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第一九〇話 ハラスメント


翌日、楓は既に広間にいて、

「お兄様、お姉さま、おはようございます。今日も雨ですね。」

香織

「うん、由良君が、今週一杯は全国的に雨で、日曜日の夜にはあがるって、言ってました」

「今週末、雨なのかー、豊田家のお食事会、雨となると、お洋服考えなくては」

香織

「うん、そうだよね。昨日買ってもらったドレスは?」

「それは、八日に取っておきます。かわいいですし、大人のドレスですので、かおと、お揃いですし」

「一夜に相談してみよう!連にも聞いてみる」

香織

「それが良いですね、では行きましょうか」


嘉位、香織、楓は駅に向かい


駅では、皆が待っていてくれた


佐伯

「まだ、雨だね、三月だというのに」

由良

「菜種梅雨には早いのだが、ここの所、気温が高かった事が続いていて、高気圧が北へ、その分、南から湿った空気が、これが雨の原因」

「ただ、日曜日の夜には雨はあがって、来週はまた、平年より気温が高くなり、全国的に晴になるね」

桜井

「さ、さ、さずがだ、希少予報士、少ないわけだ?」


一同

・・・


佐伯

「シュン、なんで少ないわけだとは?」

桜井は、胸を張り

「希少でしょう、希に、少ない、ごくわずか、流石、副キャプテン」

楓、シュンは、本当に和井田の中学から、高校にあがったのであろうか?

八重

「希少、でなくて、きしょう、 気象 ね、気分に象」

桜井

「あ、気分屋の、象さん!!って、事ね、やはり希少だわ、ぱおーん」

香織、シュンは、あれ?中学校の時、頭良かったような、え?

香織、笑いながら

「ぱおーん、じゃない、ぱおーん、じゃ、」

佐伯、楓、八重も、大笑い

八重は笑いながら

「なに、なに、ぱおーん って、おかしい!」


嘉位

和井田って

由良

いや、希

嘉位

だよな

由良

そうだよ



八重は、また、二人は目で話をしている!

八重

「由良、ところで、正解は?先生、ご説明を」

由良

「字の毎くです、な、嘉位」

嘉位

「由良のいう通り」


八重

「・・・。え?・・・ぱおーん、なの?」


由良、ちがうよ、ちがよう、八重、やえちゃーーん、それでは桜井と同じだよ、なんだ、ぱおーん って

由良は、少し、微笑みながら

「象は、象さんではなくてね、文字通り、象というのは、姿、形、ありさま を指しますね?」

「言い換えましょう、漢字を思い浮かべてくださいね、ここは、嘉位先生」


嘉位

「では、今から、僕のいう言葉を、頭の中で、漢字に置き換えてください。由良先生の話の意味がわかります」


八重、香織、佐伯、桜井は、顔を見合って


嘉位

「げんしょう」

「思い描きましたか?漢字文字です」


香織

「はい」


嘉位

「いんしょう」

「佐伯、思い描きましたか?」


佐伯

「はい、漢字2文字」

嘉位

「きしょう」

「桜井、漢字2文字、思い浮かべる事、できましたか」


桜井

「出来た!あれ?なんで、」

嘉位

「つまり、現象、印象、気象、このように、象の感じは、あらわす、ありさま、そうなると」

由良

「気象、目でみえる、桜井の大好きな良い天気、の、気をあらわす、つまり気象というわけ」

佐伯

「うわ、知らなかった」

楓・・・、本当に和井田の中学、そして、高校、月明ければ2年生よ


桜井

「副キャプテン、天才!!!」


由良

「あるいみ、桜井の ぱおーん の 発想のほうが、ここでは、あえて、つかうなら」

「希少、天才だよ。」


一同、大笑い


そんなことをしているうちに、せんさん、瞳さんも合流して

各教室へ


ホームルームでは、佐伯、桜井のクラスは、今日も午後最後の授業は自習とのこと。

休み時間になり、


嘉位は由良を誘って、図書室に向かう


由良

「嘉位なんだ、また、何かトラブルか?」

嘉位、歩きながら

「トラブルではないが、自習時間に授業をやってだな」

由良も歩きながら

「そりゃ、得意分野だろうが、先生」

嘉位

「いや、テーマが、恋なのだ」

由良

「おっと、それは、それは、御気の毒に、なんせ香織さん一本だしな」

嘉位

「知識的には持っている、今の時代の悪い例をと」

由良

「なるほど、それで、図書館か、ま、すぐだしな」

嘉位

「うん」

「由良も、八重さん、一本だしな」

「良くないことを、知識として」

由良

「役にはたつかわからんが、ま、やるかね」


二人は図書室へ


すると、声が聞こえる。

奥の方からだ、


瞳さんの声だ、

そこに、佐伯と桜井も図書室に入ってきた。


佐伯も、桜井も瞳さんの声に気が付いて、行ってみることにした。

佐伯、あ、ここだ、この本

「瞳さん、こんにちは、あ、せんさんも」

「ここって、医学書ですよね」

桜井、あ、これだ

「どれどれ、うわ、なんだ、うわ、これ見てよいの?」


「学術的に、知識として、あるので、勉強できますね、種類も沢山ありますから」

佐伯

「え?瞳さんも、ここで、せんさんと?その、こちらの件のお勉強ですか?」


瞳、少し、照れながら

「そういうことかな、ほら、せん、せん、見て」

瞳は、せんの耳元に、手をあてて、みんなに聞こえるような大きな声で


「せん、困った、本当に困った、どうしたら良い、この本のこのページを見て」


せんさんは、そのページを覗き込む。医学書である。具体的な写真も掲載されている


瞳は、せんの耳元で、大きな声で

「せん、見た、このページの、ここ、大変なの!」

せんさんは、?え?何が大変なの?だろうと


瞳は

「せん、せん、ここの写真なのだけれど、私の違うのよ、せん、わたしのを今から、見て、どこが違うか、写真と、私のを確認して」


「お、ね、が、い」


せんさんは、想像してしまい


顔が真っ赤になり


活動停止状態に


桜井

「あ、固まった。せんさん、せんさん、らしい」

佐伯、うわ、凄い瞳さん、聞いているこっちが恥ずかしい。


瞳は、静止している、せんを、前や斜め、後ろから、見て回るが


せんさんは、完全に活動停止、フリーズしていた。


「せんたら、エッチなのだからあー」



そんな声が響き渡る図書室


嘉位と由良、また、やっているな、瞳さん

由良

「ここだな、良し、ざっとやっちゃおう」

嘉位

「なんだ、由良もやるのか?不要な知識だぞ」

由良

「せっかくだからな、では左から、嘉位は右から」


二人はさらーと、ページをパラパラさせて、また書棚に戻し、次へ


嘉位

「なるほどね。」

由良

「そうか、結構深いな」

「不要な知識だと思ったが、そうでもなさそうだ。暗記して良かったな」

嘉位

「そうだね」

「では、戻ろう」


嘉位と由良は、瞳さんたちとは合わずに、教室へ戻った

嘉位

「由良、ありがとう、それと、今日学校から帰ると、僕と香織からプレゼントが、由良と八重さんに届いているから」

由良

「?プレゼント、昨日買い物にいったやつか?」

嘉位

「そう。あ、由良はあるとしても、八重さんは、ドレスは?」

由良

「いや、俺も正装は無いぞ、八重もドレスは観たことがないな」

嘉位

「ちょっとまっていてね、電話する」


嘉位、はい、続けてですが、同じものを、もう1着、それと男性用も。ありがとうございます。


嘉位は、屋敷にも電話し、車を依頼した。


嘉位

「大丈夫、由良と八重さん、今日学校が終わったら、買い物に行こう。香織も一緒に、車で」

由良

「お!助かる!」


教室に戻り、授業が始まる


休み時間になったときであった、

由良、楓のクラスである。


突然、女子生徒が、倒れたのだ

先生は、びっくりして、誰か、保健師の先生を保健室、呼んできて


先生は、何をしてよいのか、わからず、オロオロしていた。

楓は嘉位を呼びに行き、嘉位はすぐに来た。楓は、かおと、八重も呼びに行った。佐伯と桜井も教室へ


既に嘉位と由良が対応していた


嘉位

「由良、何分」」

由良

「1分55秒」

嘉位は、状況を見て


女子生徒は新しい絨毯の床で、お腹を押さえて、蹲っている。

額には物凄い、汗を書いている。


先生は、何をしてよいのか、わらかず、ただ、オロオロと


嘉位は、女子生徒の状態を見てから、問いかけた


丁度その時、楓、八重、香織、佐伯、桜井も教室に、既に嘉位と由良が対応しているとこが、目に入った。


嘉位

「これから、僕が問いかけます。該当する場合、辛いですが、頷いてください」

「生理ですか?」


女子生徒は頷かず、

嘉位

「恥ずかしい事ではないので、私の問いを続けます、該当する場合は、頷いてください。決して、嘘偽りなく」

「便秘ですか」


女子生徒は頷かす


嘉位

「尿は出ていますか」

女子生徒は、頷く


嘉位

「痛いのは、お腹ですか?」

女子生徒は頷く


嘉位

「突然激しい痛みに襲われましたか?」

女子生徒は頷く


嘉位

「激しい痛みは、右ですよね」


女子生徒は頷く


嘉位

「これから、下腹部を触ります。強く押します、痛いです。そして、特に我慢できないような痛みがあったときに、頷いてください」「痛いですが、我慢してください」


嘉位は、女子生徒の下腹部、右下、デリケートゾーンにやや近いところから、強く押していった

「激しく痛むときに、頷いてくださいね」

嘉位は徐々に強く押す位置を、下腹部から上に、場所を変えて、押す

「痛いと思います、次、今までにないような痛みになります、その場合は、頷いてください」

嘉位はさらに、少し上を強く


女子生徒は、頷くよりも、痛いーーーい、いたーーーーと、声に出した

嘉位は声を確認し


嘉位、ここか、

「ここですね、これから、もっと痛くなります、一気に手を離したとき、いきます」


女子生徒は、いたーーーーーーーーーい、額に汗が


嘉位、反跳痛 確定だ。Blinddarmentzündung

「ありがとう、よく我慢しました。ブリントダルムエンツュンドゥング、日本語で、盲腸、虫垂炎です」

「大丈夫ですからね、先生は車を正面につけてください。」

「大丈夫ですよ。薬、注射ね、散らすことでも、大丈夫。」

「切ってとってもいいが、女性なので注射でちらすほうがよいですね」

「これから、病院に行って、注射をすると思います。注射はすぐに効いて、痛みは軽減します」

「それから念のための検査となります」

「今、痛いですが、すぐに、処置できますので、もうしばらく、辛抱してください」

「痛みが激しく、怖ったと、思います」

「もう、大丈夫ですからね」

「病院で、注射で。もう少しだけ、我慢してください」

「病院までは、すぐですので」


そこに保健師の先生もきて、嘉位は、保健師に虫垂炎と伝え、


嘉位は、女子生徒に

「今から、僕と由良で、抱きかかえて、車まで移動しますが、宜しいですか?」

女子生徒は頷き


女子生徒に対して、肩に左右から、肩を入れて、人型タンカーをつくり

ふとももを抑えて、廊下から、階段を下りて、正面に停まっている車に、

担任の先生と、保健師の先生が車の座席を倒し、女子生徒をゆっくりと、寝かせ

車は病院へ向かった。


嘉位と由良も、一度、由良の教室に戻った。


教室に入ると、

嘉位と由良が注目されていた。


男子生徒が手をあげて

「どうして、盲腸とわかったのでしょうか、俺怖くて、どうして良いのか、わからず」

女子生徒も、手を挙げて

「私も、怖くて、怖くて、このまま、死んじゃうじゃないかと、どうして、わかったのでしょうか?」


嘉位

「僕の問診に対しての回答が、まず」

「便秘でない、嘔吐もしていない。生理でもなく、下痢もしていない。激しい痛みが、右わき腹」

「当然。」

「ちなみに、突然でない場合もあります。便秘をしていて、戻してしまうことがあり、その数日後激しい痛みに襲われる」

「もしかしたら、もう少し今からを遡って、聞けばわかるでしょう。それは病院で対応することでしょう」

「決めては触診です」

「Blinddarmentzündung 、医学的には、Appendizitis どちらでも、通用します」

「日本語ですと、虫垂炎」

「触診が、決めてに、なります」

「マックバーニー点、押すと強い痛み、激痛が走り、さらに、その押したままを一気に放すと、激しい痛み、反跳痛があります」

「これで、日本語では盲腸、虫垂炎の確定です」

「下腹部、付け根当たりから、押したのは、便秘や、固形物による痛みであるのか、大腸ですね。そこから上にあがっていくと」

「結果的に絞り込みが出来るのです」



一同は、しーーーーーーーーん と なっていた


嘉位

「今頃、病院に運ばれ、すぐに、処置室で、注射で、話せるようになっている頃でしょう」



一同は、大きな、大きな、拍手をし


由良

「ここで、大切なのは、問診に対して、正確に回答する事。ただし、病状によっては言葉を出すのもつらいので」

「頷かせたり、手をグーパーで、解答させたり」

「覚えておいた方が良いのは、問診の答え方、正しく伝える事、恥ずかしがらずにです」


女子生徒

「凄いです。やっと、震えが止まりました、どうして、そのようにお詳しいのですか、野球部のキャプテン、副キャプテンですよね?」


楓は、かお を側に呼んで

一緒に大きな声で


「お医者様だから!」



一同、えええええええええ!!!となり


楓は、かおに、私から良いと確認し


「お兄様は、飛び級でUCLAを卒業し、医師の資格をお持ちなのですわ」


一同、ええええ?

女子生徒

「大学卒業、それも、UCLA!!」


桜井

「そう、なんといっても、うちのキャプテンは、YMCA、だからね!」



・・・。


一同、ちがーーーーーーーーーーーーう!!!


笑いが走り


八重

「さて、チャイムがなりましたので、私たちは、教室に戻りますね」


お昼休みになり

午後の授業も、最後を迎えた


佐伯、桜井の教室は、自習である


女子生徒が手を挙げて

「山本先生!昨日の続きをお願いします」

三好

「うん、山本先生、お願い!」

一色

「山本先生、お願いします」


嘉位、やはり、こうなるのかと、嘉位は前に出て、みんなを見渡した


嘉位

「では、昨日は、あえて誘導的に時間を戻して、皆さんの意中の人と、現時点の状況を確認しました」

「数名の方は、勇気をもって行動、つまり、伝える。これについて、はじめましょう」


女子生徒は手をあげて

「伝えるのは、勇気が居るので、SNSじゃ、ダメですか?」

「だって、恥ずかしいですし、もし、ダメだった場合、泣いてしまっても、泣き顔を見られる事がないですし」


男子生徒

「そうだよね、俺もフラれたら、泣いちゃうかもしれないし、かっこわるいし、SNSを活用するべきだよ」


別の女子生徒

「SNSなら、コピペで、伝えられるし!」


さらに別の生徒

「うわ、それ、ずるくない?楽しすぎでは?」


男子生徒

「ほら、既読つく、付かないでも、関心あるか、無いか、わかるでしょう!」


さらに別の女子生徒

「単に、見落としている場合も、あるかもよ?」


男子生徒

「うーん、何度も、送る?あ、でも、意図的に拒否されているとも、考えられるか」


教室では、SNSの告白の仕方で盛り上がっていた


嘉位は、しばらくの間、行方を見守っていた



佐伯

「キャプテン!キャプテンは、どう思うのですか?」


嘉位、佐伯話題切るの早いな、あ、そうか戸倉君攻略が出来ているからだ、佐伯はわかっているのだな


嘉位

「はい、SNSでの告白は、否定的です」

「完全否定をするわけではありません」


女子生徒

「え?駄目なのですか?」


嘉位

「駄目とは言っていません。」

「すこし、今日も頭を空にして、冷静に、そうですね、目をとじましょうか」


一同目を閉じる


嘉位

「これから、僕の言うストーリーを、そのまま、頭の中で再現してください」

「よいですね、始めます」


「〇さん聞いて、今日SNSでこくられて、どうしよう、悩むな、悪い人ではないのだけれど」

「私も気が無いわけじゃないのだけれど、ね?どうおもうAさん」

「Aさんは、うーん、お互い気にしているのであれば、良いのでは、お試しとかも、ありだと思うし」

「返事はいつまでに?」

「うーん、そうね、今晩中には、Aさんはわかった、少しまっていてと」

「Aさんは、Bさんに相談し、Bさんは、Cさん、Dさんに相談しCさんは、Eさん、Fさん」

「Dさんは、Gさん、Hさん、Iさん」

「今日中に返答、これが、つまり、KEYです」


嘉位

「はい、目をあけてください。〇さんは、信頼できるAさんのみに、話ました。」

「ところが、その話はほぼ、一瞬で、友達全員に広まってしまい」

「〇さんは、ノーと言うこともできず、また、〇さんが受ける事を前提に話が進んでいる場合、受けざる、負えない」


女子生徒は手をあげ

「怖いですね、でも、その場合、〇さんは、Aさんにだけ、ここだけに留めておいてと、していたら?」

嘉位

「はい、良い質問です。拍手」


一同拍手


嘉位

「その場合、〇さんが要求する今日中の返事は、できません。なぜなら、Aさんはお試しという、曖昧な回答しかこたえられないため、Aさんのお友達Bさんへ、まさか、こともあろうか、こんなに広まるとは、〇さんも考えていなかったでしょうね」

「先に言ってくださった、コピペもあったでしょうね」


男子生徒

「なるほど!それって結果的に、告白した男子側も、即座に知れ渡ってしまうということですね」


嘉位

「はい、良い回答です、拍手」


一同、拍手


嘉位

「ここでも、皆さんは僕の誘導的な問いに、引きずられています」

「直接男性から、〇さんへ告白があり。これはSNSでの告白か、言葉かは、おいて」

「その後〇さんが、返答に躊躇し、AさんにSNSで相談したこと、結果的に」


男子生徒が手をあげて

「それは、男子生徒が、SNSで、〇さんに告白するのは、問題が無いと言うことですか?」


嘉位、良い質問だ、みんな、素直だな

「はい、良い質問です、拍手」


一同、拍手


嘉位

「もちろん、男子生徒から、〇さんに受け入れられて、二人は恋仲に、良いですね、記録にも残りますね」

「ところが、拒否された場合も、記録に残ります」

「飛躍すると、〇さんは、男子生徒の告白文面を、Aさんに展開して、興味ないのにねと、なると、その話があっというまに、みんなに知れ渡り、結果、告白した男子生徒、勇気をもって、SNSで告げたのに、逆に、わかりますね?」


嘉位

「SNSでの告白がダメと、完全否定はしていません。時間の短縮、わかりやすく、時間と場所を選ばない、先ほど言ってくれたように、メッセージを確認したのかが、即座にわかるメリットがあります。」

「デメリットというか、リスクですね、予期せぬことが瞬く間に、広がりその流れは、極端に言えば、秒で世界につながります」

「ライブ発信者で、恋の相談コーナー等であがれば、全世界です」


女子生徒

「それって、怖い。怖い。もう、消せないし」



嘉位

「はい、良いところに気が付きました、拍手」


一同拍手


嘉位

「これは、告白だけを指しているわけでは、ありません。」

「仲良しさんの、別の区の方と、SNS、メッセージ、チャットが出来るのは良い事です。ビデオ通話ですね、音声も」

「SNSのメッセージ、チャットは、軽い分、展開がしやすい。意図しない方向へ向かうリスクがあります」

「画像も、動画も同じです」

「和井田学園の皆さまは、トラブルにはならないでしょうが」

「日本の学校、教育現場において、性教育のレベルが低い。極めて劣っています」

「その為、知識の無いままに、都合の良い大人に利用され、闇に落ちていきます」

「告白から、離れますが、重要なので、覚えてください」

「SNSで、そのようなトラブルに遭遇しましたら、僕に遠慮なく、打ち明けてください」


「僕が、社会から抹消します」



佐伯、流石キャプテン

桜井、キャプテン、凄い!!!!!



男子生徒が手をあげて

「先生、ではどうどうと、告白すれば、良いですか、例えば、俺がこの場で、告白とか!?」


嘉位、誘導的に、引きずられて、良い回答です

「はい、良い質問です、拍手」


一同、拍手


嘉位

「それは、ダメです。」

「事前に周知の状態であれば、構いません。」

「すこし、曖昧な言葉なので、もう一度、リラックスして、頭を空にして、目を閉じましょう」

「今のストーリーを再現してみましょうね」

「男子生徒をZ君としましょう。女子生徒をYさんと仮定し、今皆さんが、いるこの教室、まさに今を頭の中に描いてください」

「どうですか?描けましたか?」


「次に、Z君が急に手を挙げて、立ち上がったことを、頭に描いてください」

「どうです、シーンとしている教室に、急にZ君が立ち上がりましたよ」


女子生徒


「注目します、Z君に」


別の女子生徒

「わたしも、Z君に注目します」


嘉位

「はい、ありがとう、そのまま、僕の言うことを、頭の中で描いてください」


「Z君は、立ち上がり言います、突然です、静まり返ってみんなのいる、教室の中です」

「Z君は、Yさんに、ずっと、好きでした、付き合ってくださいと、大きな声で、告白します」


男子生徒

「おおおお!っとなり、Yさんに受け入れてもらい、恋が実ということですね」


嘉位、誘導尋問にのってきてくれて、ありがとう


「はい、よい、解答です、拍手」


一同拍手


嘉位

「事前にYさんへのアプローチ、あるいは、Yさんも気にかけてくれている、前提であれば、うまくいくことでしょう」

「Yさんも顔を赤くしながら、どうして、と、でも、ありがとう、嬉しいと受け入れるでしょう」


「では、Yさんへの事前アプローチが無かった場合、どうででょう、わかりやすく飛躍すると、Yさんは、X君に想いを寄せていたとします、さあ、どうでしょう、もう一度頭の中で、Z君からYさんに告白を、シーンを描いてみてください。Yさんは、X君に気持ちがあります」

「どうでしょうか?」



女子生徒

「あああ、わかりました、断るに、断れない、断ったら、悪者だし、でも、X君が好きだし、ええ、どうしよう、えええどうするの??」


嘉位、誘導的に、来ているね


「はい、良い、解答です、拍手」


一同、拍手



嘉位

「つまり、相手の立場、自分の立場を、境遇を考えないと、いやがらせにも、なりかねません」

「裏を取ってくださいとは、言っていません」

「そうではなくて、断れる事も、あるのです。そうなったときの、相手の立場も考慮しなくてはなりません」

「恋は必ず、実ものではないのは、昨日お伝えした通りです」

「今のZ君から、Yさんへの公開告白は、事前の裏付けがないですから、あるいみ、ハラスメントになりますね」


男子生徒

「先生、では、どのように告白すれば良いのですが、俺は、恋に破れても構わない、いや、構わなくはないのですが、迷惑をかけないように?」


嘉位、うん、良い質問だ


嘉位

「よい、質問です、拍手」


嘉位

「これはですね、実は告白の話をしているのではなく、ハラスメントの話をしているのです」

「ドメスティック、パワー、等、」

「大勢の前での、行為は、良くとられることも、悪く取られることもあります」

「言葉の難しさですね、意図しない、方向に向いて、結果的に傷をつけたりします」

「相手の立場、境遇を、そして、迷惑にならない、後々困らせない配慮が必要なのです」

「これは、皆さんが和井田大学を卒業し、社会に出た時に、重要になります。」

「要は、思いやりです。」


「はい、整理しましょう」


「Z君は、Yさんへ、ただし、YさんはX君へ想いがあります、Z君はYさんの気持ちは、しりません」


「Z君は、どこか人気のないところに、Yさんを誘い出す手段を取り、断るのであれば、黒板の日直のところに、×とつけてください。後悔はしません、ですが、YES、NOをはっきりする前に、告白という行動をとってよいのか、受け止めます。もうしわけないですが、黒板に終礼の前までに、しるしをお願いします」


「しるしが、なければ、第2体育館の裏に、放課後来てください」

「この場合、Z君Yさんのみが、誰も気が付かず。」

「日直は放課後、黒板を整理するまで、そのままですから」


「YさんはX君より、Z君を選ぶ場合は、黒板に何もしるしをつけず、放課後第二体育館へ」

「Yさんは、X君に想いを伝えたいのであれば、黒板に×を」


「これは、相手のその後、の、状況、境遇を配慮した、素晴らしい行動です」


男子生徒

「そうか、これなら、Yさんが言いふらすことがなければ、Z君と、Yさんの中で、仮にZ君がフラれてしまっても、」

「そのことを、Yさんのなかで、留めておいてくれれば、Z君とYさんの中で、告白は、失恋だけれども」

「傷は、浅く、広まることもなく、そうですね、先生」


嘉位

「はい、良い回答です、拍手!」

「チャイムがないりますので、まとめます。強い行いは時には、ハラスメント、相手にとっていやがらせになります」

「きちんと、裏が取れているのと、衝動的に動くのは異なります。」

「また、先に述べたSNSの活用のリスクを、再度、考えてみてください」

「では、本日の授業は以上となります、日直さん、お願いします」


日直

「一同、起立、礼、ありがとうございました」


嘉位、これ?授業なのか?ま、良いか。



下校となり、

車が来ていた、雨は降っている

嘉位と香織、由良と八重は、昨日のお店に向かった。


フロアーリーダー

「本日もありがとうございます、揃えております。」


嘉位

貸しだからな

由良

センキュー

嘉位

これから必要だし

由良

ありがとう


香織は、あら?また、お二人は目で


八重は試着をし

八重が出てきた


八重

「じゃーーーーーーーーん、どう、お姉さんみたいでしょう?」


香織

「あ、これ、私と楓ちゃんと同じやつだ」

八重

「ええええ、いいの?いいの?いいの?」

嘉位

「これは、僕と香織からのプレゼントだから、受け取ってください」

嘉位

「そして、胸元が空いているので、八重さん、香織と相談して選んでください、フロアーリーダーがすでにチョイスしてくれています。これは、由良から、八重さんへのプレゼントです」


八重

「えええええ、由良、本当に良いの?良いの?」

香織

「すごい、八重良かったね、由良君からのプレゼント、どれがいい、選ぼう、選ぼう」


八重

「どれも、高いのかな?値札が外れていて、わからないけど」

由良

「俺が選んでも良いのだが、八重が好きなものを付けて欲しいのが、俺のリクエストだから」

八重、涙でちゃうよ

「わーーー、ありがとう、由良、では、では、わたしは、もう一目みて、決めたのがあるの?いいの?」

香織

「うん、一目で決まる事は、まず、間違いないこと!」


八重は、初めての由良からの高価かプレゼントに、感極まってしまい

八重、由良、ゆらーー、ゆーーーらーーーー、と 想いが募ってしまい

八重は、涙を我慢していたが、限界が来て

八重は、泣きながら、ゆらーーーーーー、わたし、わたし、わたしーーーい

八重は、涙がこぼれて、指さしたのは



八重、本当に良いの?値札ついてないのよ、泣きながら、

「これ!!!!が、わたしが、一番、これ!!!!と思ったの、他は目にはいらず、これだけが」

香織

「八重、それは素晴らしい事!間違いない、八重の心が選んだもの」


フロアーリーダー

「素晴らしいです、ドレスはもちろん、普段着でも使えます。」

「ペンダント イディール ブロッサム ホワイト」


由良

「八重、良く似合っているよ。嘉位、香織さんからのドレスのプレゼントと、俺からのネックレスのプレゼント」

「週末、ロイヤルで改めての席で、付けようね」


八重

「由良、大好き!大好き!大好き!大好き!!!!もう、由良かっこいい!!!」


嘉位と由良は、会計を済ませ



それぞれ、帰宅した。



< つづく >


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