表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

184/328

第一八四話 嘉位、香織 お屋敷にて野球部祝賀会


嘉位、お、来た!

香織、本当だ、嘉位の言う通りだ


香織は、嘉位の腕をとり、和井田野球部のジャージで部屋をあとにし、玄関に向かった。


玄関には、野球部一同、和井田野球部のジャージで揃っていた。


嘉位

由良お疲れ


由良

万事


嘉位

こちらも


由良

おつかれ


香織、また、目で二人で話している

「みんなー、お疲れ様あー、あがって、あがって」


千佳

「副社長様、奥様、一度皆様を、御広間の方へご案内致します」


かずき、なに?ここ、でかいってもんじゃない、お城か?

かずきは、はじめてなので、きょろきょろしていた。


一同、おじゃましまーす


広間で、席について


嘉位

「まずは、お疲れ様です。そして、ありがとう」

「沢山、話はあると思います、楽しみです」

香織

「ですが、その前に、一度、皆様、お風呂に入りましょう」

「お風呂といっても、長湯ではなく、さっと、ですよ」

嘉位

「それでも男子のほうが早いから、男子は、あがったら、練習場をかずき君に見せてあげよう」

由良

「了解キャプテン、嘉位も疲れているだろうから、休んで居て良いのだぞ」

嘉位

「大丈夫、皆と一緒だから」

香織

「それでは、今日は、女子が大浴場で、男子が露天風呂で」

「今13時過ぎたところですから、遅くとも、15時には、またここで集まりましょう」

嘉位

「皆、お腹すいているのは、わかっている。僕もね」

「お風呂をあがってから、食事会!お祝いを皆で、やろう」


そのまま、香織の先導で女性陣は、大浴場へ


一方の男性陣は、嘉位の先導で、露天風呂に


かずき、え?家に露天風呂があるの?どういうこと?

「うわ、露天風呂だ!、外だ!!!」

「かずきさん、屋内にありましたら、露天じゃないですからね」

せんさん

「そりゃ、そうだ、しかし、凄いな、お屋敷」

皆、かけ湯を済ませ、体を洗い、入浴へ


由良

「ま、早速入って、言うのも、なんだが」

「俺らはどちらかというと、露天風呂も満喫より、練習場だよな」

かずき

「その、練習場というのが、わからないのですが?」

「どこかに、出かけるのですか?」

せんさん

「あるいみ、出かけると言えば、そうかもしれないけれど、お屋敷の敷地内に練習場がある」

嘉位

「そうだな、乾かしたら、行こうか、由良、先にみんなを案内してもらえるかな、僕は一回部屋にもどって」

「あとから、合流するので」

由良

「よし、了解だ!」

かずき

「副キャプテンは、お屋敷に詳しいのですか?」

由良

「いや、謎だらけだよ、ただ、中学1年のシニアの時から、お世話になっているから、特に練習場はね」

「嘉位と俺の秘密の特訓みたいだったな」

「うわ、いいなー、楽しそうだ」」

かずき

「何も、道具とか持ってきていないけれど」

由良

「一通りはあるけれど、野球の練習をするわけではないから」

かずき

「ま、よくわからないので、ご案内を副キャプテンお願い」

由良

「よし、では、出るかね」


男性陣は乾かしてから、再度和井田の野球部のジャージに着替えて

そのまま、由良を先頭に、玄関を出て、進んでいった



一方女性陣

「うわ、なに、この大浴場、温泉!!そのもの!」

佐伯

「露天風呂も驚いたのに、お屋敷の中に、温泉がある!」

桜井

「泳いでも良いの?泳げないけど」

八重は、笑いながら

「はい、はい、洗ってから、入りましょうね」

皆、お風呂に入った。


香織

「そうそう、レイ、この間、話したい、相談したいみたいなこと、シュンも、言っていたじゃない?」

「女性にしか、相談出来ないと?」

佐伯

「うん、そう、お母さんにも、まだ、それについては、相談していなくて」

桜井

「わたしでは、わかりません。なんせ、天下一の箱入り娘とは、この私の事」

佐伯

「桜井は、だまっていて!」

佐伯

「かお、あれよ、あれ、おとこのこ の あれ!あれ!ってどうなっているの?」

八重は、笑いながら

「あれって?何のこと、あれ、じゃーわからないよー」

佐伯

「だ、か、らー、男の子の、あれ、といったら、あれしかないでしょうよ」

「私たちには無いもの!」

瞳は、実は、興味津々であったが、ここは、年上として、知らぬとは言えぬため、だんまりを、決め込んでいた


香織

「男性のね」

佐伯

「そう、かお、それ!かおって、そりゃー、まー、その話は、良いとして、初めてみたときは、どうだったの?」

「その、キャプテンの・・・」

佐伯は、なぜか、顔が赤くなっていた

香織も、思い出すと、顔があかくなり

香織

「あれは、ですね、丁度お正月に両家に認められ、今年の秋の終わりごろ、嘉位がいうには、大会が終わってから、結納式を上げる事になって」

八重

「あ、うちも、うちも、結納式あげるって、親がはりきっちゃって」

「実は、豊田のお母さんも、結納式をと、お兄様に相談しなくては、と、今日か明日お話をしようと思っていて」

香織

「じゃー、みんなで、一緒にやろうか、結納式」

「流石に、みんな一緒というのは、意外すぎるので、同じ日に、同じ場所で、それぞれというのは、出来そうですわ」

八重

「いいね!式がおわったら、あらためて、全員でお食事とか?」


佐伯、ちがう、その話じゃない、違う。

佐伯

「すとーーーーぷ、皆様が、お幸せなのは十分知っております、今、わたしが、聞きたいのは、悩みは」

香織、あ、確かに、話がそれて、あれ?どこまで、話を?、あ、そうだ

「ごめん、ごめん、それでね、その日から嘉位のお家にお泊りすることになって」

「そ、そう、はじめて、一緒に、そう、寝たの」

桜井

「うわ、いきなり、ですわ」

香織

「ちがう、ちがう、何もしていません、ただ、一緒に寝ただけです」

桜井

「ほんとう?ほんとうに?」

香織

「うん、それでね、朝になったら、嘉位は寝ぼけているのか、私の事をわすれているのか」

「朝、起き上がったら、着替えをはじめて、全裸に」

「わたしは、驚いてー、キャーてきな、感じで、自分の顔を両手で隠したのだけれど」

「興味があって、指と指の間から、やはり、じっくり見てしまい」

佐伯

「それで、それで」

香織

「大きかった!それがはじめて、見たから、びっくりしちゃって」

八重、笑いなら

「あ、あれか、私から、香織にメッセージで、あけましておめでとう  と入れた、返信が、 おおきい 」

「返信が、おおきい って何よって思ったよね!」

一同も、大爆笑


香織は顔が真っ赤になり


佐伯

「それで、どのように、大きいの?」


楓は、こりゃ、ダメだ、長くなる。

「すとーーーーーーーーーーーぷ!」

「その話は、長くなる」

「そもそも、学校の図書館、医療のところに、相当数の実物でありますわ」

「そちらで、お勉強を」

「わたくしも、興味があって、和井田の図書館は、なんでもありますから」

「凄く、ためになりました」

「お兄様が、お食事会だから、早めにと言っていたじゃないですか」

「お兄様、グラウンド開きのお話、聞きたいはずですから」

「早くあがりましょう、レイの悩み事は、和井田の図書館で万事解決よ」


佐伯

「あ、そうか!学業の知識として、なら、良いですものね、流石マスター」

「もう、タブレットで調べようとしたら、年齢確認とか出てきちゃうしさ」

「よし、来週は図書館に通うぞ!」

桜井

「わたしも、行く!」


瞳、そうか、その手があったのか、わたしも、行ってみよう。



女性陣も、露天風呂からあがり

髪を乾かして、和井田の野球部のジャージに着替えて

広間に向かった。





一方、女性陣の長湯の間

男性陣は、練習場を目指していた。



かずき

「あれ?ここって、あそこが、え?露天風呂?」

せんさん

「驚くよね、この造り。今僕らのいる外側からは、全く見えないのに」

「露天風呂の中からは、そとが一望できる、すごいよね」

由良

「かずき、まだ、驚くのは早いよ」

そのまま、歩いていくと、体育館みたいなのが、かずきの目に映った。


かずき

「え?まさか?」

「はい、かずきさん、ここです」


由良が開けて、中に入ると


かずき

「凄い!!広いし、マシーンも、ブルペンもある。ここが、秘密の特訓していた所なのか、すごい」


由良

「嘉位は、学校から帰って、時間をみつけては、ここで練習している。今はもっとも、香織さんと一緒にやっているみたい。」

「ストレッチは部屋が多くなったと言っていたがな」


せんさん

「そう、ここに来たのは?」

由良

「かずきに、ここを見せたかったのもあるのですが」

「せんさん、かずきには、伝えてあります。伝令」

せんさん

「お、ありがとう!」


由良

「それで、今現在、新一年生のプレーを目視できたのは」

「連、こうせい、まもる、しゅん の4名。4名は全員投手、けい、捕手、悟、センターは確定」

せんさん

「なるほど」

かずき

「2チーム編成、トーナメントを意識してですね」

「キャプテン、副キャプテンは、大会には出ないのですよね?」

由良

「どうしても、無理な時には、もちろん出るが」

「俺も嘉位も、そうだけれど、せんさんもか、3人の見解は」

「新一年生が、嘉位の話を聞いて、ストレッチを続けてくれている前提で」

「新一年生だけで、都は制する事が出来るレベルの選手達」

せんさん

「キャプテンと、副キャプテンの初戦は、甲子園の1回戦から」

かずき

「そこで、2編成」

由良

「先発は、連 と こうせい」

「中継ぎに、まもる、しゅん」

「基本的に、全員投手を経験している、15名」

「そこは、新一年生の練習を見てから」

「けいの捕手は、確定」

「悟のセンターも確定」

せんさん

「あとは、僕の見立ては」

「ライトに戸倉」

「レフトに、戸井田」

「戸倉君も、鉄壁です、足も速いし。悟と同じセンスを持っています。太鼓判です。ボーイズでこの2名を外野から外す事は出来ないですね」

由良

「連が言うなら、間違いない」

かずき

「内野は」

せんさん

「僕のみたてでは、内野は、実際に競わせないと、わからない、というのが回答です。それくらい、トップレベルという意味です」

「スタメンを選ぶのは、難しい、良くここまで、特待生で揃えたと、関心しています。」

由良

「せんさん、聞いておいて、良かったです。俺も、同じ意見です」

「あ、はやく、入寮したいです!新一年生とも会いたい!」

かずき

「これは、キャプテンが知っているの?」

由良

「今の話のまとめは、知らない、というか、嘉位忙しいから、これは僕らがやらなくては、行けない事だから」

せんさん

「それで、キャプテンは部屋にもどって、副キャプテンが、僕らと、素晴らしい判断です」

「キャプテンも喜ぶでしょうね」

「そうですね」

かずき

「うん、流石だ。」


由良、よし!では、後程、タブレットに纏めて、送るし、話は明日にでも、嘉位にしよう


じゃー、戻ろうか、祝賀会が始まるだろうからね



男性一同は、練習所を後にし、

広間へ向かった。




広間に行くと、

嘉位も丁度あわせたように、皆と合流し


佐伯は、驚いて!

「ええええ!!!なに、なに、なに、これーー!」

桜井、うわ

「フォークと、ナイフが沢山、ナプキンも」


千佳さん、一夜さんをはじめ、メイドさん達が、それぞれの後ろに控えた


佐伯、え?もしかして

嘉位

「佐伯が言っていたでしょう、コース料理が食べたいと」

佐伯

「それは、確かに、ぽろっと、言ってしまいましたが、ええええ!」

「あ、そうですわね、料理長さんは、元五つ星レストランの総料理長で、私たちにチョコレート作りのアドバイスを」


香織

「ま、それぞれ、席のほうへ、テーブルにカードがあります、そちらにお名前がありますので」


佐伯は、あ、あった!

桜井も、あった!


桜井は、椅子を引いて、

佐伯も椅子を引いて、

かずきも、椅子を引いて、


座った。


他は、席の前に、ゆっくりと立


千佳さん、一夜さんをはじめとする、メイドさん達が、席をひいて、座らせてくれた。


佐伯は、あ、そうなんだ!、恥ずかしい。

桜井、え?ダメなの?


八重

「大丈夫よ、私だって、ホテルのディナーで、知らなくて、座っちゃったのだから、誰もが1度は経験することだし」

「そうですよ、でも、今度は大丈夫ですね」

せんさん

「うん、次からは、大丈夫」

「わからない事が、あれば、席の後ろに控えている、メイドさんたちに、遠慮なく聞いてね」


千佳、一夜をはじめ、グラスに、千疋屋総本店のマンゴージュースが注がれた。



嘉位

「それでは、ここは、せんさん、瞳さんに、乾杯の挨拶をお願いしようかな」


せんさん、瞳さんは、立ち上がり


せんさん

「それでは、グラスを、キャプテンの副社長就任祝いと、」


「和井田学園、野球部グラウンド完成を祝って!」


せんさん、瞳

「かんぱーーーい!」


一同、かんぱーい


桜井

「うわ、これ、すごく濃厚で、甘くて、美味しい!」

八重

「うん、この間の飛行機で飲んだものと、同じだ」


次に、前菜が運ばれてきた。お水もグラスに注がれた。


佐伯は、手を挙げて

「かお、写真とか撮っても良いの?お屋敷は大丈夫として、ホテルのディナーとかも?」

香織

「問題ないです。フラッシュや、シャッター音だけ、気を付ければ」

「お料理は、お口で味わうだけでなく、目でも味わいますので」

料理長

「奥様、素晴らしいご回答で、ございます。私共も、そのように喜んで頂けると、とても、嬉しく思います」


桜井も手をあげて、

メイドさんが、きがついて、

そちらは、外側から、お使いになってください。と、桜井に伝えてくれた


次に、冷静パスタが、運ばれ


マンゴージュースは、直ぐに、足されて注がれて行く


皆、スマートフォンを取り出して、写真を撮っていった。


次に、キャビアが添えられた、あん肝のサラダ、わさび醤油仕立てが運ばれてきて


由良

「あ、これ、旨い!」

「これ、美味しい!」


皆食べる事に、夢中である。


さらに、

アワビステーキが、それぞれ、運ばれてきて


桜井

「うわ、これは、でかい!」

メイドさんが、あわびのソースのかけ方や、これでもフォーク、ナイフでと桜井に説明してくれた。


かずき

「まるまる、1個のアワビステーキなんて、食べたことが無いよ、凄い!」


次に、

ホワイトソルガムキビと彩野菜のポワソンスープが運ばれ



嘉位

「お口直しが、来たところで、さて、まずは、練習場どうだった?」

かずき

「既に、もろもろ、準備が終わっており、僕達は式典への参加でした」

桜井

「おおーーきな、石碑があったけれど、なーーーんにも、書いていないの、うちらが1番目に書くのだってーー」

嘉位

「そうだね。」

「都の関係者の方も、いらして、テープカットも無事に終わり、お清めも、終わり、始球式へと」

せんさん

「うん、順調に進んでいきました」

由良

「うん、始球式までは、順調!」

香織

「え?」

八重

「わたしはね、由良にがんばってーーー って 声をかけて、連君がマウンドへ」

佐伯

「あれは、皆、びっくりしていたね、連君の投球」

桜井

「電光掲示板に、156Kmって出ていたのよ」

「それが、凄いのかは、わからないのだけれどね」

香織

「凄い事よ!」

由良

「嘉位が、世界を制したときが、149Kmだからね、156Kmは凄いよ」

「ま、今の嘉位は、もっと、化け物だけどな」

「日々ストレッチしている、証拠だね」


嘉位

「凄いね!まだ、伸ばせるよ、あと5Kmは」

「えええええええええ!!それって、もうプロでは?」

由良

「そうなるね、その方法は、新一年生全員で行うから、練習開始してからだな」


話している中、一度、話が、収まったところを、見計らい


松坂牛フィレ肉のステーキとフォアグラキッシュが、運ばれてきた。


佐伯

「え、これって?」

料理長

「はい、松坂牛のフィレを使いました、ステーキと、キッシュ、フォアグラを用いています」

佐伯

「ええええ、松坂牛なんて、テレビでしか見たことないよ!写真、写真」


一同は、また、食べ始まり


嘉位

「今日は、無礼講で、食べながら、話そう!」

由良

「了解」

「それでだ、そこだよ、始球式、やられたわ」


楓は、顔がまっかになり


「連君が、投げ終わって、御来賓一同、監督、コーチも、みんな驚いていて、156Kmに」

「そこに楓ちゃんが、走って、まっすぐ、一直線に猛ダッシュ」

「そのまま、連君に飛び込んで、抱き着いたの!」

「副キャプテンがね、おいおい、それは、ないだろうと、笑いながら、そこは女房役の俺と、ハイタッチ、だと、」

「御来賓の皆様をはじめ、一同、爆笑!!」


香織、あ、これ、嘉位が言っていたやつを、楓ちゃんが。

「楓ちゃん!」

「はい、ごめんなさい、お姉さま」

香織

「いや、実はね、嘉位がね、自分が投げる時だったらの、もしもの話をしていてね」

「嘉位がなげたあとに、わたしが、嘉位に飛び込んで、抱き着いて、由良君が、そりゃーないでしょうに」

「ってやったら、面白いよね、って言っていた」

「え?それを、わたしが、再現してしまったのね」


皆、笑いながら、食事がすすみ


そして、次に、


松坂牛のスペアーリブが運ばれてきた

ものすごく、大きい

桜井、は、でかい、え?これどうやって食べるの?

メイドさんが、こちらは、フォーク、ナイフが難しい場合、手でおつまみになっても、構いません。ただし、あまりもちあげずに

口を添える程度で、そちらにあるナプキンで、お口と、指を拭きます。

又、手を汚したくない場合は、カットをお願いすることも、出来ますので

と桜井に教えてくれた


桜井は、これは、がっつり挑戦を

「うわ、ずっしりしている」

がぶっと、かぶりついた


由良

「それで、式は終わって、俺と連の提案で、嘉位と香織さんにご報告をという、流れかな」


次に、

のどぐろが、運ばれてきた


香織

「嘉位、嘉位、のどぐろですよ、のどぐろ」

嘉位

「あれは、初めて食べたけど、美味しかったものね、濃厚で、やわらかく」


みな、のどぐろを観るのが、初めてだったので

不思議に思っていた。

それは、いままで運ばれてきた、料理は色鮮やかに、飾られていたが

のどぐろは、 そのまま、出て来たから


香織

「まず、みんな、食べてみてね」


とりあえず、食べてみると


由良

「うわ、うま!これ、なに?」

「おいしい!はじめて、のどぐろ、え?こんなにおいしいの?」

せんさん

「僕も、はじめて、食べました、美味しいですね」


いったん、お口直しの、シャーベットが運ばれてきて。


桜井

「幸せだー。幸せだー、生きていて良かった。目覚まし時計壊したけれど」

佐伯

「本当、幸せだー」



連が立ち上がり、袋を取り出し

嘉位に、渡した

「和井田野球部、硬式ボール、第一号です。かいさんへ」


嘉位

「ありがとう!うれしいよ、みんな、ありがとう」

嘉位は、ボールをじっと見つめ、和井田学園と書いてある印字を見つめて


嘉位

「では、僕からも、伝えないとね」


一同は、静まり返り、嘉位に注目した

嘉位

「隠す必要もないし、これから、これからというのは、社会に出てからの話だけれど、必ずと言って良いほど、僕と関わることになるので」

「聞いてほしい、少し、長くなるので、一回、トイレ休憩にしよう」


それぞれが、お手洗いへ。


戻ってくると、

テーブルはリセットしてあり、それでも、まだ、フォーク、ナイフはあり、ナプキン、手拭き等はすべて新しいものへ

マンゴージュース、お水も注がれていた



一同は、着席した。

桜井も、席の前にたち、椅子をひいてもらった

佐伯もである。


嘉位

「それでは、話すね」

「ご存じの通り、山本財閥、代表取締役副社長に就任し、筆頭株主となり、会長兼、社長が、母。」

「父は、職を解いて、アフリカ難民の支援に」

「それは、仕方がない事ですわ、先代のご遺言状に背いたわけですから、万死の所を、寛大な対応、副社長様、ありがとうございます」


嘉位は、続けて

「次に、1つの会社を解体した。N社である」

「N社、正しくは、旧:N社の役員は全員解任した」

「次に、山本財閥50%、豊田ホールディングス50%出資、合わせて、資本金1兆円の共同出資会社を設立」

「社名、株式会社 連   」

「代表取締役社長に、豊田会長の三男。」

「代用取締役副社長に、セミコンの副社長」

「株式会社 連  の 本社は旧N社の名古屋ビルとする」

「今頃、全て調印や、役員などの取り決め、諸事が終わったころであろう」


「ええええ?お父さんが、社長!」

「父は、福岡の支店長、確か、部長級ですよ、それが、1兆円の社長!!」

「それも、株式会社 連  と!!!」

「豊田のお母さまが、言っていたことを思い出しました、副社長が言っていたことも」

「豊田のお母さまが、一人になることは、ないと、手は打ってあると」

「手といっても、想像の領域を、超えていました」

「お兄様、お兄様、ありがとうございます」

楓は、泣きだしてしまった。

楓は、これがどういう意味なのか、理解したからである


連も驚いて、

「かいさん、いえ、副社長様、ありがとうございます」


嘉位

「連が、大学を出たあと、プロやメジャーを目指すのかもしれない。」

「やりたい事を、やるべきである」


香織

「つまり、やるべきことを、やり遂げた後は」

「株式会社 連   は、 連のその名の通り、 連君が社長に就任。全ての山本財閥の株式を、連君に渡し」

「連君は、代表取締役社長、筆頭株主」

「嘉位が、もともと、書いていたシナリオです」


連も、想像を超えていて、

連も、涙がこぼれてしまった

楓も、泣いている。


嘉位

「連君、あらためて、楓を頼むぞ」

「株式会社 連 は、 僕と香織から、連と楓へのプレゼントだ」

「受け取ってくださいますか」


連と楓は、大泣きしながら、立ち上がり

「表す言葉がありません、ありがとうございます。副社長様」

「僕は、一生、楓を大切にします。楓だけを守ります、ここで誓います」

「わたしも、連の全てを支え、連の全てを受け入れ、連と一生を添い遂げる事を、ここで、誓います」

連と楓は、大泣きしながら

「ありがとうございました」

深々と、頭をさげた


それを見ていた、

佐伯、桜井、瞳、せんさん、かずき、八重も、感動して、泣いてしまった。


由良、嘉位、粋な計らいを、流石だな


一同が、落ち着いたところに


料理長から

「とても、良い素材がございましたので、こちらを」


但馬産田村牛のグリル[A5ランク] 柚子ソース

が運ばれてきた。


みなは、もう、お腹に入らないと思っていたが、


あまりの、柔らかさと、美味しさに、驚いていた


嘉位は、あ、そうだと、思い

嘉位

「1つだけ、1つだけね、今までのままで、嘉位、とか キャプテンでいこうね、野球部!」

「はい、キャプテン」

由良

「それも、そうだな、では整列ください、両校のキャプテンは、あ、訂正します、片方のキャプテンと、もう片方の副社長は、お集まりください」

「だなんて、変だよな」

と皆、笑って


かずき

「そういえば、沖縄にプロ野球の練習を見に行ったのですよね?」

「沖縄キャンプ、あの話も、聞きたいです」

「沖縄キャンプ、あ、グアムに行っていたときに、言ってきたってだけしか、聞いてないですものね」

「プロのキャンプをみに行かれたのですか、是非聞きたいです」


嘉位

「行ってきた、そしたらね、井畑監督がいてね、僕らU-15の監督が、井畑監督、そして祝賀会に来てくれた、原田監督も居て」

「原田監督は、次のWBCの監督をやるそうだよ」

佐伯

「原田監督って、あの原田?」

桜井は、あれ?なんだっけ、この人と考えていた


嘉位

「ちょっとまっててね」

嘉位は、モニターを写した、ものすごい、大きいモニター4面がフレーム無しで、1面になっている

そのモニターに、現役時代の原田監督の映像を流した。


由良

「確か、高校でドラフトだけれど、大学に進学して、再度ドラフトだったよね」

「凄い、打つね」

「僕も、ケーブルテレビで見たことはあります。早く放送が終わった時に、歴史ムービーとして」

桜井、あれ、でてこないな、見たことは、あるのだけれど、なんだったか


せんさん

「うん、かっこいいよね、WBC監督かー」

かずき

「原田監督、絵になるね」

桜井、絵になる、あ、そう、なにかあった、この人、なんだったか、桜井は考え込んでいる


八重

「いや、面白い人でしたよ、え?野球の監督ってこういう人なの?って」

香織

「うん、面白かったよね。原田監督、井畑監督、現監督も、もう、大笑い」

「それでそれで?」

八重

「突然、私たち4名、ブルペンにつれていかれて、キャプテンと、副キャプテンにね」

「監督たちが、投げてみてと」

「おおお、すごい、日本の監督、さらに、プロの練習に!」

「どうでした?」

由良

「連より、10Km早かったぞ」

「166Km」

「うわーーー、すごい、全然、追いつけない」

桜井、うーーんなんだろう、ここまで、でてきているのに、桜井は必至に考えて居た


香織

「それで、原田監督ったら、高校通いながらで、良いから、契約書にサインしちゃえよ、嘉位、由良、高校行きながらプロでやろうよ」

「ですてーーー」

せんさん

「えええええ、それ、本当にすごいよ。」

八重

「その後、4人ともグラウンドにいって、キャプテン、副キャプテンは、20球、フリーバッティング」

「二人とも、20球すべて、スタンドへ」

かずき

「ええええ?プロの球を、全ホームラン?ありえない」

桜井、う、あああ、あれだ


香織

「今日、試合に出て良いぞ、ですって、原田監督、もう、面白い人で、わたしと八重は大笑い」

八重

「由良がね、1つだけなんでも、お願いを聞いてくれるというから、佐々木選手を使ってくださいと」

連!!!

「そう、見ました、佐々木選手、満塁ホームランで締めくくり、佐々木復活の見出しが」

「佐々木選手となにか、あったのですか?」

香織

「うん、夜、海辺を散歩している時に、有って」

「キャプテンと、副キャプテンが、アドバイスをしたら、翌日のスタメンで、4打席4ホームランの大活躍していた」

「その後も、完全復帰と」

「うわ、キャプテン、副キャプテン、何をどうすれば、そうやって変わったのですか?」

由良

「何もしてないよ、俺ら、ただ、一言だけ、眼鏡をつけてください」

「それだけ」

「うわ、すごい、人目みて、欠点を補正、うわ、ありえない!」


桜井は、あ、わかった

「あああああああああああ!!!!!思い出した」


桜井は、モニターに映っている、原田をさして、大きな声で



「ガキ大将!!!!!」




一同は、見あって

えええ?となり


大きな声で



「 若大将!!!!!」



嘉位も大笑いして

「いえないです、いえないです、原田監督に対して、ガキ大将なんて」


と腹を抱えて、大笑い


それにつられて、

みんなも大笑いしていた



こうして、祝賀会は幕を閉じるのであった



第2部:広がりの章 〜学園と未来〜

【完】


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ