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第一六五話 言葉で伝える難しさ


嘉位と、由良と、吹奏楽部のオーケストラが終わり

嘉位と由良へ

拍手喝采のなか、楓と同じクラスの女子生徒が手をあげた


顧問の先生が、どうしたと?タクトを、たたいて

「どうした?」


女子生徒

「あの、もしよければ、ですが、楓ちゃんの歌を、軽音楽で聴いてみたいのですが、生歌」


楓・・・ま、こういうことも何れはあるとは、思っていたが


顧問の先生

「あるには、あるが、3年生が残してくれたものも、あるな、卒業式に取りに来るから、それまで自由に使っていて良いと」


「あ、構いません。ただ、皆さんの練習時間が減ってしまうので、2曲位であれば」


顧問の先生

「お!そうか、わたしも聞いてみたい。準備もあるだろうから、10分程度休憩としよう」


楓は、お兄様と由良を呼び出し

「お兄様は、リードできますよね、由良は?」


由良

「あ、2曲だよね、楓ちゃん、何かで聞かせてもらえれば、どこかサイトに載っている?」


「あります、こちらで」

由良

「うん、1回聞けばコピーできるから、今聞いちゃうね」

「お兄様は、収録に何度も付き合っていたから、実際に引いていましたしね」

「問題は、シンセは、お姉さまが出来るわね、ベースだ、ベーシストが居ない」


瞳が、寄って来て

「せん、ベース出来るよ。ね、せん」


せん

「うん、スコアがあると良いのだけれど」


「あ、スコアは無いのかな?ただ、あのアニメのエンディングソングは、以前のラブソングのやつなので」

「この曲とこの曲は、わかりますか?」

せん

「あ、うん、コピーしたことがあるし、この2曲はコードで済むので、大丈夫」


嘉位

「ギターと、アンプ、エフェクトも、あるのかな?」


「それは、こちらに、セットで」

嘉位

「お、このギター、大切に使われているのだ、フェンダーUSA Mustang 、久しぶりにストラトにぎるな」

軽く、弦を下すと、音が

「だれか、音だしてもらえます?」

香織は、シンセサイザーの前に、いき、座った

「うん、わかった、6弦から、トーンながめ?

嘉位

「うん、いいね、では」

嘉位は、弦を調整して音をあわせていった。


瞳、うわ、すごい、わたしも絶対音感をもっているけれど

キャプテンの場合は、そういう感じでもなく、なんと表現すればよいのだろう、空気の波長みたいな、凄い。

由良

「楓ちゃん、耳コピー終わった、大丈夫だよ」


楓は瞳さんからマイクをうけとり

楓、お、Shureのマイク、これなら、声十分に拾ってくれる


嘉位は、音響設備に手をやって、せんさん、ゆらに、合図を送り、香織にシンセの音を、こっちらへと、」

そして、マイク音量と、エコー調整をした


瞳・・・。すごい、元アイドル、歌姫、そしてキャプテン。楓ちゃんはプロなのはわかるけれど、キャプテン凄いな。

瞳、せん、かっこいい!吹奏楽部来ればよいのに!そしたら、放課後ずっと一緒にいられるのに、もう!!!



徐々に休憩から戻って来て、顧問の先生も戻ってきた。



顧問の先生

「皆もどったようだね、練習の時間もあるから、では2曲だけ、お願いしましょうか」

「準備は大丈夫?」



「はい、大丈夫です。では、わたしのソロパートからはじまりますね、演奏が始まったら、手拍子を」

「いまから歌う2曲は中学校3年の1月に収録した、アニメのエンディングで使われていた」

「だれもが、1度は聞いたことがあるポップな、ラブソングを2曲ご披露します。それで、わたくしたち野球部はおわりにします」

「よろしいですか?}


拍手が起こり



拍手がおさまると



楓が、お姉さまに目であいずをし、ソロで歌い始めると

同時に香織から

そして、軽音楽が始まった。


楓は歌いながら、吹奏楽部員の周りを、歩き回りながら、歌い続けた



そして、1曲目が終わると、


シンセと、ドラムから2曲目へ



楓は、歌いながら、佐伯、桜井のもと

そして、お兄様、お姉さま、せんさん、由良のもとに行きながら、歌い続けた


そして、センターに戻り、錆に!


2曲が終わると、吹奏楽部は総立ちして、拍手、拍手、大喝采であった

そして、多くの部員が涙を、こぼしていた、感動していたのである


吹奏楽部の部長

「凄い!プロの歌、演奏をこんなに目と鼻の先で、ありがとう!わたしも、すごくうれしくて、感動して泣いちゃった」



顧問の先生、野球部ってなんでもできるのか?それが野球なのか?


野球部は深く頭をさげ


嘉位

「僕たちは今年の夏、甲子園に行きます!ぜひ、応援をお願い致します」

野球部一同、深く頭をさげて、吹奏楽部をあとにした、瞳も部長の計らいで、一緒に帰宅できることになった。



瞳はせんと手をつないで、先頭をすすみ

みな、下駄箱へ



瞳は、せんを、後ろから抱きしめて

胸を誇張し、せんの背中にあてて

「せん、かっこよかった、感動した、せん、かっこいい、大好き」

せん!を振り向かせ

瞳はどうどうと、せんの唇を奪い



一同、うわーーーー、また、生キス みちゃったよーー


もう、ここまでくると、驚くというよりは

わらうしかなく、あいかわらず、瞳さんは仕組んでいるなと




せん!硬直しながら、瞳に腕をひっぱられて寮へ

寮の入り口で、せんの手をとり、瞳はその、せんの手を

自分の胸にあてて、さらに、せんの手の上から、自分の手をあて、左右に揉ませて


「せん、本当にかっこよかった、大好き、また明日ね、じゃーねー」



せんさん



ハートは、メモリーオバーフローしており、

再起不能の状態



しばらくのあいだ、


いうまでもなく


直立不動

あった。



その夜

せんは、眠る事ができず、

「羊が1匹、羊が2匹、羊が三匹、瞳が4匹、胸が・・・・・」


せんは、その日は寝つくまで、4時間ほどかかっていた



翌朝、皆あつまり


下駄箱では、瞳さんとせんさんが居て


瞳さん

「キャプテン、昨日はありがとうございました。これで問題なく、グアムに行けます。皆さんも本当にありがとうございました」

瞳は深々と頭をさげ

「夏、全力で応援しますね。吹奏楽部は10月が最後なので、せん見に来てね」


各自教室へ

ホームルームでは、既に学校の補修作業が始まっている事をつたえられ、自習があることが告げられた


午前の授業が終わり、

賑やかなお昼もおわり、

午後は、自主となった、先生たちは校内補修の実施確認等にあたるためであった。



自習



各自が自習をはじめ、休み時間になり、

また自習・・・。


佐伯と桜井は、自習に飽きてしまい。

佐伯と桜井は、キャプテンになにかない?面白い勉強とかは?

と話しかけ



嘉位、そうだな?


嘉位は一番後ろ側に移動して


「伝言ゲームをしよう!勉強、自習の一環としてね」


嘉位は、大きめな声で



「桜井を先頭で、伝言ゲームをはじめます、皆さんたってください」


「桜井、なんでもよいので、紙に書いてね、伝言する内容を」

「そして、桜井が先頭で、男子、女子の順番でならんで、最後が佐伯で」


一同は言われた通りにならび、伝言ゲーム?自習になるの?と


嘉位は、あらためて、簡単にルールを説明


「桜井は紙にかいたものを、きちんと、次の男子に伝言する事、そして男子は、女子に伝言を」


「桜井、紙に書いてみて」



桜井は手をあげて、おわりました!


嘉位・・・。


「では、桜井からスタート」


桜井



「けさぱんを、そしたら、もう、じゅわーと、あふれでて、すごいの、いそいでいたから、じゅーすもいっぱい、それがあさ」




伝言ゲームがはじまる




けさぱんを、そしたら、じゅわーと、あふれでて、すごいの、いそいだから、じゅーすもいっぱい、それがあさ


次の生徒へ


けさぱんと、そしたら、じゅわーと、あふれちゃって、すごい、すごい、いそいだから、じゅうすいっぱい、それがあさ


そして、さらに次の生徒へ伝言がすすんだ


けさぱんつと、そしたら、じゅわーと、あふれちゃって、すごい、すごい、いそいだから、じゅうすいっぱい、それがあさ


次へ


けさぱんつと、そしたら、じゅわーと、あふれでちゃって、すごい、すごい、いそいでいたから、じゅうすいっぱい、それが、あさ


男子生徒から、伝え終わり


女子生徒は、真っ赤になって、え?そんな、話を伝えるの?

え!恥ずかしいよ。



けさぱんつ、

そしたら、

じゅわーと、

すごい、

わふれちゃて、

いそいでしたから、

じゅうすいっぱい、

それのあさ




男子生徒が伝言を聞いて!?え?すこし、内股になりながら、顔が真っ赤になった、え、これを伝えて良いの?


つぎの女子生徒に



けさぱんつから、じゅわーと、あふれて、いそいでしたから、あさから



女子生徒は?伝言を聞いて、ええええ?・・・、これを、男子に伝えるの、恥ずかしい。そして自分の想像のもとに、男子生徒に伝言

女子生徒、少し内股になり、エッチな想像をしてしまい、あ、昨夜・・・、え、これ伝えるの?ドキドキしちゃう

こんな事、男子につたえるなんて


女子生徒は、うん、これは伝言ゲーム、伝言ゲームと自分に言い聞かせて


男子生徒に耳打ちをした


「ぱんつから、じゅわーと、あふれでて、すごいの、すごいの、どばーと、あさからもう」


男子生徒は、伝言をうけ、えええええ?そんな、の伝えられないよ、想像してしまい、どこか、もぞもぞと

なぜか、内股に、そして、どこかぎこちなく、

顔をまっかにして



最後の佐伯につたえた



佐伯は、伝言を聞いて、・・・


顔が真っ赤になり、


自分を想像してしまい、

ましてや、

今朝・・・・まさしく、早起きしちゃって、え?




桜井、知っていたの?


もう、顔が真っ赤であった。



嘉位は、佐伯まで伝わったので、

嘉位

「佐伯に、では佐伯はそのまま全文その伝言を、紙に書いてください」

「今度は、佐伯が受けた伝言を順番に、もとに、もどるように、最後、桜井に渡してください」


佐伯は、はずかしそうに、しかし


紙に大きく書いて、先ほどの男子に渡した


佐伯が伝言で受け取り


書いた内容は


「パンツからじゅわーと、あふれでて、凄い、凄い、どばーと、朝からもうね」




もとのほうに、男子、女子、男子、女子へと戻るたびに

みな、みな、

顔が赤くなっていき、どこが、どうやったら、


最後に桜井にわたり



桜井

「ええええ!!!なに、これ??」


嘉位

「はい、注目、僕を見てください。桜井が書いたのは」


言い出し

嘉位も紙に、書いて、佐伯にわたした

佐伯は目を通して、嘉位をみて?え?

このように書いてあった


「今朝パンを、そしたら、もう、じゅわーと、溢れ出て、すごいの、急いでいたから、ジュースもいっぱい。それが朝」



佐伯は!!!!真っ赤になったまま


「ぜんぜん、ちがうじゃん!」


笑いながら、

そして自分で、自分を想像していたことで、さらに顔が真っ赤になり、男子に渡した



男子、女子、男子、女子、男子・・・・・・・・最後に桜井に渡った


桜井はびっくりした!!!


だって、

私の伝言書いているの、キャプテンは知らないはずなのに


それも、あえて、おかしくなるように、

仕組んだのも、桜井本人であった。


それなのに、なぜキャプテンはわかったの?



桜井は手をあげて

「キャプテン、わたし、伝言内容を伝えていないのに、どうして、完璧にわかったのですか?」


佐伯も、他の女子生徒も、不思議に思い、嘉位に視線を送った


嘉位?普通にわかるだろうに

「桜井が、紙に書いていた、鉛筆の動きを上下逆に、覚えたまでの事」

「桜井は、狙ってやったことなのかもしれないが、全部ひらがなでしたね、それを僕は、漢字とカタカナとひらがなを使いました。」



桜井は驚いて

桜井が自分で書いた伝言の紙を、順番に渡していった。


皆が、笑いながら

そりゃ、わからんよ

えええーー、なにこれ、



最後、佐伯まで、届いた



嘉位

「伝えるということの中に、文字とは違い、言葉、音として、伝える」

「いまの伝言ゲームのなかで、イントネーション、声の強弱とでもいえばわかるかな」

「具体的には、元気よく、おはよう! というのは、とても元気良く聞こえますね?」


生徒たち、うん、たしかに、そう、元気そう、かっこいい

野球部!


「ところが、同じ言葉であっても、伝え方、イントネーション、強弱でかわります」

「おなじように、 おはーーーーーよーーーーう  と 低い声で、ゆっくりトーンを下げてつたえると」


佐伯

「あ!!なにか眠そうに聞こえる、あるいは、体調がわるそうに」


嘉位

「まさに、佐伯のいう通り、文字と言葉の違い、言葉には脳が受け取りやすい、強弱、大小、そう、イントネーションがありますから」

「おなじ、単語、あるいは、主部、述部でも、話し方、聞き方によって、かわるのです」

「今の伝言ゲームの中でも、イントネーション・伝え方が様々だったはずですね」


桜井!!!


「なるほど」


男子生徒、確かに!

女子生徒、うん、野球部すごい、かっこいい。


嘉位

「これは、日本語に限ったことではありません」

「ほかの言語も、ほぼ共通です。」

「リスニングの上達につながります」


女子生徒、なるほど!凄い

おとなしい女子生徒が、ゆっくりと手をあげて

「今回のように、文字では?どうなるのでしょうか」


嘉位、お!すばらしい、伝えたいことが、まさに

「はい、良いところに気が付きました」

「文字の場合、前後の文章、あるいは、短文であれば、主部、述部を読み解釈し、もう一度、前後の文章を読み取ることで、その文字の感情」

「この文字は、節は、どうして、いったい、何を伝えたいのかを理解する事ができますね」


おとなしい女子生徒!!

「そういうことですね、ありがとうございます」


嘉位

「もっとも、桜井はワザとだと思うが、すべて、ひらがな、主語述語、主部、述部もばらばらで、伝えたので」


桜井は笑いながら

「はい、キャプテン!ワザとです。想像していない結果でしたが」


嘉位

「桜井に、ひとつ、漢字を使おうね、ひらがな、だけでなく、カタカナ、漢字も」

「日本語や、韓国語、中国語も、あるいみ固有の表現文字、文節といえば良いかな?」

「ところが、桜井がひらがなで書いたようなものは、多言語の文法」



「ひらがなを、正しく、日本語になおすと、今紙に書きますね」


嘉位は紙に書いて、佐伯にわたし、男子、女子、桜井のもとへ


桜井は!!!!


「今朝、パンを食べたら、中からじゅわっと、何かが溢れ出して、すごく驚きました。急いでいたので、ジュースもたくさん飲みました。そんな朝でした。」


嘉位

「ちなみに、桜井がいたずらした、」

「じゅわーと、溢れ出て、すごいの」

「は感覚的な表現なので、正しい日本語ではありません。通じますが、英語だと」

「whoosh!」や「it just burst out」などの擬音語や感嘆を使って自然かな?」


嘉位

「はい、丁度自習の時間もおわったので、まとめます」

「言葉は、てきぱき、言ってよとか、ハキハキ、しっかりと言って等、言われますが、これでは伝わりません」

「伝え方、表現の仕方、声の強弱によって、伝えようとしている事が、正しく伝わりません」

「教科書通りの言葉ではなく、何をどのようにつたえれば、伝えたい相手が理解してくれるのかを、考えて話すことにより」

「日本語だけでなく、多国語も伝わりやすくなります。もちろん、そこには相手との関係性もありますね」

「また、テスト等の読解力、速読力につながります」


「では、チャイムが終わったので、今日はここまで」

「日直の方、ホームルームで、終了としましょう、お願いします」



今日は皆、笑いながら、下駄箱へ



八重と香織、由良、楓は?

どうしたの?

何かあったのかな?と



佐伯と桜井が、

とても

楽しそうだったからである





< つづく >


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