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第一六六話 皆で、大爆笑な、お買い物へ


翌朝

香織、楓、嘉位、は駅につき

皆が待っていてくれた。


「おはよう!今日も連の所にいくから、終わったら一夜さんといってきますわ」


佐伯

「いいなー、私も戸倉君のところ、いってこようかな?」


八重

「え?何か、進展があったの?」


佐伯

「いや、まったくない」


「は?」


佐伯

「住所は野球部の名簿、マル秘でわかっているからねー」

「電車で行ける距離だし!」

「こっそり、家の前に、張り込み!、チャンス到来!」


桜井

「・・・。それって、きもい し、犯罪予備軍?では、そもそも明日は、チョコレートづくりのお買い物だけれど?」


佐伯

「あ!そうだ、ごめんね、戸倉君」


八重

「・・・。まだ、話したこともないでしょに、戸倉君と」


佐伯

「うん、頭の中でしか」


楓、だめだこりゃ、ゲーム脳。恋愛シュミレーションゲームと、勘違いしているわ

「妄想はご自由に」


佐伯

「ひ、酷い・・・。」

「買い物楽しみだなー、来年分も買っちゃおうか?」


桜井

「・・・電波ですぎてますなー。」


由良と嘉位、女の子ってわからない。


そんな話をしながら、下駄箱につくと

瞳さん、せんさんが居て

瞳さん

「おはようございます、もう、貼りだされているみたいです」

八重え?なにがだろう?

八重

「確かに、何か、騒がしいですね。いつもは、うるさいのは、うちらだけなのに」

せんさん、うるさいという、自覚があるだけ、良かったような。今後の野球部練習は、どうなるのだろう

「八重さん、前回のテスト結果の一位から三〇位まで、掲示されていますので、見に行きましょう」


佐伯、桜井、八重、わたしらには、無縁の掲示板ってやつだ。


一同、掲示をみにいくと、人、人、人、で、中々、前に進めなかった。


嘉位と由良、瞳さん、せんさんは、見る必要なし


そこに、真剣に中に、すいません、すいません、と、割って中に進んだのは

なんと、楓である


楓、よし!一番前までこれが、あ、ここは、二年生だ、流石瞳さん、せんさん、二人とも一位だわ

一年生は、あっちか

「すいません、すいません、ちょっと、すいません」


楓は、どんどん、人の間に割り込んで、進んでいき、ようやく一年生の掲示にたどり着いた

楓、やった!!!前回の順位は四位。今回はどうだろう、いつもよりかなり徹夜して、一夜さんに勉強を教わったのだから

楓!よし!お兄様、由良は同一で、一位

楓は、大きな声で、

「お兄様!やりました!、順位あがりました、1つ。かずき君と同一で、三位ですわ」


嘉位、由良、瞳さん、せんさん、え?

うわ、ついに、並んだ。


香織

「楓ちゃん、おめでとう、夜遅くまで頑張っていたものね!」

楓、うん!

「おねえさま、じゃなかった、かお、ありがとう!」

「今回は頑張ったのです、満点はダメでしたが」

由良

「楓ちゃん、かずき、同一で、三位か、しかし、あれだな、満点行けたのでは?楓ちゃん、どこか心当たりあるの?」

「間違いとか」


楓、

「保健体育」


香織、八重は、顔が赤くなり、あの問題だ。

「あ、うん、あれはかずき君も、楓ちゃんも、うん、なんとなくわかる」


佐伯と桜井は、言っている意味がわからかった。

佐伯

「キャプテン、副キャプテン、せんさん、瞳さんは、掲示みないのですか?」

嘉位

「変わらないから、必要ないです」

桜井

「・・・、うわ、やっぱり、人間じゃないな、この人達」

「くらえ!全バフをはがす、不可避のデバフ魔法を!」

佐伯

「でた、魔法」

桜井

「ちがうの、ちがうの、しー、しー、内緒、内緒」

楓、香織・・・。


さて、一同は教室へ

今日も午後からは、自習とのことであった。

確かに、様々なところに張り紙や、仮置き等の部材がおいてあった。先生方も大変なのであろう


午前が終わり、お昼も終わり

午後の自習が始まった。


時間がたつにつれ、またもや、佐伯、桜井は自習にあきてしまい

桜井

「ねーキャプテン、昨日みたい、何か面白い自習ないの?」

嘉位

「自習そのものが面白いのだが」

佐伯

「うわ、でた天才の言葉、そうではなくて、何か、ほら、私たちに役に立つような?」


嘉位、うーん、そうだな。テストの結果が貼りだされたから

嘉位は、席を立ちあがり、前に行き


嘉位はあたりを見回した。

女の子たちは、ドキッとして、かっこいいなー、蓬田さんがうらやましーなー、と思っていた。


嘉位

「今朝テストの結果が、出ていましたね30位までですが、そこで、皆さんに質問です」

「今回のテストで、1番難しかったのは、なにかありますか?」

男子生徒

「間違いなく、日本史!」

女子生徒

「うん、そうだよね、あれ、酷くない?」

女子生徒

「他のは選択しや、せいぜい、単語くらいだけれど、あれは、ないよねー」

別の男子生徒

「確かにあの問題は、難しく、正解はどれなのかも」


嘉位、なるほど、あの問題の事を言っているのかな?

「300文字以内でのこと」

一同、

「そうです、それです!」


嘉位

「では、皆さん、同じ見たいですので、その問題を解説しましょう」

「問題文を覚えている方?」

女子生徒

「たしか、鳥羽伏見の戦いの要因を300文字以内だったと思います」

男子生徒

「そうそう、それを要点3つをと」


嘉位

「そうですね、今回出ていたテスト問題の中で、唯一、あらゆる回答が想定できる問題ですね」

女子生徒

「あれは、採点できるのでしょうか?」

佐伯

「できるのでしょうね、キャプテン、満点だったから」

嘉位

「あらためて、問題を思い出してみましょう、問題文はですね」

嘉位はゆっくりとわかりやすく、話し始めた

「問:1868年に勃発した鳥羽・伏見の戦いは、」

「旧幕府軍と新政府軍の間で起こった内戦の始まりであり、」

「明治維新の流れを決定づけた。」

「この戦いが起こった背景には複数の要因がある。」

「以下3つの要因に注目し、それぞれについて具体的に説明しなさい。」


「3つの要因は」

「政治的対立」

「軍事力の差」

「天皇の権威の利用」


「この問題の事ですね」

男子生徒

「はい、これの正解や、解き方を教えて欲しいです」

女子生徒

「そう、これ時間が、時間がかかりすぎて、次の問題にいけなかったの」

女子生徒

「そもそも300文字が、多すぎて」


嘉位なるほど、そういうことなのか

「ちなみに、桜井は、覚えている範囲でよいので、どのように回答しましたか?」

桜井

「1868年、鳥羽 と 伏見 が 戦って」

「数が多い、天皇軍の鳥羽軍が勝ちました。圧倒的戦力差で、大勝利を抑えめた。」


一同、大笑い。


桜井、え?笑う要素あったのかな?

佐伯も流石に、それは、ネタでしょうと、笑った


嘉位

「はーい、静かに、静かに」

一同は嘉位に注目した

嘉位

「桜井の1868年、これは正しいですね」

「まず、皆さんの笑いを誘ったのは、鳥羽軍 おそらく、伏見軍 というところですかね」

男子生徒

「はい、そこです。これ、ネタですよね」

桜井

「え、違うの?1868年鳥羽伏見の戦いはもちろん、年号で覚えているわよ」

女子生徒

「いや、桜井さん、そうではなく、鳥羽と伏見は地名なの」

嘉位

「その通りですね。京都ですね。せっかくなので、桜井さんタブレットで地図を検索してみてください」

桜井

「うわ、上鳥羽口駅とか、伏見桃山駅とか、出てきたよ、キャプテン」

嘉位

「桜井の回答は、問題の解き方の鍵をもっています」

男子生徒

「え?どういうことでしょう?」

嘉位

「これから、説明しますね、この問題の解き方と、正解を」

「もう1度、問題を思い出してください。皆さん」

「300文字、鳥羽伏見以外に、複数の要因があり、3つの要因に注目してと、あります」

「ゆっくり、解いていきましょう。」

「桜井が、1868年、が何故解き方の鍵なのかも、踏まえてですね」


「皆さんがツアーガイドだと仮定します。外国人ツアー客です」

「鳥羽伏見の戦いを、英語で説明して、ツアー客に紹介するには、どうしますか?」

「つまり、和井田の学生であれば、日本の歴史は暗記、または理解しています。」

「近代史、そう、特に幕末以降は書物に記され、伝記となっていますね」

「過去は変える事が出来ません」

「さて、どうでしょうか、外国人さんのツアーに、」

「ツアーコンダクターとして、日本の歴史には興味はあるけれど」

「その方々にどのように説明しますか?」


女子生徒があ!と思い、手を挙げて

「歴史的背景と、どこで、どのような事が行われ、結果的に、どうなったのかを、説明します」


嘉位、うん、良い回答だ

「はい、皆さん拍手!」

拍手がおこり

女子生徒は、すこし、照れていた。

嘉位

「つまり、5W1Hですね」

佐伯

「え?あ、そういうことか、キャプテン」

嘉位

「これは、知らない方、興味があるかたへの、伝え方の手法です。」

「しかし、これでは満点は取れませんね。」

「先ほど、歴史的背景という、言葉がありました」

「1868年、では、その前、その後はどうだったでしょうか?」

桜井

「・・・あ、やめておきます」

嘉位

「どうぞ、かまいませんよ」

桜井

「坂本龍馬暗殺!?」

嘉位

「良いですね、その通りです。では、何故暗殺されたのか?1年前になにがあったのか」

「いちやむなしく、たいせいほうかん、1867年ですね」

「次に、何故、大政を返上しなくては、ならなかったのか、奉還ですね」

「そこに焦点を当てていきます」

「逆もしかりです、鳥羽伏見の戦いの後、どのようになったのか」

「その後については、今回問題文には触れていませんね」

「覚える観点からすると、覚えやすいですね」

「逆もあります、では勝敗が逆であった場合、どのようになったのかを」

「想像することで、元の歴史背景も、覚える事が出来ます」

「歴史にもし?はありませんが、もしを想定する事で、」

「その時代、時代背景、歴史上の人物、出来事を振り返り、覚える事も一つの手法です」

「しかし、その考え方も、今回の回答に引用していても、満点はもらえません」


一同は嘉位の説明に、釘付けになっていた

あきらかに、先ほどまで飽きていた、佐伯、桜井をはじめ、自習が進まない生徒も

嘉位に引き込まれていった


嘉位

「この問題は、3つの要因を用いなさいとは、書いてありません」

「要因に注目し、具体的にとあります」

「ここは、日本語的のあいまいな、表現力によります」


女子生徒

「あ!本当だ、3つの要因を使う事は、書いていないですが、注目し、具体的」

「つまり、結果的にはこの3つの事が引用されていなくても、それに近しい表現で」

「まとめる事?」


嘉位、流石和井田の学生だ、素晴らしい回答

嘉位

「はい、素晴らしい回答です、拍手」


一同は拍手した


嘉位

「その通りです。もう1度問題文を思い出してください。抜粋します」

「3つの要因に注目し、それぞれについて具体的に説明」

「3つの要因は、政治的対立・軍事力の差・天皇の権威の利用」

「では、それぞれを遡って、時間を巻き戻して、正しくです」

「考えていくと、300文字に収まります。詳しく書くと300文字では足りません」

「この問題の醍醐味は、1000文字程度ではこたえきれないところを、あえて300文字以内」

「そして、要因3つを注目」


男子生徒、あ!なんとなく、わかった、ツアーコンダクターとつながる

「ツアーコンダクター、外国人の方への説明という形で、理解を得るためには?でしょうか?」


嘉位、理解が早くて助かる、流石和井田

「素晴らしいです。拍手」


一同拍手しながら、嘉位の言っている意味、いままでの流れが、解ってきた


嘉位

「もう一つの手法に問題文を書き換えるというのも、解答を導きやすいですね」

「あ、チャイムが鳴りましたね、一度、休み時間を挟んで、続きをしましょう」

「次の時間で、自習も終わりですし、帰宅になりますから、まずは休み時間を」


休み時間でありながら、

女子生徒も、男子生徒も嘉位に近づき

いろいろ、聞いてきた

いつもは、高嶺の花、スターのような存在なので

遠い存在であり、話かけるなんて、できなかったが

今は、嘉位先生と、生徒として、気軽に話す事が出来た


佐伯と桜井も、うわ、皆、キャプテンに集まっているよ、休み時間なのに


チャイムが鳴り休み時間が終わった

嘉位

「問題文を書き換える事で、解答を導き出すと、何が違うのか、どのような効果があるのかを」

「説明します」

「当時、世界の時代背景ですね」

「世界からみた、当時の日本、1868年に起こった内乱について、3つの要因」

「具体的に、300文字」


男子生徒が手をあげて

「当時は、フランス、イギリスが覇権を争い、オランダもですが」

「イギリス、フランス製の銃!、そして機関銃」


嘉位、うん、良いところに入ってきました

「はい、その通り、拍手」

一同拍手

「こちらは、3つの要因の軍事力の差を具体的に説明する為に引用できますね」

「飛行機や、桜井のいう魔法等はまだ、ありませんので」


桜井!!!え?

「キャプテン、それ、内緒、禁止事項!!」

嘉位は笑いながら

「日本の中だけで、問題を捉えるのと、世界情勢から問題を唱える事により」

「世界史の背景を改めて覚える事も出来、この問題に対しては、文字数を増やすこともできますね」

「桜井のいう、圧倒的戦力差を具体的に説明できますね」

「さらには、日本史でありながら、世界史を覚える事も付け加えましょう」

「時間は同時に、1秒、1秒、進んでいきます。」

「そうですよね?日本だけ、1時間進んで、フランスは1分しかすすまない」

「そのような事は地球上ではありません」

「こちらも精密に言えば、時間差は生じますが、また別のお話になりますので」

「サイエンス科学部の方に、聞いてみてください。面白いですから」


「この説明は、あくまでも手法です。逆説や、捉え方を変えた問題にすることで」

「学習領域、覚える工程が増え、日本史でありながら、世界史も覚える事が出来る」

「いわゆる時短ですね」


女子生徒、男子生徒も、メモを取り続けていた。


嘉位

「問題文には決定づけた、つまり、この戦いが白黒を決めたと、断定して出題しています」

男性生徒

「あ!わかりました、圧倒的な軍事力、そして時代背景、征夷大将軍、幕府政治から、政治の変革、天皇制」

「政治対立、攘夷と開国論」

「これを、300字以内にまとめれば、良いのですね」


嘉位、お見事!

「すばらしい、拍手!」

一同は拍手をし、男子生徒は、どこか照れていた。

「それでは、せっかくですので、あらためて、この問題を解いてみましょう」

「各自でもよいですし、近くの席の方と相談しながらでも、構いません」

「はじめてください。3分もかからないはずです」

「では、スタート」



一同が、隣同士、または、前後で話ながら、解答を作成していった。


嘉位

「はい、それでは、おしまいにしましょう。時間もきますので」

「皆さんの回答は、間違いは、ないでしょう。」

「模範解答は」


「鳥羽・伏見の戦いは、旧幕府と薩長を中心とする新政府勢力との政治的対立が激化した結果である。」

「大政奉還後も旧幕府は実権を保持しようとし、」

「これに対し新政府側は王政復古を宣言して対抗した。」

「軍事面では、薩長は洋式兵制を導入し、最新の銃器を装備していたのに対し、」

「旧幕府軍は旧式の装備が中心で劣勢だった。」

「さらに、新政府軍は「錦の御旗」を掲げ、天皇の名のもとに戦う正統性を主張したことで、」

「旧幕府軍の士気を大きく下げた。」

「これらの要因が重なり、戦いは新政府軍の勝利に終わった。」


嘉位は、あたりを見渡して、理解できたようだと

「これで、300文字以内で要点がまとまります」

「そして、皆さん和井田の学生さんですから、お気づきだと思います」

「英訳し、ツアーコンダクターとして、日本の歴史、文化に興味がある外国人の方へ」

「英語で説明してみる、等を想像してください。既に英文で来ていると思います」

「つまり、コツは、300文字でどのように、相手に具体的に伝わるのか」

「言語を変えて、問題文、回答文も作ると、多言語も同時に習得できます」

「さらに、日本の視点を、世界から見た、日本に置き換える事により」

「世界史も同時に学べる、覚える事ができるわけです」


「この手法により、問題を解く時間を、極端に短くできます」

「そして、日本史だけの勉強が、多言語、世界史も同時に勉強ができ」

「学習時間の短縮にもつながります。」

「是非、今後ためしてください」

「ちょうど、チャイムですので、日直の方、これで終わりしましょう」


教室の生徒が、一斉に立ち上がり

嘉位に、拍手を送った、その拍手は大喝采であり、回りの教室では

何事があったのかと、話題になるくらいであった。





今日も佐伯、桜井は楽しくて、しょうがなく

嘉位

「おっと、まってね、このまま帰る前に」

「明日は、買い物に行くので、私服で、そうだね、駅に12時集合で良いかな」

「食事は済ませてきてくださいね。デパートで軽食くらいは、時間があります」


由良・・・あ、そういうことか、買い物は、何もチョコレートだけでなく、それにまつわる

なるほど、そうだよな。


嘉位

「せんさんには僕から、連絡を入れておきます。瞳さんと共有してもらうように」


「私は、車に乗りますので、ここで、おさきです。」


香織

「楓ちゃん、いってらしゃーい」


嘉位

「では、明日12時に駅に集合。お金は僕が出すけれど、飲み物や、軽食は各自でね」

「では、また、明日」


一同は帰宅し、翌日、また駅に集まった。


皆、私服である。

せんさんと、瞳さんは、とてもかっこよく

由良と八重、香織、嘉位も、びっしりと

佐伯と桜井も、可愛くなっていた。


桜井

「いいなー、みな、お揃いっぽい、?ペアっぽくって」

八重

「彼氏できれば、キャプテンがなんとか、してくれるって!」

佐伯

「よし、きたーー!戸倉君に、電話するかな?」

桜井

「だから、まだ、話したことないのに、いきなり電話したら、超あやしい人です」

一同は笑いながら、電車にのり、デパートについた


女子たちは、チョコレートの材料を集め、量を測り

店員さんと、人数分と量を確認してもらった。

けっして、カカオから作るわけではない、八重一人が、なぜか顔が赤かった。

嘉位が会計を済ませ。おもったより早く終わった。


一通り材料はそろい

香織が料理の器具は、厨房に沢山あるから、問題ない事を伝え

あ、と思い出したように


香織

「そうだ、忘れていました、エプロンと三角巾は各自になるから、それを買いにいきましょう」


一同は、エリアをまたいで、ショップについた


佐伯

「この花柄、かわいいーー!!」


桜井

「こっちの、アニメのイラストもよくない?」


佐伯

「うん、いいね」


せんさん

「せっかく買うのだから、お揃いにすれば?野球部で使うこと?ないか、ま、あるかもしれないし」


八重

「あ、確かに、あれマネージャーって炊き込みとかするの?」


香織

「どうだろう、でも、揃えるなら、何枚だろ、せっかくだから、男子分も」

「何か手伝ってもらうかもしれないし」

「私、八重、桜井、佐伯、瞳さん、せんさん、嘉位に、由良君、楓ちゃんのもかっておこう」

「そうなると、9枚、連君もだと10枚。とりあえず、10枚」

「10枚となると、サイズもそうだけれど、同じものって限られていますね」


「そうですね、このデニムカラーか、黒なら、サイズも豊富、ただし単色ですね」


香織

「あるいみ、単色のほうが汚れが目立つので、洗濯も楽なのですよね」


八重

「それじゃーこの黒はどう?」


桜井

「いいね、黒、なんか、超ー料理できそうに見える、シェフ的な?」

「これ、かお、刺繍等、アレンジしてもよいの?」

佐伯

「LoveLoveTokura  とか?入れてよいの?」


八重・・・

「ま、お好きに」


香織

「三角巾は、白統一で、サイズも特にないから、10枚」

「新マネージャー分は、入学してから、考えましょうか?」

佐伯・桜井

「賛成!、よし、これで決まり、準備万端」



瞳は、せんの腕をひっぱって

せんに耳うちをして


「いい、せん、ゆっくり、目を閉じてみて」

せんは、なんのことかわからず、目を閉じてみた


瞳は、せんの耳に、小声で

「わたしが、裸で、この黒のエプロンをつけているところを、想像してみて」


せんは、急に顔がまっかになり

せんは、言われるがままに、想像してしまい、裸エプロン


せんは、またもや

直立不動になっていた。


正気を取り戻すのに、5分はかかっていた




一方、嘉位も由良も、黒のエプロンと、三角巾を着用し

あとは、会計だけであった。



嘉位、

お、由良かっこいい!!

なんというか、ラーメン屋の店長さんみたいだ



由良

「おい、嘉位、今よからなぬ想像しなかったか?」

嘉位

「お、バレたね」

由良

「いや、嘉位だって、俺からみたら、そう見えるぞ」

「ラーメン屋の店長に」

「たとえばだな!」


由良は、エプロンと、三角巾をはずして


女性陣は、なにをこの二人はしているであろうと、視線を送りながら

嘉位と由良に近寄っていった。まず、キャプテン

三角巾、エプロンがまったく、野球選手ではなかった


ところに、

笑いが起きたが、どことなく、

別の世界では、かっこうが形についていた




由良の客

「うわー、腹減ったなー、お、この系列、ラーメン!、有名店!え?」

「いつもは開店前から並んでいるのが、今日は空いている。ま、良いか、入ろう」

由良、手でがらがらと、扉をあけ、中に入る仕草を


嘉位店長

「いらっしゃーい」


由良の客

「あれ、がらがらだ」

「でも、すごい、良いにおい、おお、まさに名店、伝統的という店構え、腹へったわ」

「さて、何を食べるかな、めちゃくちゃ、腹へってるしな」


嘉位店長、お客さんを見ては、大きな声で、厨房スタッフに


「冷やし中華一つ、大盛で」


由良の客


「あの、まだ、頼んでないのですが?」


嘉位の店長


「あ、ちがいましたか、申し訳ありません。」

「つけ麺、大、冷、大盛」



由良の客


「いや、あの、あのですね、まだ、頼んでいないのですが」


嘉位の店長

「お客様、わがままですね、もう体つきから、これは冷やしだなと」

「熱いのだめでしょう?違います?、もう、わがままな」

「厨房スタッフにキャンセルで」


「お客さーん、北海道の方ですね?いや、もっと上、寒いところか、それとも、オホーツク?」

「こう、体で、がっと!!みたいな?」



由良の客

「は?熊じゃないです、普通に東京です、東京、まだ2月、暖冬といっても寒い時期ですよ」


由良はジャケット脱いで、席についた。


嘉位の店長、苦笑いしながら、ジャケットを脱いだのか

「お客さん、冗談は顔だけにしてくださいよ。滲み出ていますよ、あ、白のほうですね、失礼しました」


由良の客

「シロクマじゃねーーよ」




八重と香織は大笑いをし


そのままつづけて


由良の客

「最近、物価高いでしょう、大変でしょう店長」

「どこもラーメン、1000円超えていますし、もうぜいたく品1300円も当たり前みたいな?」

「ところで、メニューは?」


嘉位の店長、おっと、いけない

「いや、申し訳ない、その右で食券をお願いします。券売機にだらーーと」

「たれさがっているのが、メニューです」


由良の客

「だらーーーと、垂れ下がっているのが、わかっているのなら」

「整理したほうがさー?良いのでは?」


嘉位の店長

「あ、お客さん、ごもっともですね、なかなか忙しくて、手が回らないのですよ」

「ほら、お客さんのように、鮭とか取りにいけないのですよね」


主婦や、OLさんも、集まって来てしまった。


由良の客

「だから、熊じゃねーーし」


「これね、発券機」

「うわ、凄い、凄いじゃないですか、この物価高で」

「まじ!650円から、一番高くて850円」

「え、ニンニク、もやし、増し無料?」

「え、こんなに、物価が高い時代に、うわ、すごいな、このお店」

「行列の出来る名店なわけだ」


嘉位の店長

「もう、まるっきり、赤ですよ、赤」

「それでもね、熊さん」


由良の客

「いや、だから熊じゃねーーし」


嘉位の店長、あ、間違えた

「シロクマさんね」


由良の客

「黒とか、白とかそういう、話は、していないって」



佐伯と桜井、せんさん、瞳さんも、腹をかかえて、わらっていた

OLさんたちも笑っている。


由良の客、そうだな、

「店長さん、お勧めってあります?」


嘉位の店長、?少し、考え込んで

「いや、無いですね。」


由良の客

「え?おすすめが、無いの?」


嘉位の店長

「え、そりゃ、人様ようでして」


由良の客

「だから、なんども、なんども、熊じゃねーーし」


嘉位の店長

「あ、そうでしたね、券売機に書いてありますので、じっくり見て貰えれば」


由良の客、あ、そういうことね!

「お、この垂れ下がっているメニューか」

「お、詳しく書いてあるじゃないですか」

「当店おすすめ、太麺、豚骨醤油、全部入り」

「え?全部入りが、850円なの?」

「すごいな、この店」


由良の客は、財布を取り出し、財布の中身を確認するが、紙幣しかなかった

「1000円、1000円、これだ、良し、ここに入れるのね、お金」

「お、ランプが全部ついた、まじかよ、今時この値段で、全部入りって」

「すげーな、店長」

「よし、このおすすめ!!!って書いてある、850円」

「え、麺大盛も無料なの、先に押すのかな?、先に大盛をおして」

「おすすめをと」



由良の客は、発券機から券を受け取り、そこで、立ち止まった。

レバーを引いても、あれ?、変だ?

由良の客

「店長、店長、いま、1000円入れて、おすすめ、大盛をおしたのだけれど」

「おつりが、出てこないのだけれど」


嘉位の店長

「え?あ、そこに書いてありますよ」

「券売機に」


由良の客は、券売機を操作するような、仕草をして、あ、これか、注意書き

「あ、釣銭の無いように、って、大きくかいてありますね」

「店長、もうしわけない、小銭がなくてね」


嘉位の店長

「へい、まいどあり」


由良の客、え?

「いや、まいどう、ありがとうございます、じゃなくて、おつり、おつりですよ」


由良の客は、券売機をくまなく、見直すと!!

「うわ、これ大きく、釣銭の無いように と大きく書いてあるが」

「ものすごく、小さく、釣銭は出ません。って?え?」

「え?これ、1万円入れていたら、どうなるの?」

「え、おつりでないの?、すげーシステムだな、見たことないや」


由良の客、え?、ま、良いか、

いまどき、マシマシもりもりが、1000円なのだから


券を店長に渡して


嘉位の店長

「醤油、ましまし、おおめ、大、モリモリ、1つ」

と厨房スタッフにいいつけた。

続けて

「あと、トッピングに生鮭を、わすれるなよ、鮮度のよいやつな!!!」


由良の客

「だから、熊じゃないし、生鮭、ラーメンのトッピングって」

「どんな味、いや、いらないし」


皆大笑いをし、OLさん、主婦さんも大笑いしていた


嘉位の店長

「もう、冗談ですよ、肉マシマシで」


「茹でに5分かかるので、お待ち下さいね」


由良の客

「あ、店長、お水いただけますか?」


嘉位の店長は、コップにでっかい氷を載せて、水は微量で、お客さんへ渡した


由良の客

「え?水をと、頼んだのですが」


嘉位の店長

「あ、お客様なら、こうがっつりと、がぶりって感じかと」


由良の客

「だから、熊じゃねーし、ツキノワグマでもねーーし」

「そもそも」

「シロクマのツキノワグマなんて、みたこともないし」


瞳さんも、せんさんも大笑い、腹を抱えて、笑って!!!!



嘉位の店長

「お客さん、わがままですね、はい、お水です」


由良の客

「いや、普通でしょ、普通」


嘉位の店長

「いや、うちも、はじめてですから、森のくまさんがお客さんなんて」


由良の客

「だから、熊じゃねーーし」


嘉位の店長

「もう、いやだな、冗談ですよ」

「まもなく、出来ますので」


由良の客

「すげーーー、ある意味、すげーー店だな、ここ」


嘉位の店長、受け取り


「へい、おまち!!、猫舌だと思うので、お気をつけて、お召し上がりください」


由良の客!!!!!


「熊は、猫じゃねーーし、猫は、ネコ科、熊は、クマ科」

「じゃないよ、熊じゃねーし」



由良の客は、あありを大きく、きょろきょろと

見回す

見回すも、見回すも、無い


「店長、店長さん、ないのだけれど」

「箸、お箸、あとレンゲも」


嘉位の店長は、目をまるくし、顔を前につきだして、驚いて


「え?こう、手とつめで、がっつりと、行くのでは?」

「お箸もてるのですか?」


由良の客


「だから、熊じゃねーーーし」




と、

由良は嘉位に視線を向けて、横に視線をそらすと


佐伯と桜井がおなかをかかげて、

げらげらと笑っていて

佐伯

「やっぱり、あんたら、バカだよね」

と大爆笑し


主婦の方も、OLの方も大笑い


せんさん、瞳さんも、大笑いし


桜井も大笑いし

「あれが、旦那様?なのですか?」


八重と香織は顔が赤くなりながらも、大笑いを



嘉位と由良は。え?何か、まずい事をしたのかなと


え?なにこの視線、・・・。

よくわからないが、軽く頭を下げた


同時に、笑いながら、沢山の拍手!!!!!



嘉位は会計を済ませて、

お店をあとにし、

嘉位

「駅につき、明日も12時?で良い?」

由良

「あ、嘉位、俺が案内するから、嘉位たちは、家にいて」

「みんなは、そうだね、少しはやめるか、11:30に駅で、あとは案内するから」


瞳さん

「はい、しろくまさん、解りました」


由良は、わらいながら

「・・・く、くまじゃないのですけれど・・・」


一同は思い出して、大笑いした


明日はいよいよ、チョコレートづくりである

決して、カカオ原材料から作ることは、ないのであった。




< つづく >

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