第一六四話 嘉位と由良のセッション
由良と八重である。
八重
「ごめんね、いつも付き合わせてー、でも、一緒に行きたいのだけれどねー」
由良
「今日テーピング取れるって早いよね、元々2月末か遅くても3月位みたいだったし」
「包帯も固定も取れるのが早かった。もちろん、早く治っているのは良い事、ドクターにきちんと診て貰おうね」
二人は手を繋ぎながら、病院に入り、受付を済ませて
椅子に座った。今日は空いている。
次の方
八重!私だ、
「由良も来る?一緒に?」
由良
「そうだね、診てみたいし、聞く事があれば、俺からもね」
八重
「わかった、一緒に入ろう」
医師
「お、今日は大きい方と一緒なのだね、彼氏さんかい?」
八重
「はい、旦那様です!」
医師!!!
「旦那様?プライベートの事は聞かないように」
「どれ、どれ」
「テーピングを外して、こないだのレントゲンがこれね」
「いちを、レントゲンは撮ろうかね」
看護師さん
「ではこちらで、手だけで良いです。時計とか指は・・・、あ、大丈夫ですね」
医師が来て
「では、撮るよ」
「はい、終わり」
看護師さん
「では、先ほどの場所へ」
医師
「モニターを見て、うん、目視は問題ないね、治り早いね!」
「解析もかけてみるが、うん、問題ない」
「中曽根さん、指曲がりますか?」
八重は、ぐーぱー・ぐーぱ をしてみて
「はい、大丈夫です。痛くもありません」
医師
「パーにして、小指から順番に指をたたんでみて」
八重
「はい、問題ないです」
医師
「完治しているね、握力を計ってみようか、落ちているとおもから」
看護師さん
「では、こちらを、右手、左手、それぞれやってみてください」
八重!
「ちから、入れて、良いのですか?」
医師
「もちろん、おもいっきりやってみて」
八重!うーーーーーーーーん
「右、42Kg」
八重!うーーーーーーーーーーーん
「左、42Kg」
看護師さん
「ええええ?」
「すごいですね」
医師!
「おお、そんなにあるのか、大丈夫だ、大人の男性の握力だよ。それ」
八重えええええ??
八重は由良を見て?そういうものなの?
「ねー、先生、ちなみに、旦那様もやってみて良い?」
看護師さん、あら?
「それは、遊びじゃないのだから、駄目ですよ」
医師
「あ、いいよ、体大きいものね、60位いきそうだね、やってみて」
由良は、八重から受け取り
由良
「では、右から」
「80.9Kg]
次に左
「左行きますね」
「88Kg」
医師!!!!
「すごいな、君!!プロスポーツでもあまりいないぞ」
「何か運動、ま、運動している体形だけど、何を?」
由良
「はい、野球ですね」
医師!!
「野球!硬式だね、プロ野球選手でも、そこまではいないかな、70Kgは見るが」
八重!!そんなに凄いの?
由良
「俺より凄いのが居ますよ、両方90Kg超えが、うちの野球部に」
医師!!
「そりゃまた、凄い。一般的に理論値だけれど、80Kg超えると、リンゴを片手で潰せるからね」
「凄い、まだ高校生でしょう。これからもっと伸びるとなると、いやー、凄いな」
「中曽根さん、もう完治しているから、普段通り、生活して大丈夫です。部活も出来ますよ」
八重!
「先生、ありがとうございます。でも、バスケット辞めちゃいました」
「今は、野球部のマネージャーやっています!」
医師
「そうか、少しもったいない気もするが、どの道を選ぶにせよ、それは自分自身の道だから、がんばってください」
八重
「はい!ありがとございました」
二人は会計を済ませて、手を繋いで家についた
玄関に入りながら
由良
「良かったねー、思ったより早くて」
八重
「ねー!そうそう、由良ってリンゴ、ぐちゃーーーって?出来るの?」
由良
「うん、左手なら全力で、やれば潰せるよ、潰したし」
「二人してね」
八重は、玄関にあがって?二人?あ、キャプテン
由良
「嘉位と、祝賀会でフルーツとか出ていて、他のメンバーから、りんご、潰してみて」
「嘉位と、俺で、同時にやったら、大変な事になったけど」
八重
「え?大変って?」
由良
「二つのリンゴが、ほぼ同時に、ぐちゃーと、その、ぐしゃーーが同時で行き良いよく!」
「リンゴのジュース、ぐちゃーのはずが、びしゃーーーと、シャワーが、監督、コーチ、選手陣に降り注いで」
「あれは、超怒られたわ」
八重、想像すると、とても、楽しそうだ
「笑える、ま!祝勝会だから、ある意味、楽しめて良かったのでは?」
そんな話をしながら、部屋につくと
八重?あれ?
由良も?
八重
「ドアが変わっている。なんか大きくなっているし、がっしりとして、新しく」
おかあさん
「あら、お帰りなさい、ちょっと、手が離せなかったから、玄関いけなかったの、ごめんね」
「ドア奇麗になったでしょう」
「防音!よ、防音、断熱効果もあるらしいわよ、あと閉まるときに音がしないみたい」
「ほら、開けてみてよ」
八重は扉をあけると!!!えええええ、と、びっくり
由良も!!!!!
八重
「ベッドが来ている!!でかい!!大きい!!」
おかあさん
「今日午前中に業者の方が来てね、取り付けてくださったの」
「八重の前のベッドは、2階の客間にもっていったわ」
「ドアは、お父さんが、つけてあげなさいと」
「毎晩、毎晩、八重の声が届くからね」
八重は、顔がまっかになって・・・
「だって・・・」
「でも、ありがとう!!こんなに早く届くなんて、想像していなかった」
「嬉しい!」
「由良、ここに、寝そべって良い?」
由良・・・着替えてからでも、良いような
「うん」
八重は、ベッドに寝転がって、また、座って、飛び跳ねて
由良、こうなるよな
八重
「おかあさん、ありがとう!着替えて、夕飯作りに行くね、由良と一緒に」
お母さん
「はい、待っていますね」
お母さんは部屋から出て行き
由良、確かにドアの閉まる音がしない、静かだ。
八重は、まだベッドで飛んだり跳ねたり、
由良
「あぶないから、ほら、着替えないと」
八重はおおきく、最後に
「じゃーんーーーぷ」
八重はジャンプをし、着地の反動で、からだが、ふわっと、もう1度うきあがり
スカート全てがめくれてしまった。パンツが丸見えである。滞空時間が長いようにも、思えた。
由良、やはり、こうなるのか
八重
「みたでしょう!見せたのだけどね」
と
訳の分からい事を言いながら、着替えて
キッチンへ、由良と一緒に夕飯を作った。
おかあさんに着信があり
おかあさん
「あら、そうですか、いえ、大丈夫です。わかりました。お気をつけて、先に寝ていますね」
おかあさん
「急に、お祝いの飲み会になったとかで、今日は夜中タクシーで帰ってくるから、先に寝ていてと」
「あら、作り過ぎてしまったわね」
八重
「大丈夫!由良が全部食べるから」
由良
「はい、おいしいので、全部頂きます」
おかあさん、それではあとは、少しなので、少し座っていて
お茶を入れてくれた。
八重
「瞳さんと、香織今日はどこへいったのかな?野球道具?由良、なんだと思う?」
由良
「野球道具ではないよ。」
八重
「え?わかるの、4人でどこに行ったのか?事前に聞いていたとか?」
由良
「いや、事前には聞いてないけれど、嘉位なら、たぶんね」
八重
「ラーメン?ハンバーガー?」
由良
「あ、それは、嘉位すごく喜ぶと思うが、違うなー」
八重
「えええ、なんだろう?」
由良
「嘉位の事だから、ルイヴィトンと下着だろうね、ほら、僕らもそうだったでしょう」
八重
「あ!え?でも、なんで?」
由良
「来週から瞳さん、せんさん、グアム。それに土日はショッピングと嘉位の家」
「寮生だから外着が無いのではと、嘉位の粋な計らいだね」
「瞳さん、避難マニュアル付き合ってくれたお礼とか、言うのではないかね、きっと」
八重
「確かに、そうだ、ドーム行く前に、一式全て!そして、あの下着、しってるぺーぱ?、しゅっとでるぺーぱの時だよね」
由良、何を言おうとしているのだ?あ、
「授乳ブラジャーの事ね。」
八重
「え?授乳ブラジャーってしってるぺーぱー っていうの?」
由良・・・どこを、どうきけば
由良は、スマートフォンを取り出して、翻訳ツールを八重に渡した」
由良
「日本語、ドイツ語で変換してみては?」
八重!!!!!、うわーーはずかしい
おかあさん
「できたわよー取りに来てー」
八重と由良はキッチンへ
3人そろって
「いただきます」
おかあさん
「あら、八重、指治ったのね」
八重
「うん」
それから3人は病院での報告と握力について、話、食事が終わり、片付けをして
八重と由良はお風呂へ
お風呂からあがり、部屋に戻り。
八重は、由良にベッドにこしかけるように、催促をし
由良もとなりに。
由良
「あらためて、座るとこのベッド凄いな」
八重
「だよねーー!」
八重はあえて、由良に耳打ちして、小声で
八重
「指治ったから、もう、どんなことしても、大丈夫だよ」
と顔が赤くなりながら伝え、
二人は初めてのベッドで、熱い、夜を送った。
八重の声は激しかったが、新しい扉のおかげで、外に漏れる事は無かった。
八重は、ぐっすり寝ていた
八重
あれ、
ここ、学校だ、下駄箱だ。あれ?
せんさん、固まっている、おかしい、うふ
あれ、皆歩いて
女子トイレをすぎて、階段を
がしゃーーーーーん
え?
音、
音に気付いて、みんなでかけよると
扉が外れ、女子生徒が下敷きに
頭から。・・・あ、血が、大量に
は!!
は、あ、は、は、
え?隣に由良が居る、あ、ここ家だ
あ、怖かった、夢?夢か、久しぶりに変な夢を見た
由良も八重にきがついて、八重は寝汗を書いていて
由良
「八重どうしたの?」
八重
「怖かった、本当に、怖かった、夢で良かった」
由良?
「夢」
八重
「うん、怖い夢を見たの。朝登校してわいわい、していて、いつも通り、教室に向かおうとしたら」
「ものすごい音がして、女子トイレの扉が外れて、そこに女子生徒が倒れて、血が・・・」
由良、怖い夢だな。
「八重は、良く夢を見るの?」
八重
「うーーん、見ているとは思うけど、起きると殆ど忘れている、でも、今の夢みたいに怖いのは、覚えている」
「子供のころにも1度怖い夢を見て、寝られなくなって、お父さんとお母さんと一緒に寝た」
「夢だったはずが、翌朝ニュースになっていた」
「あ、そう、そうだった。そんなことがあったの」
由良、予知夢、そういうのってあるのかな?ある程度緊張とか悩みとかの脳の具現化とも、まだ解明しきれていないが
「八重、明日気をつけようね、また、覚えている夢とかあったら、教えてね」
「タブレットやスマホにメモを取っておくのも、良いかもね」
八重
「うん、夢だからね、お騒がせしました。腕枕してーー由良」
由良は、腕を差し出して、二人はもう一度寝た。
朝起きて、ジョギングをすませ、帰宅
ただいま!
おかあさんがおにぎりを作っておいてくれた
八重
「あ、お母さん、そうだ、怖い夢を見たの、久しぶりに、でも覚えている夢」
おかあさん
「あら、それは怖かったのね。八重は小さいとき、2歳終わりのころかな」
「お昼寝していたら、突然泣き出して、おばあちゃん死んじゃったーって言いだして」
「怖い夢だったのねと、そのまま添い寝をしたら、翌朝、母が亡くなったと」
「由良、八重、たまに変な事をいうのだけれど、八重が怖い夢というのは、すこし気にしてあげてね」
由良
「わかりました、では行ってきます」
二人は腕を組んで駅へ
皆集合して、学校へ
そこに下駄箱で、瞳さん、せんさんと合流!
瞳さん
「みなさん、おはようございます」
おはようございます
八重
「瞳さん、もしかして、赤のスケスケ?買いました?」
瞳さん
「え?なんで、知っているの?」
せんさんは、動揺していた。
八重
「あれ、凄いの、なにかね、付けているだけで、ムラムラするというのか、エッチな気分というか」
「とにかく、凄いの!って、朝っぱらから何を言っているのだ、私は」
瞳は、せんさんに、耳打ちをして、みんなの聞こえるように
「せん、昨日みた、あの赤、想像してみて」
せんさん、顔がまっかになり
瞳はつづけて、聞こえるように
「せん、今、つけているわよ、今、見てみる?」
せんさんは、完全に稼働停止となっていた。
現在使用禁止
と札が貼っても大丈夫ように
直立不動であった
一同、大笑い
瞳
「もう、せんたら、学校でつけるわけが、ないでしょう!もう、せんのエッチ!」
笑いながら、教室へ向かおうとすると
八重が!
「あ!夢と同じだ!!!」
由良は嘉位に俺についてきてと
由良と嘉位はダッシュ
ばーーーーーーーーーーーーーーーーん
物凄い音がして、
扉が、倒れるところを、
由良と嘉位は
片手ずつで、つかみ、
女子生徒は両手で頭を隠したものの、
扉はぶつかる事は無かった。
身長の高い女子生徒が、
「ごめんなさい、中から空かなくなっちゃって、おもいっきり、ちからいっぱい開けたら、扉こわれちゃって」
両手で頭を覆い隠した女子生徒
「た、助かった、怖かった、ありがとうございます」
由良、ふー、間一髪、これ八重が言っていたことだ。真剣に聞いておいて良かった。
そこに丁度、嘉位を探していた監督と理事長がやってきて
監督
「どうした、怪我は無いか?」
嘉位
「大丈夫です、ただ、前から思っていたのですが、トイレだけでなく、各教室や、部室、扉古いですよね」
「野球部のも、そうですし」
「あ、理事長」
理事長
「副社長様、そのようですわね」
嘉位
「ここでは、いち、生徒、高校生です、嘉位と」
監督
「理事長、わかります、わかります、わたしも困りまして、そこでキャプテンと呼ぶことにしました」
理事長
「あ!わかりました。キャプテン、聞きましたわ。引き渡し調印式に出席できないこと、あちらの件もありますし、」
「日程を変えましょうか?」
嘉位
「いえ、お心遣いありがとうございます、しかし、沢山の方にご迷惑がかかります、予定通りでお願い申し上げます」
理事長
「わかりました」
嘉位
「それと、提案なのですが、引き渡しもそうですが、同ゼネコン、施工・サービス会社に」
「安全点検及び、扉等、危険、また、古いものを一斉に新しいもの、新しい安全基準のものに変えてよいですか?」
「変えるのは簡単ですが、伝統ある校舎ですので、理事長の許可を取ってから、と思っていた、矢先に、このような事ですので」
理事長
「もちろん、キャプテンにお願いしますわ」
嘉位
「はい、丁度来週から現2年生は海外旅行、現3年生は2月から既に登校せず、卒業式をまつのみ」
「学園は現1年生のみになり、さらに春休みもあります」
「突貫で進めてよいでしょうか?調達状況にもよりますが、入学式前には」
理事長
「さすがは、副社長様、いえ、キャプテン、お任せ致します」
楓
「おばあさま、ありがとうございます。」
理事長
「あら、楓ちゃんもいらしたのね、おはよう」
瞳?え?おばあちゃん?理事長でしょう、え?
楓
「皆さんも、あれ?言っていなかったかしら?」
「おばあちゃん、正しくは無くなった祖母の妹、だからおばあちゃん」
「もっとわかりやすく言えば、来年新1年の けい の おばあちゃんが、理事長よ」
香織ええええええええええーーーーー
「聞いていませんでした、知らぬとはいえ、申し訳ございません、おばあ様」
理事長
「良いのですよ、香織様、副社長を宜しくお願い致します、あ、キャプテンでしたわ、わたしったら」
嘉位は既に、会話の外にいて
電話をしていた、施工会社の取締役に
「はい、ありがとうございます。是非、ゼネコンの社長には私から」
「そうですね。確かに、はい。では、宜しくお願い致します」
嘉位は、戻ってきて、そっと手をあげて
「理事長、決まりました」
「今日今から、数名の施工会社の方が、点検に来て、同時に計画書を作成し、プライオリティーをついて」
「部材手配は、ゼネコン側であるそうですから、間に合うとの事です」
「宜しいですね」
理事長、たくましくなられて
「相変わらず手際のよい、財閥は安泰ですわ、ね、香織様」
香織は、深々と頭をさげた
一同は教室へ、
倒れこんだ女子生徒は、ジャージに着替える事で、少し遅れていくみたいであった。
休み時間
香織と八重のもとへ、由良と楓と嘉位が来て、その後、せんさんと瞳さんも
他の生徒さん
今日野球部が、女子生徒を救ってくれたのだって
あの二人が
え、違うよ、ナイフをもった侵入者を返り討ちにしたって聞いたよ
話が、話をよんで、どれが、本当の話なのかが
わからなかったが
語尾には
野球部の二人は超かっこいい それは必ず、ついて回った。
香織はすこし、また、すこし、と、半歩ずつ、嘉位にちかより
八重も、ゆっくりと由良のもとへ
由良
「今朝の事、八重、夢で見ていたのだよ、それを聞いていたから」
「まさか本当に起こるとは思わなかったが、」
「嘉位も即反応してくれて、助かった」
瞳!え?
「予知夢みたいなもの?」
八重
「うーん、よくわからないけど、過去にもこういう、事があったのは、ありました」
「念のために、由良には話して、お母さんも由良に、注意してあげてと」
香織、なにか、危険を予知?出来るのかな、え、うーん、わからない
「瞳さん、せんさんが、1年生の部屋に来るのは初めて?ですよね?」
瞳
「あ、そうそう、これ!よ、これ!」
瞳は、トランペットと、ドラム一式、そして スコアを手にもって
瞳
「だれか、野球部マネージャーで、ペットと、ドラム叩ける人いる?」
「譜面はこれ」
嘉位と、由良は、それぞれ受け取り、パラパラと
由良は嘉位を見て、うん余裕だな、だよな
再度、譜面を手に、パラパラ、そして嘉位にわたして、パラパラ。
嘉位は由良に、OKと
八重
「うーーーん、太鼓!なら、このわたしが!!!お琴なら、香織できるけど」
「皆、和井田だからピアノはできるけど、金管楽器や、打楽器はねー。」
瞳
「こまったな、そうだよね。吹奏楽部男子3人が月曜日から休んでいて、今日もむりみたい」
「学校の脇にある病院にいって、検査をし、結果、いわゆる普通の風邪で、3,4日すれば治るといわれたみたい」
せんさん
「寮では今週いっぱい休みになっていましたね」
瞳
「そうなると、困るのは、実は私だけなのだけれど」
楓
「?え、瞳さん、意味がわからないです」
瞳
「ほら、わたし土曜日、日曜日女の子日で、部活お休みするし、一昨日、昨日はグラウンドの避難マニュアル」
「そして、来週2年生は海外旅行準備の為、お休みになるの」
「わたしだけ、この譜面、合わせてないのよね」
楓はスコアを見ると
「え、でも、これなら難しいわけではないけれど、あ、ペットがソロだからですね」
瞳
「流石、元モデル、アイドル、その通りなのです、誰か居ないかな」
由良と嘉位はそっと手をあげて
八重・香織・せんさん
「えええええええええーーーー、出来るの?」
由良・嘉位
「いや今暗記した」
瞳・楓
「はぁ????、文字じゃなく、音ですよ」
由良・嘉位
「問題ない」
放課後、野球部もそろって、吹奏楽部の元へ
マウスピースはアルコール洗浄をし、
顧問の先生が
「野球部、無理するなよ、駄目もとで、お願いしているからな」
とタクトをとった。
由良と嘉位はゆっくり、手をあげて
「1分だけ、音だしてよいですか?」
顧問の先生
「あ、もちろんだとも」
嘉位は、簡単な曲の錆の部分を、5,6曲トランペットで奏でた
由良は軽く、小さな音で、リズムと音、音域を暗記し、感覚も暗記していた。
最後に、すこし、アップテンポの曲をトランペットで
それに、由良がドラムでリズムを合わせた
野球部も、吹奏楽部も!!!ええええええ?
「凄い!!!!!」
顧問の先生
「お前ら、あれか、子供のころやっていたのか」
由良
「はい???と、」なんのとだ?
吹奏楽部おおお、やっぱりーー、え?でも、はい という 返事ではなかったような
嘉位
「あ、1時間目の休み時間に1分程度、頭の中でやりました、そして今、確認しました」
「瞳さんから手渡されたスコアなら、もう、行けますので、お願いします」
吹奏楽部、えええええ?できるわけがない、
ましては、トランペットは長い、ソロパートがあるし
顧問の先生
「いい、ほらほら、静かに、無理いって頼んでいるのだから」
先生は構えて
タクトを振る
トランペットの独奏から始まった
嘉位である
一同は、静まり返り
すごい、寸部もくるっていないし、タクトに同期している
長い・長い、独奏から
小さい、スネアドラムの連打から、音は徐々に大きく
オーケストラの始まり!!!!
長い曲が終了し、一発で合わせおわった
一同!!
嘉位 と 由良 に
大大大拍手!!!
佐伯、桜井、八重、楓、香織、せんさん
は
・・・
「やっぱり、人間じゃないよ、うん」
と 納得していた
< つづく >