋の準備をするから、このまま帰るね」

由良

「了解」


それぞれ、帰宅へ


香織

「ただいま、帰りました」

千佳さんが出迎えてくれて、すると、執事の方が

執事の方

「おかえりなさいませ、副社長様、奥様。一つお願い毎がございまして、宜しいでしょうか?」

香織ん?どうしたのだろ、初めてかも、先に話しかけられたの?

「はい、なんなりと」

執事の方

「8日の名古屋新幹線の件について、取りやめて頂き」

香織え、どうしてだろう?何かあったのかな

執事の方

「私がお車をお出ししますので、お車でお願いできませんでしょうか、勝手な事を申しておるのは十分わかるのですが」

「わたくしも、長年お屋敷にお勤めさせていただいております」

「色々な人を見てきました。お仕えしてきました」

「その中でも、千佳さん、一夜さん。」

「千佳さんと、副社長様、一夜さんと楓お嬢様」

「いつも、楽しそうで、楽しそうで」

「特に昨年からでしょうか、千佳さんは毎日、毎日、色々お調べながら、ニヤニヤしていたり、悩んでいたり」

「今まで沢山の方を受け入れ、送り出してきました」

「皆さん無言で、終始お仕事のみでした」

「ところが、お二人はどうでしょう。」

「千佳さん、一夜さんをみて、私執事たちも、料理長をはじめ厨房の方々も」

「日々、楽しくて、楽しくて」

「お屋敷にお仕えしている方々も、皆、そうです。親心として、お嫁に出す気持ちでございます」

「どうか、何卒、お手伝いをさせてください」

「わたくしも、千佳さん、一夜さんの少しでもお役に立てればと、切に願います」


香織そうなのだ、確かに他のメイドさんと、千佳さん、一夜さんは違う。なんでだろう?


千佳は、驚いて!一夜も驚き


嘉位

「もちろん、お願い致します。そう言って頂けると、僕も嬉しいです」


千佳、一夜は、目頭が熱くなり

「ありがとうございます」


執事の方

「副社長様、わがままを許して頂き、誠にありがとうございます」


そこに楓もきて

「お兄様、お姉さま、お帰りなさい。わたくしも、お車のほうが嬉しですわ。サングラスしなくて良いですから」

香織は笑いながら

「そう、そうだよね、楓ちゃん、サングラス!」


嘉位

「では、新幹線はキャンセルで、運転宜しお願いします」

「それと」

「千佳さん。明日僕と香織は、株式会社 八重のお食事会に出ますので、明日の夜は大丈夫です」

「あと、これから、荷物をまとめて、僕、香織、楓、千佳さん、一夜さんの分、正装ですね」

「これを、先に送ります。ですから、荷物の整理を先に済ませましょう」

「千佳さん、一夜さんは、一度別館で、準備を」

「僕と香織と、楓は、それぞれで」


千佳、一夜

「ご配慮ありがとうございます」


それぞれが準備へと向かった。



嘉位と香織は部屋で、ドレス等をキャリーケースにつめていた。

嘉位

「手持ちは、バック1つで良いかな、キャリーに詰めて、ホテルから再度、郵送しよう」

香織

「千佳さん、一夜さんは、他のメイドさんと、今までのメイドさんと、どのように違うのでしょうか?」

嘉位、気にしたこともなかったな。

「どうだろう、僕は日本に帰ってからは、千佳さんが担当してくれていたので、わからないな」

「せっかくだから、名古屋に行くときの車の中で、聞いてみては?」

香織

「はい!。それと、今日の由良君、凄かったですね。決意が十分に伝わりました、あれは嘉位の考えですよね」

嘉位

「うん。僕の考えだが、由良も同じ考え。」

「これで、よしと」

「あれ?見えない、え?」

香織はニコニコしながら、紫のブラジャーで、嘉位の目を覆った

「だあーれーーだー?」


嘉位?え?

「だあーれ?と言われても、香織しかないし」

香織は、手に渡して

嘉位

「え?紫のブラジャー?」

「これを、目に、大胆にも。」

香織

「え、ちゃんと洗ってありますよ」

嘉位

「いや、そこは気にしていない。目隠しをブラジャーでなんて、発想が」

香織

「おいやですか、お胸で直接、だーーあーーれだーー?を、お望みでしたら、脱ぎますね」

嘉位?え?どうした、香織、なんで、テンション高いのだ

嘉位

「STOP!!!それは、夜にでも。まずは、荷物を宅配便で送らないと」

「千佳さん、一夜さんの為にもね」

香織は、すこし、つまらなそうに、あ、でも、千佳さん、一夜さんの為なら

「はーーーーい!」


二人は荷物を運んで、玄関に置いた


広間に行くと、千佳も一夜も戻っており、楓は席についていた。


「お兄様、由良君どうでしたか?」

嘉位

「完璧。」

香織

「うん、わたしなんて、泣いちゃいました。由良君の演説に、心打たれて」

「完璧、流石ですね」

「それと、株式会社 連 の件、お父様、お母さま、深くお礼をと」

「連も喜んでいて、千佳さん、一夜さんが来るのを楽しみにしておられました」

「お兄様、お姉さまは、来年結婚羨ましいです。私は最短でも大学1年生にならないと、連と結婚できませんから」

香織、確かに、連君は1つ歳下になるから、そうなのか、だから、私と八重だったのね

「え?もしかして?嘉位?嘉位?かーーーーい?かーーーーーい?」

香織、あれ、お姉さま、何か、あれ?


嘉位

「香織、その通りだ。」


香織

「えええ!!凄い!!凄い!!そこまで、考えて居たのですね。嘉位は楓ちゃん、大好きですものね」

「嬉しいです、嬉しいです。」



楓は何のことだろう?お兄様が、私を大事に思ってくれている事は、わかりましたが

楓は、嘉位を見て


嘉位、隠す事も無いかと

「楓、楓は大学1年生で、早くても結婚と言ったね」


楓、え?何かまずいことを、言ってしまったのかしら


嘉位

「その時連は高校3年生。和井田野球部のキャプテンで連覇を続け、卒部。高校3年生の1月には寮を出る」

「つまり、名古屋に帰る」



楓、そうだ、たしかに、そうだ、え?やだ、

楓考えても居なかった、確かにお屋敷に居れば良いくらいは、考えてはいた

違う、そう、お兄様、お姉さまがご結婚なさるのであれば、私は、私の居場所が

いや、私は居ても良いのかもしれないですが

連を連れて、え、名古屋に

連が帰ってしまう

わたしは、独りぼっちに、嫌、それは、嫌

え、なんで、わたし、一人になっちゃうの

連が年下、え、嫌、嫌、嫌、私が名古屋に行く?大学は

え、どうしよう。

楓は、不安が、不安を呼んで、顔が青ざめて行った。


私だって、連と結婚の約束を、でも、それは、連が18歳にならないと、

連は、1つ下。連が高校3年の時は、私は大学1年。

連が、和井田の寮から名古屋。

ダメだ、考えがまとまらない。

何か策は、策

思いつかない。

そんな、これから、ご挨拶に行く前なのに

お兄様が山本の当主として、

え、なんで、考えていなかったのだ、私

私、どうすれば、

考えてが、甘かった。

甘かった。

和井田に連が来てくれる、それだけで頭が一杯であって

その先を、考えて居なかった。

ダメ、いやよ、嫌だよ、今になって



香織は?楓ちゃん、どうしたのかな?暗いな?どうしたの?



楓は、少し、涙目になって、下を向いてしまった。


香織は嘉位の顔を見て


嘉位は、立ち上がり、楓の傍へ、初めて、嘉位自ら、楓の手を取った


楓は、驚いて、お兄様が、私の手を、自ら、え?どういう事



嘉位

「楓、連が高校3年生の1月、和井田の寮を出る。楓は大学1年生」

「和井田大学の近くに、マンションを建てた、引き渡しは今年の12月」

「その最上階に、楓と連の住居をプレゼントする」

「これで、連は名古屋に帰ることもなくなり、大学生活も生活拠点は、楓と一緒である」


楓えええええーーーー!!!

楓は驚いて、驚いて、頭の整理が付かなかった。

「つまり、連は帰る事はないだけでなく、私と連の二人での生活を送れる、マンション!それ、も、最上階?引き渡しということは、新築!」


香織はニコニコしながら

「楓ちゃん、実はね、楓ちゃんが名古屋でお食事会をしている時に、マンション見てきました。内覧はできませんでしたが」

「大きいマンションです。」

「今年の12月に引き渡しで、未公開物件だそうです。最上階は2.5と言っていました」

「これも嘉位からのサプライズで」

「先に今年12月引き渡しがあったのち、せんさん、瞳さんが入居。内緒ですよー」

「1年後、由良君と八重が結婚したら、最上階に入居」

「楓ちゃんは先に入居しても良いのですが、一人になるので、やはり、連君が高校3年の1月寮から出る時に、入居かな?」


「ええええ!!!!考えてもいなかったし、2.5億!!!」


楓は、泣き出してしまった。


「うれしい、うれしい、うれしいです。お兄様、わたくし、まったく考えていませんでした」

「ありがとうございます、ありがとうございます。」


嘉位

「このマンションを受け取ってくれるかい?楓、連には、名古屋で僕から、話すが」


楓は泣きながら

「はい、もちろんです。もちろんです、お兄様、大好きです、ありがとうございます」




嘉位

「当家から、豊田家に嫁ぐ、楓、引き出物として、マンションをもっていきなさい」



楓は泣きながら、笑顔で

「はい!!!」


香織、嘉位、本当に楓ちゃんの事を大切にしているのね。嬉しいな。わたしの王子様は、なんでこんなに、女の子の気持ちがわかるのだろう

香織は深く考えるのは、やめておいた、だって。わたしは奥様ですからね。



聞いていた、千佳、一夜も泣いていた。


一夜は泣きながら

「副社長様、楓お嬢様の事、ありがとうございます」



嘉位は笑いながら

「さて、食事にしましょう!」


翌日、

楓、香織、嘉位は学校へ

駅でみんなと合流した。


天気は晴。


由良

「そう、今日、出すよ、選択学科」

「かずきも、理系と聞いているから、野球部は理系で」


「私は出しちゃいました。理系で」


香織

「由良君、了解、今日ですね。朝提出します」

八重

「了解」

佐伯

「私も昨日出してしまった。」

桜井

「私も、昨日出したよ」


嘉位

「体育科だろ、僕と由良と石井君と、女バス、これだな。」

由良

「嘉位、本気でやりそうだから、怖いよな」

桜井は、図書室で得た豊富な知識の元

「体育科って保健体育とかもやるの?」

「キャプテンのエッチー」

「女の子ばっかりの、教室、それは、もう、男の子の、変化するらしい」

「それを女バスのわかい、わかい、娘さんに、色々と保健体育の練習を?!」

佐伯は、ばか、シュンそんなこといったら、かおの暴走が始まる、話題を変えねば

「桜井は黙っていて」

佐伯

「ところで、副キャプテン、初仕事はどうだったの?」

由良、ナイス、佐伯!話題を変えてくれてありがとう、あのままだと、香織さんが・・・レッドアラートへ

「首尾よく終えたよ、今日も学校が終わって、着替えたら嘉位と行ってくる」

佐伯

「学業と両立大変だねー、ってキャプテンも」

由良

「嘉位も俺もだが、勉強なんてしたことが、無いぞ。授業だけ聞いて居ればよいし」

桜井

「でた、学年1位が二人」

「私は来年こそ上半期で、かずき君に勝って、どうどうの3位へ」

桜井

「そこは、1位じゃない?マスター」

「あの二人は、人間じゃないので、越えられません」

佐伯は笑いながら

「そりゃ、そうだ」

佐伯

「ねー、キャプテン、副キャプテン、昨日暇なのだけど、今日もたぶん、明日で終業式よ」

由良

「そこは、せんさんに、任せてある。まだ、練習場に荷物届くので、審判用具とかを、佐伯、桜井にお願いしたい」

「あと、応援のメガホン、ブルペン用のスピードガン等、どこに何をしまうかは、せんさん、かずきが指示してくれるので」

佐伯

「それは今日から、明日から?」

由良

「土日かな。」

佐伯、まずい、暇すぎる。つまらない。恋愛シュミレーションゲームは、20本はクリアー攻略済みだし。

嘉位

「佐伯、暇なのだろうね。せんさんに相談して、瞳さんに相談し、吹奏楽部を練習場見学してあげてみては?」

佐伯

「え?良いの、キャプテン、副キャプテンが居ないのに」

嘉位

「せんさんは居て欲しい、マニュアル全て目を通してあるから、危険な場所とかね、システムも操作できるし」

佐伯

「わーい、キャプテン、ありがとう!せんさんに、聞いてみるね」


そのまま下駄箱について


佐伯

「瞳さん、せんさん、おはようございます」

「みなさん、おはようございます」

佐伯

「せんさん、瞳さん、今日でも、明日でも、吹奏楽部の皆さんを、野球部の練習場にご披露して良いですって」

「せんさんは、必ず居て欲しいと」

「瞳さん、吹奏楽部に聞いてもらえますか?」

瞳、きたこれ、きたこれ、きたよーー

「練習場にいけるのね、みんな、びっくりすると思うは、あのグラウンド!」


瞳は、せんさんに目を合わせ、せんさんに耳打ちを

瞳は、おむねで、せんの腕を挟みこんで

「ねーぇ」

「ねぇー」

「せん、せん、今の挟まっているところの下がね。どうも、私のダイヤモンドがおかしいの」


せんさん、大丈夫、野球の話、野球の話、ダイヤモンドは、ホームベースから、内野の一線。」


瞳、むふふ、むふふ


「せん、せん、そこじゃなくて、もっと下、もっと、下よ」


瞳は、せんの腕を下にさげて手を、大事なところに、降れるか、降れないかの瀬戸際の状態に

せんさん、えええええええええ?

「ダイヤモンドって?えええええええ??」


「わたしの、ダイヤモンド、確認してよ、せん、お・ね・が・い」


せんさんは、野球の話で、気を抜いたこともあり、・・・瞳の、大事な・・・想像してしまい



せんさん

せんさん

せんさん


HP0、になっていた


動かなくなった、せんを、瞳は、引いて、前から、

斜めから、後ろから、せんをのぞきこみ


「もう、いったい、何をそうぞうしていの、せんは、せんの、えーーーちぃ」


楓、もう、これは、あるいみ、芸だな。

八重、よくも、まー、こう、思いつくものだ


桜井

「せんさん、らしい、これは10分では、回復しないわね」


一同は笑っていて


嘉位

「僕は、理事長室に行ってくるね」

「香織も来るかい?」

香織

「もちろんです」


みんなは、教室へ


下駄箱では、動作不能の、せん

せんを心配している、瞳が残っていた

瞳、ちょっと。やりすぎたかなー、触って欲しかったのだけれどね。



嘉位と香織は理事長室へ

嘉位

「失礼します。朝早くにすいません」

理事長

「これは、副社長様、おはようございます」

嘉位

「キャプテンです、キャプテン、来年の新2年生、野球部のクラス分けについて、ここに」

理事長

「なんでも、好きなように、してくださいね。ここも含めて、全て副社長様の財産ですから」

嘉位

「キャプテンです。では、失礼します」

香織

「おばあ様、失礼します」



嘉位と香織も、それぞれの教室へ


授業も終わり、野球部一同は理系を提出。


由良と八重

嘉位と香織と楓は車にのり、


由良と八重を、下ろし、

嘉位達も屋敷へ


屋敷について、着替えをすませ、食事をとった。

嘉位

「楓も、由良の会社にいくかい?」

「お兄様、ありがとうございます。今日は、一夜とお茶の稽古がございますので、また、次の機会に」

嘉位

「わかった、行ってくる。楓、僕と香織は夕食を済ませてくる」

「わかりました、お気をつけて、お兄様、お姉さま」



嘉位と香織は車に乗り込み、由良と八重を迎えに行き

車は、由良の会社についた



会社に入ると、沢山のダンボール

そして、新緊急作業車両がずらりと、さらには、SUVも8台。新車である。


庶務の少しご年配お方に、案内され、システムルームへ

八重

「へーーーー、なんか、みているだけで、めまいがするわね」

香織

「ここは、異次元ですね」

嘉位は、裏に回ったり、前にでたり、目視で寸法を暗記していた

由良も、高さや、距離を目視で寸法を測り、暗記していた


由良

「こっちは、俺がやるから、エンジェルを、最後に気象庁と防災科学研究所に連結は、俺のKEYで」

嘉位

「わかった、大体長くて、5分」

由良

「かかり過ぎだな、2分だろう」

嘉位

「いや、立ち上げも含め、まだ、火すら入っていないから」

由良

「お、なるほど。では、やるかね」

嘉位と由良は、配線、電源投入後

まるで、ピアノ奏でるかのように、どんどん、システムを稼働させ、ランプが緑に変わっていくのがわかった

嘉位

「今から、エンジェルを繋ぎこんで、ビルドする、その後、バイナリーで稼働」

全てのランプが緑色に、なった。


由良

「よし、稼働」


そこに、財閥のグループ会社のシステム会社、ソリューション会社、セキュリティー会社が到着し

セットアップを開始すると、専務と話して居た。

専務取締役

「お手伝い頂けるとの事で、助かります。システム稼働にはどれくらいを要しますか?」

システム会社

「専務様、私共はプロです。2週間もあれば、全システム稼働致します、ご安心ください」

専務取締役

「2週間!それは、早い、最短でも1か月はかかると思っていました」


庶務のご年配の方が、15,6名をシステムルームに案内すると



セキュリティー会社の社員は、目をまるくし、驚いて

「ええええええええええーーーー!!」

システム会社、そんな、ばかな、

「え?立ち上がっている、そんな、そんなはずはない」


由良

「来て頂いて、ありがとうございます。火が入っていなかったので、立ち上げに」

嘉位

「5分もかかりました。連結もビルド済み、全システムオンラインです」


ソリューション会社、配線も完璧だ、組み上げるだけでも、確認を踏まえて、3日はかかるのに

「これ、お二人で?」


由良、嘉位

「はい」


嘉位

「聞いてくださいよ、エンジニアの皆様、社長ったら、酷いのですよ、火も入っていないのに、2分でやれと」

「パワハラですよ、パワハラ、職権乱用です」


由良は、笑いながら、

「ごめんよ、火が入っていないのは、見て居なかったから、実質2分だったね」


システム会社

「えええええええええ??!!!このシステムを、2分で構築完了ですか!!!!、無理ですよ、現実的に、無理ですって」

嘉位え?2分程度だろう、この程度

「確認済みですが、どうぞ、おさわりください」


ソリューション会社。確認するまでもない、全てオールグリーンだ、何があったのだ?

システム会社、凄い、全て動いている。調べるまでもない、エラーログもない。全でオールグリーン

このシステムは外部媒体を受け付けない、つまりソースコードは、その場で作らなくてはならない。それを、2分!


「し、信じられません」


専務取締役、1か月はかかると、それが2週間、え?

「え?2分?」

「社長様、山本財閥副社長様、あなた方は、何者なのですか?」


八重は、にこにこしながら、由良の腕に飛びついて

「わたしの、旦那様です」

香織も、にこにこしながら、嘉位の腕に、飛びついて

「わたしの、旦那様です」


ソリューション会社、美人さん、、、えええ、奥様?

「ええええええええええええ???」

「あの、私共、やれることが、何もないので、これにて、失礼致しますね」



八重と香織は、社会見学的に、新ハイパーレスキュー車両の説明受けて、

実際に、席に乗ってみて、感動していた。


由良

あれって、

嘉位

子供が

由良

喜ぶやつ

嘉位

だよな



時間がすぎ、17時で仕事を終えて、社員一同

焼肉屋に歩いて行った。


嘉位は、由良に

「社長、コーポレートカードは、10日に全社員分届くので、それまでは、僕が立て替えておきますね」

由良

「嘉位、あざーす」

嘉位

「嘉位、ご苦労 !」


由良、あ、そういうことか!

「嘉位、任せた」

嘉位

「了解です」


専務の案内で、各席に皆すわり

お座敷で、長いテーブルにそれぞれ座り

お店は、貸し切りとのこと


それぞれに、ビールを

由良、八重、嘉位、香織は、オレンジジュースを

専務取締役

「それでは、乾杯の音頭を社長より、お願い致します」


由良は立ち上がり

「ここから、始まる、そして、駆け抜ける、人々は言う、日本の会社に 八重 あり!」

「乾杯!!」


一同、かんぱーーーい


焼肉が追加追加、追加

流石に、自衛隊、消防ハイパーレス隊員、食べる、食べる

お酒もどんどん、頼んで行った。


由良は分厚い、紙袋を取り出し

「専務、2次会、3次会も構いません。キャッシュはこちらをお使いください」

「領収書はお願い致します」

「僕らは、20時前には、お店を出ますので」

専務

「社長、ありがとうございます」


庶務のご年配の方が、ビールをもって、由良、嘉位、専務のもとにやってきた


庶務のご年配の方

「あの、大変失礼かと、思いますが、ご質問してよろしいでしょうか?」

由良

「どうぞ、どうぞ、ね、専務」

専務

「そう、我々は家族ですから、わが社は社員一同、家族です」


庶務のご年配の方

「専務、ありがとうございます、社長、どこかでお会いしたことが、あり、昨日思ったのですが」

「社長、取締役のお二人、世田谷の新三年と、新高校1年の時に、わたしたち、新1年生にシニアの説明をして頂いた、方では?」

由良、嘉位

「そうです」


庶務のご年配の方、は、驚いて!!大きな声が出てしまい

「えええ!!!!!!日本代表U-15、ノーノーのお二人!!」


すると、サービスマンの方と、ハイパーレスキューの方も、ビールをもってやってきて

「なになに、ノーノーU-15悲願の、あああああ、そうだ!!!どこかで、見たことがあると思ったら」


サービスマンの方

「うちの子新中学3年、ヤングなのですが、先発で、優勝しましたが、おつむが、社長、学校どうにかならないですかね?」

ハイパーレスキューの方

「U-15、悲願の、ノーノー、それで、うちのせがれもね、新3年生で、ポニーで優勝した、捕手4番なのですが」

「これまた、おつむがですなー、パワーだけは人一倍なのですが、社長、高校どうにか、なりませんかね?」

庶務のご年配の方

「あら、知りませんでした、息子さん、野球をやっているのですね。うちの子は、シニアに。新1年ですけど」

「社長に頼んでも、あ、でもU-15の活躍があるから、どこかパイプをお持ちでは、たしか、和井田学園でしたよね?」


サービスマンの方、ハイパーレスキューの方

「和井田!!!そりゃ、天才の行くところだわ」

「高校、せがれ、どうしようか、悩むな。」


由良はタブレットを取り出して

「お子さん、優勝なさっているのですね、少し調べますね」

由良、お、ヤング2年夏で148Km凄いな、そしてポニー夏、ホームラン数が凄い、


由良

「俺ではなく、そこに座っていらっしゃる」

由良は声を大きく全員に聞こえるように

「こちらの、山本財閥 代表取締役副社長、筆頭株主様に、お願いすれば、決まりますよ」



従業員一同は、驚いて、由良と嘉位をみて、え?山本財閥の代表取締役副社長様、筆頭株主?


由良は嘉位にタブレットを渡し、動画も再生中であった。


嘉位、由良良くみているな、流石だ、ナイス。

「サービスマンの方、ハイパーレスキューの方、進学がお悩みですか、和井田学園で良ければ、特待生として、お迎えいたします。寮生活になりますが、それでよければ」


ハイパーレスキューの方は、驚いて

「え?本当ですか?お酒の席だからってーー」

嘉位は電話を取り出しながら、紙にお名前と中学校名と、所属クラブチームを記載するようにと


サービスマンの方、ハイパーレスキューの方

は紙に書き込んで、嘉位に渡す



嘉位は電話をスピーカーに切り替えて、

「夜分すいません、嘉位です」

理事長

「あら、副社長様、副社長様からお電話いただけるのなんて、嬉しいですわ」

嘉位

「理事長、和井田学園、野球部特待生を2名、お願い致します」

「お名前は、・・・・・」

理事長

「かしこまりました、明日にでも、手続きを行いますね」

「そちらは、今、盛り上がっていますわね」

嘉位

「はい、和井田の近くに、会社を1つ作りました」

「その、お祝いの場です」

理事長

「副社長様が、社長を就任でしょうか?」

嘉位

「いえ、理事長、副キャプテンの御手洗 由良が、社長の任、株式会社 八重 代表取締役社長を務めます。」

「僕は非常勤取締役、母、山本財閥会長、代表取締役社長も、非常勤取締役です」

理事長

「副社長様は、忙しいですわね。全てあなたの、思うように、しなさい。全てあなたの財産ですから」

「奥様は、いらっしゃいますの?」

香織

「はい、おばあ様、嘉位と一緒に、おります」

理事長

「お電話で、すいません、改めて、副社長様をお願い致します」

香織

「はい、おばあさま」

嘉位

「それでは、2名特待生、宜しくお願いします」

理事長

「もちろん、副社長様がお選びになりましたら、この世で逆らえる人等ございません。全ては、進むままに、それでは」



嘉位は、サービスマンの方、ハイパーレスキューの方に

「お二人の息子さん、和井田学園、特待生決まりましたので、あとは、中学校と、和井田の間で形式的な書類のみです。ご安心ください」


サービスマンの方、ハイパーレスキューの方

「ええええええええええええ!!!」

「あ、あ、ありがとう、ございます」

「かーちゃんに、電話してきます」

「俺も、嫁に電話してくる!!」


庶務のご年配の方

「うちも、高校選びの際は、ご相談に乗っていただけるのかしら?」

由良

「もちろんです。お子さんの野球、世田谷!是非、日本を制してください、楽しみにしています。」

「俺も、嘉位も、たまには、世田谷に顔を出しに行きますので」

「まずは、今年の夏、俺らを見て居てください。和井田が甲子園に出ます」


八重は、スマホの時計をみて、由良の腕に抱き着いて

「旦那様、旦那様、そろそろ、お時間です」

由良、あ、もうそんな時間か、

由良

「専務、そろそろ、僕達は抜けなくてはなりませんので」

専務

「あとは、お任せください」

「中締めは」

嘉位

「やめておきましょう、このテンションを崩したくないので、ひっそりと退席致します」

専務

「副社長様、ありがとうございます」


こうして、由良と八重、嘉位、香織は帰宅した



帰宅後、お風呂に入り、

翌朝、学校へ

楓は、なぜか、スキップ、スキップ

香織

「嘉位、嘉位、楓ちゃん、なんか、とても嬉しそうですよ」

嘉位

「そりゃ、連に会えるし、たぶん、連に内緒にしているのだろうね」

香織

「マンション!!」

嘉位

「そう」


そして、みんなと合流し

嘉位

「今日、学校が終わり次第、名古屋に香織と楓と行ってくる。今日が終業式なので、その後は、由良と、せんさんに任せます」

授業も終わり

車が来て3人はお屋敷へ


「ただいまー!それでは、私服に着替えて、食事にしましょう」


香織、楓ちゃん、はりきっているなー


部屋で着替えて、広間へ

食事を済ませ、その後、千佳、一夜も別館で、着替えを済ませ

一同、執事の方の運転で、車にのり


名古屋へ向かった。



道中


香織、千佳さん、一夜さん、かわいい

「千佳さん、一夜さん、かわいいです。初めて、私服を見ました。」

千佳は少し照れて、一夜も少し照れていた

「かおは、そうでしょうね、お兄様もでしょう」

嘉位、え?僕

「うん、そうだね」

香織、聞いて良いのかな、聞きたいから、聞いちゃおう

「千佳さん、一夜さん、どうして、山本のお屋敷のメイドさんになられたのですか?」

千佳と一夜は顔を見合わせて、頷いて

「一夜、話は少し、長くなりますが、宜しいでしょうか?

香織!!一夜さんが、話した!!!



一夜

「あれは、私たちが丁度高校3年生を迎えた春です」

「真田一夜、真田のお家は、長野です。」

「ゴルフ場と、スキー場を経営していました」

千佳

「猿飛は、真田の家のおちかくに、旅館やホテルを経営していました」

一夜

「しかし、時代の波に乗り遅れ、ゴルフ場はほぼ、利用されない」

「スキー場も、まったく」

「設備維持にお金がかかり、銀行という、銀行に父と母は頭を下げて借り入れを」

「それでも、支払えず、従業員への未払いも続き」

「父は、手を出してはいけない、金融会社に、従業員の給料だけでもと、1000万の借り入れを」


千佳

「スキー場、ゴルフ場が衰退していくと、平行し、旅館、ホテルの利用も減り」

「赤字、赤字、私は高校を辞めるつもりでいました。」

「真田と同じように、猿飛も、銀行の借り入れが膨らみすぎ、」

「父は手を出してはいけない、金融会社に3000万円の借り入れを」


一夜

「借金は、あくまでも従業員の未払いに補填、そうなると、もう収入源はありません」

「私は学校の帰り道に、変な集団に襲われました。」

「そこは、一網打尽に返り討ちにしましたが、」

「それからという日々、毎日、毎日、取り立てと嫌がらせの日々」

「わたしも、高校を辞めようと思いました」


千佳

「猿飛も同じように、毎日、毎日の、取り立て、嫌がらせに会い、もう、ここまでだと」

「父も母もなすすべがなく、食事もとれない日々が続きました、そんな時に、真田の家に集まるようにと連絡が、家族全員で」

「父と母は、覚悟を決めたそうです。せめて、末の娘だけでも、逃がさないと」


一夜

「真田の家に、猿飛、内藤、甘利、板垣の5家、家族全員が集まりました」

「もう、それぞれ経営は破綻しておりました」

「皆、やつれていました。疲れ切っておりました。生きていく希望がありませんでした」


千佳

「内藤、甘利、板垣も、メイドです。」

「もう、ここで、死ぬしかないのだと、そういう展開を感じていました」


一夜

「既に、泣く、涙すら、彼果てており、絶望というのは、こういうものだと」

「その時、真田、そう、父がいうのです」

「父は、今日まで良く堪えぬいてくれた。もはや、成すすべは無い。」

「しかし・・・」


千佳

「その時です、真田のお屋敷に、ホワイトナイトというべき、1台のリムジンが停まりました」


一夜

「そこから、中に入って来た、かたこそ」

「大奥様、当時山本財閥社長、現山本財閥会長兼社長 様です」

「社長様は、全て5家の借入証に、完済証明証を、5家にお渡しました」

「社長様は、全て、可決済みです。ご安心ください。」


「父は、最後の望みを、山本財閥に、恐れ多くも、かけあっていたのです。」

「自分の命と引き換えに、せめて、娘だけでも」


「大奥様、社長様は、さらに、5家、それぞれに、3000億円を出資してくださり」

「従業員を呼び戻し、再建を、そして、山本財閥のグループへ」


「5家は願ってもいない、申し出に、頭を下げました」


千佳

「そこに、私、一夜をはじめ、全5名のメイドが末の娘としていました。皆高校3年生」

「大奥様、社長様は、私達に、大学卒業までに、あらゆるものを極めなさい」

「そして、卒業後は、山本財閥のメイドに。年俸制1億円固定は規約」


「5家の両親は、驚いて、驚いて、それは私達も同じです」


一夜

「その後徐々に5家の事業は回復していきます。私達5名は、一生懸命勉強、習い事をありとあらゆるものを習得し」

「東京大学へ、そして卒業後、約束通り、山本のお屋敷に努めて、今現在に至ります」


香織、波乱万丈とは、まさに、この事。わたしは、何を言えばよいのだろう


千佳

「幼少期は裕福な家庭でした、明るく、毎日が楽しく、青年期は、辛い日々が続きました」

「大学では猛勉強をしました」


一夜

「その中で、千佳は首席です。それから、お勤めを。」

「楓お嬢様が、小学校5年生の時です。わたくしが、担当」

「小学校6年生が終わるころに、副社長様が海外から、戻られ、千佳が担当に」


「早かったなー」

「でも、まだ、来年の夏までありますからね」

「一夜、幸せになってくださいね」


香織

「千佳さん、一夜さん、なんといっていいのか、言葉が出ないのですが」

「幸せになってください」


香織

「お話して頂き、ありがとうございます」


香織は、話題を変えようと

香織

「そうだ、千佳さん、千佳さん、嘉位は、千佳さんを見て」

「そう、その、その、ですね」

「あの、ですね」

「嘉位は、千佳さんにエッチな事を、しなかったのですか?」


嘉位は聞いていなかったが、そこだけ、耳にしてしまい、お茶をこぼしてしまった。


香織は、ジロりと、嘉位みて、なんですと!!

嘉位、ないない、ないない、と拭いて。


千佳

「奥様、お話しなければ」


香織え、あるの、やっぱり、そうよね、千佳さん美人ですもの、やはりあったのね


千佳

「お屋敷の掟があり、いかに当主様でも、メイドに手を出す事は許されません」

「手を出した場合は、娶ること。それが決まりです。」

「また、わたくしども、メイドからもありません。」

「これは創業者からの習わしだそうです。つまり、山本にお仕えし、嫁ぐことで、財閥との縁を増やすと」

「ですので、副社長様、は、一切、手を出してくれません。」


千佳、笑いながら

「少し、いたずらはしました、オンナですから、メイド服のボタンをはずして、少し露わにしてみて、副社長様をお出迎えしたり」

「下着が見えるような恰好で、雑巾がけをしたり」


一夜

「千佳!そんなことを、風紀の乱れはお屋敷の乱れですは、厳罰ですよ」


千佳は、ニコニコしながあら


香織は、なにか、暗いオーラーを発して、嘉位をみていた、紫色のオーラーが見える。

嘉位、だから、ないからね。ないよ




千佳

「奥様、酷いのです、副社長様は、少し、色っぽく攻めてみたのですが、まるっきし、見向きもせず」

「はっきり言って、オンナとして、傷きました!まったく、すこしは、触ってくださっても構わないのに」

「なんというのでしょう、こう、オンナを前にだして、せめているのに、まるっきし、無関心」

「あまりにも、酷い、酷い」

「お茶をお配りするときに、お胸をおしつけて、見たことも、実はあります」

「それなにのに、ですね、まるっきし、無反応、お話もしてくれません。」

「女として、もう、私はダメなのだと、ショックでした。」

「副社長様に気が無いというのは、嘘になります。それは、もう、私で良ければ、全て差し出して構わないと」

「それなのに、それなのに、どんなに、少し、エッチなかっこうをしても、見向きもせず」

「無関心」

「ひどくないですか、わたし、ダメなのですか?」

「どこが、だめなのですか?」

「そんなに、目立つようには、攻めていませんが」

「なんとなく、人が居ないときに」

「要所、要所で、色仕掛けを」

「窓を拭きながら。あえて、下着が見えるように、高い窓を拭いているのに」

「副社長様は、いっさい、見ようともしません」

「おかしいのです。」

「私は、オンナとして、自信がなくってきます」

「あえて、メイド服のボタンをはずして、廊下の雑巾がけを、副社長様めがけて、しているのに」

「副社長様は、わたしの、胸をみようともせず」

「もう、わたしは、オンナ、いや、もう、魅力が無いのだと」



楓・・・・これ、かおの、マシンガントークと変わらない


一夜も、これ、は、奥様のマシンガントークと変わらない


香織、あれ、こういうの、どこかで、見たような、あ、わたし、わたしだ。



楓、一夜、香織は、大笑い!!!



楓は大笑いしながら


「千佳さん、おかしいです。笑いが止まらない。それじゃ、かお と変わりません」


一夜も笑いながら

「そう、楓お嬢様のいうとおり、これは、奥様とかわりませんよ」


香織は真っ赤になりながら

「え?わたし、わたし、こんなには、なってないですよ」


千佳、一夜、楓、はさらに、大笑いし



「その10倍は、なっています!!!!マシンガントーク!!!」




香織、じーーーと、嘉位をみて

千佳、じーーーーと、嘉位をみて



嘉位?え?ええ?

もしかして、

また、

僕、

怒られているの!



香織、千佳は見つめあって

せーーの


香織、千佳


「まったくもう!!!」



千佳、一夜、楓、香織は、大爆笑し


嘉位は、なんのことかわからず?



車は、名古屋のホテルに到着したのであった。



< つづく >


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