第一六〇話 海外修学旅行
由良、八重は自宅について、玄関をあけると
由良にメッセージが届いた、嘉位からだ。
ただいまの挨拶をして、八重の部屋に入り。
メッセージを確認し、
へー、なるほど。
八重にそのまま見せて
視線で、由良は行く、土日返信するけど、と目で八重に送ったが
八重は、無反応
八重からすると、由良は何固まっているのだ?
由良は、壊れたのか?じっと、わたしを見て、もう、由良ったら、恥ずかしいじゃないの
由良は、なんでじっと、私を!あ、あれだ、今日裸で一日過ごすのだった。
だからか、由良のエッチ。
・・・。
由良、あ、そうだ、嘉位じゃないのだ。伝わるわけがない。
由良
「嘉位から、見ての通り、土曜日午後に買い出しにいって、日曜日の午後、嘉位の家でチョコレートづくり」
「俺と嘉位とせんさん、は、日曜日は練習場で打ち合わせ」
「了解と返事してよいかな?」
八重は!なんで?由良黙っていたのだろう、じっと私を見て、
もしかして、二人きりで、作りたかったのかな?
あ、そうだ、新高校一年生に勝ったから、裸!裸で、チョコレートづくり?うわ!
八重は顔が真っ赤になっていた。
え?今由良、何か言ったような?
八重は。まったく違う想像をしていた。
それに、由良は気が付いて
由良
「八重、今、目で合図を送ったのは、嘉位と目で話すみたいなことで、」
「目で、土日返信OKと」
八重は!!!!
裸のチョコレートづくりじゃないのだ、と真っ赤になりながら
八重、自分の想像が恥ずかしくなって
八重、甲高い声で
「も、もちろーーーーん!」
由良?!ま!良いか。
「瞳さんも来るのだね、せんさんと」
八重は、我に返り
「あ!そうだよね、寮じゃ作れない?作れないことは無いと思うけど」
「部員に冷やかされるからね、特に女バス!に」
由良
「え?女バスも基本全寮だよね。仲良く作れば良いのでは?」
八重
「は、-、これだから、女バス見た?女バスの本質を、本当の姿を、由良よりでかーーいの、がわらわら居て」
「もう、言うことなんて聞かないし、チョコレートづくりを寮なんかで始めたら」
「想像がたやすい、まず、間違いなく、チョコの投げ合いとか!」
由良
「え?なにそれ、ま、とりあえず嘉位には返信しておくね」
八重!チョコレート、そうだ、バレンタインデーだ。
お母さんに作り方を教えてもらっておかないと、チョコレートなんて作ったことないし。
そもそも、チョコレートってどうやって作るのだろう、たしか、カカオだったよね?
カカオをすり潰して、すり潰して、え?あれが、チョコレートになるの?
ええええ??どうやって、やれば、カカオから作れるの?
八重は、原材料からチョコレートを作る工程を想像していた。
由良は?!と思いながら、ま、良いか
嘉位に了解と返信をした。
その後、八重がスマートフォンで撮った、今日の動画を見始めた。
八重と由良は体を密着させ、体を寄せ合いながら、見るが、画面が小さく、
由良、これデータ、タブレットに移そうか?
八重は、今のままで良かったのだ、くっつきあって動画をみられれば、
由良の目が真剣であったので、野球になると、がらっと、真剣になっていた。
八重は、すこし、自分の気持ちを押させて、タブレットにデータを移動させ
由良とあらためて、今日の動画を見た。
動画は、新三年生と新高校1年生の試合全てが収められており、
実は事前に撮影は禁止らしかったが、八重、香織が付いたときには
その説明は終わっており、八重も、香織もまったく
周りを気にせず堂々と撮って居た。
周りの保護者や、別のコーチも撮影を一度は止めようしたのだが、
防寒具が和井田とあったので、
あ、それならば大丈夫、SNSで公開とかは無い、和井田なら
と
コーチ陣も、特に問題がないと
動画はそのまま撮影する事が出来た。
由良
「よくこれ、動画撮れたね、こっそりかくれて撮ったの?」
八重
「?え?いや普通に堂々と撮ったよ、なんか、おかしかったのよね、最後にキャプテン、由良が、グラウンドに行ったとき」
「アナウンスが、この回に限り、撮影を許可しますって、流れていたから」
由良は、笑いながら
「やっぱり!そうだよね。」
八重
「え?ダメなの?動画撮ったりしては?」
由良
「動画を撮ってはダメということは、無いけれど、撮影専用の場所があって」
「ほら、SNSとかで流れちゃうと、サインとかばれちゃうからね」
「事前に、撮影許可の場所と、SNSへのアップロード禁止等の説明を受けるかな?」
八重
「え?これ、消した方が良いの?」
由良
「大丈夫、ほら、嘉位も、俺の、卒団しているし、さらに和井田なら、誰も何もいえないからね」
八重
「あ、そうだよね、なんといっても、わたしの彼氏、いや、私の旦那様は世界一ですものね」
由良
「・・・。ま、たぶん、そんな感じで、和井田ならそのような事はしないだろうと、スタッフやコーチ陣は思ったのでは」
由良は、あらためて、タブレットで再生を
試合をじっくりと見ていた。
そうなると、八重も見るのだけれど、試合の動きが無くて、八重からすれば、つまらないのである。
由良は、
「やはり、なんで、こう、意識が、それだと、物理的に当たらないのに、基礎練習が足りないな」
と一人で、あーでもない、こーでもない、とつぶやいていた。
「この新三年生のエース、良いな、真っすぐは135位だが、カーブがえぐい、90くらいだが落差がエグイ。」
「これだけ、緩急があり、シンカーも良いものだ。この子何というのだろう、マークだな。」
「しかし、一巡はタイミングをはずしても、二巡目はそうはいかないだろうな。」
八重は、だんだんと、飽きてきてしまい、あ!そうだ
由良の背中に回り込んで、胸をおしつて、覆いかぶさるように、動画を見る事にした。
八重はこれならば、私も楽しめる!・・・?
え?楽しむ、
あれ?私ってエッチな子なのかな?
そう思いながらも、胸をむりくり由良におしつけるものの、由良は無反応で、
すこし、ムっとし
八重は、両腕で背中から由良を抱きしめ
さらに、胸を左右に動かしてみた。
流石に、由良も気が付いて、あ、八重ちゃーーん、八重ちゃーーーん、もうちょっとまってって欲しいなー
こうせいが、ヒットとなり、けいのホームラン。
「こうせいも、けいも、練習怠っていないな!」
八重も、ホームランには気が付いて、お!すこし、試合が面白くなってきたので
胸でいたずらするのは、やめて、タブレットの動画をみるようにした。
八重
「このあと、由良とキャプテンが、新三年生のベンチに行ったのだよね、そして、結果的に勝ったと」
「なんで、勝てたの?和井田の知略野球とか言っていたけど」
由良
「勝つことが確定事項であれば、そのように修正すれば」
「わかりやすくいうと、弱点意識、打てない意識を、5分で改善して、結果、予定通り」
八重
「?・・・言っている意味が、よくわからないけど、まー!いいや、それで、ここだよね、キャプテンと由良の登場」
由良
「うん。嘉位はもう十分にいつでも、行ける。ブランク等もっての他、むしろ成長しすぎている。」
八重
「じゃー、新一年生きたら試合するの?キャプテン、由良が見られる?」
由良
「新一年生の状態を確認しなくてはいけないが、俺らが言っていたストレッチを最低2時間かかさず、続けていれば」
「すぐに試合できるだろうね、個々の能力は高いから」
「たぶん、俺と嘉位は試合でないだろうな、2試合してくれる場合でも、3イニングまでかな」
八重は、ちょっとムっとして
「ええええーーー、つまらない、由良のかっこいいところ、見たいのにー!」
由良は笑いながら
「ありがとう、ありがとう、でも、あまり、俺と嘉位を表に出してしまうと、噂が流れてしまうから」
八重、あ!そういうことか、
「あ!確かに!つまり秘密兵器ってことね?」
由良
「うん、そんな感じ、ま、そういったところを、次の日曜日に、せんさんと嘉位とで、話し合う感じかな」
八重
「わかった、じゃー私はチョコレートづくりがんばるね」
「そろそろ、夕飯だから、ご飯食べて、それからお風呂ね」
八重は、由良の腕を引っ張って、リビングへ
今日はお父さんも起きていて、4人で食事を
八重は事細かに、今日の由良とキャプテンの話を、自慢げに、御父さんに話していた
御父さん、おかあさんは、とても満足そうであった。
二人は、お風呂を済ませて、パジャマに着替えて、部屋に戻った。
由良は、
「あ、トイレ行ってきていいかな?」
八重
「うん、まっているね!」
由良は、一度八重の部屋から出て、トイレに
八重は!!!そうだ、今日は一日、裸で居るのであった。
脱がなくちゃ、
まっぱに、なって、タブレットが片付けていなかったので、
椅子に座った。裸のまま。
そこに、ノックして
八重
「ノックなんていいのに?」
と返事をして
扉があくと、おかあさん!
おかあさん
「あら!八重、裸で、あ、おじゃまだったかしら、これから?」
「八重、私に似てスタイル良いはね。出るところきちんと出ているし、美しい、スタイルを維持するのよ」
八重は・・・!ああああ、裸だった、おかあさん、・・・。ええええー
おかあさん
「ところで、由良は?」
八重は、真っ赤になりながら、もう隠すことも出来ず
「と、といれ、みたい」
おかあさん
「そう、え?もう、終わったってこと?」
八重は、まっかになって
「いや、まだ、これから・・・」
おかあさん
「これから?それで、裸なのね?頑張って、そうそう聞きたかったのは、裸を見に来たわけではないの」
「御手洗さんに聞いたのだけれど、由良は朝5時に起きて外を走るそうで、あと、朝ごはんは、おにぎりで良い」
「とね、御手洗さんが言っていたのだけど、その確認だったの。」
「ほら、家の鍵を渡さないとね。これ、由良に渡してもらえる?家の鍵」
そこに由良が戻って来て・・・
え!八重???八重、裸なの、それも椅子に座って、裸のままで
おかあさん、居るのに
由良
「あ、なにか、なんといえば、すいません」
おかあさん
「あら、由良、かわいいところも、あるのね。頑張ってね、明日朝走るなら、鍵をおねがいね」
「それでは、ごゆっくりーーー」
おかあさんは、どこか鼻歌を歌いながら、部屋をあとにした
八重と由良は、お互い顔が真っ赤であった。
由良は!あ、そうか、試合に勝ったら、今日全裸で居ると、あのことか
しかし、全裸で椅子に座っているなんて、普通想像すらしないから、めちゃくちゃ、くるなこれ
あらためて、上から下まで凝視し、うわ、これは、凄い!
と、二人は夜をともにし、またもや八重の声は家じゅうに響き渡っていた。
朝由良は、そっとおきて、八重の髪をなでて、おこしちゃまずいな、
八重も気が付いて、
「由良、おはよう、私も着替えて、一緒に走る、これから毎日!」
二人は、和井田の野球部のジャージと防寒具をまとい、ゆっくりと朝のジョギングを
まだ外は暗かった。
軽いジョギングなので、家に戻り、制服に着替えて、リビングへ
八重!!!あ、朝ごはん作っていない、おにぎりを!
既に、おかあさんが、おにぎりを作ってくれていた
由良
「おはようございます、朝早くからすいません」
おかあさん
「良いのよ、八重だって部活の時は朝おにぎりでしたし」
八重
「毎日走るけど、おにぎり作ってから、走ってくるね」
おかあさん
「いいのよ、それだと、由良一人になるでしょう。朝はおにぎり作っておくから、これから」
「毎日、由良のサポートをするのですよ」
八重
「おかあさん、ありがとう!では、学校に行ってくるね」
由良
「いってきまーす」
由良と八重は腕を組んで、駅のほうへ向かっていった。
駅につくと
由良と八重は腕を組んでおり、そこに佐伯と桜井が来て、
その後、嘉位と香織、楓が来た。
桜井
「あさから、お熱い事で、うらやましい!!」
佐伯
「ねー、もう、早く新入生こないかしら、戸倉君だけ先に呼べないのかな?」
桜井
「ずるいーーい、悟君も」
楓
「・・・呼べるわけ、ないででしょうに」
桜井と佐伯は、テスト後ずっと、暇を持て余していた。
MMORPGを引退してからというもの、やることが無くて、時間があまりすぎていた。
由良
「嘉位、土曜日、買い物、日曜日チョコレートづくり、は両日午後からで?」
佐伯
「なになに?チョコレートづくりって?あ、バレンタイン?え、いいなー」
桜井
「え!いいな、いいなー、私も行って良い?キャプテン?」
嘉位
「うん、もちろん、せんさん、瞳さんも一緒、みんなで土曜日は材料等を買いに、日曜日は家で、チョコレートづくりを」
香織
「うん、みんなで一緒にやりましょう」
佐伯
「え、かお、いいの?お屋敷に行って!うれしい!一度行ってみたかったのよね」
桜井
「うん、わたしも、御屋敷に、楽しみだ!!早く週末がこないかな?」
楓・・・暇つぶしだろなと
「わたしは、名古屋だから居ないけれど、ところで、誰にあげるのよ?」
佐伯
「あ!御父さんだと変に勘違いされても、面倒だから、うーーーーん」
桜井
「そうよね、あ!じゃー私が作ったのを、あげるね!」
八重・・・、なんか、ごめん、うん、ごめん
そんな話をしながら、学校につくと
せんさんと、瞳さんが下駄箱に居て
みんなで
おはよう!
と
瞳
「キャプテン、チョコレートづくり、ありがとう。」
せんさん
「嘉位の御屋敷いってみたかったのだよね、その後、僕たちは修学旅行だから」
八重
「あ、そうか2年生の2月半ば、後半って書いてあったものね」
「ハワイ?グアム?オーストラリア?だったかな?」
瞳
「国際と、英語科は、1か月オーストラリアにホームスティ」
「そのほかは、1週間グアム」
八重
「いいなー、」
由良
「来年の俺たちは、行けない、というか、行かないけどな」
香織
「え!」
八重
「えええええー、なんで?行こうよ」
由良
「海外での修学旅行に行けるということは、甲子園、春に出場が決まらない事を意味する」
「ただ、俺たちは春も甲子園に出る!確定事項だから、海外修学旅行には行かないし、行けない。」
八重
「あ!そうか、そうだよね、海外なんていつでも行けるし!」
嘉位、それであるとせっかくの高校生活、うん。正直マネージャー全員は、そうだな
「そうだな、今年の年末年始は、海外で過ごします?クリスマス前から終業式だし、それから正月三日まで」
「もちろん、費用はうちで持つから、そこは気にしなくてよいです」
瞳
「え?わたしも、良い?」
嘉位
「もちろんです。」
嘉位は続けて
「ただし、条件があります。ペアが成立している事」
楓
「いえーーーい!合格!お兄様、さすがですわ」
佐伯、桜井は、焦っていた。どうにか、しなくては!!魔法とかスキルとか使えないのかな?
せんさん
「選抜か、行ってみたかったが、僕は今年の夏が最後だから、まずは今年の夏!全力で」
瞳
「うん、甲子園に連れて行ってね、そして、私の事もね、ダーリン」
せんは、真っ赤になって・・・。また、直立不動の状態に固まった。
一同は、せんさんを、ひやかして、大笑いしていた
< つづく >