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第一九二話 それぞれの、いろいろな、お姫様、そう、お姫様


朝、嘉位と香織は起きて、練習場へ

ストレッチをし、香織も一緒に、ランニングをし、汗を流していた。


香織は、汗を拭きながら

「いよいよ、今日ですね。まさか、八重と一緒になんて、考えてもいませんでした」

嘉位

「由良に初めて伝えたときは、両家をお願いと、言ったのだけれど、由良は後の事も考えていてね」

香織は、ドリンクを飲みながら

「あとの事とは?」

嘉位も、ドリンクを飲みながら

「中曽根家で、祝いの席を設けた場合、八重さんのお母さんが、夜な夜な一人で片付けをしなくては、ならなくなり」

香織

「確かに、後の事を考えると、楽しくお酒も飲めないですものね」

嘉位は、タオルをとって、汗を拭いて

「うん、由良の機転だね。僕はそこまでは、考えていなかったから」

香織は、嘉位のタオルを受け取り

「普通のお家は、メイドさんなんて、居ませんものね。」

嘉位

「では、軽く、シャワーを浴びてから、昼食をすませて、着替えようか」

香織

「あの、嘉位、少し長く、お風呂に入りたいのですが」

嘉位は、練習場を閉めて

「うん、わかった。僕は先に出て、玄関に用意したりしておくね」

香織、嘉位の手を繋ぎ

「はい!」


嘉位はシャワーを済ませて、部屋に戻り

千佳さんに連絡をして、本5つをお願いした。

千佳から、直ぐに返信があり、かしこまりましたと。


部屋を出て、広間で香織を待つことにした。


嘉位

「千佳さん、明日、お昼には帰ってきます。僕と香織、由良と八重さん、4名で」

「そこで、焼肉が食べたいのですが、外雨ですから」

千佳

「はい、大丈夫です。無煙のものがございますので、料理長に伝えておきます」

嘉位

「戻ってきたから、一回練習場で、由良と練習をし、その後お風呂に、入り、その後、焼肉で」

「流石に、そのころには僕もお腹すいていますので」

千佳

「かしこまりました」

嘉位

「楓と、一夜さんは、着いたのかな?あちらも、今晩お食事会ですよね?」

千佳

「はい、楓お嬢様から、伺っております。連様と、楓お嬢様、連社長、奥様と」

嘉位は、お茶を飲み干して

「一夜さんは、一緒ではないのですか?」

千佳は、嘉位のお茶を入れ。

「はい、副社長様と、御一緒できる8日に、設けて頂きましたので、一夜は、今晩の食事会は参加せず、ご家族でとの事です」

嘉位

「それもそうだね、了解、そろそろ、香織来るかな?」


と話して居ると、香織が広間にやってきた。

香織

「嘉位、長くなってすいません。それでは、お昼を千佳さん、お願いします」

千佳

「奥様、かしこまりました」



食事を終えて、部屋に戻り

香織は、嘉位に買ってもらった、服に着替え、ネックレスを、時計と、それと、指輪

クローゼットの宝石箱から、指輪を出して

あらためてみると、ものすごく、大きく、キラキラしていた。

香織は、じっと、指輪を見て居て、楓ちゃん言っていた事を思い出していた

この指輪は、嘉位が海外に出る前に、オーダーした特注品であると。


嘉位も、スーツに着替え、ネクタイをし、時計をし、

二人は、車に乗り込み、八重の家に向かった。

雨はまだ、降っている。



八重の家につくと、

由良と八重も着替えており、スーツケースをもって、車に乗った。


車は、ロイヤルへと向かった。


由良

「おはよう、というか、もう夕方だが、嘉位、ありがとう」

八重

「ねー、流石、副社長様、ありがとうございます」

香織

「4人時計、お揃いだし、八重、ドレス奇麗!由良君からのプレゼントのネックレスも」

八重

「凄いよね、もう、凄すぎて、半年前なら考えられない、もう、私たち、お姫様よね」

「香織の指輪、それ楓ちゃんが言っていた、婚約指輪ってやつ?」

「凄い、大きい!!流石に、それは、わかるわ、学校ではつけられないものね」

香織

「うん。今日で3回目。箱から出したの」

嘉位

「八重さんも、大丈夫だよ。な、由良」

由良

「もちろん、お楽しみ」

八重

「え?いいの、いいの?」

由良

「まだ、先ね。先。」

八重

「先って、5年、10年、15年、もしかして、おばーちゃんになってからとか?」

香織は、クスクスと笑いながら

「流石に、それは、」

嘉位、サプライズではなくなってしまうだろうに

「その話は、ここまで、ただ、心配なのはわかるから、八重さん、年内。それで、良いかな?」

八重はニコニコしながら

「はい、キャプテン!楽しみにしています」

香織

「嘉位、その、かっこいいです、そう、その紫のネクタイ、似合っています」

「わたし、紫色好きなのです」

八重

「まえにも、そんなこと、香織言っていたよね、あ、下着選びの時だ」

嘉位

「入学式の時、紫の下着だったものね」

八重

「ええええ!!なんで、紫と?もしかして、本当はすれ違うだけの暗記といいながら」

「ぜんぶ、透けて見えるとか?」

由良は、大笑いし

「ないない、魔法じゃあるまいし」

「暗記は誰にでも、持っているものだから、透視とは違うよ」

香織は、疑問に思い

「え?でも、嘉位どうして、入学式に私の下着が、紫を履いていたのを知っているの?」

嘉位、え?気が付いて居ないのか?

「え?だって、入学式の時、風が吹いていて」

由良

「お、ラッキースケベか?」

八重

「でも、入学式って屋内よ。」

香織

「うん。そうだよね、風は無いものね」

八重

「さては、スマートフォンで、隠し撮りとか!キャプテンのエッチ!」

嘉位、え?香織、え?

「香織?え?本当に?入学式の日、思い出してみて」

香織は、なんのことだろう、胸を鷲掴みにされ、揉まれたの、手はなさず、ずっと、揉まれて

「え?お胸の事ですか?」

嘉位

「ええええ!!その前に、会って居るよ、僕と香織!」

香織?え?お胸をもまれる前に、わたしと、嘉位が会っている?どこで?え?

「え?えええ?ええええ?」

嘉位

「入学式の日、風があり、桜が舞い散るなかで、飛んで行ってしまった、プリントを拾ってくれて」

「手渡してくれたのが、香織、その時風もあって、スカートがめくれて、紫の下着が」

「それが、はじめての出会い」

「けして、む、むね・・・。いや、ぶつかった時が、はじめての出会いでは、無いよ」

香織、え?あ、ああああ

「ああああ、そんなこと、ありました、ええええーー、わたし、始めたあったのは、揉みまくられたときかと」

八重

「うわ、キャプテン、そんなに、揉んでいたの?」

由良は笑いながら

「まじかよ、嘉位!!」

嘉位

「そんなに、は、え?でも、本当に、香織、覚えて居ないのだ。初めての出会い」

香織

「うん、今思い出しました、確かに、嘉位に揉まれるインパクトが強すぎて、あれが出会いだと」

「その前に、あっているのですね、いや、会いました。確かに」

八重は、笑いながら

「うわ、キャプテン、てっきり、おっぱい星人だから、香織にぞっこん、なのかと」

嘉位

「由良だって、同じだろうに!」

由良は、どうどうと

「当然!男子たるもの、当然の正義であり、八重の言う、星人様は、誉め言葉!」

八重も笑いながら

「そんなわけ、ないでしょうに、ところで、昨夜の香織、凄かったね」

「香織とキャプテンっていつも、お医者さんごっこ、しているの?」

由良は、顔が赤くなり

「嘉位、まじかよーー!」

嘉位

「そんなわけ、」

香織がわってはいり

「いつも、そうですよ、嘉位は、私の事をいろいろと」

嘉位

「わ、香織、それだと、瞳さんと同じになる」

一同、大笑い

八重

「でも、いいな、由良、わたしと、お医者さんごっこする?」

由良

「もちろん!!!」

八重は、顔がまっかになり

「もう、由良ったら、じゃー、気象予報士さん、私と天気予報ごっこ、しようか?」

由良は、顔がまっかになり

「気圧の谷が、二つあり、」

嘉位

「うわ、旨いな!それ!」

香織

「嘉位のえーーちぃーーー!」

そろそろ、ロイヤルにつく。


嘉位

「では、そろそろつくから、軽く、説明するね」

香織

「谷間の?」

嘉位

「いや、これからかの、スケジュール!スケジュール」

「まず着いたら、僕がチェックインする」

「そして、ルームキーをそれぞれに。渡しておくね」

「蓬田家、御手洗家、中曽根家、両夫婦は、それぞれ、夫婦でスイートを」

「僕と香織、由良と八重さんは、ジュニアスイートを」

「部屋に荷物を置いたら、18時から食事」

「食事は、個室、京料理、別々ね」

「食後、一度ラウンジで、挨拶と顔合わせ」

「その後は、各部屋へ」

「翌朝は、部屋食9時」

「僕らは、朝食後、12時にロイヤルを出て、屋敷へ」

「3家のご両親は、12時から、昼食、中華。食後、送迎」

「ルームキーは、僕から、みんなに渡すので、それぞれの両親へ渡してね」


では、降りようか

ホテルマンが扉を開けてくれて、荷物を運んでくれた


嘉位は、フロントに行き

フロント

「お待ちしておりました、副社長様」

「全てご準備が出来ております」

嘉位

「うちに、引き落としで良いかな、それと各食事、飲み物、エステ等は、部屋づけで、僕に回してください」

フロント

「かしこまりました。こちらが、それぞれのルームキーになります」

嘉位

「ありがとう、明日、先に4名は出ますが、6名分は中華、これも、僕に回してください」

「引き落としで」

フロント

「かしこまりました」


嘉位は、香織たちのもとへ

嘉位はカードを取り出して

「まず、僕ら4名のルームキー」

「そして、これが、蓬田家、香織に渡すね」

「これが、御手洗家、由良に渡すね」

「中曽根家を、八重さんに」

「それぞれ、みんなから、ご両親に手渡してください」

「18時に、入り口に集合で」

「飲み物、追加、その他エステ等、全て部屋付けで、うちが持つので、お気になさらずと」

「明日の朝食が9時、部屋食、12時に中華、を伝えてくれれば良いかな」

「僕らは、明日はご挨拶を済ませたら、屋敷に向かうから、その旨も伝えて欲しい」

由良

「嘉位、了解、時間あるから、いったん、部屋だな。恐らく着いたら、連絡あるから、迎えにいって、それぞれの部屋に案内する」

嘉位

「由良、任せる」


その時、男性が歩いてきて

支配人

「副社長様、この度はおめでとうございます」

嘉位

「ありがとう、支配人、こちらが、妻の」

香織

「香織と申します。宜しくお願い致します」

支配人

「香織様、お美しい。」

嘉位

「今後、多々お世話になりますから、妻、香織をお見知りおきください」

支配人

「かしこまりました。」

「11月末のご結納式の後、当ホテルで宜しいのでしょうか、記念館ではなくて」

嘉位

「記念館は、顔合わせ程度で、和井田になじみの方々ですので、ロイヤルで」

支配人

「副社長様、ご用命頂き、誠にありがとうございます」

嘉位

「それでは、僕らはいったん、お部屋に向かいます」


嘉位達は、部屋に向かった。


由良と八重

八重

「うわー、ここも、広い!し、外、外!すごい、雨でも、良く見える」

「由良!!!、ゆーーら、ゆーーーーらー」

「あのね、あのね、もう、月の女の子、終わったから、大丈夫よ」

「由良、お風呂はいろうよ、お風呂」

由良、うわ、なんで、こんなにテンション高いのだ

「八重、お風呂は、夜ね。今、お風呂に入ると、せっかくのドレスが、」

「それに、お風呂・・・だけでは、そうなると、お出迎えが出来ないから」

八重

「ええええええ、じゃーチューして!」

由良は、八重にそっと、唇を合わせた


一方

嘉位と、香織

香織は嬉しそうに

「ここも、奇麗。広い。あそこに見えるは、嘉位、もしかして?」

嘉位

「うん、和井田大学、そして、そこから、こっち、にある、そうそれ、それが、せんさん、瞳さんに」

香織

「うわー、こんなに、周りがなくて、どーーーんと、目立ちますね。凄い!」

嘉位

「12月に見に行こうね」

香織

「うん!」

「あ、電話だ。お母さんだ」

嘉位

「良いころ合いだね、迎えに行こう。」


嘉位と香織は、フロントまで降りて

迎えに


蓬田の父

「これは、これは、副社長様、本日は・・・」

香織

「お父さん、とりあえず、お話は、食事の時にでも」

「お母さん、これが、ホテルのキーね」

蓬田の母

「香織、ありがとう」

香織

「これから、お部屋に案内するね、それで、18時からお食事で」


嘉位と香織は、ご両親を部屋に案内した。


一方入れ替わりで、由良と八重も、出迎えをし

部屋に案内した。


それぞれ、少しばかり、部屋で寛ぎ18時前になったので、

部屋から出て

嘉位は、由良を見つけて、由良のもとへ


嘉位

いつもの

由良

助かる

嘉位

もっていけないから

由良

わかっている

部屋に置いてくる


八重、また、あの二人、目で話して居るよ

由良は部屋に戻り、

合流。


各家のご両親も、お店前で合流し


嘉位

「それぞれのご挨拶は、お食事後に、ロビー、ラウンジで」

「まずは、それぞれ、個室、別部屋でお食事を」

「では、入りましょう」



由良と八重

御手洗夫婦

中曽根夫婦


そこは、和室であった。


両家のご両親が席について、最後に由良と八重が席へ


飲み物をそれぞれ選び

注がれた。


由良

「この度、ご足労頂きありがとうございます」

「改めまして、正式に、11月に結納式を明治記念館にて行います」

「宜しくお願い致します」

「本日は、既に御両家お顔を合わせております。」

「これは、わたくし、からのプレゼントという形になります」

八重、なにか事前合わせが、キャプテンとあったのね

「なんだか、改めると、照れちゃうね」

「それでは、由良のお父さん、音頭を」

御手洗の父

「本当に、おめでとう。このようになることを、産まれた時から、願っていた」

「二人に乾杯!」

かんぱーーーーーい


お料理が前菜から、運ばれてきて


中曽根の父

「だから、いっただろう、おてあらいやえーーー になるって」

御手洗の父

「また、それか、ネタないの?」

中曽根の父

「お前、先輩に向かって!でも、嬉しいよな。俺たち親族だぞ」

御手洗の父

「あ、やっとだな。念願の!」


食事は次、次、そして、ワイン等、お酒も沢山運ばれてきた。日本酒も


八重は笑いながら

「念願って、これは、私と由良の話よ、まったく」

御手洗の母

「八重さん、奇麗ねドレス、そして、ネックレス、時計も」

八重

「このネックレスは、由良からのプレゼントなのです、お母さん」

御手洗の母

「あら、そうなの、知らなかったわ。由良もやるわね」

由良

「なんで、みんな、リラックスしているのか、それもそうだ、全員和井田だからだね」

中曽根の母

「そうだね、由良」

中曽根の父

「ところで、結納式」

由良、焼き物に手をつけながら

「お父さん、結納式は、山本、蓬田家と、御手洗家、中曽根家、それに」

八重

「山本家と豊田家、3組同時に、明治記念館で同日に。」

八重の父

「豊田家、そういう事なのか」

お酒を追加し


御手洗の父、お赤飯を食べ始まり

「頂いた、あの日本酒が、蓬田家のお酒という事は、先ほどいらしていたのが、蓬田家なのかい?」

由良

「そう。食後に、顔合わせをします」

御手洗の父

「凄い事を、副社長様はお考えになる」

八重

「ま、そういうところの、お話は、食後でラウンジで、今は、私たちね。お酒も、どうぞ」

八重は、両家の父、母にお酒を注いで

中曽根の母

「結納式、お二人は結婚は、いつごろを予定しているの?」

御手洗の父

「明日でも良いぞ!良いぞ!」

「どうだ、子供出来たか?由良?」

中曽根の父

「どうだ、子供はまだか?八重?」

八重、まだ、早いでしょうに

「まだ、高校生よ、高校生!」

御手洗の母

「べつに、良いじゃないの、わたしが、子育てするから」

中曽根の母

「あら、わたしもよ、御手洗さん」

由良は、両家にお酒を注いで回り

由良

「これは、八重にも誰にも話していない、俺と嘉位で決めたことで」

「八重、結婚式は、高校三年の12月に明治神宮で」

八重、えええええ、知らなかったよ、嬉しい、嬉しい、そんなに早く結婚できるなんて

八重は、驚きと、嬉しさで、泣いてしまった。

八重は泣きながら

「ゆ、ゆ、、ゆら、あ、あり、ありがとう、うれ、うれしい」

御手洗の父、中曽根の父

「由良、良く言った!」

由良

「もちろん、そのまま、和井田の大学に進みます。俺も八重もね」

「大学では、俺と八重は家を出ます。4年間、二人で生活をします」

中曽根の母

「少し、寂しくなりますね、でも、まだ、丸々2年ありますから、由良、遠慮なく甘えてくださいね」

由良

「ありがとうございます」

御手洗の母

「4年間の生活というけれど、住まいはどうするの?由良」

由良

「既に、決まっています。これは嘉位との約束で、伏せていましたが」

「今日お話しすることになっており、この場で、八重も知りません」

八重?え?なんのこと、家から出る、大学は新しい生活、知らない、知らないよ

由良

「夜も更けてきましたから、見えませんが、明日明るくなれば、部屋から、和井田大学の近くに」

「マンションが既に立って居ます。引き渡しは今年の12月です。俺と八重がそこに入るのは、1年後になります」

「八重に驚いてもらおうかと、内緒にしていました。」

御手洗の父

「それは、そうだとして、お金は?この近辺のマンションなんて、相当な金額だぞ」

由良

「これも、本日解禁となりますが、俺と嘉位で会社を設立します。親株全て山本財閥出資の元」

「民間のレスキュー会社になります。その会社に俺は、代表取締役社長に就任します」

御手洗の父

「会社をもう1つ作ることは、前回、副社長様がおっしゃっていたが、まさか、由良が社長とは」

「うちの会社はどうする?」

由良

「もちろん、御手洗の会社を継ぎます。それは会長の意思でもあり、父の意思でもあります」

「設立する会社は、既に山本財閥が、要所、要所で活動している民間レスキュー会社が複数社あります」

「その会社を取りまとめる形になり、全山本財閥の民間レスキュー会社の上に立ち、指揮を握ります」

「御手洗を継ぐ際には、適任者に引き継いでもらいます」

中曽根の父

「設立の意義は、副社長に聞いております。正月の地震、その他での、災害対応があまりにも遅い」

「これを民間で解決すると、伺っています」

八重、え?え?なんのこと、え?由良、社長様なの?え?

中曽根の父

「既に、手続きは進んでいます。わたしが非常勤弁護を務める事も、指示を受けています」

「いや、正直、由良が、社長というのは、驚いています。設立は週明けと。」

由良

「はい、そうなります。その為、気象予報士の資格は必要不可欠だったのです」

御手洗の父

「え?由良、気象予報士合格したのか?あの狭き門を、それも、高校1年生でか?」

中曽根の母

「そうです、もう、合格を見た時には、それはもう、驚いて、驚いて、御手洗さんは御存じだと思っていました」

御手洗の母

「いえ、いま、知りました、今日は、とんでもない話が、優秀過ぎる息子に、母は何もできませんが」

御手洗の父

「そういう事か、会社の収入源でマンションを、由良、あっぱれである!」

八重は、また、泣いてしまい、知らないよ、知らない、マンションも、結婚も、そして由良が社長なんて

八重は、泣きながら

「ゆ、ゆ、ゆら、おど、おどろき、すぎ、過ぎて、なにを言って、言って、うえーーーん」

八重は子供のように、泣き出してしまった。

御手洗の母も、驚いていて

「八重、それは、驚くわよね、わたしも、想像すらしていなかったし」

御手洗の父

「由良、会社の事は任せなさい。」

由良

「ありがとうございます」

八重は、泣き止む事ができず


由良は立ち上がり

「あらためてまして」

「この場をお借りして」

「今年の11月末に、明治記念館にて結納式を行います」

「高校3年の12月に、明治神宮で、俺と八重は結婚します」

「和井田の大学に、俺と八重は進学します」

「4年間の生活拠点は、この場の近くのマンションになります」

「さかのぼり、週明け、非上場 株式会社 八重 を設立、代表取締役社長に就任します」

「社名八重は、文字のごとく、多くを束ねる事を意味しています」


由良は、少し、間をとり


由良は、全体を見渡して


声を大きく


「本日は、私共の為に、お集まりいただき、誠にありがとうございました」


由良は、深く、お辞儀をした


御両家の両親は、大きな拍手を送った。


御手洗の父は、笑いながら

「できすぎた、子を持つ、親の立場が、ないなーー」

中曽根の父

「おてあらいやえー とか、言えなくなるな、想像の域を超えている、見事」

「本当に、八重をもらってくれて、由良、ありがとう、心よりお礼を申し上げる」


八重は、父の話を聞いて、もう、涙が止まらない



宴も終わり、退席することになり、ロビー、ラウンジに向かった

八重は嬉しすぎて、嬉しすぎて、まだ、涙が止まらなかった。由良の手を握り







一方


山本家と蓬田家である



こちらは、洋風の席であった。


嘉位

「この度は、ご足労頂きまして、ありがとうございます」

蓬田の父

「いやー、めでたい、めでたい。早速お酒を」

お酒が注がれ

嘉位

「それでは、蓬田のお父様、音頭を」

蓬田の母

「副社長様、しばし、お待ちいただけませんか、わたしから、香織に話さなくてはならい」

「いえ、誤らなければならない事が、2つございます。お酒が入ってからですと」

「その前に、宜しいでしょうか?」

嘉位

「はい、お母さん」



蓬田の母、香織を見て

香織は、え?なにを、誤るの?え?


蓬田の母

「香織は、酒造家の娘として授かり、いずれはどこかに嫁ぐ事になると」

「幼いころから、勉強、しつけ、習い事に日々」

「酒造家という事もあり、大人の男性、御年輩の巧、大人の女性、御年輩の女性が多数」

「お家に居る中で、育ちました」

「習字、お茶、お花、ピアノ、琴、バイオリン、礼儀、作法、お料理、ずっと、習い事漬け」

「小学生、中学生になっても、習い事の日々」

「小学生、中学生でも、お友達をお家に連れ来ることもなく」

「一人で、習い事、また、部屋で、お勉強の日々を送っていました」

「球道が野球を始めてからは、試合を見に行くことで、外に出る事もありましたが」

「基本はずっと、習い事に縛り付けられて」

「わたしは、厳しすぎました、本当にごめんなさい、香織、厳しい母で」


香織は、いえ、そのような、この経験があってこそ、嘉位の隣に居られるのです

「確かに、習い事は辛かったです。外で遊ぶこともなく」

「ですが、その習い事の数々は、実りました。嘉位という、男性に認められました」

「振り返ると、必要な事でした。経験、知識が無ければ、嘉位の隣に居られなかったと考えると」

「お母さんの教えは、正しかったです。むしろ、お礼を言いたいです。おかあさん、ありがとう」


蓬田の母

「そういって頂けて、母として安堵します。もう1つ」

「これは、謝っても許されない事でしょう」

「わたしは、嘘をついていました」

「嘘というわけではないのですが、ある時期が来るまで、嘘をつく事になりました」


「香織が高校1年生にあがり、ときおり、電話等をしている事もあり」

「だれか、良い人ができたのかしら、良かったと思いました」

「いままで、浮いた話もなければ、男性の影すら見えなかったので」

「少し、安心しました」

「それから、時が達、夏前でしょうか」

「とある、女性が蔵に訪れました」

「その女性は気品があり、和服がお似合いでした」

「突然、このように言うのです。」

「お嬢様は、今、辛い状態です。酷く傷ついています。これは私がしたことでは無いのですが」

「それを是正し、そこでやめさせる事も出来ました。しかし、私は非情にも」

「娘さんと距離を取ることにしました。」

「そう、息子は、あなた様の娘を伴侶とすると」


「申し遅れました、私、こういうものですと、名刺を渡され」


「山本財閥社長 とありました。確かに、どこかで見たことがあると思いました」

「その財閥と、うちの娘がなんで、どのようなかかわりが、一方的な話に、わたしは少し苛立っていました」

「財閥のお話があり、ご子息は、自ら伴侶を見つけたときに、全ての権力を、譲ると」

「そのご子息が選んだのが、娘、香織」

「では、何故大事な娘が、傷つくのでしょうかと、たずねました」


「ご息女様は、とある策略に陥り、この策略は私が、阻止しました」

「しかし、ご息女様は、阻止したことを知りません」

「身勝手な申し出なのですが、息子を海外に行かせます。その間、ご息女様は一人になり」

「何も、告げづに、海外に行った息子を、恨むかもしれません。」

「5年、10年、かかるかもしれません。親ばかですが、息子は超越しており、息子であれば半年で成せると」

「息子にもこの話はしました、どれくらいの期間かわかりませんが、海外で難儀な仕事があります」

「これは、息子でなくては、短期に終わらせることが出来ません。」

「ご息女と距離をとり、待たせることになります」

「待つことの辛さは、女として辛い、ですが、経験も必要。」

「女は受け身でございます」


「わたしは、何をいっているのだろう、勝手にと思いました」

「そこに、香織は学校から帰ってきました、うつむき顔で、どこか寂しそうに」


「その女性は、香織に対して、花を指さし、こちらはなんでしょうかと、たずねました。」


「香織は、それは、月見草です、丁寧に育てられています。花言葉は、無言の愛情」

「そういって、香織は会釈をし、家に入っていきました。」


「山本社長は、息子は素晴らしい女性を、無言の愛情。」

「蓬田様、」


「突然、名前を呼ばれて、わたしはびっくりしました」

「数々の失礼をお許しください。息子とお嬢様は同じ高校に通われる1年生です」

「先代の命により、息子が伴侶を連れて来た時に、婚姻が認められ、山本の当主となります」

「いつの日か、息子がご挨拶に来ると思います。その時にはお嬢様が、受け止めてくださるのであれば

「ただし、この話、時が来るまで、知らぬことにして頂けないでしょうか?」


「わたしは、言いました、まったくもって、身勝手なお話です。そもそも、当人同士があっての事です」

「いかに、この世界を制する山本財閥であっても、人と人、男と女、心と心は、制することは出来ません」

「素直に、はい、そうですかとは言えません」


「山本財閥の奥様、社長様は、突然、わたしのまえで、それもお庭で」

「土に膝をついて、何卒、何卒と、その場で、土下座で私に頼み込みました」


「流石に、これは冗談とか、おふざけのレベルではない」

「世界を制している山本財閥の社長様が、このようなわたくしに、額に土をつけているのです」

「わたしは、お顔をおあげくださいと、これはよほどの事、女として、わたしと戦っている」

「それも、完全に負けを認めて。わたしと対峙している」


「わかりました。しかし、娘が傷つく事は、親として、母として」

「山本財閥の母、息子なら必ず、やり遂げます。そして、先ほどお嬢様を見て、確信しました」

「素でありながら、美しい、容姿端麗、才色兼備とはまさに。」


「わたしは、山本財閥のお母さまの手をとり、女の闘いに、白旗で挑むその姿勢に」

「わたくしも、わかりました。この事は、深く、胸に刻み、次期が来るまで、他言致しません」

「そうつげると、山本の母は、その場で」

「ボロボロと涙をこぼして、山本財閥の社長様ですよ、それが、私の前で、ボロボロと泣いているのです」

「余程の覚悟があって、この話を、わたしにしたのだと」

「もう1度、わかりました。息子さんの成功を心より、お待ちしております」

「山本の母は、泣き止むことができず、そのまま、お車へ」


「わたしは、女の気迫に負けました。白旗で負けを認めて、挑んできた、山本の社長」

「それは、社長ではなく、一族の母、そして、一人の母としての覚悟」

「わたくしも、覚悟を決め、今日まで、知りながら、嘘をついて、黙っていました」


「香織、ごめんなさい、母が悪かったのです。もっと早く、このお話をしていれば」

「香織は、傷つかずに済んだのに、私が嘘を貫き通した為に」


香織は、泣いてしまった。既に、話は嘉位から聞いて居た。それを

あらためて、母の口から、言わなくてはいけない、と、母の責任感、そして私を想っていてくれたことに、


香織は、涙が、ボロボロと

しばらくの間、香織は、泣いており。


香織はやっと、落ち着いて、泣き止み、この一件は既に、嘉位が話してくれていたからである。

ただ、嘉位の話の中には、山本のお母さんが、跪いてお願いをするという事は、抜けていたが


香織は笑顔で、

「お母さん、大丈夫です。辛かったです。でも、その辛さを耐え抜いて」

「嘉位を信じ続けたからこそ、今私たちは居ます。お母さん、安心してください」

「私は大丈夫です。そして、私の全てを嘉位が守ってくれます」

「私も、全身全霊で嘉位を守ります」

「ですから、辛かった日々は、報われるためにあるのだと、この日の為にと実感しています」

「話してくれて、ありがとう、おかあさん」


蓬田のお母さんは、泣いてしまい

「ごめんなさいね、香織、本当にごめんなさい」

「副社長様、香織を宜しくお願い致します」


嘉位は、既に済んで居る事であったが、胸の奥に溜め込んでいたものを出せて、良かったと

その為に、席を設けたのだから。


嘉位

「では、あらためて、蓬田のお父さん、お願い致します」


蓬田の父、良いのか?良いよな?お酒のみたいし、

「では、お二人の祝福に、乾杯!!」


嘉位、祝福に乾杯って・・・祝福するから、乾杯をするのであって、間違ってはないけれど・・・。

ま、良いか


お料理が振舞われ、お酒も


食事が終わるころ

嘉位は、立ち上がり

「本日はありがとうございました」

「ここで、お話があります。伝えるべき時に、伝えないといけませんので、お聞きください。香織もね」

「11月末に、明治記念館にて、結納式を行います」

「高校2年生の11月末です。」

「高校3年生の12月に、僕と香織は、明治神宮で挙式します。結婚します」

「僕と香織は、そのまま和井田の大学に進みます」


香織?

え?

え?

今、

なんて?

なんと言ったの?

え?

結婚?

結婚って?


香織は、え?聞いてない、聞いてない、知らない

香織、え?結婚、えええ、

嬉しい、嬉しいに決まっているじゃない


香織は、嬉しくて、涙がボロボロでてしまい、予想すらしていない、嘉位の宣言に

「嘉位、あ、ああ、ありがとうございます。嬉しいです」


蓬田の母

「ま、素晴らしい、おめでとう香織」


香織は、泣きながら、

「あ、ああ、ありが、とう、お母さん」


嘉位

「ご存じ通り、先日山本財閥、代表取締役副社長に就任し、筆頭株主、山本の当主になりました」

「まず2つ、週明け、山本財閥持ち株会社、株式会社 八重 を設立します」

「株式会社 八重 代表取締役社長に、御手洗 由良が就任します」

「同週に、8日に、香織を、私の妻として、妹楓の結納の儀のご挨拶に、名古屋に行ってまいります」

「妹、楓は、豊田会長の孫、連と結納の儀を、11月末に、明治記念館にて」


香織え?今、八重?由良君が社長?嘉位、八重の事も考えてくれている、嬉しい、香織はまた泣いてしまい

「嘉位、ありがとう、八重の事を考えてくれて、ゆ、ゆ、ゆらく、、んを社長に」


嘉位は香織に微笑み

「それでは、席を外して皆さま、ラウンジのほうへ、香織、案内できるかい?」

香織

「はい、え?嘉位は?」

嘉位

「すこしだけ、席をはずし、直ぐに来る、先に行っているね」

蓬田の父

「副社長は、飲み過ぎたのか?」

蓬田の母

「副社長は、お酒飲んでないわよ、お父さん」

香織も、なきやんで、笑いながら、ま、良いか。結婚、結婚!


ラウンジには既に、御手洗家、中曽根家

そして、八重と由良が居た。


そこに、香織が、蓬田家を連れてきて


丁度、嘉位も合流できた


嘉位

「この度は、両家、めでたく纏まりましたこと、おめでとうございます」

御手洗の父

「副社長様、なにから、なにまで、ありがとうございます」

中曽根の父

「副社長様、週明けの件、問題ございません。全て済んでおります」

「また、由良と八重のマンションの件、ありがとうございます」

香織え?え?マンション、八重と、由良君、ああああ、そういう事か、せんさん、瞳さんの、もう、旦那様、大好き!

旦那様、サプライズ、サプライズと。


嘉位

「明日、朝食は部屋で、9時になります。僕と香織、由良と八重さんは、お昼前に、戻ります」

「皆さまにおかれましては12時頃から、中華の席をとってあります」

「そのほか、スパや、エステ等、全ての費用は部屋付きでお願い致します。」

「私からのプレゼントとして、お受け取りください」

「それでは、皆様、本日はありがとうございました。お部屋に向かいましょう」


嘉位は、歩きながら

「おっと、忘れるところでした」


一同は嘉位を見て

「僕と由良、香織も八重さんもですが、野球部は今年の夏、甲子園に行きます」

「そこで、夜、ね つけない 場合は、こちらに纏めてありますので、お使いください」


嘉位は、紙袋を

蓬田の母

御手洗の母

中曽根の母

に渡して、それでは、ごゆるりと

といい、皆部屋に入っていった。


由良と八重

八重

「うれしいいーーーーー!!旦那様、社長様!!!、ね、由良、今度こそ、お風呂はいろう!」


二人は長い夜を共にした


嘉位と香織

「かーーーーい、かーーーーい、うれしくて、うれしくて、もう、すごーーーく、ね、だからね」


こちらも、二人は長い夜を共にした






一方


御手洗夫婦


御手洗の父

「びっくりしたな、由良の社長就任、考えもしないし、マンションも」

「久しぶりに、ゆっくりしたな。いつぶりだ、こんなに仕事を考えずに」

「ゆっくり出来たのは、それも、スイートなんて、何時ぶりだ」


御手洗の母、あら、副社長の袋、あ、そういう、まーーぁ

「いつも、忙しいですからね、家でも、忙しいですし」

「今晩も忙しいのかしら?」


御手洗の父

「今晩はゆっくりするよ。」

御手洗の母

「ゆっくりする?お休みになられるのですか?」

御手洗の父

「え?・・・?」

御手洗の母は、いきなり脱ぎだして

「わたしも、女ですよ!5年もないんて」

御手洗の父

「ええええええええええ!!」



御手洗の夫婦もあつい、夜を共にした





こちらは


中曽根夫婦


中曽根の父

「八重、奇麗になったな。由良は社長か、凄いよな」

中曽根の母、あ、この紙袋、あら、やだ・・・

「八重は奇麗になりましたね」

「わたしは、どうでしょう?」

中曽根の母は、ベッドで寝っ転がっている、中曽根父に

近寄って

「わたしは、どうでしょうか?」

中曽根の父

「そりゃ、もちろん?」

中曽根の母

「もちろん?なーあーに?」

中曽根の父

「奇麗だよ」



中曽根夫婦も、情熱的な夜を共にした



そして、

蓬田の夫婦


蓬田の母、あら、あ、もう、副社長ったら、この袋


蓬田の母は、服を脱ぎ、下着をとり、全裸で


蓬田の父は、びっくりしてしまい、かあさん、どうしたのだ、裸で

蓬田の父、あれ、母さん、こんなに色っぽいというか、若い!


蓬田の父は、いきなり、蓬田の母に飛びついて



蓬田の両親も、激しい夜を過ごした。





その日のロイヤルは


どこか、なにか


揺れを感じるような


いや、揺れは感じないが





いや、やはり、いろいろな所が、揺れていたのであった。





< つづく >


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