表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

191/299

第一九一話 マシンガントーク、それは、顔合わせの前の出来事


香織、嘉位が帰宅

玄関には千佳、一夜が出迎えてくれた

香織

「ただいまー、雨なかなか、止まないですね」


千佳

「おかえりなさいませ、奥様、広間で楓お嬢様がお待ちでございます」


香織?楓ちゃん、広間?なんだろう

香織

「はい、では、少し、濡れていますから、着替えてから、すぐに行きます」


香織は嘉位の腕を引っ張って、部屋に入り、二人は着替えた

そこにメイドさん3名が扉をあけ、制服を預かってくれた。乾かしてくれるとのこと


香織は、嘉位の腕に抱き着きながら、広間につくと

楓ちゃんが、座っていた。


「お兄様、かお、お帰りなさい」


香織

「あ、楓ちゃん、時計!!付けたのだ。わたし、まだつけてない。どう?どう?見るからに、かっこいい、楓ちゃん!」


楓は、嬉しそうに、そしてスマートフォンを操作し、スピーカーに


楓は、連に電話をかけ、スピーカーに切り替えた

丁度その時、由良から嘉位に電話があり、無音にしていたが、コールに出て、スピーカーに


香織は、千佳を見ている。ずっと、見ている。

香織は、千佳を、何か言いたそうに、ずっと、見ている。

千佳?なんだろうと、奥様?


千佳

「奥様、いかがなされましたか?」


香織

「聞いてください、千佳さん、千佳さん、もう、凄いのですよ」

香織は、今日の事を思い出して、話したくて、話したくて、千佳に話しだしていた


千佳は、香織が話すことに注目した。

香織

「今日ですね、学校で、とんでもない事がおきまして」

「いきなりですね、女子生徒が倒れたのです。」

「またですよ、また、倒れたのです。」

千佳は・・・?また、とは

千佳

「同じ生徒さんでございますか?」

香織

「違うのです、違うのです、それも、女子生徒、教室です。」

「どさーーーと、倒れてですね、あ、おそらく、ですけどね」

千佳?何のことを、おっしゃりたいのだろう?奥様は?


香織

「それでですね、楓ちゃんが、私と八重を呼んでくれて、そして佐伯も、桜井も呼んでくれて」

「そこに、ですね、嘉位と由良君が、既に、倒れている女性に対応していて」

「それでですね、先生は、おろおろしいていて、何もできなくて」

「そこに、倒れこんで、辛そうに、痛そうに、このままでは、死んでしまうのではないかと」

「みんなが、女子生徒さんと、嘉位、由良君を見守っていて」

「そこで、ですよ、嘉位はですね、こともあろうに、女子生徒さんの下腹部」

「そう、女の子の大事な所、あれ?ちがったかしら、たぶん、大事なところです」

「嘉位はですね、女子生徒さんに、話しかけながら、いきなり」

「女の子の大事な所を、触っているのですよ」

「いや、医療行為です。それは、わたしもわかっています」

「でも、医療行為ですが、女の子の大事なところを、触るなんて」

「触りたいのであれば、私のを、触って頂いて、構わないのです」

「ですが、女子生徒さんの大事なところを、嘉位が、医療です、そう、医療行為です」

「それは、私もわかっております。そう、医療行為であることだと、ですが、学校で、ですよ、それも、女の子の大事な所を、教室で」

「もちろん、わかっているのですが、医療、それでも、嘉位は、女の子を触るのですよ、ま、医療行為ですけれどね、私だって、学校では我慢しているのに、触って欲しいのに、ま、医療行為ですけどね。」


連・・・香織さんって、こんなに話す人なのか

八重・・・香織、旦那しか見えていないからな

楓・・・この間のお昼休みも、凄かったし、お姉さま、お兄様の事になると、こんなにも変わるのだ、機関銃ですわ。

千佳、え?奥様、確かに、新学期がリモートになったと決まった時と、同じように、

千佳は、クスっと笑ってしまった。


香織

「千佳さん、笑うところではございません」

「それでですね、嘉位は女子生徒を、触り、そう、もう、女の子なのに、相手は女の子」

「女子ですよ、触りたいのであれば、わたしのを、おさわりになれば良いのに、あ、医療行為ですから、それくらい、私にもわかります」

「わたしだって、学校で、教室で、触って欲しいのに、それより先に、いえ、医療ですから、わかっています。医療行為」

「ですが、おかしいのですよ、そもそも、先生が何も出来ないということが、ですね」

「先生が、行えば良いのではないですか、先生というのですから」

「そう、学校の先生は、医師の資格をもっていれば、嘉位がこのように、女の子の大事な所を触ることなど、ないのです」

「嘉位は、医療、そう、医療行為です。それでも、先生に医療資格があれば、出来るではないのですか」


嘉位・・・。先生が、医療資格もっていたら、病院で働いて、医師としているのでは・・・


香織

「それもですね、嘉位が女子生徒を触っているのを、先生はただ、ただ、おろおろして、何もできず」

「嘉位の行為を、見守るだけ、先生が、ですよ、先生が、生徒、嘉位を、嘉位も、医者、あ、先生ですが」

「嘉位は、ですね、触っているのです、知らない、女子生徒ですよ、年頃の女の子」

「そんなに、さわりたいのであれば、わたしは、いつ、どこで、触られても良いのに、嘉位は、年頃の女の子に、ですね」

「わかっています、医療行為ですから、それは、緊急時には、致し方ない事、わかっております。わたくしだって」

「そして、私に断りもなく、年頃の女性をどんどん、触っていくのです、そう、それは、医療行為、うん」

「嘉位は由良君と抱きあげて、病院に、そう、医療ですから、そうなのです、緊急時ですし」


香織は、一呼吸おいて


香織?え?あれ?

「あれ、何の話だったかしら?」


嘉位・・・。


千佳は、クス、笑ってしまい

一夜も、クスクスと笑ってしまい、マシンガンみたい。


一夜、奥様は、こんなになるのですね。初めて見た態度に驚いて。でも、どこか、可愛くて。


由良

「香織さーん、香織さーん、俺の声聞こえるかな?香織さんのお話、スピーカー越しに聞こえているよ」

八重

「香織、香織、うん、わかっている、わかっている、香織は旦那しか見えてないから、香織、聞こえる?」

「香織さん、一言だけ、びっくりしました」


香織

「あれ?私何が言いたかったのだろう、千佳さんに」

「あ、そう、ですから、嘉位は私の事を、触ってください!いいですか、嘉位君!」


嘉位、え?もしかして、僕、怒られている?

「あ、はい。」


香織、は、どこか、スッキリしたようであった。


千佳は、クスクス、笑ってしまい


香織

「千佳さん、いかがいたしましたか?」

千佳、クスクスと、マシンガンだ。

「いえ、奥様、なんでもございせん」


一夜は、凄い、凄い、羨ましい!私も!


一夜は、香織の手を両手でとって

一夜は瞳を輝かせながら

「奥様、奥様が羨ましいです。わたくしも、奥様のように一途に主人を愛する女性になります」


香織

「あれ?え?」

香織は、少し落ち着いて

「あら?え?みんな、聞こえていたの?あれ?わたし、うん、医療行為ですね」

「え?いや、あら?あれ?」

香織は、あれ、何を言ったのだったかしら?でも、スッキリした。あれ?なんだったの?

香織は、冷静に振り返り、今の一連の発した言葉を・・・すると。


香織:

あああああああ、と顔が真っ赤になってしまった。


千佳

「一夜の言う通り、わたくしも、奥様のように、一途に主人を愛します。奥様は、嘉位様にお似合いです」

「いえ、奥様でなければ、副社長様を射止める事は出来なかったのでしょう」

嘉位・・・たぶん、違う。でも、どちらでも、良いのだけれど、香織はもっと、特別になにかが。


香織は、顔が真っ赤になりながら

「あ、あの、すいません、ところで、どうして、皆さん、お電話が繋がっているのでしょうか?」

「香織さん、嘉位さん、時計ありがとうございます。早速、今つけています」

八重

「香織!ありがとう、時計、時計よ、私もつけてみた、すごい!!初めて、つけたよ、ロレックス!」

由良

「香織さん、ありがとう、俺もつけてみたよ」


香織

「え?時計、あそうだ、楓ちゃんが時計つけているを見て、そうだ、それで」

「あれ、どうして、ま、良いですね」

「今度、嘉位と、お医者さんごっこをすれば」


一同、大笑い


由良・・・嘉位、大変だな、がんばれと心の中で思っていた。


千佳、え?副社長と、奥様は、普段から、そのような事を

千佳は、顔が赤くなった


一夜、男女のそれって、そういう事をするの、わからない、誰に聞けば良いのか

一夜は、副社長と、奥様のお医者さんごっこを想像してしまい、顔が真っ赤になっていた

八重、え?香織と、旦那、そういう事しているのだ。羨ましい、わたしも由良にやってもらうかな

楓、お兄様、お姉さま、凄い!凄い!わたしも、がんばらねば


由良、まじか!嘉位、羨ましいな。おいおい、


嘉位?誤解されているような?

「いや、ないですからね、ないですよ」

香織

「え、しないのですか、私が、患者さんで、嘉位が、お医者さんの、お医者さんごっこ」


嘉位、え、え、え、これは、まずい、これは、まずい、やばいやつだ。

「、、、STOP!!!!よし、食事にしましょう」


千佳、お医者さんごっこ、これは、誰に相談すれば良いのだろう、奥が深い。


香織

「はい、お食事にしましょう、まだ女の子が、終わっていませんし」

楓・・・そういうものなのか?

「お姉さま、実はわたしも、そうなのです」

八重は、スピーカー越しに

「楓ちゃんも、月末なの?」

「はい」


嘉位、そうなると、あれだ、年末年始

由良、年末年始、かずきだな


由良

「年末年始の海外旅行、あたるから、1度かずきに相談してみるか、かずき、家産婦人科だから」

「えええ、かずき君って、お家、産婦人科なの?」

由良

「ほら、大きい産婦人科、本田産婦人科あるでしょ、楓ちゃん」

「かずき君に相談というより、本田産婦人科さんに、相談出来るのは、ありがたい。有名だものね、本田産婦人科」

「由良君、ありがとう、それでは、食事にしますので、切りますね、連もまた、後程ね」

八重

「了解、うちらも食事にするね、明日は準備しないとね」

「了解、楓、また、後で」


食事にすることにした。


「かお、今日一緒にお風呂にはいりましょうね」

香織

「はい」


食事が終わり、それぞれお風呂へ

嘉位はすぐに出て、部屋でタブレットをいじっていた。

嘉位、お、もうここまで、出来ているのだ。

報告書に目を通して、良いね。

免振、蓄電池、アクセスも良い。外観も良いし。殆ど出来ている。

内装等、引き渡しが12月。


そこに、香織が部屋に戻ってきた


香織は、嘉位が見ているものが、気になって

嘉位は、タブレットを香織に渡した

嘉位

「痛み止めは飲んできた?香織」

香織

「はい、今飲んできました、ところで、これなのですか?マンションですよね?」

嘉位

「うん、1棟建てている、今年の12月に引き渡し」

香織

「うわ、すごい、奇麗!私達、ここに引っ越すのですか?」

嘉位

「いや、引っ越さないよ。お屋敷があるし、このマンションは、世帯、単身で分譲するもの」

香織

「これ、和井田大学近いですね。凄い、便利でしょうね、でも、学生が買えるものでは、無いです」

嘉位

「高いところで、2億5000万が1番上、一番下で6500万かな」

香織

「うわ、高い、でも、この立地でしたら、納得です、どなたか、買うのは決まっているのですか?」

嘉位

「未公開物件にしているから、決まって居ない。公開は2月か3月かな」

「もっとも、そのために建てたのではないので」

香織

「?え?そのためとは、分譲?の為?ではないという事でしょうか?」

嘉位

「ま、そうなるかな」

香織

「知りたいなー、知りたいなー、しりたい、しりたい、知りたーーーーい!!!」

嘉位

「香織には話しておくね、来週和井田の3年生は卒業。そして僕達も進級する」

「僕達は来月から2年生。そして、今の2年生は、3年生。高校生活最後になる」

香織

「はい。」

嘉位

「今年もそうだったように、和井田の寮性は、100%和井田大学へ進学する」

「1月には、寮から出ていくよね。地元に戻る、戻ってくるは卒業式だけだよね。2月まで残る人も、稀に居るみたいだけれどね」

香織

「はい、せんさんが、そう言っていましたね、あ、もしかして」

嘉位

「うん、その通り、これは、僕から、せんさん、瞳さんへのプレゼント。二人は10月過ぎたら、ご挨拶に行くと言っていたから」

「その後、せんさん、瞳さんは、生活拠点を探すでしょうね。」

「学生といっても、お金は無いから、安いアパートや、寮、または、シェアハウスを探す。」

「せんさんの家から、一緒に通うのも考えてはみたが、せんさんのところ、お姉さんが居ますよね」

「そうなると、せんさん、肩身が狭い、肩身が狭いから、今現在も、通えるのに、和井田の寮にいるわけで」

「つまり、このマンションの最上階」

「せんさん、瞳さんにプレゼントする」

「和井田大学からも近いし、ま、断られたら、一般公開するけれどね」

香織

「すごーーーい、最高、わたしの王子様、本当に、みんなの事を全て考えてくださっているのですね。大好き、嘉位!」

「もちろん、わかっています。この事は、内緒なのですよね。大丈夫です」



そして、翌日。

学校が終わり、

嘉位、香織、由良、八重は足早に帰宅した。

楓は、学校が終わると、一夜と名古屋に向かった。


帰宅後、

嘉位、香織 は 明日の準備

を確認し、千佳さん、メイドさん達が問題ないとのこと

車は、4台。嘉位と、香織、

時間は16時に出て、由良と八重をピックアップし、

17時にはロイヤルに

18時から、食事と

スケジュールを確認。


蓬田家

御手洗家

中曽根家

それぞれ、車の手配を確認。


香織は、実家に電話をして伝え、八重にも電話で伝えた。

八重は由良に伝え、由良は父に伝えた。


明日も明後日も、雨であるが、

いよいよ、改めて、顔合わせである

もっとも、決まって居る事なので、もう1度顔を合わせる事は

無いのである。


ただ、これも、嘉位の粋な計らいで

蓬田家、御手洗家、中曽根家、各夫婦を労う為に設けたのであった。




朝を迎え、いよいよ、出発である



< つづく >


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ