第一七四話 到着!沖縄でいきなりトラブル
歩いてでも、電車でも行けるのだが、
タクシーに乗って
嘉位、香織、由良、八重は、目的地
ロイヤル沖縄に到着
八重!
「うわーー!すごい、何この大きさというか、セレブ的な!」
由良
「ドームの場合は、外の音もあったからだね。」
香織
「リゾート感が、凄い!え?あっちは、海ですか?」
嘉位
「うん、そうだね」
「シーズンオフだから、海では何かをというのは、星空は綺麗だろうね」
香織・八重
「行きたい!!夜空の星!」
由良
「ロイヤルは、和井田と密接だから、ましてや山本財閥だし」
嘉位
「業務提携ですよ。株式はそれぞれのホールディングスが持っていますから」
「そんなことより、ホテルマンの皆さま、お待ちですから、預けてチェックインをしましょう」
一同は案内された、が、
中に入ると
何か様子が変だ、
一人の女性が大きな声で、騒いでおり
あたりは静まり返っている。
嘉位は、ホテルマンの方へ
「お尋ねしたいのですが、出入り口はここのみですか?」
ホテルマン
「はい、一般のお客様の出入り口は、ここのみです」
「非常口や、スタッフは、フロントの奥から避難用に左右あります」
嘉位
「つまり、一般客は平常時であれば、この出入口のみですね?」
ホテルマン
「はい、その通りです。副社長様」
嘉位・・・もう、リークしているのか、母さんだな、経済新聞にも出ていたし。
大きな声の女性:
「バックはあるのに、財布がないの!」
「誰!誰!誰!誰か持っていったの?」
「あなた、何か、存じ上げています?」
大きな声の女性は、近くの方に、聞いていた
大きな声の女性
「お水を、買って戻ったら、財布が無くて」
「おかしい、入っているはず。」
「どう考えても、わずか、1,2分よ」
嘉位はホテルマンに、
「なにかトラブルですか、今起こったようですが」
ホテルマン
「わたしも何がなんだか、わかりません。恐らく今と存じます」
由良が前に出て、進み、嘉位も一緒に
由良
「お困りのようですね」
大きな声の女性
「財布が無いのよ!!」
「さっきまで、あったのに!!」
由良
「お水を買いにと聞こえました、そのお水は、何で買いました?」
大きな声の女性、なんなのこの人、新社会人?体は大きい、がっちりしている。
「お水は、スマートフォンのQRコード決済」
「財布は使って無いです」
由良、うん、1つ消えた。
「財布があったというのは、既にチェックイン、事前会計の時でしょうか?」
大きな声の女性
「そうよ、財布からカードで決済して、またバックに戻したの」
「目視して、さらに財布の上にハンカチをかけたのは、間違いない」
フロントスタッフが来て
「お客様、如何なされましたが?」
大きな声の女性
「あ、あなた!そう、こちらの方でチェックインの手続きをして」
フロントスタッフ
「はい、わたくしが行いました。確かにカードで決済をし、財布から取り出し」
「財布はバックに戻しています。ハンカチも上に被せているのは目視しています」
大きな声の女性
「それで、ソファーに戻って、喉が渇いたから、正面に自動販売機があったので」
「バックを置いて、自動販売機でお水を」
「戻ってきたら、ハンカチがはずれていたので、」
「おかしいと思って、見ると、財布が無いの」
「1,2分の出来事で」
「まわりの人に、聞いているのですが」
嘉位、1分間に80メートル、正し荷物等や、重いものを、案内を仮定すると1分間の移動距離は60メートル
嘉位は、フロントスタッフに
「その後のチェックインを済ませて、客室に向かわれた方は、おられますか」
フロアースタッフ
「いえ、居ません」
由良と嘉位は全体を見渡して
嘉位は大きな声の女性に声をかけた
「失礼ですが、財布の形状や特徴を教えて頂けませんか?」
大きな声の女性
「セリーヌの長財布で、白、オレンジのストライプ、あ、あと、お守りと鈴がついています」
由良は嘉位を見て、
由良
となると
嘉位
音だな
由良
半ば
嘉位
強引だが
由良
やるか
嘉位
「はい、それでは皆さん、静まり返っております」
「僕のお話を聞いてもらえますか、2分で終わりますので」
旅行客、スタッフは何の事だろうと思い、
ま、2分くらいなら、食事に行くだけだし
しかし、背の高い大きい人たちだな。
嘉位
「ありがとうございます。1つお願い事がございます」
「わたしが、せーのと、声を変えましたら、その場でジャンプしてもらえませんか?」
旅行客
「ジャンプ?その場で、それが、なにかあるかね?」
嘉位
「はい、それで、すみますので、お手数ですが」
「わたしの掛け声に合わせて、1回だけジャンプをしてもらえないでしょうか」
「ご協力頂ければ幸いです」
旅行客
ジャンプくらい、減るものじゃないし、構わないか
あたりは静まり返っていた。
嘉位は由良に目を配り
嘉位
「ありがとうございます、それでは行きますね」
「せーの」
フロアースタッフも含め、ホテルマン、そして旅行客も一斉にその場でジャンブした
嘉位と由良は、軽く目を閉じて、そして開けた
嘉位
「皆さま、ありがとうございます。これからお呼びする方は、こちらに来て頂きたいと思います」
「あちらの、青のロングスカートの女性」
「アロハシャツでサングラスを掛けている男性」
「ショートパンツで、ショートヘアーで、斜め掛けのバックを持っている女性」
「それ以外の方は、御手間をとらせました。ご協力ありがとうございました」
旅行客はいっこうに、誰一人動こうとはしない
それで、何がわかるのかが、知りたいのであるから
ホテルマンとフロントスタッフの方が、3名を連れてきた
アロハシャツの男性
「これから、妻と食事なので手短に済ませて、もらえるか?
青のロングスカートの女性
「わたしも主人と食事ですので、早めに」
ショートパンツの女性
「急いでいるの!何かあったの?」
由良
「御手間をかけて、申し訳ありません。」
「大変失礼な事をもうしあげますが、セリーヌの財布はお持ちではないですよね?」
アロハシャツの男性
「わたくしは、黒の財布だ。」
青のロングスカートの女性
「私はモノグラムよ、娘からのプレゼントよ」
ショートパンツの女性
「私は、普通のベージュの長財布、だから、どうしたの?早く部屋に行きたいのだけれど」
由良
「お手数をおかけいたします、お手数ついでに、今の持ち物を見てよろしいでしょうか」
青のロングスカートの女性
「持ち物といっても、全てケースの中ですから、主人にもってこさせましょうか?」
「手ぶらのままです」
嘉位
「いえ、そのような事は必要ありません。」
アロハシャツの男性
「わたくしも、家内の所にあるケースに、まとまっていますから」
「この通り、手ぶらのままですが、とってきましょうか?」
嘉位
「いえ、そのような事は必要ありません。」
ショートパンツの女性
「急いでいるのよ、わたしは、この斜め掛けのバックあるけど、それが、いけないの?」
ホテルマンの男性
「失礼を承知の上で、もうしわけありませんが、そのバック開けてよいでしょうか?」
ショートパンツの女性
「いやよ、恥ずかしい!なんで、そんなことしなくてはいけないの、女性よ、女性!セクハラだわ、急ぎますので、失礼します。まったく、なんてホテルのなのよ」
ホテルマンの男性
「いえ、ハラスメントには該当いたしません、また、私共は業務としての責務がございますので」
「ご協力願いたい」
ショートパンツの女性
「それで、何もなかったら、宿泊代ただとかに、なるのかしら?」
「こっちは、いそいで、部屋にもどりたいの、この時間が無駄なの?」
嘉位
「もちろん、バックを見せて頂ければ、宿泊代は無料に致します」
フロントの女性・・・え?何を勝手に、そんなことを
ショートパンツの女性は、困った顔から、少し青ざめた表情に
嘉位
「よろしいですね、宿泊代、それに、お食事の代金も全て、無料に致します」
ショートパンツの女性は・・・。完全に疑われている。と同時に、・・・泣き出した
ホテルマンが、バックを開けると
「あ!これですかね?セリーヌの」
大きな声の女性
「あ!それです」
フロントの女性が、中身を確認して良いのか聞いて
「間違いありません、お客様の名前を記されているものを確認しました」
嘉位
「ところで、皆さんは、どれくらいの滞在でしょうか」
大きな声の女性
「2泊三日よ」
青のロングスカートの女性
「同じく、主人と2泊三日です」
アロハシャツの男性
「わたくしも、妻と2泊三日、仕事の合間だから、本当は1週間位いたいのだが」
嘉位は、視線をショートパンツの女性にむけて
ショートパンツの女性は、泣きながら
「二泊三日、彼氏と本当に、出来心で、こんなことしたのは、初めてで、ごめんなさーーい」
嘉位は、大きな声の女性に視線を向けて
「まず、お時間を頂いて、申し訳ありませんでした」
「それぞれ、皆さまのペアの宿泊代、食事代、全て、無料と致します。追加がありましたら」
「部屋付けにしてください。含めて無料と致します」
フロントの女性、え?なにを、勝手な事を、言っているの?
ホテルマン:あ、まだフロントタブレットやデータ見ていないのか
由良も、大きな声の女性に視線を向けて
「どのようにするかは、お任せします。」
ショートパンツの女性は、大きな声の女性に対して、ただ、ただ、誤り続けた
大きな声の女性は
「お財布もかえってきたことだし、宿泊代、食事代が無料になるから、別にいいわ」
ショートパンツの女性、震えて泣きながら
「ごめんなさい!すいませんでした」
嘉位は、ショートパンツの女性にたいして
「ご自身がプラス、この場合利益といいましょう。得たものは、相対的に、マイナス、つまり不利益を被る方がいるわけです」
「勝敗のように、勝ち、負け、 お金に置き換える、損得、そこに感情もはいり、善悪と」
「寛大な対応をして頂いたので、同じ事はしないでください。それでは、失礼します」
フロントの女性、え?なにを勝手に無料とか、え?ダメでしょう、何この子
フロントの女性が何かを言おうとしたその時、ホテルマンが首を左右に降って、遮った
嘉位は、あらためて、
「寛大な対応、ありがとうございます、それでは、僕もチェックインしますので」
アロハシャツの男性
「あ、ちょっと良いですかね?なんで、ジャンプをさせて、ここの3名が呼ばれて、そして、財布が見つかったのか」
青のロングスカートの女性
「あ、それも、そうね、無料になるって、そっちに集中して、わすれていました。どうしてですか?」
由良
「音です」
香織と八重は、ずっと、二人を見ていたが、
あきらかに、私たちが入る前に、大きな声の女性が騒いでいたのだから
八重と香織も、何故わかったのかが、理解できなかった。
トランプの暗記も、凄いが、それとは違う、現場を見ていないのに
暗記ではないのに、なぜ?
八重
「音?」
由良は、八重に向かって
「うん、音、財布にお守りと鈴が付いている」
「ジャンプする事によって、鈴はなる」
「鈴の2000-4000Hz、鈴の一般的なものなら、3400、3500-4000Hz」
「その音を暗記して、鈴に近い音がこちらの3名から」
「手ぶらですから、おそらく、車のキーか、鍵か何かに、鈴が付いているでしょう」
「さらには、俺らは、セリーヌの長財布しか聞いていないので、具体的なサイズは想像の世界」
「念のため、ポケットに入るかどうかも、今現物を見て、入らないと確認した」
青のロングスカートの女性
「えええええ!!確かに、車のキーに鈴があります」
アロハシャツの男性
「わたしもだ、車のキーについとる、鈴」
嘉位
「僕と由良、あ、彼ですね、音の波長を暗記しただけです。」
「ただしくは、今こちらのホテルに到着したので、何も見ておりません」
大きな声の女性
「信じられない、音を聞き分ける、それも1回のジャンプ、そもそも、その発想が信じられない」
「手品見たい!マジシャンとかなのですか?」
嘉位・由良
「野球選手」
おおおお、まわりにいた、お客様一同が
大きな、大きな、拍手をし
拍手喝采となった。
嘉位は、そのままフロントの女性とともに、フロントへ
由良、八重、香織は、ソファーに腰を掛けた
嘉位、フロントの女性に
「二部屋、レイト、スイート、山本です」
フロントの女性は、データを検索すると、ええええええ
VIP 山本財閥副社長、共同出資オーナー
嘉位
「先ほどの5名のペアの方の宿泊代金、食事代、部屋付けにしたものは、全て、僕にまわしてください:
「僕が払いますので」
「短い滞在期間で、嫌な思いはしたくないでしょうからね」
フロントの女性
「大変失礼いたしました、知らぬとは言え、オーナー様。申し訳ございません」
「ホテルマンの方がわたしの発言をとめてくれなかったら、・・・そう思うと、申し訳ありませんでした」
嘉位
「いえ、構いません、それではチェックインを」
フロントの女性からルームキー4枚を受け取り、
嘉位は、由良達のもとへ
八重・香織
「信じられない、暗記?音?周波数?もうむちゃくちゃ」
「でも、かっこいーーーーい!!!」
八重は、香織にむかって
「ねーーー、旦那様最高!!」
香織も、八重に向かって
「本当!最高!!旦那様!」
嘉位と由良は、お互いを見合って
由良
「俺ら何もしてないけどな」
八重
「そういうところも、かっこいい!!!うん、ドキドキしちゃう」
嘉位
「僕も何もしていないですよ、音を聞いただけですから」
香織
「もう!!!本当、かっこいい!!」
由良と嘉位は、うーん、なにもしていないのに、よくわからん、褒めてくれるなら、良いかと
それぞれが
それぞれの、
部屋に
入った
とたんに
香織
「あの、着替える前に、その、シャワーで流したいので・・・よいでしょうか?」
嘉位
「あ!うん、もちろん」
一方の八重と由良も
八重も部屋に入ると、
「由良、ちょっと、だけ良いかな、シャワー浴びて、浴びるというようり洗うのだけど」
由良
「あ!ごめん、そこまで気が付かなかった、うん」
「シャワー終わったら着替えて、嘉位に連絡するね」
八重と香織は思っていた
日本の生理用品って、すごーーーーい!
ぜんぜん、蒸れない。
シャワーで流す必要あるのかな、
香織
ま!良いか、
八重
あ、音でシャワー、どこ洗っているのかも、わかるのかな?
と
どうでもよい、意味不明な事を考えていた
< つづく >