第一八七話 本日雨ですが、皆さん、はしゃぎすぎ
嘉位と香織は食事を終えて、
それぞれ、お風呂へ
嘉位はお風呂を済ませて、部屋に戻り
たぶん、由良も、だろうな、先月も同じだったらしいから
由良、そうだ、連絡しよう。
嘉位は、由良にメッセージを送り、電話してよいか、確認した
すぐに、由良から、電話がかかってきた。
由良
「嘉位も、だな、だから、電話を」
嘉位
「いや、そうではないが、そうなのだよ」
由良
「うちもだから、今八重は風呂に入って居る。俺は今、八重の部屋だ、おそらく香織さんもお風呂なのでは」
嘉位
「まさに、その通り。同期しているよね」
由良
「本当に、それ。そういう事ってあるのかね?」
嘉位
「いや、これは、わからないな、思ったのだが、年末年始の海外旅行、あたるよね」
由良
「あ、そうだな、その通りだ。かわいそうに」
嘉位
「うん、辛そうだしね」
由良
「かずきに、聞いてみるか」
嘉位
「そうか、産婦人科だから、かずきの所」
由良
「ま、まだ、急ぎじゃないけれど、今度聞いておこう」
嘉位
「電話したのは、そうだ、急ぎじゃない、まさにそれ、由良、今日結果出ているはずだが、確認した?問題は無いけれど」
由良
「確認するまでも、ないだろうに」
嘉位
「だよね」
由良
「ちょっと、タブレット出すわ、スピーカーに変える」
「そういえば、今日八重のお父さん、お母さん達と夕食食べて居る時に」
「八重が、嘉位と俺の事を、みぶり、てぶり、説明していて、かわいいの、なんの、笑っちゃったよ」
嘉位
「お、のろけか、のろけかー、実は、香織もそうだった」
由良
「なんだか、想像つくな、それでな、一通りの劇が済んでから、もう、キャプテンったら、お医者様みたいにね、凄いのよ」
「そしたら、八重のお父さんが、そりゃそうだろう、って言って」
「俺もそりゃ、そうだろう、って言ったのだが」
「八重は、意味がわかっていなくて、え?なんで、普通に答えているの?もっと驚くところじゃないの、この話って?」
「だとよ。俺、笑っちゃったよ、話していなかったのかな」
嘉位
「実は話していたつもり、だったのだが、どうやら、香織にも楓にも話していなくて、母さん、千佳さんはもちろん知っているが」
由良
「あ、なるほど、香織さんが知らなければ、八重だって知ることは無いか」
「俺は、その場で、キャプテンは、アメリカの医師資格もっているし、大学も卒業済みだよと、言ってしまったのだが、良かったのか?」
嘉位
「別に良いのでは、そもそも、中曽根のお父さんは、今回の件で、僕について開示情報を閲覧、確認する立場だったし」
由良
「なるほど、それで、八重のお父さん知っていたのか、あと、副社長様にお礼をしたいとも言っていたぞ、専属の会社が1つ増えたと」
嘉位
「あ、中曽根会長は、どの大学なのか、見ているので、知っているが、香織、楓はまだ、しらない、ま、何処でも良いけど」
「ところで、どうだった、ま、見るまでもないが」
由良
「まだ、見ていない、いまから、ログインしてみるわ」
嘉位
「見なくても結果は、わかっているし」
由良
「出た、もちろん、合格だ」
嘉位
「流石だ!」
由良
「嘉位なら、即だろうに」
嘉位
「同じものを持ってもね、そもそも資格なんて意味がないというか、自分を擁護、弁護するためにあるようなものだし」
由良
「だよな」
嘉位
「それでも、おめでとう、気象予報士さん」
由良
「ありがとう、それなら、あれか、自慢しても、何も無いが、嘉位の卒業証書と、俺の、この合格証明、明日学校でもっていくか」
「お昼休みに、瞳さん、せんさんも呼んで」
嘉位
「自慢だろうが、でも、知ってもらうのと、知らないのでは、部員の安心感が違うので、必要な事」
由良
「だよな」
嘉位
「気象予報士さん、予報の雨はいつから、いつまでなのかな」
由良
「明日の朝五時から、日曜日の夕方まで、まとまった雨になる」
嘉位
「その後は、特に名古屋が知りたい」
由良
「連の卒業式な、大丈夫。日本全国的に、今週末までまとまった雨だが、週明けからは、晴が続く。気温も平年より高くなる。」
嘉位
「了解!8日終業式が終わったらその足で、名古屋へ。10日金曜日卒業式が終わったら、楓と連はそのまま、屋敷に来る」
由良
「うん、そうだろうな」
嘉位
「8日なのだが、俺と香織も、名古屋で一泊してくる」
由良
「なんだ、俺と八重も連れて行ってくれるのか、わるいな」
嘉位
「いや、連れて行かないよ」
由良は笑いながら
「なんで、だよ!」
嘉位
「明日朝刊やテレビのニュースは、株式会社 連 が殆ど埋め尽くすだろう」
由良
「そうなるよな。それと、あ、ご苦労なことに、祝辞でも述べるのか?」
嘉位
「それも、ある。確かに、それも、これは由良と八重さんのところも、相談したいのだが」
「まず、連と楓から」
「8日に俺と香織が行くのは、年末の具体的には11月の末、土日 土曜日に結納式」
「結納式後は、俺らは、屋敷へ、ご両親はスイートで1泊し、翌日まで」
由良
「なるほど、それは、山本財閥を継いだのだから、香織さんと二人でなくてはな、で、俺らとは?」
嘉位
「同じく、御手洗家と中曽根家で由良と八重さん、両家、10日までに、まとめてもらいたい。11月末、結納式」
「場所は、明治記念館で考えているが、どうだろう?由良」
由良
「まとめると、3月10日 つまり、連がお屋敷につくまでに、3組の結納日を確定しておきたい。
嘉位
「その通り。母さんも、帰国してもらうから」
「ホテルは、1泊2日で、ロイヤルで」
「僕達は、お屋敷で」
由良
「ちょっと調べる、重なる。11月末の土曜日、1年生大会決勝。雨なら日曜日決勝」
「連は出る必要が無い大会といえば、その通りだ。連も出る気はないだろうから、この日程で良いのでは」
「こうせい、けい、まもるも居るし」
嘉位
「流石由良、僕もそう思う。」
「今週末も、僕と香織は、ロイヤルで泊まろうと思う。蓬田家をご招待し、ご挨拶を」
由良
「了解、こっちは、こっちで、話をまとめておく」
「しかし、とんでもない事、考えるな、1日に3組、それぞれなんからの、縁がある結納式だなんて」
嘉位
「香織の所のお酒は、明日、両家に6本ずつ、届くから。」
由良
「サンキュー嘉位、喜ぶは」
「あと、合格や、嘉位の証書は、明日のお昼まで、とっておこう」
嘉位
「そうだな。おめでとう由良」
由良
「よし、じゃー、また、明日な」
嘉位
「もう1つ」
「明日学校に行くと、びっくりするぞ、報告書があがってきていた」
「学校にあった車両、あれ、全部机と椅子と、電子黒板」
「全て、入れ替わっているから」
「ま、これも、みんなが教室に入るまでは、内緒だ」
由良
「それは楽しみだ、了解!じゃ!」
話が終わって、数分してから、
香織が入って来た。
香織は、痛いので、薬を飲んでくるといって、広間に行った。
由良から、再度電話があり、嘉位は受けた
そのころ、八重も部屋に戻ってきて
香織も部屋に戻ってきた
嘉位
「スピーカーに、変えるね、どうした、由良?」
由良
「了解、こちらもスピーカーに」
「嘉位、中曽根、御手洗も、ロイヤルとってもらえるかな」
「後片付けが、八重のお母さん一人になるから、それを考えると」
嘉位
「そうだ、ごめん、由良そこまで気が回らなかった。了解。では土日はロイヤルで」
「どうせなら、5つ抑えるか、車は家から手配するから」
由良
「助かる。」
「八重、え、これキャプテン?何の話?香織も居るの?」
香織
「うん、居るよ、今来たところだけれどね、薬飲んできたの」
八重
「やはり、実は、わたしも、飲んできた。」
「で、香織、何の話?をしていたの?」
香織
「わたしも、わからない。何の話だろう、お風呂に入っていたし、それから一度もどって、薬を飲みに」
由良
「え?香織さんも知らないのか、これから話すのだね」
嘉位
「そうなるね」
八重
「?話が、全く見えないのだけれども?由良?」
由良
「よし、まとめよう。今週末、土日雨だけれど、ロイヤルで、俺らは、中曽根のお父さん、お母さん、御手洗の父、母と」
「食事会をして、結納の日取りを確定する、同時に、副社長と、蓬田家のご両親、香織さんで、結納の日の確定の食事会」
「土日は、各、ご両親、そして俺たちは、ロイヤルに泊まる」
八重
「ええええ!嬉しい!今すぐ、話に行かないと」
香織
「本当に!嬉しい!!私も、今すぐ、話す!」
由良
「それと、1つ、明日はカッパを上下持参で、学校ね、野球部には俺から、連絡をいれておく、じゃー、嘉位そういうことで、宜しく」
嘉位
「了解」
通話は終わった
香織は、瞳を大きくし!
「王子様、最高!電話していい?電話?」
嘉位
「もちろん、車は家からだすから、迎えに行くのでと伝えてね」
一方八重も
八重
「わーーい、由良大好き!ね、話にいこうよ、」
由良
「うん。あと、車は嘉位が出してくれるから、それぞれの家に。」
八重
「ありがとう!由良、もう、旦那様ったらー、さ、いこうよ、いこう!」
翌朝、
雨が降っていた。
楓、香織、嘉位は食事を済ませて
学校へ
今のうちは傘ですみそうである
駅について、みんなと合流し
佐伯
「雨かー、シュン今日は天気ねーっていうの?」
桜井
「いわない、雨だーーーーぁ」
「ちゃんと、上下用のカッパもってきたわ」
「カッパは、要らなかったかな?」
楓
「シュン、副キャプテンの連絡からは、帰りは必須とあったから」
楓?どうして、帰り、ま、良いか
由良
「それより、今日も、学校に行くと、驚くぞ」
香織
「え?なになに?わたし、何も聞いてないよ」
八重
「うん、わたしも聞いてない」
楓
「なんだろう?」
嘉位
「お楽しみ!あとせんさん、瞳さんにも連絡してあるけれど、お昼は一緒ね。かずきもね」
一同は学校に到着し、
瞳さん、せんさんが居て
瞳さん
「皆さん、おはようございます。久しぶりに雨ですね」
八重
「おはようございます、瞳さん、由良が言うにはね、学校に行くと皆、驚くんだって」
「でも、すくなくとも、ここでは、無さそうですね」
せんさん
「では、教室にいこうか」
それぞれが、教室に入ると
八重
「ええええええええええーーーー!」
香織
「うわーーーーーーー」
教室が変わっている!
机も、椅子も白に統一されており、
木ではなく、なにか特殊樹脂で作られている。ガラスでもなければ、プラスチックでもないが
とにかく、おしゃれで、白統一
さらに、なんといっても、床ではないのである
絨毯?が引かれている。
そして、黒板と電子黒板
机には、コンセントがついており、充電ソケットも2つ、ついている。
昔ながらの蛍光灯が、無くなっており
細いポールみたいな、筒上のものが、貼ってあり
そこから光が出ている
明るい!!
香織
「エアコンが無くなっている!あれ?でも、足元が暖かい」
八重
「ほんとうだー、どうしてだろう?」
休み時間、女子達はトイレでこの話題でもちきりであった。
午前中の授業が終わり
野球部一同は、食堂へ
今日は、瞳さん、せんさん、だけでなく、かずきも、一緒である
かずき
「寮の食堂ではなく、学校の食堂に来たのは、いつぶりだろう、人が多いですね」
瞳
「男性寮が、人すくなすぎなのです。でも、あっちは、あっちで、ゆっくり食べられるから、良いよね」
「今はせんと、一緒に男性寮の食堂で食べるのが、日課。朝食、昼食、夜食もね」
せんさん
「そうですね」
「ところで、かずきも、集合って書いてありましたが、何か野球部の連絡でしょうか?副キャプテン」
瞳
「私は、吹奏楽部よ、せん」
せんさん
「そうですよね?あらためて、このメンバーの共通点は、練習場を開く事にかかわった、メンバー、連君は居ないけれど」
由良
「まず、食べよう、食べ始めてから、話す」
いただきまーーーす
由良
「では、俺と、嘉位から、せーーーの で、 だすから、 せーーの って 言ってもらえる?」
一同
「せーーーーーの」
由良は、立ち上がり
気象予報士の合格のタブレットを、みんなに見えるように
嘉位も、立ち上がり
卒業証明書と、資格証を、みんなに見えるように
そして、それを、それぞれ、回すように、手渡した
八重
「ええええええええええ!!!!知らなかった、由良!!気象予報士に合格したの!凄い!」
瞳
「凄い!!合格率5%よ、気象予報士って」
せんさん
「それも、高校1年生で!もう、言葉が出ません」
楓
「これ、知らなかったです、お兄様」
「お兄様、UCLA卒業しているのですね、そして医療資格も」
桜井
「UCLAって?何?YMCAなら、ヤングマンなら、知っているわ」
佐伯
「桜井は、黙っていて」
香織
「わたしも、昨日聞いて、資格あるし、卒業済みとは、言っていたけれど、どこなのかまでは」
瞳
「うわ、ありえない!気象予報士も、UCLAも」
「私でも、自信ないです」
せんさん
「僕もだな」
かずき
「あ、だから、女バスの対応が、即座にできたのか!」
佐伯
「あ、そういう事!ってそういう事で、済まされない、話よね」
桜井
「ULCAって、売るか?の事? 何か、売っているの?」
佐伯
「桜井は、だまっていて!」
瞳
「もしかして、お二人とも、高校とか、大学行く必要がないのでは?」
せんさん
「そうなりますよね」
かずき
「うん、すごい、行く必要ないといえば、無い。」
八重
「え?由良、やめたりしないよね?」
香織
「嘉位、学校を辞めるなんて、しないですよね?」
由良
え?反応
嘉位
違うよな
由良
やめるか
嘉位
それもいいが
由良
あれ、俺らって
嘉位
普通だよ
由良
だよな。
八重
「また、目で会話している、由良、辞めないでよ、わたしを一人にしないで」
香織
「嘉位も、辞めないで、わたしは、嘉位がいないとだめなの」
瞳
「え?キャプテン、副キャプテン、説明を」
嘉位
「僕も、由良も辞めないよ」
由良
「もちろん、辞めないよ」
嘉位
「中学は、中学で、日本一、世界一を」
由良
「高校は、高校で、日本一、世界一を」
嘉位と由良
「それぞれ、在学しないと、野球で制することは、できないから」
一同
「えええええええええーーーー野球のために、下の学問の学校にーー!!!」
一同、大爆笑
八重
「もう、異次元すぎて、笑うしかない」
香織
「ほんとう、それ、おかしい!」
せんさん
「いや、凄い、情熱!」
由良
だれも、
嘉位
うん
由良
うそだろう
嘉位
でも、現実
香織
「また、目で話をしている、どうしたの?それから、下を向いてしまって、お二人とも」
嘉位
「いやね、いや、良いのだけれどね」
由良
「誰も、褒めてくれないのよ」
一同は、それぞれを、見あって、大笑い
瞳
「確かに、驚く次元を飛び越していたので、ごめんなさい、せーーーーの」
一同
「 合格、おめでとうーーーー!!!」
由良
やっぱり
嘉位
照れるな
由良
もどるか
嘉位
逃げるか
由良
そうだよな
八重、また、目で
「由良!もう、かっこいい!最高、旦那様」
香織
「ほんとうに、嘉位、旦那様、かっこいい!」
由良
「それでは、改めて、今日の下校時間、土砂降り、風も強いから、上下カッパでね。傘は差さない。」
一同
「はーーい!先生!!」
と
お昼をすませ、
下校
外は、土砂降りで、風が強かった
桜井
「副キャプテン、気象予報士って、雨、風を止めたりできないの?魔法みたいに?
一同
「でーーーーきーーーーなーーーーい!!」
大笑いしながら
帰って行った。
< つづく >