第一八八話 恋の進路指導
雨の中、楓、香織、嘉位はお屋敷についた
帰宅途中も風が強く、一部の公共交通機関は運転見合わせとなっていた。
楓
「あと1時間遅かったら、動きませんでしたわ」
香織
「そうですね、楓ちゃん、でも、カッパを着て居ても、靴とか、ぐちょぐちょですね」
楓
「すぐに、お風呂です、あ!連からだ」
香織
「ただいまー」
千佳と一夜で出迎えてくれて
「お風呂入れますので、制服も乾かしますので」
楓は
「知らない、うん、ありがとう、そうだね、一回お風呂はいりたいから、また、後でね」
楓の電話が終わってから
香織
「楓ちゃん、お風呂に入りましょう」
楓
「その前に、お兄様、お姉さま、ありがとうございます。名古屋の件、聞きました」
嘉位
「うん、それも、お風呂出てから、広間で話そうか、風邪を引いちゃうからね」
香織と楓はお風呂へ
嘉位もお風呂に向かった。
嘉位、流石にここまで雨に濡れるとは、足元がぐちょぐちょだ、都内、排水間に合うかな、とりあえず、まず、お風呂で、それからだ」
嘉位はお風呂から上がり、広間に行き、タブレットを見ると
記録的短時間大雨等が、都内をはじめ関東近県に
停電情報も確認したが、こちらは大丈夫であった。
ここまで、降ると冠水している道路もあるだろう。
財閥の民間レスキュー隊、判断は任せよう。
千佳さんが、新聞を持ってきてくれた
千佳さん
「はい、一面ですね。あと、裏に財閥の件も記載が短くありました」
嘉位
「ありがとう、千佳さん、テレビだと、会見の中継は始まっていますか?」
千佳
「はい、少し前ですが、会見は終わりまして、各局特集という形で、放送されております。」
一夜
「おつけいたします」
嘉位
「ありがとう」
嘉位は、予定通りだったので、特に気にはしなかったが、思い出して
「千佳さん、一夜さん」
千佳
「はい、副社長様」
一夜
「はい、副社長様」
嘉位
「3月8日に僕達は午前、11時前に終業式を迎え、当初の予定では、楓、一夜さんを名古屋にて、連と」
「これについてですが」
「千佳さん、一夜さんも、名古屋に来てください」
「千佳さんと、香織、僕は1泊二日。楓と一夜さんは、連の卒業式まで、卒業式が終わりましたら、お屋敷へ」
千佳?わたくしも、でしょうか?え?
「わたくしも、でしょうか?」
嘉位
「うん、名古屋に8日一泊するのは、豊田家に挨拶に行きます。連と楓の結納の件、11月末の土曜日、明治記念館にしました」
「場所はマリオット、食事は、メイユール ビジュで」
千佳、副社長様が、山本家代表ですから、え?わたし?
「はい、それと、わたくしが?」
嘉位
「千佳さん、一夜さんも、同席して頂いて、勝ってな事を、しましたが、連社長にお二人の仲人をお願いしました」
千佳、ええええ!
一夜、えええええええ!!!
千佳、それは、もちろん、嬉しい、
一夜、そんな、想定外な、話はでていましたが、まさか、今テレビで映っている、連社長
千佳は、涙ぐみ
一夜も涙ぐみ
千佳、一夜
「ありがとうございます」
嘉位
「先に直接お会いしておくことで、お二人のご主人になられる方も、連社長のもとで、お仕事は進めやすくなることでしょう」
「僕に出来るのは、これくらいですから、心からのお礼です。受け取ってください」
千佳、は泣き出してしまった、涙がとまらず、でも、お礼を
「ふ、ふ、副社長様、ありがとうございます」
深々と頭を下げながら、涙はそのままであった。
一夜も、涙が止まらず、想定外のサプライズに、
「副社長様、あ、あ、ありがとうご、ざ、います」
一夜も声になっていなかった。
千佳と、一夜は泣き止むことは、できず、声に出して
泣いてしまっていた。
そこに、香織、楓がお風呂から広間に戻ってきた
香織、え、どうして、千佳さん、一夜さん、あんなに泣いているの?
楓、千佳さん、一夜さん、え?
楓
「お兄様!状況は、わからないのですが、先に、あらためて、ありがとうございます。それで、何かあったのですか」
嘉位
「楓、連から、話は聞いたと思う。ただ、正しく伝わって居ない。もっとも、これは、僕と連社長での話であるからね」
楓は???なんだろう
香織も、何のことだろう
嘉位
「8日、一席を設けたことは、楓は知っているね」
楓
「はい、それで、わたくしは、ありがとうございますと」
嘉位
「香織は、8日の日の事は、まだ知らない」
香織
「8日、はい、楓ちゃんが、連君の卒業式に名古屋に行かれるのですよね」
嘉位
「そこでだ、8日について、改めて」
「8日11時前に学校が終わる、そして一度、屋敷に戻り、荷物をもち、新幹線へ名古屋へ」
香織
「楓ちゃんは、そうですね」
嘉位
「いや、香織もね」
「8日夜、一席を設けてある。そこで山本当主とし、香織は妻として、豊田家に結納式を改めて、お願いする。」
「8日は僕、香織、楓、一夜さん、千佳さんも一緒に、名古屋に行く」
「18:30から、お食事を兼ねて、11月の最後の土曜日に、明治記念館にて、結納式を行う」
「また、千佳さん、一夜さんは、ご結婚の際に、連社長に仲人を依頼した。」
「快諾して頂きましたので、千佳さん、一夜さんも、豊田家と顔を合わせ」
「それにより、取締役、旦那様は、株式会社 連 連社長の元、より一層のご活躍を」
「連社長の信頼も、高まる事でしょう」
楓、香織は、目をあわせて
「ええええええええええええええーーー!!」
楓
「お兄様、ありがとうございます」
香織
「旦那様、素晴らしい!本当に、王子様、それも全員の事を考えてくれて」
千佳も泣きながら
「ありがとうございます」
一夜も、泣きながら
「ありがとうございます」
嘉位
「ホテルは、マリオット スイート、食事は、ミクニナゴヤ、料理長のお弟子さんの所で」
「僕、香織、楓、連、千佳さん、一夜さん、豊田家 それそれ、1泊二日」
「豊田家にはハイヤーを手配してある」
「千佳さん、一夜さんも、楽しんでください。お酒、特にワインがおすすめですからね」
千佳、一夜も落ち着いてきて
「はい、ありがとうございます。」
「想定外の、副社長様からの、プレゼント、感謝いたします」
香織
「良かったー!嬉しい、千佳さん、一夜さん、良かったですね」
千佳
「はい、奥様!嬉しいです。」
一夜
「はい、奥様、嬉しいです。」
嘉位
「食事の前に、全員着替えを致します。正装です」
「そのため、事前にマリオットへは、郵送しておきます」
「千佳さん、一夜さん、昨年末のドレス、サイズ大丈夫ですか」
千佳、一夜
「大丈夫です」
嘉位
「楓は沢山あるが、どうする?連からの結納の品として受け取っている、ネックレスが際立つものにするかい?」
楓は、え?あれは、結納のお品だったですね、それも、そうか、850万円もするネックレスだもの、だとしたら、
「お兄様、お願いが」
嘉位
「わかった、では、楓も、香織も、ドレスを新しくしましょう」
「少しまってね」
嘉位は、電話をして、要件を伝え、では、明日と
嘉位
「明日、ドレスを、香織、楓、二人の分を買いに行こう」
楓
「えええええええーーー!」
香織
「ええええええーーー!」
嘉位
「それでは、お食事をお願いします」
食事をはじめながら、ニュースでは株式会社 連 について、どこも同じであった。
それぞれ、部屋に戻り、良く寝て。
翌日も学校へ、雨である。
午後も雨であり、
あと、1コマというときに、
佐伯
「あ、自習だって」
桜井
「自習か、え、つまらない」
佐伯
「先生、風邪だって、しょうがないよね」
桜井
「雨だし、寝てようかな」
佐伯
「それも、良いね!」
三好は、何か調べものをしていた。
それを、偶然にも、桜井が視線に入り
桜井は、立ち上がり、三好のもとに
三好は、まずい!と思い、雑誌を隠した
桜井は、にやにやしながら
「三好さん、もしかして、おとなむけの本?本?」
三好は、顔が赤くなり
「違います、桜井さん」
桜井
「どれどれ!」
桜井!!
「もしや、」
佐伯も気になって、三好の席に
桜井が、佐伯に渡して
佐伯も!
「三好さん、そうだですわ、確かに、悩みますものね」
佐伯は、あ、そうだと
「キャプテン、キャプテン!自習って、何するの?」
嘉位
「ん!自習ですから、字のごとくです」
桜井
「じしゅ??殿、これにて、って首を差し出すやつ?」
佐伯
「桜井は、黙っていて」
嘉位
「桜井のは、自首!。自習は、自ら学び、自ら習う事」
佐伯
「流石、キャプテン!それでね、提案なのですが、キャプテンに恋の授業を!」
一同、おおおーーー!!いいね、いいね
佐伯
「そもそも、キャプテンと、かお は、いつも何しているの?」
嘉位
「ストレッチ」
佐伯
「いや、そうではなくて、恋の授業を!!」
一色
「山本先生、一つ、良いでしょうか?」
嘉位
「うん」
一色
「昨日の経済新聞に、小さくですが、山本財閥の掲載がありました」
「もちろん、学園の全員が、御曹司であることは周知のとおりです」
「そこで、気になったのが、代表取締役副社長」
「流石に、同姓同名は居ないと思います」
嘉位
「そうだろうね」
一色
「そこに、最終学歴があって、UCLA卒と」
「山本先生、既に大学を卒業しているのですか?」
桜井
「うん、そうだよ、裏口、裏口!」
佐伯
「桜井はだまっていて!」
佐伯
「一色君、その話、私たち野球部も先日聞いたの、びっくり、キャプテン、UCLA卒業していて、飛び級で」
一同
えええええええええええーー
佐伯
「さらに、アメリカの医師免許をもっているの」
一同
えええええええええええええええええええ!!!
佐伯
「さらに、副キャプテンはね、これ言っちゃって良いのかな?良いか、副キャプテン、由良君ね。」
「気象予報士合格したのよ」
一同
ええええええええええええええええええ!!!
三好
「それって、もう、大卒だから、高校来る必要がないのでは?」
桜井
「そうだよね、でもね、でもね、キャプテンも、副キャプテンも、あれ、なんだっけ?」
佐伯
「話を切るな、桜井!キャプテンも、副キャプテンもね」
「中学は中学に在籍しないと、野球で、日本一、世界一になれないから」
「高校も、高校に在籍しないと、野球で、日本一、世界一になれないから」
三好
「つまり、野球をするために、学生を?」
一色
「うわ、凄い」
嘉位はたちあがり、みんなの前に
「佐伯の言う通り、そして、一色君の言う通り、事実です」
「僕達は、春は出られないのですが、今年の夏、皆さんを」
「甲子園に連れて行きます!」
「今年の夏は、退屈させないですよ」
一同、すごーーーーい
嘉位、よし、やるか
「では、恋の授業ね」
「はじめようか」
「まず、改めて、僕の、話を軽く触れてから、始めるね」
一同は、嘉位に注目し、静かになった
嘉位
「僕は、日本で生まれてから、直ぐに、海外に行きました」
「主に、フランス、ドイツ、アメリカで生活をして、中学1年の時に日本に帰国しました」
「海外に居る間は、さらに色々な国を回ってきました。アメリカでは、飛び級です。医師免許もあります」
「一方で、皆さんと違って、僕は帰国子女、日本の文化に触れて居ません。知識と、実物には感じ方が変わります」
「さて、デートに入る前に、恋ですね」
「恋は、ごく自然であり、年齢制限もありません。」
「歳を老いても、恋することはできますし、していけない、事にはなりません」
「何故、恋をするのか」
「ご自身で、ご自身の姿見をみて、わー、わたし、かわいい、私に恋しちゃった」
「僕の鏡にうつる、自分、かっこいい、僕に恋しちゃった」
「とは、ならないですよね?」
「これは恋ではなく、ナルシスト」
「それが、いけないとは、言っていません」
一同、うなずき、嘉位に集中していた
嘉位
「恋には、色々な形があります」
「まず、わかりやすいのは、あこがれ、自分に持っていない、才能であったり、容姿であったり」
「日本語的には、すこし、おかしいですね、才能という言葉は、広い意味をもつので、改めます」
「勉強が出来たり、スポーツが出来たり、顔、振舞が、かっこよかたり」
「ある時、振り返って、気が付く人のほうが、多いのかもしれませんね」
「あ、これが、恋なのかと」
「わたし、恋しているのだ」
「いつ頃からだろう、彼を、良く目で追うようになったのは」
「そうか、その時から、私は、彼に恋に落ちていたのだ」
「恋は、必ず実ものではありません、悲しい事もあります。それは辛いです。とても、辛いです。しかし、長い人生において、糧となることでしょう」
「恋することは、決して悪い事ではなく、ごく自然な事なのです」
「わずかな事を、感じ取るか、感じ取れるかも、違いがありますが、結果的に振り返って、恋をしていたのだなと」
「気が付くのが、遅く、実らない恋もあります。ですので、皆さんは、もっと恋を前向きに、そう、恋と向き合って欲しいです」
「人を好きになるのは、ごくごく、自然な事なのです」
「これを、学術的に答えると、少し、覚めますが、頭の良い、和井田の皆様なら、説明して、理解できるでしょう」
「心理学的な観点から見ると、複雑な感情体験」
「オキシトシン、「愛情ホルモン」と呼ばれますねとドーパミンは、社会的な絆、喜び、報酬の処理に関与する神経伝達物質」
「恋愛関係におけるこれらの化学物質の放出は、多幸感と愛着感を生み出す可能性があります。」
「セロトニン、バソプレシン、その他の神経伝達物質の不均衡は、スタイルや強さの違いと関連」
「哲学的なら、二人の人間を深いレベルで結びつける、強烈な感情体験とよく表現、感情の繋がりですね」
「恋には、思いやり、共感、相互扶助といった価値観の認識と理解が伴います、価値観ですね」
「少し、間を取りましょう、皆さん、目を閉じて、思い浮かべてください」
「まず、心を無にしましょう」
「何も、考えずに、リラックスしてください」
「よろしいですね、では、次に」
「大切な人の事を、頭に浮かべてください。」
「大切ってなんだろう、そう思う場合には、小学校の運動会、中学校の体育祭、音楽祭、高校での文化祭等でもよいです」
「普段の何気ない生活でも、学校生活でもよいです」
「思い浮かべてください。」
「その場の風景を振り返って」
「そこに、誰が居ます?」
「なぜ、いま、あなたの頭の中の、世界に、そこに、居るのですか?」
「それが、思いであり、想いです。」
「さらに、その頭の中の世界は、実は未来を見ているのではなく、わたしの誘導的な問いにたいして」
「過去を振り返っているはずです」
「皆さまの頭の中の、描写は過去なのです」
「少し、間をおきますね、そのまま、リラックスした状態で、今思い描いている、頭の中の世界、そのままに」
「次ですね」
「その頭の中に、描いた世界を、現在、今、時点に進めてください。」
「実は、進めてないのです。」
「今、現在、皆さんは、ここに居ます。」
「目をあけてください」
女子生徒
「あ!なにかわかりました、先生!。確かに、昨年の文化祭で、一緒に回れたらいいのにな、と思う人が居ました」
「でも、何も変わっていません」
男子生徒
「僕は、中学校から、たまたま、隣の席になって、一緒に勉強する子が居ました。確かに、目で追っていました。」
「少なくとも、今、頭に描いた世界には、あの時の風景が浮かび、あ、なんで、でしょう、今は、何も進んでいません」
嘉位
「思う、想いと、次には、その思い、想いを具現化、いわゆる、形、一言でいうと、告白」
「伝えなくてはなりません。勇気のいる事ですね」
「以心伝心、つまり、黙っているだけでは、伝わるものも、伝わりません。」
「では、皆さんにお聞きします、想いを描きました、では、どのようすれば?良いですか?」
男子生徒
「あ、これが、好きという事であるなら、好きと思っているだけでは、何も、伝わらない」
「そのまま、卒業してしまい、実ることはない、でも、伝えても、実る保証はどこにもない」
女子生徒
「伝える事の大切さも、そうですが、受け入れる事の大切さ、また、受けいれなれない時の、対応も、必要ですよね、先生」
嘉位
「はい、とても、良いところに、気が付きましたね、両名に拍手!」
一同!拍手をする
三好
「わたしなんて、想いを伝えるに4年よ!でも、伝えてよかったです」
一色
「僕はもう、高嶺の花で、伝える勇気がなくて、きっかけは、山本先生のテストの説明があり」
「僕は、三好さんが好きで、やっと思いを伝える事が出来ました」
一同
おおおおおおおおおおおお!!!
佐伯
「すごい、公開宣言!」
桜井
「一色君やるーー!」
女子生徒
「先生、山本先生、はどのようにして、蓬田さんと恋におちたのですか?」
嘉位?え?僕?僕の話?ま、良いか
佐伯と、桜井は、悪い事をしたので、あらためて、申し訳ないと同時に、あれ?キャプテンとかお、って、あ、知りたい、そういえば知らない。
嘉位
「僕は、恋をしたのは1度だけです」
「恋と気づいたのは、入学式、そう、和井田学園の入学式」
「内容は、伏せますが、一言であらわずなら、文字通り、一目ぼれ」
「お相手は、蓬田香織さん」
三好
「そうだ、初デートは?」
嘉位
「ラーメン屋さん、とんこつ醤油の行列のできる、お店が、初デート」
「いわゆる、一目ぼれから、4,5日後位かな」
一同
え、ラーメンが、デート、初デートなのね、意外、意外、デートって、そういうのでも、良いのか。考えすぎていたなー。
と
一色
「先生、想いを告げたのは?」
嘉位
「うーん、どっちが正解なのかな、実は、謎仕掛けで、想いを伝えたつもりが、伝わっていなくて、ここに全て告げたつもりが、伝わらず」
「想いを言葉に、そう、口に出したのは、修学旅行、夜中抜けだして、屋上」
その時、チャイムが鳴った。
一同、がっかりしたが、
それでも、何か、気がつき、得るものがあったので
女子生徒別の一人が手を挙げて
「先生!わたし、気が付いたので、近いうちに、想いを伝える事にします!ありがとうございました」
男子生徒の別一人も手をあげて
「山本先生、俺も、意識している人が、このままでは、いけないと思うので、想いをぶつけてみます!ありがとうございました」
嘉位・・・?これ授業なのか、ま、良いのか。
一同
起立し、
「先生、ありがとうございました。また、次回続きを」
「宜しく、「お願いします!」
とても、楽しい自習の時間は、あっという間に、過ぎてしまった
佐伯は、戸倉君作戦を、桜井は、なるべく、受け身で、悟君作戦を
授業を終え、皆下校へ
嘉位は既に、由良には話してあったこともあり、
先に、嘉位、香織、楓は、下駄箱に行った
まだ、雨が降っていた、昨日みたいに土砂降りではないものの、
まとまった雨が、降っていた、一夜さんが、車で迎えにきてくれてので、車にのり、そのままお店に向かった。
< つづく >