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第一七三話 女の子、初の飛行機に乗る


大きな女バスの外国人の方が

「石井 キス 持田 」

と訳の分からないことを言っていたが

石井と持田は、特に何事もないように、平然としていた。


野球部一同は、手を振って体育館を後にして、

帰ることにした。今日は暖かく、夕方以降は時折突風が吹いていた。


桜井

「しかし、女バスの皆さん大きいですね。副キャプテンクラスがごろごろいて」

「まだ1年生でしょう」

佐伯

「そんなこと言ったら、副キャプテンも1年生じゃない?」

桜井

「あ、そうか」

佐伯

「しかし、物凄いものを見たな、一瞬だけれどね」

「あれ、録画とかしていないよね?」

「キャプテン、あれ、またやってよ!新1年生くるまで毎日女バスで一緒に練習しようよ」

由良

「あれは、やらないというより、バスケットと、野球ではある意味、固有の筋肉使い方場所が違う」

「バスケットボールは手平全体のスナップを聞かせて、バックスピンをかけるようにし、回転数をなくす」

「野球は縫い目に沿わすように、指をかけて、トップスピンで」

「投球は回転数を増やす、一方のバスケットボールは、回転数を減らす」

「要約すると、こんな感じかな」

「今日はたまたま、嘉位のわがままに、付き合わされたからね」

「俺は片手に持ち替えて投げたし、嘉位はダンクだから、今回は該当しないけれど」


佐伯

「うーん、難しいが、要は、別々のスポーツで、それぞれの固有を活かさないと成り立たない?」

由良

「ま、大まかにいえば、そうですね、バスケットボールのシュートの投げ方だと、な、嘉位」

嘉位

「パームだな」

「そこまでの話になると、難しいですわ」

八重

「グラウンドを開いた後は、新1年生がいないけれど、嘉位と由良は練習場に行くの?」

「行くなら、その時見せてよ!」

嘉位

「3月には練習場に行くが、練習をしにいくわけでは、ないですね」

由良

「そうだね。力仕事!マネージャー達頼みますよ」


その時、突風が吹き、桜井のスカートがふわりとまくりあがり、パンツが丸出しになっていた。


桜井

「見たでしょう?パンツ?」


嘉位と由良はまったく気づかず

由良

「ある意味女子だからと!願いたい」


桜井は、すこしムっとしていた。まったく、パンツに無関心であることに。

佐伯は桜井の気持ちが分かったので、あえて

嘉位と由良の前で

スカートをばさばさと、めくり、パンツを見せたが

由良

「ん?どうした、虫でも入ったか?」


佐伯も、ムっとして、どうして、二人の美女がいるのに

美女のパンツよ!そんなに魅力ないの?え?どうして?


「お二人とも、羞恥心というものがないのですか?」

「お兄様、由良君には無意味ですよ。お兄様はお姉さまだけ、由良君は八重だけ」

「女性として見ていないですから」

「わたしもアウトオブガン中ですわ」


八重と香織は顔が赤くなっていた。


桜井・佐伯、あ、恋したい、彼氏欲しい。連日沢山の告白、カップル成立をみていて

焦りがあったのだ。


八重

「パンツの話じゃなくて、力仕事!」


桜井は、ムっとしながらも、・・・。あと1カ月、1か月と言い聞かせて。


「力仕事?」

「お箸より重いものは、持ったことが無いのですが」


佐伯も、ムっとしていたが、4月になれば、4月なればと自分に言い聞かせて

「桜井は、黙っていて!」


香織

「力仕事とは?」

由良

「重いものはもちろん、男子4名で、力とは筋力だけではないですから」

「頭の力、整理整頓をしてもらいます」

八重

「意味がよくわからないのだけれど、新しい練習場で、整理整頓?」

嘉位

「以前みんな行った、野球ショップで買ったものが、納品されますので、それの整理整頓をお願いしたい」

八重

「あ!そうか、あのLoveLoveYuraが来るのね!やったーー!」

「うん、やるやる、整理整頓」

嘉位

「さらに、僕と香織!僕と、香織ね、由良と、八重さん、連と楓は、半ばから偵察で甲子園のほうに行ってくる」

「その間は、佐伯と桜井、せんさん、かずきで引き続き受け入れと、整理整頓をお願いする」

佐伯

「あ、前に監督に話していた件ですわ」

由良

「新一年の入寮前には戻ってくるので」

佐伯

「戸倉君!よし、戸倉君は私が案内をしようではないか!」

桜井は笑いながら

「・・・いきなり、行ったら、何この人ーーーって思われちゃうよ?」

「前にも言った通り、レイもシュンも、二人は美貌で落とせるから大丈夫」

八重

「そう、気になっていたのだけれど、レイとシュンって何?」

香織

「ゲームのキャラクター名、佐伯さんがレイで、桜井さんがシュン」

桜井

「わたし、桜井さくら はるだから、ゲーム名は春を、シュンにしているの」

佐伯

「わたしは、名前の頭、をとってレイ」

香織

「楓ちゃんを含めて、皆男の子のキャラクターで、男の子の話として、それも社会人という設定でゲームしていたの」

「女の子と思われると、色々面倒だし、ましてや中学生、高校生だと猶更ね。ゲーム内では男性の設定」

八重

「え?中学の和井田のときから、ゲームを!知らなかった」

「わたしはゲームやらないから、わからないな、あの文字を読んでいるだけで、意味不明だし」

香織は・・・それが楽しいのだけれど

「さて、駅についたし帰りましょう」

楓、旨く逃げたな、かお!!!



それぞれが帰宅し


ただいまー!


楓は今日も香織をお風呂に入るとのことで

三人は食事へ


千佳さん、一夜さんに今日の事を

香織が身振り手振りで、説明し、

それがあまりにも、おかしい動作だったので

千佳さんも、クスクスと笑ってしまった。


楓・・・おねえさま、お兄様の事になると、人が変わるは個性なのかしら、真逆ですものね。ま、良いのか


楓と香織はお風呂へ


一方の嘉位は、お風呂をすませて、部屋に

ストレッチをしながら、沖縄キャンプのスケジュールを調べていた。

恐らく、由良もお風呂を済ませて、部屋にいるころだろうから

由良に電話をした

由良

「お、嘉位、丁度、今準備をしていたところ、沖縄の」

由良は、スピーカーに切り替えた

八重は、赤のスケスケの下着を、パジャマの上から合わせてみた

「ねー、由良これどう!すごくなーーい!めちゃくちゃ、大人というか」

「色っぽいというか」

「いやらしいというか、もう、凄いよね、ドキドキする」

「今日これつけちゃう!由良ーー、ゆーーーら。」

「どう?どう?」


由良

「八重、やえ・・・やえーーー、やーーーえーーちゃーーーん、」

「今この電話、スピーカー!」

嘉位

「八重さん、こんばんわ」

八重

「えええええええええええーーーー!!」

「今の全部、聞こえていた?キャプテン」

嘉位

「もちろん、ばっちり!勝負下着」

八重

「ああああああああ、超はずい、はずい、香織は?香織?」

嘉位

「楓とお風呂に入っている」

八重

「それで、ぼっちだから、寂しくなって、電話してきたのね」

嘉位

「いや、そうではなく」

「金曜日、制服のまま、車に乗って、羽田へ」

「途中で八重さん家に行くので、スーツケースにまとめてもらい、小さいので良いからね、2泊だから」

「飛行機も制服のまま乗る、で、那覇空港についたら、そのままタクシーでロイヤルで、部屋で着替えてから、食事になる」

由良

「嘉位ありがとう、それを聞こうと思っていた。学校にスーツケース持っていけなくはないが、野球部の部室においておけば」

「助かるわ」

「試合観戦だけれど、その前のアップを見たいよな」

嘉位

「うん、そう!それは観たい。」

由良

「明日は、八重と買い物に行ってくる、足りないものを補充」

八重

「足りないものって?何?」

由良

「キャップはいらないとおもうけれど、UVケアとか、八重の」

八重

「ええええ!あ、そうか、日差しが、まったく気にしていなかった、ありがとう、由良」

嘉位

「ところで、八重さん、飛行機は大丈夫?」

八重

「あ、そうだ、飛行機だ!飛行機!って、乗れるの?高校生でも?え?」

由良

「うお、盲点だった、八重全国出場しているから、飛行機は移動手段でつかっているものかと」

「もしかして、初めて?」

八重

「うん、乗った事がない、あんなでっかい、乗り物が空を飛ぶなんて、ありえない。」

「うわ、なんか、怖くなってきた。うん、怖い」

由良

「それじゃ、やはり、俺と嘉位で行ってくるか」

八重

「えええええええええ、ちなみに、香織は?」

嘉位

「怖いと、はじめてで、怖いと」

八重

「だよね!だよね!でも、いつかは乗るのだし、由良が隣にいてくれれば」

由良

「席が隣とは限らんでしょうに」

八重

「ええええええええええ!!それは、困る、困る、困るよ!!なんとかして!キャプテン」

嘉位

「大丈夫、それぞれ、席隣同士にしてあるから」

八重

「良かったーー!流石キャプテン」

嘉位

「香織にも念のため、準備しておくように伝えるけれど、初めての飛行機の場合、漏れてしまう女性もいますので」

「念のために飛行機を乗る前に生理用品を備えておけば、良いです」


由良

「そうだね、あったね、そういうこと」

八重

「え?あった?」

由良

「世界大会の時に、ご家族で応援に来られている方もいて、丁度同じ高校1年生かな、代表選手のお姉さんかな、女子高生」

「飛行機初めて乗るのが、怖くて、離陸直後に、漏らしてしまい」

「でも、そういうことはよくあるのでCAさんがすぐに対応してくれる」

八重

「そう、そうだよね、あんなのが、空を飛ぶの・・・、由良がっしりと私を抑えていてね」

「わたしだけ、びゅーーーーーんと、どこかに飛んでいっちゃわないよに」

由良

「ならない、ならない」

八重

「だって、飛行機って超早いのでしょう!マッハ3とか!!」

嘉位は、少し、笑ってしまった

由良

「マッハ3って戦闘機やコンコルドじゃないのだから」

「そういう、発想は思いつかないな、ある意味すごいぞ」


嘉位も笑いながら

「慣性の法則」

八重

「あ、なにか小学校のときに、そんなことをやった覚えが」

嘉位

「はい、では、八重さん、説明してください」

八重

「びゅーーーーんと、しても、じっとしていられる!」

由良も噴き出してしまい

「和井田の学生なのに、いや、まいった、まいった、そのように解説するとは」

由良

「慣性の法則は、物体は外部から力を受けない限り、静止しているか、一定の速度で直線運動」

「八重に分かりやすく言うと、飛行機が時速数百キロで、移動しても、八重は飛行機の中時速数百キロで席から、移動しないでしょ?」

「物体が移動しているだけであり、物体の中は、相対的にゆっくりと移動ができる」

「びゅーーーーーんと、飛行機と同じ速度で、八重が飛んでいくことはないから、大丈夫」

八重は顔が赤くなり

「あ、確かにそのような事を小学校の時、ふうーーー、少し安心した」


「だけれど、怖いものは、怖いから、由良隣にいて、手握っていてね」

「キャプテンもアドバイスありがとう、生理用品は付けていく」

嘉位

「よし、事前のケアもOKだ、では、明日は準備して、金曜日にそのまま行こう」

由良

「了解!じゃ、また!」

電話を切った


八重は顔が真っ赤であった、けっして、赤いスケスケの下着で真っ赤になったわけではなく

ただ、どこか、二人の説明を聞いて少し、安心はしたが、やはり怖いことには、変わらないが

由良がいてくれれば、なんとかしてくれるので、由良に全て任せようと思い、

二人は準備を終えて、寝る事にした。


一方香織も部屋に戻って、

準備を終えた。

嘉位から、生理用品のアドバイスを受けて、香織も、安心した。正直怖い事には変わらないのである。


香織

「嘉位、飛行機はどれくらい、乗った事があるのですか」

嘉位は、クローゼットの中の棚から、取り出して香織に渡した

香織は、びっくりした

「え、こんなにあるのですか、スタンプもいっぱい」

嘉位

「香織もいずれ、こうなるよ、まだ先だけれど、あ、違う、忘れていた」

「香織パスポートって持っている?」

香織

「いえ、持っていません」

嘉位

「野球部マネージャーも、無いよね」

「気が付いて良かった、年末年始の海外行く前に、パスポートを取得しておかないとね」

「それ、タブレットにスケジュール登録しておこう」

「12月から対外試合禁止だから、12月1日に取得手続きかな」

「それまでに、それぞれペアが出来ていれば」

香織

「あ!11月末までにペアになっていないと、お留守番ということ?」

嘉位

「その通り!」

「ペア!」


よし、準備はOK

嘉位

「由良と八重さんは、明日買い物に行くと言っていた」

香織

「由良君とお話していたのですね?何を買うのですか?」

嘉位

「UVケアとか、生理用品とか?」

香織

「わたしも、買わないと!ないです。」

嘉位

「それでは、一緒に買いに行こうか?由良達と」

香織

「はい」


二人は、ベッドに入って、ともに過ごした。

翌日学校も終わり、4人で買い物へ

由良のアドバイスがあり、生理用品は夜用パンツ型の超大サイズを購入。

その他の用品も買い終えた。いよいよ沖縄旅行当日


授業も終わり、楓ちゃんはお車で、連のもとへ

佐伯も桜井も帰った。


そこに、かずき!

香織

「あ、かずき君!しばらく見ていなかったけれど、風邪?」

かずき

「香織さん、歯を治してもらったら、他の虫歯も・・・」

「それが痛すぎて、痛すぎて、やっと昨日でおわり」

「寮で寝込み、歯医者、また、寝込み、今日から、登校です。」

「すでに、せんさん、居なくて、寮はガラガラですね」

八重

「あら、大変だったのね、寮ガラガラは寂しくないの?」

かずき

「いえ、休んでいた分、勉強を取り戻すので、週末はみっちり勉強します」

八重

「うわ、勉強!学年3位なのだから、しなくても良いのでは?」

かずき

「いえ、楓さんにも並ばれたので、危機的状況ですから猛勉強しようと思います」

香織

「うん、私たちは応援するしか、できないから、頑張ってね」

由良

「かずき、そうだ、伝えなくてはと思っていたのだが、見つからなくて」

「寝込んでいたからか」

かずき

「?副キャプテン、どうしたのでしょうか??」

由良

「新1年生が来てからだが、来月から、かずきを、内野手で登録する」

香織・八重

「えええええええええーー!」


かずき

「えええ!野球やったことがないですよ。そりゃ、学童はありますが、なにより、せんさんに」

由良

「せんさんには、確認済み、というか、僕らの考えを既に、せんさんは、考えていて」

由良

「せんさんの、言葉を借りると、かずきを内野手登録し、伝令を任せる」

「又、新1年生のマネージャーを、記録員として育成してもらう」

嘉位

「僕も由良もこの考えを持っていて、せんさんに相談しに行きました」

「僕たちが話す前に、せんさんが先に、自分の考え方を説明してくださり」

「せんさんの案です」

嘉位

「もっとも、練習に入っても、入らなくても、それは構いません。」

「頼みたいことは、偵察です。せんさんと」

「お二人の分析力、解析力は素晴らしい資料にまとまっていますので」

「是非!そして、伝令として適任です」

かずき

「考えても居なかったです。わかりました。知恵と知略、戦略に長けた和井田の野球を」

由良

「まさに、それ!」


香織

「あ、車来ていますね」


かずき

「どちらに?」

八重

「沖縄、プロ野球のキャンプを視察しにいってくるね」

かずき

「おお!行きたいところですが、勉強しなくては、ならないですから、お気をつけて」

香織

「はーい」


一同は車にのり、いったん八重の家に由良がスーツケースをトランクにいれ

羽田空港に向かった。


羽田空港は、沢山の人でにぎわっていた

中でも、大学生くらいであろうか、また、高校生位であろうか

卒業旅行みたいな、人が見受けられた。



八重

「うわーー、人ならんでいる」

香織

「どこに並べばいいの?」

嘉位は、それぞれ各自のスマートフォンに登録しておいた、アプリを開いてもらい

嘉位

「時間が無いから、すぐにいこう」

八重

「え、だって、こんなに並んでいたら」

由良

「いや、俺らはならばんよ、な、嘉位」

嘉位

「その通り」

「ついてきて」


一同は移動し、手荷物もわたすだけ

中に入ると広いラウンジであった。


香織

「え?あの、なにか、こう広げて、とかは?」

由良

「あ、全部やってくれるから、大丈夫」

「しかし、沖縄行くのに、ファーストとか、流石だな」

八重

「飛行機の中に野球場があるの?一塁?に行くの?」

「サードだと、三塁?」

香織

「え?飛行機の中って、野球場になっているの?」

「テレビで見た、飛行機とは違うの?」


由良は、噴き出して、笑い

「それ、だとどれだけ、の大きさなのか、普通に考えれば・・・」

「ある意味すごい、発想だな、移動する球場」


嘉位

「あ、アナウンスが流れているから、皆さんスマホを出して、行きましょう」

「機内に入ってからは、アナウンスに従い、スマートフォン等は機内モードにね」


香織・八重

「はーい!」

実は香織・八重もまったく意味がわかっていない。

着ない、もーど。

え?脱ぐの?

どういうこと、まー、そこは、旦那様にまかせよう


もう、頭の中は沖縄とホテルと料理で、一杯であり


由良、大丈夫かな、プロの練習を見に行くのだけれど、ま、良いか


4人は機内にはいり、案内されるまま、カーテンを開いてもらい


八重

「すごーい、ひろーい」

香織

「え、飛行機ってテレビで見ると、もっといっぱい、沢山人が居たようですが」

由良

「うん、沢山いますね、これからどんどん、乗客が乗ってくるので」


CA:

「お飲み物は、如何いたしましょうか?」

嘉位

「マンゴージュースを4つ、それぞれで」

CA:

「かしこまりました」


機内アナウンスが流れて、

滑走路に移動しはじめた。


香織

「動いている、動いている、嘉位、見てください、お外、動いていますよ、飛行機」

嘉位・・・動かないと困るのだが、ロケットじゃないのだから、直立に飛ぶわけではないし

「うん、そうだね」

「トイレはさっき行ったから、大丈夫だね、つけてきた?」

香織

「はい、つけてきました」

「飛行機っていつ飛ぶのですか」


嘉位

「前方が空いて、離陸許可のサインが出たら、加速して、空へあがるよ」

香織

「テレビでは飛んでいるところ位でしか見たことがないので」

「どのように、飛ぶのかが、想像がつきません」

嘉位、そのような視点で物事を見たことが無かったな。なるほど、確かに空港にこないと

なかなか離発着は観られないからな。

嘉位

「まもなく、飛行機が加速するからね」

香織、ちょっと怖い、嘉位の手を握る


ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーん


香織、うわ、なにこれ、こわい、怖い、怖い

香織は嘉位の手をぎゅっと握って、目を閉じた

怖い!!!怖い!!


ふわーーーーとした

香織

「え?飛んだのかな」

安心したときに、漏れてしまった。


嘉位

「うん、飛んだよ、外見てみて、明かりが小さく見えるから」

香織

「本当だ!!すごい!」

「あと、」

香織は、嘉位の耳に小声で、

「漏れてしまいましたので、御手洗いに行きたいのですが、怖いので一緒にきてくださいね」

嘉位

「もう少し、待てるかな、シートベルト着用サインが消えたら、行けるからね」

香織

「大丈夫です。由良君のおすすめの超夜用パンツ型をつけているので、ただ取り替えたいだけですから」


シートベルト着用のサインが消えたので

二人は、トイレへ

嘉位はトイレの外でまっていると、そこに八重と由良も来た。


嘉位、もれた

由良、あ、

嘉位、夜用パンツ型

由良、完璧


香織がトイレから出てきて、八重が居たので

香織

「八重も、わたし漏れちゃった」

八重

「うん、私も、夜用パンツ型って初めて使ったけれど、由良のアドバイスで助かった。まだ怖いから交換する」

香織

「そうだよね、わたしも交換してきた」


香織と嘉位は先にシートに戻った。


香織

「もう、あのジェットコースターみたいなのは、無いですか?」

嘉位!いや、あるな、なんといえば良いだろうな、心配させないように、寝ちゃうのが1番なのだが

フライトが短いし。


嘉位

「うーん、今度は揺れるかな、その後は着陸の時くらい?何も心配はいらいないよ、僕がいるし」


香織・・・心配だけど、嘉位が居れば大丈夫

香織は外を見ると、もう、明かりの点が見えない状態であった


飛行機はたまに、ぐらっと、揺れたりした

その度に、嘉位をぎゅっとつかんで、

嘉位も大丈夫だからと、香織の頭をなでていた。

香織は、やっぱり怖い。怖い。

怖い、怖い・・怖くないように、いや、怖い・怖い。


あ、そうだ、

安心すれば良いのだ

香織は顔をあげて嘉位の唇に、口を合わせた。そのままずっと。

香織、うん、これが1番安心する。


CAさん:いいわね、若い子の恋愛ってと・・・。


飛行機はまもなく着陸態勢に入ります

とアナウンスが流れ

香織はもう、落ち着いていて、


飛行機は、どーーーーーん、----------。

と着陸した

香織は、油断していていたこともあり、

着陸し、滑走路を移動している際に、安心したとたんに

漏れてしまった。


香織

「嘉位、嘉位、また、漏れちゃいましたので」

嘉位は、こみみに

「飛行機が止まって、降りたらすぐに、トイレがあるから、そこでね、我慢できる?」

香織

「大丈夫です。この大きいパンツ型、初めて着用しましたが、安心です。」

「これさえあれば、どこにでも、行けます・・・が、怖いから嘉位が居ないと行けません」


嘉位・・・

「ま!うん、一人で行くことは、今は無いと思うから」

香織

「今じゃなくても、これからも、ないでーーーーす!」

飛行機は空港について

香織と八重はトイレに


嘉位

「このままタクシーでホテルに行きますので、チェックインしたら着替えて、そのまま食事で」

「では、タクシーに乗りましょう」


八重・香織

「はーーーーい!」


由良・・・子供の遠足か?



< つづく >


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