第一六七話 チョコレート作りに、みんなでお風呂
香織、嘉位
「ただいまー帰りました」
玄関に千佳が出迎えてくれていた。
嘉位は、事前に伝えてあった、明日のメンバー!
「千佳さん、この間お話した、明日チョコレート作りの件」
「女性陣が露天風呂、男性がお風呂、そして夕食を17:30から」
「食べ盛りが沢山いますので」
「予定にお風呂と、夕食の追加をお願い致します」
香織?!、お風呂?、夕食
「女の子たちでお風呂入っちゃって良いのですか?楽しそう!」
嘉位
「うん、今日の買い物を見たら、おそらくチョコレート作りは早く終わるはず」
「早くというのは、固める時間を除いてね」
香織!材料だけで、そこまでわかるのだ、流石王子様
嘉位
「冷やしている間、おそらく、練習場に来ると思うから、香織が案内してあげてね」
「僕と由良を見たら、それからお風呂になるかな」
「20時までには、瞳さん、せんさん、寮に戻るとなると」
「遅くとも、19:30にはここを出ないとね」
「そうなると、夕食は17:30から」
「お風呂が15:30、お風呂から上がり次第、冷やしたものが固まっているから、箱詰めになるかな」
「練習場は30分」
「つまり、チョコレートを作る時間は、3時間も、かからないはず」
「その間はせんさん、由良、僕は練習場で、野球部の話をしているので」
香織!凄い。と同時に、少しムっとした、もしかして、過去に、嘉位の過去には触れないでおこうと決めているが、
ちょっと、ムっとしていた。
一昨日も、昨日も、佐伯、桜井と楽しそうだったし。
「嘉位は、誰かにチョコレートをあげたことがあるのですか?いつですか、だれですか!!!」
嘉位?・・・なんで怒っているのだろう、少なくとも、責められているよね?
「僕、チョコレート作りしたことも、なければ、あげたことも、無いですよ」
香織?!
「え?だって工程とか詳しいし、わたしにだって、嘉位のチョコレート、欲しいのに!誰ですか?」
千佳は、くす・くすと、笑ってはいけないのだが、笑ってしまった。
嘉位
「いや、ほら家庭科の授業とかあるから、その類の書籍は全て暗記してある、それだけのこと」
「実際に、作ったことは無いな」
「ほら、想像してみて、僕がチョコレートを作っている姿、それより、野球の練習をしているほうが、あっているでしょう?」
香織は、今日のラーメン屋のやりとりを、思い出してしまい、嘉位のシェフ的な所が、
どうしても、お笑いに思えてしまった。思い出し笑いである。
「そ、そうですね、確かに。」
「嘉位は、作らない方が良いです」
と言いながらも、香織は笑っていた
嘉位は、なんで、笑っているのかが、良くわからないが、うーん、怒ったり、笑ったり、女の子って本当に難しい。
「話的には、そのようになります、千佳さん、明日お願い致します」
千佳
「かしこまりました」
「本日は、食事から、お風呂で宜しいでしょうか」
香織
「はい、お願い致します」
久しぶりに、二人きりで、食事をし、お風呂へ、そして、夜の営みを
朝、香織が先に目を覚まし、嘉位を誘って、そのまま、朝も
すると、嘉位!が気が付いて、あ、寝てしまった
嘉位
「香織、香織、かーーーおーーーりーーさーーーん」
香織は寝ぼけながら、うーん、と両手を広げて
お胸が!
嘉位は!あ、ダメダメ、今はまずい
嘉位
「香織、しまった寝てしまったよ、今11時30分!皆来る時間」
「急いで着替えないと!朝ごはんは間に合わないから、おにぎりで」
「夜は思いっきり、みんなで食べるからね」
香織は、嘉位何を言っているのだろう、まだ、寝ぼけて、スマートフォンで時間をみると!!!あ、寝過ごした
嘉位は和井田のジャージに着替えて
香織
「え?嘉位和井田の野球部のジャージなのですか?」
嘉位
「うん、由良にも持ってくるように言ってある。ほら、せんさん、由良、僕は、チョコレート作りはしないので」
「香織が厨房に案内してあげてね、千佳さんがサポートしてくれるからね」
香織
「あ、私も、それなら、野球部のジャージで良いでしょうか?」
嘉位
「うん、僕らは家から外に出る事はないですし、出る事になれば、着替えればよいから」
香織は、笑顔で
「わかりました」
香織・・・は姿見でジャージ姿を確認すると、髪の毛がぼさぼさであった。
あらら?まずはセットしてから
嘉位は、その様子を見て、先に千佳さんにおにぎりを頼むことにし、連絡をしていた。
香織は、何事もなかったように、準備が整ったので、嘉位と広間へ向かった
嘉位と香織は、急いでおにぎりを頬張り、お茶を飲んで、皆の来るのを待つことにした。
一方既に、駅には由良、八重、佐伯、桜井は到着しており
せんさんと、瞳さんを待っていた。
すると、せんさんと、瞳さんが走りながら
瞳さん
「ごめんなさい、遅れて」
八重
「いえ、まだ大丈夫です」
由良
「それでは、行きますかね」
一行は電車に乗って、嘉位のお屋敷に向かった
由良と八重を先頭に、歩いている途中で、
せんさん?なんだ、この堀?壁?長いって・・・どこまで続いているんだ?
瞳さんと、せんさん、手を繋ぎながら、その距離を歩いて
由良が手を振っていた。
せんさん?え?ここ!?キャプテンの家?
瞳さん、え?このずっと、この距離がキャプテンのお屋敷
佐伯も桜井?!お屋敷というより、御殿!え?」
皆が、由良と八重のところまでついて
由良
「じゃー、いこう!ここが、嘉位の家」
佐伯
「でかい」
桜井
「でかいという、レベルじゃない・・・、見たことが無い」
瞳さん
「ここ、都内よね?」
せんさん
「凄いな!副社長、財閥はこのような所に住んでいるのか」
八重
「はじめて、来た時には、わたしも、なにこれ?!思った、思った」
「中もすごいから、いこう!」
由良は、インターフォンもならさず、自動で門が開いて
そのまま進み、玄関につくと
当たり前のように、由良は
「嘉位、はいるぞー!」
と玄関を開けた
玄関をあけると、6名のメイドさんが立っており、そして、嘉位と香織がやってきた
嘉位
「お、由良流石だな、時間通りだ」
佐伯!!!
「なに、ここ?これって家なの?」
桜井
「いや、お城でしょう!」
瞳さん
「うわ、メイドさんが居る!」
せんさん
「凄いな、財閥!」
と思い、思いに口に出していた
香織
「では、中にあがってください。まずは広間へ」
せんさん・・・広い!
瞳さん
「キャプテンもしかして、ここって?」
嘉位
「そうですね、文化財になっています。都のね」
瞳さん
「す、すごい!!!」
桜井
「え?何か凄いの?」
佐伯
「そりゃー凄いのよ」
桜井
「だから、何が?」
佐伯
「そんなこと、ねー、私にわかる、はずがないじゃないの?戸倉君じゃないのだから」
桜井、うわ、出た、妄想
由良
「税的補助等や、名所になるかわりに、修繕改築は逆に出来ない。細かい手続きがあるかな」
桜井、いや、ここ、いじる所ないでしょう!
「うーん、わかった」
佐伯、たぶん、わかっていないな、私もだけれど
一同は、広間に入り
嘉位
「これからは、香織が主導で厨房の方へ、千佳さんがサポートしてくれます」
千佳は、頭を下げた
嘉位
「僕と由良と、せんさん、練習場に行きますから、ここで、別々になります」
瞳さん
「練習場?え?あのこの間見せてくれた、練習場?」
嘉位
「流石に、あの大きさは無いですが、普通にピッチングや、打撃練習は出来ますね」
せんさん!!言っている意味が、分からない
「・・・。意味が分からない」
由良
「せんさん、行けばわかります、行きましょう。嘉位、練習場でジャージに着替えるわ」
嘉位
「了解、では男子はいこう」
男子たちは、いったん外に出て、練習場に向かった。
香織
「では、女性陣は、上着等はここに、置いて、エプロン、三角巾と、各材料をもって」
「私と千佳さんと一緒に、厨房に行きましょう」
一同
「はーい!」
歩きながら、見るも、見るも、広すぎて・・・
桜井!これは、迷宮、ダンジョンだ。攻略には時間がかかりそうだ。(ゲーム脳)
佐伯、これだけ広いと、GATEとか、あると、便利なのに(ゲーム脳)
八重
「厨房、私も入った事ないから、楽しみ!」
瞳さん
「あ、確かお屋敷で合宿を、していたとか、せんに聞きました」
八重
「はい、由良と、楓ちゃんと、連君と」
瞳さん
「連君?とは」
八重
「あ、瞳さんは連君と会ったことないのですね」
「芸能界を引退した、武田連は芸名で、本名豊田 連君は、楓ちゃんの彼氏」
「彼氏というよりは、婚約者です」
香織
「はい、ですから、楓ちゃんは、護衛をつけて金曜日から日曜日は、連君のお家で、花嫁修業中なのです」
「連君、月末にはこちらに、泊まることになると思います」
「始球式がありますからね」
瞳さん
「え?芸能人の連君って、年上かと思っていたのですが」
八重
「そうですよね、もう、びっくりです。」
佐伯
「凄いですよ、連君、もう、カッコ良いのは説明不要ですが、野球も凄くて」
桜井
「この間なんて、電車の中ナイフで暴れていた3名に、びしーーーーーんと、ボールで吹っ飛ばしちゃって」
瞳さん
「あ!ニュースでやっていた、あ!確かにあの時、和井田の人、あ、そうだ、今思えば、キャプテン、副役キャプテン」
「サングラスかけていた、人が、そうなると、連君ですね」
香織
「はい、そうですね、はい、ここが厨房になります」
一同
「ええええええええええええーーーーーー」
「広すぎでしょう、三ツ星レストランのフランス料理のような、この広さの厨房って」
千佳
「あちらの方が、元五つ星レストランの総料理長の方で、現在はお屋敷の料理長でございます」
佐伯
「あああ!!昔、子供のころ、テレビで見たことある人だ!」
料理長
「ようこそ、いらっしゃいました。バレンタインデーのチョコレート作りとのことで」
「香織様から承っております。気持ちをチョコレートで伝えます、なにかアドバイスが出来る時には、お声をかけます」
香織
「はい、ありがとうございます。では、それぞれチョコレートを溶かす所から始めましょう」
「湯せんにしましょう。熱くなりすぎないように、60度位が丁度よいですから」
「皆さん分、それぞれ、調理器具等、既にわかれて置いてありますので」
「板チョコを細かく刻んでから、湯せんですね」
「出来るだけ細かくしたほうが、気泡が出来ないので」
桜井
「電子レンジで、チンじゃだめ?」
千佳
「レンジも便利でございます、しかし焦げる可能性があります」
桜井
「あ、そういうことか、貼りついちゃうみたいな?」
千佳
「さようでございます」
それぞれが、板チョコを砕き始め、細かく、細かくしていった。
八重
「香織、細かくとは、どれくらいまで?」
香織
「大体、1Cm位で大丈夫。」
千佳
「それでは、皆さま、耐熱容器に細かくなった板チョコを入れてください」
「鍋の中でゆっくりと溶かす。焦げ付かないように、時々かき混ぜる」
「お湯は60℃でポットに設定してありますので、ゆっくり、お湯が跳ねないように」
香織も、自分の作業を進めていた。
料理長、うん、上手だ、上手
香織
「溶けてきたら、溶けたチョコレートをなめらかにするために、ゴムベラなどで混ぜます」
佐伯
「うん、溶けてきた。このまま、パンに塗ってもおいしそう!」
桜井
「だめだからね、食べちゃ、そのチョコ、わたしのチョコに、なるのだから!」
香織
「容器の下のほうに、タオルを巻いて、そのままゆっくりと、気泡が無くなり、溶けきるまでね」
瞳さん
「はーい!わたしは、これで大丈夫みたい。」
八重が覗きこんで、うわ、凄い、私のはまだ、泡みたいのが、ゆっくりって香織が言っていた
あ、早く回し過ぎたから、空気が!!!
料理長
「大丈夫ですよ、そのまま、ゆっくりと、気泡にたいして、まわしながら、消えていきますから」」
八重
「ありがとうございます」
香織
「それでは、次に、少しだけ、アレンジで、お酒を入れますね。入れすぎないようにね」
「お菓子用のお酒は各自、テーブルにありますので、リキュールや、オレンジリキュール、カシス等」
「好みで、少量ですよ。入れなくても良いですが、香や口当たりが変わります」
「入れすぎちゃうと、お酒ですから、注意です」
「そして、もう少し、ゆっくりと、ベラでまぜてくださいね、気泡が見える場合は、かるく、ぽんぽんと叩いてみてね」
桜井、やばい、どばっと、入れすぎた・・・。ま、佐伯なら大丈夫だろう。たぶん
佐伯!あ、入れすぎた・・・。ま、桜井なら大丈夫。
香織
「チョコレートが冷え始める前に、湯せんで温めたチョコレートを薄く広げ」
「ハート型のデコレーションプレートに漉し込むように流し込みます。」
「一気にじゃないですよ」
「繰り返し、繰り返し、です。」
「これを数回繰り返すことで、層が美しくなりますね」
料理長、うむ、基本を捉えている。良いですね。
一方男性陣は
外を出て、あるき、
せんさん!体育館?え?
由良が扉を開けて、中に入ると
せんさん!!!すごい
「広い、室内練習場だ!すごいな、和井田に無いところだ」
由良
「うん。俺と嘉位は中学の時から、ここで練習していました。雨の日とか、オフの日等も」
「和井田のジャージに着替えますね」
嘉位
「せんさん、僕らはストレッチをしながら、話ますので、せんさんは、そのままで構いませんから」
「中に一緒に入ってください」
せんさん
「了解、キャプテン、しかし、凄いな、打撃マシーンが2つ、マウンドが2つ」
「さらに、ネットがあって、この距離長い分、そこ、そこの遠投ができますね」
嘉位と由良は、ストレッチをしながら
「はい」
嘉位
「今日、せんさんと相談したかったのは」
「せんさん、新3年生記録員として、ベンチに入ってもらいます」
せんさん
「もちろん、記録員ですから、そのつもりです」
由良
「そこで、かずきなのだけれど、これは、せんさんに確認を取ってからにしようと、思っていまして」
せんさん
「かずき、の確認?」
由良
「かずきを、内野手として、選手登録しておきたいのです」
せんさん
「うん、良いのでは?」
嘉位
「そうなると、かずきはグラウンドに立てますが、せんさんがと」
せんさん
「なんだ、そんなことを気にしていたのか、むしろ、提案したいくらいです」
「かずきを選手登録して、伝令として」
嘉位
「流石、せんさん、その通りです。由良ともそれを話していたのです」
由良
「せんさんに、負けず劣らずの天才かずきであれば、分析、解析、そして対話も適切にこなせるであろうと」
「そうであれば、話が早いです。せんさん、次の話題です」
せんさん
「うん、先に言いますね、かずきに、1年生の女子マネージャーを記録員に育てるように、教育してほしいと」
「ちがいますか?」
由良
「その通り、さすが、せんさん」
せんさん
「それは、和井田、学校の1位が3人ここにいるのですよ、屋敷だと4人ですね」
「出る答えは共通です」
嘉位
「お、せんさん、かっこいい!」
せんさん
「しかし、お二人とも、ものすごく体やわらかいですね、骨あるのですか?」
嘉位は笑いながら
「由良、ミット持ってきている?」
由良
「当然、肩温めるかね?」
二人は、キャッチボールを始めた
せんさん、そういえば、キャプテンが投げているを初めてみた事に気が付いた
事件の時には、副キャプテンの送球と、連君の投球は見たのだが、キャプテンのは初めてであった。
せんさん
「キャプテン、最近、投げたことあるの?」
嘉位
「はい、先週、中学シニアに行って、由良と9球だけ投げてきました」
せんさん
「今どんな感じですか?」
由良
「ガンで、163kmだったな。」
「もう、十分出来上がっていますよ、いつでも行けますよ」
せんさん、え?163??
「163?そんなに出るの!世界一の時で149Kgでも驚いていたのに」
嘉位
「はい、あれから2年経っていますから、ストレッチと筋トレで、制球力もあがりました」
せんさん
「ちなみに、連君はどれくらいですか?」
由良
「153Km」
せんさん。えええええ、中学3年生でしょう
「そんなに凄いの!うわ、そりゃ、吹っ飛ぶわけだ、あの電車事件の事です」
由良
「連の凄いのは、直球も凄いけれど、2段回に曲がるフォークですよ」
「そこで、せんさん、これも伝えたいのですが」
せんさん?なんとなくわかった。
せんさん
「先に、言いますね。夏の大会、都道府県大会は、お二人はベンチから出ないということですね」
嘉位
「流石です、新1年生の動画、情報調べ切っていますね」
由良
「俺らが言う通りに、ストレッチを毎日2時間徹底していれば、すぐに行けると思います」
「連携は確認が必要ですが」
「まず、このメンバー1年生だけで、夏の代表を制します」
「俺らは、やりたいことが、あるので」
せんさん、ここでのやりたいことは、野球だから
せんさん
「それも、言いますね、わかります。甲子園、初出場、で初戦にノーノー達成、優勝へ」
嘉位は笑いながら
「流石です。その通りです。」
「ただ、もちろん、地区大会でも、まずい時、アクシデントも想定して、その時には出ます」
「由良の言う通り、せんさんが言う通りで、僕からみても、新1年生で、行けますね」
由良
「新一年生で、制するレベルだし、成し遂げないと、連覇!夏、春、夏の3連覇は確定事項ですから」
嘉位
「もちろん、その後も続くように、新中学3年生も調査して、財閥でスカウトをしようと考えています」
「今年の新一年生は、会長兼務社長が、すこし手違いもありましたが、手回ししていたので」
由良
「あれは、何か狙ったのか、誰かのアドバイスか、確かに地方の情報は入りやすいが」
「女子マネージャー新一年生が15名は、聞いたことがないですからね」
せんさん、笑いながら
「確かに」
嘉位
「そろそろ、女子達がこっちに来ると思いますので、肩も温まりましたから、少し、休憩しましょう」
チョコレート作りは、冷やす前の工程に
料理長
「デコレーション、チップを自由に、使うのも良し、ペンホワイトチョコで文字をいれるのも、良し」
「冷やした後でも、チョコペンは使えますが、細目のチョコペンなら、暖かいチョコの上でも、にじまず」
「予想した軌道通りに、描けますよ」
「完了したら、それぞれ、冷蔵庫へ」
一同
「わかりました」
桜井、うわ、沢山の色チップかけすぎた!これだと、チョコだかなんだか、ま、良いか
佐伯、戸倉君へとか書きたいけど、これ桜井が食べるから、そうだな、魔法のスキルアイコンで!
それぞれの想いを、デコレーションとペンに載せて、冷やす事にした。
香織
「はーい、それでは、1,2時間冷やしますから、ここはいったん終わり」
「あとで、出来たチョコレートの箱詰めや、リボンつけをしましょう」
八重
「了解!」
瞳
「了解です、香織さん、わたし、練習場というところに、行ってみたいのですが」
香織
「はい、そうなると思っていましたので、広間で、エプロン等を外してから、行きましょう」
一同は、外へ
外を歩いていくと
桜井
「体育館だ!」
佐伯
「屋敷に体育館って、ここは、どういうところなのだろうね」
瞳さん
「そうよね、初めてみます」
八重が扉をあけると、
中に丁度休憩が終わる所の、3人が居た。
佐伯、うわ!室内練習場
「すごい!!なに、これーー」
桜井
「・・・、財閥は、違うのか・・・」
瞳さん
「広い練習場、ここ、吹奏楽も使えますわね」
香織
「では、中に入って、みんなの所へ」
せんさん
「本当だ、丁度きましたね」
瞳さん?
「?え?」
せんさん
「キャプテンが、そろそろ女性陣が来る頃だからと」
由良、よし、では、やるかね
せんさん
「皆揃ったので、せっかくですから、キャプテンの球と、副キャプテンの受けるところを、是非」
桜井
「そうだ!見たい、見たい!始球式できないから、見たいです」
佐伯
「ばか、それ言っちゃだめでしょう」
香織
「大丈夫ですよ、本人が納得しているので」
瞳さん
「あそこが、投げるところ、あっちは、打つところ?」
八重
「はい、瞳さんそうですね」
由良、あ、今の流れなら、せんさんだ
由良
「せんさん、どれくらいの球数と、球種が、良いですか?」
せんさん
「うん、きちんと、見たいので、直5、横5、下5、全5は多い?」
嘉位
「もちろん、大丈夫です」
「そうしましたら、僕と由良を残して、皆さんは、一度ネットの外に出て、香織や八重さんが案内してくれるので」
「そこから、見てください」
「動画撮って構いませんので」
由良と嘉位は軽いキャッチボールを終えてから、ブルペンに入った。
桜井と、佐伯、瞳さん、せんさんは、
前に出て、スマートフォンを構えていた。
もちろん、香織も、八重もだ。
由良
「じゃー、いこうか、軽めに直5から」
嘉位はゆっくりとワインドアップをし、
ばーーーーーーーーーーーーーん
由良
「ナイスボール」
佐伯!!!桜井!!
「早すぎて、動画撮るの忘れた。もう1回」
由良が大きな声で
「大丈夫まだ、30%くらいでしか投げていないから、動画撮るなら、最後の5球が良いよ」
ゆっくりとフォームを確認しながら、投げ
次に、スライダー、そして、フォーク
由良が大きな声で
「ここから、全力5球投げるから、動画そのまま録画で良いと思う、まかせるが」
「じゃー、行くよ、嘉位MAXで5」
嘉位はゆっくりとワインドアップをし
ばあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
管内に音が響いた、どこか、共振しているようにも、感じた
せんさん
「凄い、高校生のそれでは、無い。」
一同は唖然としていた
5球を投げ終わり
桜井、佐伯、瞳さん、せんさん
「これが、世界一のバッテリー」
「甲子園確定じゃない!!!」
由良と嘉位はネットの外に出てきて
由良
「いや、俺と嘉位は、夏の地区大会は出ませんよ」
瞳さん
「ええええ、それは、こまります。甲子園に行ってもらわないと、私が困るのです」
せんさん、顔が赤くなり
由良
「瞳さんのお気持ちは、良くわかります。」
「期待を裏切るわけでは、ありません」
「俺と嘉位を抜きで、新一年生だけで、制することが出来る、レベルのメンバーが揃っています」
「俺たちのデビュー戦は、甲子園、初戦からになります」
瞳さん、良かった、と、胸を撫でおろし
せんの耳に、手をあてていて
皆に聞こえるように、大きな声で
瞳さん
「せん、初エッチできるって!」
せんさん・・・。
・・・
・・・
直立不動で、顔が真っ赤になっていた
嘉位
「それでは、これからは、みんなでお風呂に行きますね」
瞳さん
「え、水着もってきてないけれど、せんと一緒にお風呂?」
香織
「違います、瞳さん、女性陣は露天風呂へ」
「男性陣は、大浴場へ」
「それぞれお風呂に入っているあいだに、チョコレート冷えて固まりますから」
「行きましょう」
佐伯???
「露天風呂?」
「家にあるの?」
八重
「行けば、わかる、わかるって」
みんなはお風呂へ向かった。
男性陣は、さくっとお風呂をすませて、広間でゆっくりしていた。
女性陣は脱衣所から、露天風呂へ
かけ湯をすませて、から、徐々に入って行った。
佐伯、桜井、八重、瞳さん、香織
桜井
「5人も美女が居ると、もう、アイドルユニットですわね」
「かお は そのお胸、犯罪ですわね」
「わたしだって、大きい方なのに」
佐伯
「わたしも、大きいほうだと、自信がありますが、かお には勝てない。」
「あれ、ここってさっき通ったような?」
瞳さん
「あれ、たしかに、でも外からは見えなかったような?」
「香織さん、本当に美しいラインですね。おむねは、特に」
八重
「ま、そうなるよね。」
「わたしも、大きいほうなのだけれど、かおり には 勝てないな」
香織
「匠の技らしいです。外側からは全く見えず、中からは一望できる。この露天風呂」
「もう、みなさん、胸ばっかり、見るのをやめましょう。はずかしい」
瞳さんは、笑いながら!それも、そうね
「すごい!せっかく、だから、皆さんの事を知りたいな、そうだ、実家の話とか?では、桜井さんから」
桜井
「年の離れているお兄ちゃんが一人、もう働いています。父は、ゲーム会社の代表、母は専業主婦」
「お兄ちゃんも、父の会社に勤めています」
佐伯
「私も桜井と同じで、年の離れているお兄ちゃんが、居て、働いています、都庁だったかな。父は大型重機メーカー偉い人らしい」
「母は、専業主婦」
八重
「私は一人っ子で、ついこの間知ったのだけれど、親同士が決めた結婚相手、が、初恋の、由良。」
瞳さん
「えええええええーーー、そんなことってあるの?」
八重
「わたしも、由良も知らなくてびっくりしでした。お父さんは弁護士、母は専業主婦」
「今由良は、わたしの家に居候というか、同じ部屋で寝泊まり、結婚するまで、うちにいまーす」
瞳さん
「うらやましーーー!聞いているだけで、どきどきしちゃう!」
香織
「私は年の離れた、弟が一人、父母ともに老舗の酒造メーカー」
瞳さん
「キャプテンとはどのよういに、知り合ったの?」
八重
「・・・話すとながーーーーくなるから、簡単にいうと、香織が高等学校にあがった1年生の入学式に、キャプテンの一目ぼれ」
瞳さん
「キャプテンから!知らなかったー!今度、じっくり、聞かせてね、香織さん」
佐伯・桜井は苦笑いしながら
「あ、は、は、は・・・」
香織
「お正月に両家に認められて、婚約が成立し、お屋敷の嘉位の部屋で一緒です。年末に結納式を行います」
「ご存じの通り、月末に嘉位は山本財閥、代表取締役副社長に就任し、筆頭株主になり、事実上の経営者に」
「わたしは、目下花嫁修業中です」
瞳さん
「すごい、うらやましい!」
八重
「瞳さんは?」
瞳さん
「あ、そうか、何かおかしいと思ったの?」
佐伯、桜井はなんのことだろうと?
瞳さん
「ほら、わたしだけ寮でしょう、皆さん、中等学校から、一緒だったのですね」
佐伯
「私は数か月だけ、祖母が具合わるくて、系列の佐賀のおばあちゃんち、に居てから、楓のお父さんが呼んでくれて」
「戻ってきました」」
香織
「あ、だから、転入って珍しいって思っていました」
佐伯
「うん、いろいろ、本当にかお には ごめんね。結局祖母は、そのまま、逝ったので、母と私はまた、戻ってきました」
八重
「そーなのだ、うん、つらいね。」
佐伯
「ま、歳だし、おじいちゃんは早くに他界したので、一人おばーちゃん、入院というわけにはいかずに、母が付き添って」
「わたしは、この学校の佐賀に通っていました。戻ってこられて良かったです。戸倉君が彼氏になるし!」
桜井は、笑いながら
「まだ、話した事ないでしょうに」
八重
「それで、瞳さんは?」
瞳さん
「わたしは福岡出身で、父はパイロット、母CA、歳の離れた兄は働いています。」
「父母がほぼ家に居なくて、兄も仕事ですから」
「中学校バイオリンコンクールで優勝して、それがきっかけで、推薦で、和井田の特待生で、こちらに来ました」
「せんとは、もう、御存じの通り1年生の時から寮で、二人で勉強していましたが、」
「まったく、わたしの気持ちに気が付かず・・・。来年3年生、夏が終わるか、秋位には、一度実家に帰り」
「せんと、両親に紹介するつもりです」
佐伯
「おおおお!!凄い!、結婚なの?」
瞳さん
「いえ、そうではなく、私たちってそのまま、大学も和井田でしょう?」
「そうなると、わたしと、せんの二人は、寮から出るしかない」
「でも、せんと居たいので、二人で大学に通える距離で住めないかと」
「それには、両親の説得が、必要になるわね」
桜井
「そうそう、なんで、せんさん、かずきも、和井田の中学から、和井田高校の寮に入ったのだろうね」
「勉強が楽だからと言っていたけど、何か理由聞いています?」
瞳さん
「はい、詳しくは聞いていませんが、それとなくは」
「せんは、お姉さんが3人いて、歳が離れていて、もう、皆働いていると言っていました。」
「せんのご両親は、別々ですが大学の教授とのことです。」
「お姉さんたちが、家を出てしまう関係もあり、寮に入ったのと」
「お姉さんたちの、自由すぎる、立ち振る舞いに、家に居づらかったと」
桜井!
「あ、お風呂上り、裸で歩き回っているとか?」
瞳さん
「そのような、感じらしいです。せん、らしいですよね、だから、うぶなのですよね。かわいいことに」
佐伯
「なんか、わかる!!!」
「かずきは、謎だね、今度、聞いてみよう」
香織
「ちょっと、長湯しすぎましたので、そろそろ出ましょうか、チョコレート出来ていますよ」
一同
はーい
元の服に着替えて、厨房へ
厨房は既に片付いていて、夕食の準備が料理長のもと、6名で行われていた
桜井
「ここって、本当に一家のための、厨房なの?すごいわ」
香織
「では、お邪魔にならないように、取り出して、ラッピングしましょう」
一同は箱詰め、リボンをして、袋にいれ。
広間へ
それぞれ、座って、お茶を頂いていると
千佳さんが来て
千佳
「17時30になります。嘉位様、香織様、よろしいでしょうか?」
嘉位
「お願い致します」
みんなは、何の事だろうと?
香織
「おなかすいているでしょう!うちで食べていきましょう」
「ご両親には、嘉位から連絡が行っていますから、大丈夫です」
「寮はわからないですが」
瞳さん
「寮は大丈夫です。20時までに戻れば」
千佳さん、メイドさん達が
沢山のお鍋とお肉を運んでくれた、もちろん、お米も
料理長
「皆さま、良くお食べになると、伺っております」
「本日は、しゃぶしゃぶに致しました」
「お肉は、沢山取り揃えております」
「まず、こちらから説明致します」
「松阪牛、神戸牛、近江牛、米沢牛、それぞれの、みすじ、ザブトン」
「その他も、しゃぶしゃぶ用に、適したように」
「豚は、あぐー、黒豚を、しゃぶしゃぶように、沖縄、鹿児島ですね」
「タレは、5種。」
「お肉は沢山ございますので、召し上がりください」
八重!!!
「うわーー、すごい」
佐伯
「すごいよ、みすじ!!!! 写真撮ろうよ」
千佳さん、皆さまをお撮りいたします
一同、写真をとってもらい
「いただきまーーーす!」
食べたたべたー!!
嘉位
「もっと時間があれば、と他も紹介できるのだけれど」
「今日はチョコレートを作るのが目的だから、ここまでかな」
「もっとも、3月25日以降は、野球部は開始だから、それ以降は全力になります」
「それまでのあと、わずかな時間は、色々楽しんで行きましょう」
佐伯
「お泊りも良いの!?」
香織
「お泊りは構いませんが、お相手がいらっしゃるほうが・・・」
佐伯
「ええええーーー、戸倉君に電話するしか、道はない」
桜井
「やめとけ!」
瞳さん
せんの耳に、手をあてて、
みんなの聞こえるように
瞳さん
「ねえ、せん、想像してみて、今日露天風呂にはいったの、それでね」
「わたし、今、パンツを、履いていないの?触って確認してみる?」
せんさんは、またもや、顔がまっかになり
一同は、完全に、せんさん、遊ばれていると、大爆笑
せんさんは、再起動まで5分かかった。
それでは、
一同、では
おじゃましましたーーーー!
キャプテン、香織ありがとう
それぞれ、帰宅していった
< つづく >